ビオラの花言葉を色別に紹介！名前の由来も知ろう！

一見、スミレのようで、比較的どこでも目にするビオラという花について記述いたします。パンジーという花と、よく間違えられます。確かに見た目も殆ど同じですし、無理もないのですが違いは花径が4cm未満であれば、ビオラで5cm以上ならパンジーと定義されています。別名でサンシキスミレとも呼びます。それから、花名だけでなく園芸品種としても区別されております。

基本的に、このビオラという植物ですが、原産は南米とヨーロッパで分布域は日本なら全土で可能とのことです。開花期は9月から翌年5月ぐらいで、冬の時期に開花するため耐寒性はありますが、高温多湿には弱いとのことです。あとビオラの誕生花ですが、1月6日、1月9日、1月28日、2月3日、11月11日、12月18日となっております。

ビオラの名前と花言葉の由来

ビオラという名称から見ても、女性っぽいイメージですけど…紫を英語でバイオレットと言うのは、ご承知の通りだと思いますが、この花の名前の由来になっています。何故なら、ビオラという花の原点の色だからでございます。ちなみに、ビオラはスミレ科スミレ属で園芸種の植物です。

あと、ビオラと言えば花言葉の多さも特徴の1つです。その由来は諸説あるものの、有力な説はギリシャ神話の太陽神アポロンに愛されたイアという乙女に関わることや、イアが想い描く心の状態に因んで名づけられたという説です。イアに愛を拒まれたアポロンが、イアをビオラという花に変えたという物語が実在します。

ビオラの各色別で見る花言葉

ビオラという花が備え持つ最大の魅力は、花の色が約7色ほどあり、全ての花の色別で花言葉がある点です。ビオラ自体の花言葉としましては「忠誠」「律儀」「信頼」「片思いの切ない恋心」「少女の恋」「私の胸は貴方のことでいっぱい」「私を想って下さい」「私を忘れないで」など数多あります。

ビオラの花言葉を並べて見ますと、まだ成熟していない女性が、想いを寄せる異性に振り向いてもらおうと、一生懸命お洒落をしている様子が頭に浮かびます。さて、それではビオラの花の色ごとに添えられている花言葉と、その花言葉になった理由や意味合いを見ていきましょう。

ビオラが白色の花言葉

白色のビオラが持つ花言葉は｢あどけない愛｣｢純粋｣｢律儀｣と言われています。日本の文化すら感じさせる清廉潔白で純粋さをも漂わせる花が、白色のビオラです。そして、花言葉の1つである｢あどけない愛｣という語句に関連して、キューピット伝説という話しがあるそうです。その話しは次の通りです。

キューピットが恋を叶えようとして弓矢を放ちましたが、その恋したい相手に当たらず近くに咲いていた白のスミレに当たってしまいました。すると、スミレが眩しい光を放ちます。それから、ビオラとパンジーが生まれたと伝えられているそうです。あどけない愛と純心さを感じる良い話しです。

ビオラが黄色の花言葉

黄色のビオラが持つ花言葉は｢田園の喜び｣｢小さく和む幸せ｣と言われています。黄色のビオラは、秋らしさを感じさせる色合いで、心を和ませてくれる花姿です。それに、華やかで目を惹く色なのに何だかホノボノした安堵感も与えてくれます。その印象から田園の喜びという花言葉になったのでしょうか。

この、イエローカラーのビオラは他の花色のビオラと比較すれば、素朴なイメージもありますが癒されもします。それゆえ、もう1つの花言葉は小さく和む幸せと名付けられたのだと思いました。優しい色合いで、人を含む生き物全体に、安らぎを与えてくれる花が黄色のビオラです。

ビオラが紫色の花言葉

紫色のビオラが持つ花言葉は｢思慮深さ｣｢誠実｣｢揺るがない魂｣と言われています。冒頭に記した説とは別に、ギリシャ神話には紫色のビオラに関する伝説も次の通りあります。エマという少女が、恋をしてはならない人に恋をしてしまいました。その想いは規則に反するため誰にも言えませんでした。

ひたすら諦めきれずに想い続けた少女エマは、ある日エマは思い詰めた瞳でうつむいていました。すると、瞳から放たれる強くて誠実な魂の光によって、紫色の花を咲かせました。その花名をビオラと名付けたそうです。現実的かどうかというより、花言葉の由来となる話しがあることに感動します。

ビオラが赤色の花言葉

赤色のビオラが持つ花言葉は｢思い出｣｢物思い｣と言われています。絵に描いたような真っ赤な色をしているビオラですが、他の花色のビオラには備わっていない、アダルトな雰囲気を感じます。この赤いビオラの花言葉である物思いは、情熱的な赤い花が大人しくしている様子に見えて名付けられたように思えます。

赤色のビオラの赤い花色は、厭らしさや見ていて疲れてしまいそうな赤の色合いではなく、煌びやかさや潔さすら感じる見事な色艶をしています。ずっと見ていると、このビオラの花言葉である思想が頭の中で這い巡る感覚すらあります。惹き付けられそうな魅力を先天的に放っています。

ビオラが橙色の花言葉

橙色のビオラが持つ花言葉は｢純粋｣｢天真爛漫｣と言われています。見た目からして可愛らしい小さな花のビオラですが、そのオレンジ色のビオラはまるで、楽しい世界の入り口にさえ見えるほど明るくポジティブな色合いです。何故だか心が浮き浮きしてくるような感覚になります。

このオレンジ色のビオラが、上を向いて花を咲かせる瞬間の姿は見惚れてしまうほど、とても爽やかで天真爛漫な様子だと言います。どこの誰が見ても、元気をもらえるような気がするのではないかと思えるほど、個性的なオレンジの色合いと雰囲気を感じさせる素敵なビオラです。

ビオラが青色の花言葉

青色のビオラが持つ花言葉は｢誠実な愛｣｢純愛｣と言われています。数多くあるビオラの花色の中でも、最も清々しい色合いを放っています。空色のような青や群青色に近い濃厚な青、薄くて淡い青など幅広い色合いが存在しているビオラですけど一際、誠実さを思わせる花色です。1人の人と一生を共にすると決めた時に、力を貸してくれるというブルービオラです。

基本的に愛や恋という言葉を絡めた花言葉が多いビオラですけど、この青色のビオラが持つ花言葉こそが、多くの人たちが求める理想かも知れませんね。それに、この青いビオラの色合いは上品さも感じさせますので、プレゼントとして恋人や友人に贈っても喜ばれるでしょう。1人の人を一途に愛し続ける覚悟がある相手には、これ以上のギフトはないでしょう。

ビオラが桃色の花言葉

桃色のビオラが持つ花言葉は｢信頼｣｢私を想って｣と言われています。ビオラ全般の代表的な花言葉として、このピンク色のビオラはシンクロ度が最も高いですね。どちらかと言いますと、ビオラの花色は濃厚でハッキリとしていますが、ピンク色のビオラは淡くも濃くも変化する特質系の花です。

ピンク色のビオラは咲き始めると、気温や花の咲き具合によって鮮やかなピンクや色気のある濃いピンクなど、グラデーション的に花を咲かせます。ビオラの花言葉の中で、特に女性から最も人気の高いのがピンク色のビオラだと言います。男性側からしても、もし貰えたなら嬉しい花言葉です。

ビオラが複色の花言葉

まず、ビオラという花は品種改良がなされ多くの品種が誕生しています。そういった中で、園芸品種にも違う色を持った花、つまり複色は意外と多く存在します。ですので、このビオラの複色の花言葉は上記の色のビオラと複合すれば、新しい花言葉が生まれるかも知れません。

例えば、白色と青色のビオラだとすれば｢純粋で誠実な愛｣｢律儀な純愛｣など、言葉の関連性を考えて不自然でないなら、上手く組み合わせれば良いでしょう。ビオラ全体の花言葉が、愛や恋に携わっているので、複色バージョンの新・花言葉を考案してみてはいかがでしょうか。

ビオラは恋を応援する花です

ビオラという花は、私達の生活圏から近い位置に生息しています。身近な場所で植えられていたり、家の近所で販売されていたりなど、手の届くところに存在してくれています。女性らしい独特な華を持ち、何より素晴らしい花言葉を、数多に兼備している庶民的な親しみのある花でもあります。

もちろん他にも、優れた花言葉を持つ花は多々あります。でも、どの花言葉にも劣らないピュアさや誠実な気持ち、女性ならではの胸に秘めた恋心の物思いなど、ビオラという花を差し置いて他なりません。あなたの想いや恋する気持ちに、背中を押してくれる花言葉を添えて応援するのがビオラという花です。

ビオラを栽培してみましょう

まず店頭に行って、既に花がたくさん付いているのはパスします。最初の花が付いた直後の苗が植え付けに最適の状態です。植え付けの時期は厳寒期を除く10月～翌年3月の間に、混合土の割合を赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2で用いて、日当たりの良い場所を選んで植え付けます。

開花が始まったら週に1回は液体肥料を与えて、コマメに花がら摘みをしますと花を長い間、楽しむことができます。種ができると株が弱って花つきが悪くなりますので、花がらごと取って結実させないことが大事です。おしまいに、水やりは表面が乾き次第、多めに与えてあげて下さいね。

まとめ

今回の記事では、ビオラの花色ごとにある花言葉に関して色々と追求してみました。ビオラの花言葉について感じたことは、やはり成人にならないぐらいの少女か女性の想いに因んだ言葉が多いということです。純粋で誠実な思いを込めた恋愛がしたいと強く願う少女といった印象でした。

しかし一方では、ブルーの清々しさやオレンジの爽やかさといった感じで、周りの人や生き物まで心地よくさせる側面も備わっています。また、白色や紫色のビオラが持つ花言葉の由来には、エピソードがある場合もありますので、ビオラという花は本当に魅力の詰まった花でございます。