キンセンカの花言葉や名前の由来は?品種や特徴も紹介!

貴方はキンセンカという花を知っていますか?マリーゴールドとも言われており、花壇での栽培などでも人気の花です。オレンジ・黄色といった明るい色で美しい盃状の花姿も有名な理由の一つでしょう。

そんな可憐で可愛らしいキンセンカには、実は悲しい意味である花言葉が多いという事を知っているでしょうか。キンセンカをプレゼントにしようと考えている場合、花言葉の意味を理解してからの方がいいかもしれません。

今回は「キンセンカ」の基本情報・特徴などに加えて花言葉の意味を徹底解説していこうと思います。

可憐で美しい「キンセンカ」とは?

可憐で美しい見た目のキンセンカとは一体どのような花なのでしょうか。まずは、キンセンカの基本的な情報を解説していこうと思います。

キンセンカの基本情報

まずはキンセンカの基本情報を紹介したいと思います。キンセンカは家庭用栽培としても人気の花であり、花名もいくつか存在しています。

  • 花名 キンセンカ
  • 和名 金盞花 / 金銭花
  • 別名 カレンデュラ / 長春花 / ポットマリーゴールド / 常春花 / 長生花
  • 英名 Pot Marigold
  • 属名・科名 キク科キンセンカ属
  • 開花期(季節) 3月~6月(春先~初夏)
  • 花色 黄色 / オレンジ / 白
  • 花持ち期間 3~7日
  • 原産地 地中海沿岸
  • 誕生花 1月12(黄) 1月20日 2月8日 2月9日 3月26日(オレンジ)

以上がキンセンカの基本情報となります。日本と馴染み深い花であるため、和名が多いです。また、キンセンカの特徴によって付けられた名前もあります。

キンセンカの特徴

キンセンカは「北アメリカ」「中央アメリカ」「南ヨーロッパ」で多く栽培されている花です。キンセンカの特徴の一つとして、宿根草タイプという事が挙げられ、その特徴から冬を越す事ができる花です。

冬を越すことができる事から「冬知らず」「長生花」などという名称で呼ばれていたり、地方によってはこの名称で売られている場所もあります。

また、花の中でも栽培が簡単に行う事が出来るタイプであるため、家庭菜園などでも人気の高い花です。ハーブとしても、美容や健康などの効果が高いとされているため観賞用だけでなく実用としても人気です。

キンセンカの花名の由来

キンセンカにはいくつ名前がありますが、一般的な「金盞花」という花名の由来はその花姿にあるといわれています。盃状の花姿と黄金色の見た目から、金盞花という名前が付けられたのでしょう。

また、一般的には江戸時代に中国から渡来してきたといわれていますが、「長生花」という言葉が室町時代の書物に出てきている事から、「江戸時代よりも前の室町時代辺りには渡来していた」という説もあります。

この長生花という名前の由来には、開花時期が春先~初夏という長期間咲く事ができるという特徴からついたと言われています。この開花時期が長いという点から、「冬知らず」「時知らず」という名称もついています。

金盞花の品種・種類とは?

金盞花の基本情報・特徴について解説してきました。キンセンカにはいくつか種類があり、その種類によって栽培方法も変化してきます。

次に、金盞花の種類について解説していこうと思います。

キンセンカの種類

キンセンカの種類はいくつかありあり、一つ一つに花名があるともいわれています。一般的にはキク科の一年草・多年草の植物で、茎先に黄色・オレンジ色の花を咲かせます。草丈は約10~55㎝ほどです。

キンセンカは、日光を浴びる事が出来る時間帯には花びらが開花して、日が落ちる頃に花びらが閉じるという特徴があり「一重」「八重」という品種に分けられます。

キンセンカの活用方法

キンセンカにはいくつか活用方法があり、観賞用や栽培だけでなく食用として愛されていた歴史もあります。ヨーロッパ地域では原種がエディブル・フラワーという「ハーブ」の種類の一つであり、食用花として活用されています。

この現代の活用方法には、中世ヨーロッパ時代に病気の予防薬として使われていた事が馴染んでいるからです。また、予防薬だけでなく調味料などの食用・血管を修復して保護させる効果から皮膚薬としても使用されていました。

また、現代でも金盞花のもっている効果から、花びらを乾燥させてオイルに浸して抽出したオイルとしても使われています。美容・健康としての効能が高いため様々な面で活用されているのです。

日本ではキク科の中でも、華やかで美しい見た目である事から仏花としてもよく使われております。

金盞花は枯れやすい花?

金盞花は枯れやすい花であるという言葉が良く目にしますが、枯れやすい訳ではありません。キンセンカは耐暑性にも耐寒性にも優れていて、日の当たりと風通しの良い場所を好みます。ジメジメとした湿気の強い場所や日陰では、枯れやすくなってしまうので注意が必要でしょう。

また、種や苗植えの時には水をたっぷりとあげる事がとても大切です。花壇で育てるのではなく室内で栽培するのならば、直射日光を避ける事ができるレースカーテンの近くに置く事をオススメします。

このように、金盞花の特徴や栽培方法を理解する事で枯れる事はないので、栽培する前に知っておきましょう。

金盞花の花言葉とは?

それでは、金盞花の花言葉について紹介していこうと思います。可憐で美しい見た目のキンセンカですが、実は悲しい花言葉が多い事で有名です。

その花言葉の由来とともに、悲しい世界の歴史について解説していこうと思います。

金盞花の花言葉

金盞花の花言葉には以下の言葉があります。一般的に黄色い花の花言葉は不吉な意味や悲しい意味を含んでいるといわれており、金盞花も黄花の不吉な花言葉の一つです。

  • 「悲嘆」
  • 「寂しさ」
  • 「失望」
  • 「別れの悲しみ」
  • 「暗い悲しみ」
  • 「乙女の愛」

以上がキンセンカの花言葉です。暗い花言葉の中でも「乙女の愛」という美しい花言葉もあります。これらの花言葉にはキリスト教の歴史に加えて、ギリシア神話が関係していると考えられています。

次に、金盞花の花言葉の由来でもあるキリスト教の歴史とギリシア神話を紹介していこうと思います。

花言葉の由来①「キリスト教の歴史」

金盞花の「暗い悲しみ」「悲嘆」などの花言葉には、キリスト教の歴史が深く関係していると言われています。

現在、様々な国で思想を広げているキリスト教ですが、ローマ帝国時代でキリスト教が迫害されていた事は有名な話でしょう。キリスト教がローマ帝国時代に思想や宗教という存在が理解様々な犠牲があったのです。

宗教観が理解させることなく、ローマ皇帝により圧倒的な圧力がかかったり、弾圧されたのがキリスト教でした。ネロ帝に加えてディオクレティアヌス皇帝であった時は悲惨な迫害が行われていたのです。

その恐ろしい存在であった皇帝たちが来ていた衣の色が、金盞花の色であったのです。こういった悲惨な歴史があるからこそ金盞花は「失望」「悲嘆」「暗い悲しみ」といったネガティブなイメージが強い花言葉が付けられたと言われています。

花言葉の由来②「クリムノンと太陽神アポロン」

金盞花の花言葉には、キリスト教の歴史とともにギリシア神話が深く関係していると言われています。まずは「クリムノンと太陽神アポロン」という話を紹介します。

クリムノンという名前の少年は純真な心の持ち主でありました。そんなクリムノンが純真な恋心の様なものを抱いたのが、太陽神アポロンでした。クリムノンは、温かくて明るい日が当たっている時間こそが自分の心を満たしてくれる時であり、アポロンを感じる事が出来る時に幸せを感じてました。

しかし、夜になると日は落ちてしまいます。夜になる度に太陽神アポロンの存在が消えてしまうことにクリムノンは暗い悲しみと切なさに心が覆われていくのでした。

このクリムノンの恋心が太陽神アポロンにも伝わるようになります。太陽神アポロンはクリムノンに対して愛を抱くようになり二人は大切な存在になっていきます。

そんな二人の関係に嫉妬心を抱いたのが雲の神様です。雲の神は嫉妬心から、太陽神アポロンを雲で隠してしまいます。クリムノンは雲の神が太陽神アポロンを隠しているなんて事は知らず、アポロンが出てくる日を待ち続けました。

しかし、会えない日々に絶望してしまいクリムノンはアポロンを待ち続けたまま死んでしまいます。アポロンが出て来た時に、アポロンがクリムノンの死を知りキンセンカに姿を変えてあげることでクリムノンの愛を形にしたのです。

花言葉の由来③「アポロンとレウコトエ王女」

クリムノンと太陽神アポロンの話にもキンセンカは登場してきますが、同じくアポロンが関わっているギリシア神話にもキンセンカが深く関わっています。次に「アポロンとレウコトエ王女」の話を紹介したいと思います。

太陽神アポロンと愛し合っていたレウコトエ王女は恋人関係にありました。二人は深く愛し合っていましたが、二人の関係を知っていながら太陽神アポロンに恋をしてしまったのが、精霊ニンフのクリティでした。

クリティは2人の関係に嫉妬心を抱いてしまい、二人の仲を引き裂こうとします。その方法としてレウコトエ王女の父親に二人が恋人関係である事を密告すると考えました。

父親はクリティから聞いた言葉を信じて、怒り狂ってしまいます。その怒りの矛先はレウコトエ王女へといき、実の娘であるレウコトエ王女を生き埋めにしてしまいます。

時間が過ぎ、徐々に自分のしてしまった愚かな行動に対して激しい嫌悪感に加えて喪失感を抱いていったニンフのクリティは、自分が愛した太陽神アポロンを見つめたまま動く事ができなくなってしまいます。

9日という時間が過ぎ、いつのまにかクリティの姿はキンセンカの姿へと変化していったのです。

このギリシア神話から「別れの悲しみ」「乙女の愛」といった花言葉がきたといわれているのです。また、金盞花は日が当たっている時に花びらを開花させて、日が落ちると花びらが閉じる特徴がありますが、これも太陽神アポロンに向かって花が咲いていた事からきていると言われています。

まとめ

いかがだったでしょうか。キンセンカは可愛らしく華やかな見た目と裏腹に、悲しく切ない花言葉が多く、贈り物などには不向きでしょう。しかし、観賞用やガーデニングでは栽培方法も簡単なためオススメします。

切なく暗いイメージの花言葉が多いですが、その理由としてはギリシア神話やキリスト教の歴史が深く関係しており、知る事でさらにキンセンカの魅力を知る事ができますよ。

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