花言葉で「復讐」の意味を持つ花は?恐ろしい花言葉を持つ花も知ろう!

世界中には沢山の花があり、認知されている種類には「花言葉」というものがつけられています。花言葉の由来には、「花姿」や「ギリシア神話」「都市伝説」などといった幅広い範囲の話によってつけられるものが多く、明るいイメージのある花であっても実は恐ろしい花言葉がついているといったケースも少なくはありません。

誕生日やイベントなどでプレゼントにする機会も多い花ですが、本当に贈り物としてふさわしい花言葉であるのでしょうか。相手を不快な気持ちにさせないためにも、一度花言葉を調べてみたほうがいいかもしれませんよ。

今回は、花言葉の中でも恐ろしいと感じてしまう「復讐」という言葉がついている花を紹介していこうと思います。

花言葉が「復讐」の花の基本情報とは?

たとえ、可憐で美しい花姿であったとしても実は花言葉が怖かったというケースはあります。相手にプレゼントする場合は、トラブルへと発展する危険性もあるので注意しましょう。

まずは、「復讐」という花言葉を持つ花について紹介していこうと思います。

「トリカブト」

危険度の高い毒をもっているとして有名なトリカブトですが、「復讐」という花言葉をもっている花の一つです。まずは、トリカブトの基本情報と特徴について解説していきます。

  • 花名 トリカブト
  • 英名 Monks hood / Helmet flower
  • 和名 鳥兜
  • 別名 カブトギク
  • 科名属名 キンポウゲ科トリカブト属
  • 開花時期(最盛期) 8月~10月(9月)
  • 季節 初夏~初秋
  • 花持ち期間 5~3日
  • 誕生花 7月19日 7月25日
  • 色別 紫色 白色 ピンク色 黄色
  • 原産地 日本・東アジア

以上がトリカブトの基本情報・特徴となっています。

「トリカブト」という花名の由来には、トリカブトの花姿は「鳥兜」に似ているからと言われています。英名の「Monks hood」「Helmet flower」は、修道士のフードまたは騎士の兜に似ている事からつけられています。そのため、「復讐」という花言葉だけでなく、「騎士道」「武者修行」といった花言葉もつけられているのです。

少量程度であっても致死量に達する毒を持っている植物である事も特徴の一つでしょう。

「シロツメクサ」

幸運のシンボルである四つ葉のクローバーもシロツメクサの仲間に入ります。実は「復讐」という花言葉をもっているという意外性から、一時期話題にもなりましたね。次に、シロツメクサの基本情報・特徴を解説していきます。

  • 花名 シロツメクサ
  • 英名 clover / white clover
  • 和名 白詰草
  • 別名 クローバーなど
  • 科名属名 マメ科シャジクソウ属の総称
  • 開花時期 4月上旬~9月下旬
  • 季節 春~秋
  • 誕生花 4月2日 5月26日 5月27日 6月17日 8月29日 8月31日
  • 原産地 ヨーロッパ

以上がシロツメクサの基本情報・特徴となります。

シロツメクサは別名クローバーとも言われており、マメ科シャジクソウ属の総称の事を言います。クローバーの由来としては、ギリシア神話において「ヘラクレス」という英雄の持っている棍棒が、先端が三つに分かれていたためと言われています。その三つに分かれている棍棒の姿が、クローバーの姿に似ていたのでしょう。

幸運のシンボルであると考えられている、シロツメクサですが実は「復讐」という花言葉がついています。人への贈り物には注意しましょう。

キショウブ(イエローアイリス)

アヤメなどにも間違えられやすいキショウブにも、実は「復讐」という花言葉がついています。一般的には「友情」「幸せを掴む」などといった希望のイメージが強い花言葉がついていると言われていますが、復讐という花言葉もあるので注意しましょう。

  • 花名 キショウブ
  • 英名 Yellow iris / Yellow frag
  • 和名 黄菖蒲
  • 別名 イエローアイリス
  • 科名属名 アヤメ科アヤメ属
  • 開花時期 5月~6月
  • 季節 夏
  • 誕生花 4月17日 4月19日 5月4日 5月6日 6月6日 6月24日
  • 色別 黄色
  • 原産地 地中海沿岸

以上がキショウブの基本情報・特徴です。

キショウブはイエローアイリスの名でも有名な花です。イエローアイリスという花名由来は、イエローアイリスの黄色「Yellow」という特徴と、アヤメ科「Iris」である特徴を合わせて、「Yellow Iris」となったといわれています。

他にも、花菖蒲に花姿が似ている点から、和名においては黄菖蒲ともいわれています。

アザミ

葉や茎にトゲがあり、触るととても痛いと有名なアザミにも「復讐」という花言葉があります。スコットランドでは、そのトゲのある特徴によって外敵を追い払い国土を守ったといわれています。次に、アザミの基本情報・特徴を解説していきましょう。

  • 花名 アザミ
  • 英名 Japanese thistle
  • 和名 野薊
  • 別名 ドイツアザミ
  • 科名属名 キク科アザミ属の総称
  • 開花時期 3月~7月
  • 季節 春~夏
  • 誕生花3月19日 4月19日 9月18日 9月4日 10月20日 10月21日
  • 色別 赤色 白色 紫色 ピンク色 等
  • 原産地 日本

以上がアザミの基本情報・特徴です。

アザミは、キリスト教の聖母マリアが十字架から抜いた釘を埋めた地から生えた花であると言われており、聖花としても有名です。

また、花名由来としてはアザミの特徴が関係しています。花を折ろうとするとトゲが刺さって誰もが驚いたという話から「驚き飽きれる」という意味である「あざむ」という言葉から「アザミ」がつけられたのです。

「クロユリ」

名前を聞いただけでも不吉なイメージを持つ人は多いのではないでしょうか?「愛」といった花言葉も持っていますが、同時に「復讐」の花言葉もあるのがクロユリです。まずはクロユリの基本情報・特徴を解説していきます。

  • 花名 クロユリ
  • 英名 Kamuchatka lily / Kamuchatka fritillary
  • 和名 黒百合
  • 別名 蝦夷黒百合
  • 科名属名 ユリ科バイモ属
  • 開花時期 5月~8月
  • 季節 夏
  • 誕生花 8月12日 9月7日
  • 色別 黒紫色
  • 原産地 日本の中部~カムチャッカ半島

以上がクロユリの基本情報です。

可憐で美しい花姿であるユリですが、いくつか種類があります。その中でも不吉で恐ろしいイメージを持たれやすいのが「クロユリ」でしょう。クロユリの黒紫色の花姿から、そのままクロユリという名前がつけられたと言われています。

一方で、好きな女性へ贈ると想いが届くというアイヌの純愛な伝説もあります。そのため、復讐といった花言葉に加えて「愛」という素敵な花言葉も持っているのです。

花言葉が「復讐」の由来とは?

「復讐」という花言葉をもっている花を紹介してきました。それでは、なぜ復讐という恐ろしい花言葉がついたのでしょうか。その由来を知る事で、「復讐」という言葉の奥深くまで探ってみましょう。

トリカブト「復讐」の由来

トリカブトは強い毒を持っている花として有名ですが、復讐という花言葉だけでなく「人間嫌い」という花言葉もあります。そんな花言葉がついた理由にはギリシャ神話が深く関係していると考えられています。まずは、ギリシャ神話にでてくる「ケルベロス」を紹介しましょう。

ケルベロスとはギリシャ神話においての冥界の番犬です。ケルベロスは冥界の王であるハーデスにとても忠実な犬でした。そのため冥界から逃げようとする者や、無理やり侵入しようとする者がいれば、誰であろうと捕まえて食いちぎったと言われています。その恐ろしさから「地獄の番犬」と呼んでた人もいるそうです。

そんなケルベロスを倒した英雄が「ヘラクレス」でした。そんなヘラクレスに倒されたケルベロスの唾液からできたのが「トリカブトの花」なのです。

ヘラクレスへの「復讐の心」や、倒されたことで「人間が嫌いになった」というケルベロスの気持ちから「復讐」「人間嫌い」という花言葉がトリカブトについたのでしょう。

シロツメクサ「復讐」の由来

幸運のシンボルであるといわれている四葉のクローバーも仲間であるシロツメクサは、なぜ復讐という花言葉を持っているのでしょうか。実は、キリスト教の歴史が関わっていると言われています。

433年代、聖パトリック司教がアイルランドにてキリスト教の教えを広める活動を始めました。聖パトリック司教は「三つ葉」で「三位一体」を、「四葉」で「十字架」を表して人々に布教したのです。

十字架とはキリスト教において希望を象徴していると思われがちですが、本来の意味としては「磔」を表しています。キリストは十字架で磔にされて処されたからです。

そんな沢山の処刑された犠牲者たちの「復讐」の念が込められているという事から、シロツメクサに復讐という花言葉がついたのでしょう。

キショウブ「復讐」の由来

アイリスの花言葉は、一般的に「幸せ」「幸福」という希望のイメージが強いものが多く、贈り物などにもオススメの花の一つです。そんなアイリスになぜ復讐という花言葉がついたのでしょうか。

その理由はまだはっきりとわかっていませんが、復讐の花言葉があるのは「黄色のイエローアイリス」だけなのです。もしもアイリスを贈り物にしようと考えているのならば、「イエローアイリス」であるキショウブはやめておきましょう。

黄色の花は明るくさっぱりとしたイメージを持たれやすいですが、実は不吉な花言葉をもっている場合が多いです。キショウブの「復讐」という花言葉は前向きに捉えてくれる人も多いですが、注意すべき点ではあるでしょう。

アザミ「復讐」の由来

キク科アザミ属を総称したのがアザミですが、なぜ復讐という花言葉がついたのでしょうか。その理由としてはギリシア神話が深く関係していると考えられています。まずはギリシア神話の「ダプニス」の話を紹介します。

とても美しい顔立ちをしていたダプニスは、シチリア島に住んでいる羊飼いでした。ダプニスは美しい顔立ちからだけでなく、羊飼いである優しい心から沢山の人々、動物、そして大地に愛されました。

一方で、ダプニスは誰かを愛する事が出来ないという問題がありました。ダプニスは、母親の愛情を全く受ける事なく育ってしまい、愛という存在すら知らなかったからです。

そんなダプニスに愛を知ってもらおうとしたのが、「女神アフロディーテ」でした。アフロディーテは「妖精の娘、エケナイスの事を愛しなさい」という意味を込めてエケナイスをダプニスへ贈ります。

しかし、ダプニスはエケナイスに恋はしたけれど愛する事はできず、ついにはエケナイスを捨ててしまいました。

そんなダプニスを許せなかった女神アフロディーテは、ダプニスの目から希望の光を奪います。ダプニスは光のない世界に耐える事ができず、遂には自ら死を選んでしまいます。

ダプニスの死は、沢山の人々や動物、そして大地の悲しみになりました。大地はダプニスの死を悲しんだため、ダプニスが身を投げた河にアザミの花を咲かせました。

このギリシア神話から、「復讐」という花言葉がついたと言われています。また、アザミのトゲはダプニスの悲しみや絶望した気持ちから生えたとも考えられています。

クロユリ「復讐」の由来

黒色は一般的に不吉なイメージを持たれやすいですが、なぜクロユリは復讐という花言葉がついたのでしょうか。

まず一つ目にはクロユリの特徴にあるとされています。クロユリは独特な香りを持っている花であり、その香りはハエなどの虫たちをおびき寄せるという特徴があります。虫をおびき寄せてしまう特徴から、栽培や観賞花としては不向きであり、人々から嫌がられる理由の一つでしょう。

他にも、「黒百合物語」という富山県で古く語られている伝説にも由来しています。越中富山に昔住んでいた小百合という女性はとても美しい存在でした。小百合は富山の城主である武将からとても気に入られており、誰よりも可愛がられていました。

しかし、そんな小百合の存在を良く思わない人もいました。それは他の側女たちです。側女たちは小百合に嫉妬して、「小百合が他の家臣と恋仲である」という嘘の噂をながします。

そんな嘘の噂を聞いた武将は怒り、小百合をその場で斬って殺してしまいます。殺される時に小百合は「3年経って、立山に黒百合が咲いた時に佐々木家は滅びるでしょう」といった言葉を残しました。

その小百合の言葉は本当になり、黒百合が咲いた時に武将は失脚して切腹をする事になったのです。

この黒百合物語が由来となり、小百合の「復讐」を表すのがクロユリであると考えられるようになったのです。

その他の恐ろしい花言葉を持っている花とは?

以上に紹介した花以外にも、実は恐ろしい花言葉をもっている花は多数存在します。その中でも意外性の強い花をいくつか紹介していこうと思います。

黄色のカーネーション

黄色のカーネーションには「軽蔑」「失望」という意味の花言葉があります。母の日などでのプレゼントとして有名な花ですが、黄色のカーネーションは贈り物には避けた方が良いでしょう。

理由としてはあまりはっきりと解明されていませんが、「黄色」の花自体が不吉な花言葉を持っている場合が多いです。キリスト教の歴史やユダの存在が関係しているのでしょう。

キリスト教において、キリストを裏切った存在であるユダは黄色の服を着ていました。ローマ帝国時代にキリスト教を抑圧していた恐ろしい存在であった皇帝たちの着ていた服も黄色だったのです。これらの点から不吉なイメージが強いともいわれています。

黄色のバラ

黄色のカーネーションを紹介した際にも述べましたが、やはり黄色は不吉なイメージが強いとされています。そのため、黄色のバラにも「嫉妬」「愛情の薄らぎ」「恋愛に飽きた」という花言葉があるので贈り物には注意が必要でしょう。

バラは「情熱」や「強い愛情」などをイメージされやすいですが、黄色のバラは逆の意味である花言葉をもっています。知らないで好きな相手やパートナーへと贈ると誤解を受けてしまうかもしれないので、しっかりと理解しておきましょう。

ダリア

ダリアは「裏切り」という花言葉を持っています。美しく、華やかなイメージの強いダリアですが贈り物にする際には注意が必要でしょう。

ダリアに「裏切り」といった花言葉がついた理由には、フランスの軍人であった皇帝ナポレオンの皇后「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」はダリアを心から愛していました。

愛しすぎるが故、自分だけの花にしたいと思って独占してダリアを育てていました。しかし、侍女はそんな皇后を裏切り、ダリアの球根を盗んで自分も育ててしまいます。

裏切られた皇后は、ダリアからすっかり気持ちが離れてしまって愛する事が出来なくなったのです。

この話が由来となってダリアに「復讐」という花言葉がついたのでしょう。

ハナニラ

ハナニラの花には、「悲しみ」「別れ」という花言葉があります。葉がネギやニラの様な香りがする事から、「ハナニラ」と付けられたのですがなぜ切ない花言葉が多いのでしょうか。

その理由としては、ハナニラの花姿が挙げられます。ハナニラの花色は薄いものが多く、青白い色や薄い紫、薄い白色などが挙げられます。

この花色に加えて、小さく開花している花びらが切ないイメージを湧き立たせるため「悲しみ」「別れ」といった花言葉がついたのでしょう。可憐で可愛らしい花姿からはあまり想像できませんので、注意が必要ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。復讐という花言葉をもっている花の中には、意外性の強いものがおおいため知らず知らず贈り物として選んでしまってる人は多いのではないでしょうか。せっかくのプレゼントですので、贈る相手が不快な気持ちにならない様に注意しましょうね。

また、同じ花であっても色や種類によって花言葉が大きく変化する場合もあります。一つの花が持っている花言葉を複数調べてみるのも、楽しいかもしれませんよ。

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