一年は早いもので、あっという間に半分が過ぎました。
この春から大学生になった皆さんは、すっかり新しい環境に慣れて、勉強にサークル活動に恋愛に・・・と、忙しくも充実した毎日を送っていることでしょう。
その一方で、大学生活が「イメージしていたのとは違う・・・」「なんだか楽しくないな・・・」などと感じている人もいるかもしれませんね。
そんなあなたは、貴重な4年間を味気ないもので終わらせないために、ここで一度立ち止まって「大学が楽しめない原因」を一緒に考えてみませんか?
今回の記事では、大学生活が楽しい人と楽しくない人の違いや、楽しい大学生活を送るためのアドバイスを、筆者の体験談も交えながらお伝えしたいと思います。
【学生の本音】大学は楽しい?それとも?
まず最初に、大学生たちの学生生活に対する本音をご紹介いたしましょう。
両親や学校の先生など、人生の先輩たちの中には「大学時代が人生でいちばん楽しかった!」と言う人たちがたくさんいます。
そのせいか、大学に入学する時は、誰もが楽しいキャンパスライフを思い描いているもの。
しかし、実際に通い始めてみて、想像と現実のギャップにガッカリしてしまう人は意外と多いのです。
5人に1人は大学生活が「辛い」
大学生のための情報サイト『マイナビ学生の窓口』は、大学生の男女196人を対象に、大学生活に関するアンケート調査を実施しています。
- 大学生活って楽しいですか?それとも辛いですか?
・楽しい・・・163人(83.15%)
・辛い・・・33人(16.8%)
「楽しい」と答えた人が多数派である一方、およそ5人に1人は「辛い」と感じていることがわかりました。筆者としては、結構多い人数ではないかと思います。
大学生活が楽しい理由/辛い理由
では、大学生活が「楽しい」と感じている人、「辛い」と感じている人、それぞれの理由を見てみましょう。
- 「楽しい」派
・単位さえ取っていれば、バイトしたり遊んだり自由に過ごせる(大学4年/男性)
・予定を自分で自由に組み立てることができる(大学院生/男性)
・一人暮らしになり、生活の中で自分の裁量が増えたこと。いろいろな活動に参加できること。恋人がいること。(大学4年生/男性)
・自由に行動することができる。県外の大学にいるので、文化の違いを知ることができることも大きい。(大学4年生/男性)
・色々な人と色々なところで関わり、視野が広がった(大学4年生/女性)
・興味がある分野の学部にいるから(大学4年生/女性)
・色々な友人に出会えて刺激が多い(21歳/大学4年生/女性)
「楽しい」と感じている人たちの多くは、大学生ならではの「自由度の高さ」を理由に挙げていました。時間を自由に使えるぶん様々なことに挑戦できるのは、大学生の特権と言えるのかもしれませんね。
- 「辛い」派
・体育会に入ったため、課題と部活に追われて遊ぶ暇がない(大学4年生/女性)
・仲いい友達がいない(大学4年生/女性)
・気の合う友達が居なくてつまらない(大学4年生/女性)
・勉強がつまらない。友達とつるむのが疲れる(大学4年生/女性)
・バイトばかりで休みがないから(大学4年生/女性)
・実験やレポートの量が多くて休めない(大学4年生/男性)
・授業が楽しくない(大学4年生/男性)
一方、「辛い」と感じている人たちの意見からは、自由な時間を有効に使えていない様子がうかがえます。特に目立ったのは「友達がいない」という意見。周りがワイワイやっている中”ぼっち”で過ごすのは、精神的に堪えるでしょうね・・・。
(参照元:マイナビ学生の窓口)
学校生活が「楽しい」と感じている大学生の特徴
大学生男女のリアルな声からもわかるように、学生生活を「楽しい!」と感じている人とそうでない人とでは、決定的な違いがあります。
ここからは、その違いについて、もう少し具体的にお話していきますね。まずは「楽しい!」と感じている人たちの特徴から見てみましょう。
親しい友達がたくさんいる
大学生活を楽しいものにしてくれるのは、何といっても友達の存在です!
大学では、高校生の時のように1~6限までみっちり授業が行われるわけではありませんので、授業と授業の合間や、午前中ですべての授業が終わってしまう日など、フリーになる時間がかなり多くあります。
この自由な時間をいかに楽しめるかが、大学生活の充実度を左右すると言っても過言ではありません。
親しい友達がいれば、一緒にランチをしたり、おしゃべりをしたり、一緒に勉強をしたりして楽しく過ごすことができますよね。
筆者も学生時代はそうでした。今思えば、何しに学校へ行っていたんだろう・・・と思うことも多々ありますが、それもいつか良い思い出になるものです。
自分にとっての”居場所”がある
サークルや部活動、ゼミなど何でも構わないのですが、特定のコミュニティに参加していると、キャンパス内に自分の居場所ができたような安心感が持てるもの。これが「楽しい!」という気持ちにも繋がっています。
筆者自身も、大学時代のいちばんの思い出はサークル活動です。運動部の汗クサイ部室でしたが、「行けば誰かがいる」という安心感から、特に用事がなくても顔を出しては部員たちとワイワイやっていたような気がします。
さらに、サークル活動を通して、学部の違う同級生や先輩後輩、学外の人たちなど、様々な人と関わることができたのも収穫でした。
特に、先輩たちとの交流は大きいですよ・・・試験の過去問を見せてもらったり、ちょっぴりオトナの合コンに誘ってもらったり、などなど、メリットがたくさんありますからね!
要は、楽しく充実した大学生活を送るには、人間関係が非常に重要なんです。
夢中で打ち込める”何か”がある
サークル活動でも部活動でも、アルバイトでも趣味でも、もちろん本業の勉強でも、とにかく夢中で打ち込める”何か”を持っている人は、どんなに忙しくても、疲れていても、「つまらない・・・」なんて感じることはありません。
以前『一人暮らしが寂しいと感じる時は?寂しさの解消方法を知っておこう!』という記事の中でも似たようなお話をさせていただいたのですが、人間って暇な時間があるほどネガティブな思考になりがちなんですね。
つまり、夢中になって取り組めること、楽しめることが構内外を問わずいくつもある人には、つまらなさを感じている暇などどこにもないのです。
行動が主体的である
中にはサークル活動やバイトをすることもままならないほど勉強が忙しいという学部もあるようですが、そうでなければ自由に使える時間がたくさん持てる大学生活。夏休みや春休みなんて約2ヶ月あります。何かやりたいことがある人にとっては、まさに絶好の環境ですよね。
たとえば海外にホームステイしたり、自転車で日本を縦断したり・・・などなど、大学生だけに与えられた時間を有意義なものにしようと自ら積極的に企画・行動している人は、やはり「つまらない」なんて感じることはないのです。
恋人がいる
先ほどご紹介したアンケートの中にも、大学生活が楽しい理由に恋人の存在を挙げた人がいましたね。
学生の本分は勉強であることに違いありませんが、自由な時間がある大学生のうちだからこそ、恋愛もとことん楽しめるんです!
筆者自身も、人生でいちばん記憶に残る恋愛をしたのは大学生時代。最終的にちょっぴり悲しいお別れを経験しましたが、たくさん笑って、たくさん泣いた思い出が、大学生活をより充実させてくれたのだと思っています。
また、大学生になるとアルバイトで稼いだお金を自由に使える人も多く、高校生の時よりも恋人と過ごす時間にできることの幅が広がります。一人暮らしをしている人なら、お泊まりデートなんかもできちゃいますね。
このように、大学生になって自由度がグンと上がることで、これまで以上に恋愛を楽しく感じるという人も多いのです。
学校生活が「楽しくない」と感じている大学生の特徴
続いては、大学生活が「楽しくない・・・」と感じている人たちの特徴を見ていきましょう。
先にお話した「楽しい!」と感じている人たちの特徴と比べてみてくださいね。
気の合う友達が少ない(orいない)
高校の時のように毎日同じメンバーと顔を合わせるわけではないので、一度タイミングを逃してしまうと、その後なかなか交友関係を築きにくいのが大学。その結果、いつの間にか”ぼっち”になっていたという人は意外に多いのです。
授業を受けるのも、お昼を食べるのも、放課後も一人・・・これではあまりにも寂しすぎますよね。つまらなく感じてしまうのも無理ありません。
人との関わりがあまりない
大学に友達が少ないという悩みを抱えている人は、サークルや部活動などに所属していないことが多いようです。
大学になると、クラス単位での授業がほぼ存在しなくなるため、同じ授業を受ける中で友達を作るのはなかなか難しいもの。ここで友達作りに失敗したうえに、何らかのコミュニティにも参加していないのであれば、この先の交友関係の発展は見込めません。
先ほどもお話したとおり、サークルや部活動などのコミュニティは、大学内での自分の居場所。これがないと「大学=ただ授業を受けるためだけの場所」になってしまうため、楽しさを感じられなくなってしまいます。
また、大学生にとっての一大イベントである文化祭(学園祭)の模擬店やステージ発表など、サークル単位で行われる行事ではかなり寂しい思いをしてしまう可能性も。
大学生活の賑やかなノリに憧れる気持ちがある人は、今からでもサークル活動に参加することをおすすめします!
これといって夢中になれるものがない
大学の講義が終わったら、皆が談笑しているのを後目にそそくさと帰宅・・・これも学校がつまらないと感じている人に多いタイプです。
この後にバイトや遊びの予定があってそうしているなら問題はないのですが、特にやることもないのならば、当然つまらなくも感じるでしょう。
先に触れたように、人は暇な時間がある時ほどネガティブなことを考えてしまうもの。こんな毎日が続いてしまうと、周囲のリア充たちと自分を比べて「どうせ私なんか・・・」と自己嫌悪に陥ってしまうことにもなりかねません。
主体的に行動できていない
毎日の時間割や年間のスケジュールがきっちりと決められていた高校時代までは、流れに合わせて何となく過ごしているだけで、それなりに楽しく学生生活を送ることもできたでしょう。
しかし、大学に入ると、講義の履修やサークル・ゼミなどへの参加など、あらゆることを自分自身で決めなくてはいけません。つまり、学ぶのも学ばないのも、楽しむのも楽しまないのも、すべては自分次第なのです。
これまでのように「ただ何となく・・・」という姿勢で学校生活を送っていても、楽しいことは見つかるはずもありません。
現状を変えようとしていない
つまらないと感じていながらも、何かを変えようとしていない。筆者はこれがいちばんの問題点ではないかと思います。
講義の内容に興味を持てない、親しい友達がいない、始めたバイトが想像していたのと違う・・・などなど、毎日がつまらないと感じる理由は人それぞれあるでしょう。
講義など勉強面で何かを変えようとするのは、卒業にも関わる話なのでさすがに難しいかもしれません。しかし、それ以外のことならば、自分の気持ちと行動次第でいくらでも変えることができるはずです。
繰り返しますが、楽しむも楽しまないも自分次第。それが大学生活です。
今日からできる!大学生活を楽しくする3つの方法
大学がつまらないと感じている皆さん、ここまでのお話で、楽しんでいる人たちとご自身の違いがハッキリおわかりいただけたと思います。
友達も”いない”、居場所も”ない”・・・ないない尽くしの学生生活など、楽しいわけがありませんね。しかし、そうした生活を作ってしまったのは、他ならぬあなた自身です。
大学生でいられるのは、人生の中のほんの一瞬だけ。今からでも決して遅くはありませんので、この先のキャンパスライフを思いきり楽しむための努力をしていきませんか?
最後に、大学生活をグンと楽しくさせる方法をアドバイスさせていただきますので、よろしければ参考にしてください。
①何事も自分の意志をもって行動しよう
大学生活を楽しむためにもっとも大切なもの、それは「自分の意志」です。
これは筆者の経験ですが、友達に誘われるがままに入ったサークルは、数ヶ月で飽きて参加しなくなりました。時間つぶし的に何となく取った講義は、まったく興味が湧かず単位を落しました。
そう、本当に自分が「やりたい!」と思えるものをやらないと、楽しくないのは当たり前。結果的にもうまくいかないんです。
先ほど「大学生活は楽しむも楽しまないも自分次第」とお話しましたが、これは大学にいる4年間に限ったことではありません。
社会に出てからも同じことで、目的意識をもって主体的に仕事に臨むのか、与えられた仕事を嫌々こなすのかでは、仕事への満足度が大きく変わってきます。
恋愛もそうですよね。恋人が欲しいのならば、出会いの無さを嘆くのではなく、自らチャンスを掴みにいかなくてはなりません。
つまり、自分の意志をもって主体的に行動するということは、人生そのものを楽しむためにも大切なことなんです。
②人との関わりを大切にしよう
人間関係の大切さについても、これまでのお話で十分におわかりいただけたでしょう。
学校に親しい人がたくさんいると、楽しい時間を過ごせるのはもちろん、学生生活に必要な情報をたくさん共有することができます。
たとえば欠席した講義のノートを見せてもらったり、試験に出題されやすい箇所を教えてもらったり、就活についての情報を交換したり・・・などなど、多くの情報が得られることで、結果的に様々な物事がスムーズにいきやすくなるのです。
学内での交友関係を広げるには、やはりサークルや部活動に参加することがおすすめですが、途中参加はどうしても気が引けてしまうもの。それなら学内にこだわる必要もありません。バイト先や学外の活動で、人と関わる機会を作っていきましょう。
③できない言い訳をしない
さて、あなたには大学生のうちに挑戦してみたいことはありますか?
大学生のやりたいことといえば、こんなところでしょうか。
- 長期インターンシップ
- 学生起業
- バックパック
- 語学留学
- 自動車免許の取得
- 一人暮らし
- 恋人を作る
- 人脈を広げる
その他にも、人それぞれやってみたいことがあると思いますが、どんなことでも挑戦する前から諦めてしまっている人が多いです。
そして、諦めてしまっている人のほとんどが、「お金がない」「時間がない」「自分には力不足」といった何らかの”言い訳”を自分にしているんです。
お金が足りないならアルバイトをして資金を貯めれば良いでしょう。時間は自分のやり方次第でいくらでも作れます。スキル不足ならまず勉強するところから始めれば良いんです。
大学生活で色々なことに挑戦している人たちは、”できない”を”できる”に変える方法を常に考えて行動しています。それが毎日を楽しく充実したものにしているのです。
もし本当にやりたいことがあるのなら、自分に言い訳をするのはもうやめましょう。
少しくらい遠回りになったって良いじゃないですか、時間はたくさんあるのですから。失敗したって今のうちなら「学生だからね~」で済まされることも多いです。
時間に余裕がある今だからこそできることに、どんどんチャレンジしていってくださいね!
まとめ
今回の記事では、大学生活を楽しんでいる人とそうでない人の違い、そして大学生活を楽しくするためのアドバイスをお伝えしてまいりました。
大学生活を楽しめるかどうかは、自分自身の気持ちと行動次第。
あなたに楽しもうという気持ちがなければ、つまらない毎日を変えるための行動をしなければ、大学生活は何とも味気ないもので終わってしまうでしょう。
あなたがこの記事を読んでくれたということは、大学生活に何らかの悩みを抱えているはず。これを機会に、ぜひ楽しい生活に変えるための一歩を踏み出してください。
勇気を出して自分で行動を起こしたという経験は、後に社会人となってからも、きっとあなたの役に立つことでしょう。
最後までご拝読いただき、ありがとうございました!
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