鬼灯の花言葉や豆知識を紹介!アクセサリーにするのが人気なの?

鬼灯(ほおずき)という植物について聞いたことあありますか?人気漫画のタイトルにも使われているため、名前だけは知っているという人がいるかもしれませんね。

そもそも花の名前に”鬼”という名前が入っていること自体珍しいですが、花言葉も少し変わっているようです。鬼灯と言えば、お盆の時期に飾る風習が日本にはありますし、さらに歴史的な文学作品にも鬼灯は登場しています。

このように日本と繋がりが深い鬼灯にはどのような花言葉があるのでしょうか。今回は鬼灯の花言葉や由来、歴史について見ていきましょう。

鬼灯について

鬼灯と言えば、お盆の時期に見るオレンジ色の丸いのを思い浮かべますが、どのような植物なのでしょうか。

鬼灯ってどんな植物?

鬼灯はナス科ホオズキ属の多年草で、その実のことを指すこともあります。漢字は「鬼灯」が一般的ですが、「酸漿」や「鬼燈」とも書きます。ヌカズキやカガチという別名もあります。

東南アジア原産で、アメリカ大陸や南欧の温帯に近縁種が自生しています。食用や観賞用として広く栽培されているのですが、野生種もあります。

よく見る赤い球状のものは何?

鬼灯と言えば、赤い球状の物体を思い浮かべる人が多いでしょう。鬼灯と言えば、その球体が象徴と言えますが、実はこれ鬼灯の実の部分なのです。

膨らんでいるのは皮で、中に丸い実がついているのです。鬼灯の花は球状のように赤いわけではなく、黄色や白色など、可憐で可愛らしい花を咲かせます。

鬼灯は育てるのが難しいと思われがちですが、実は初心者でも栽培することができる植物の1つだと言われています。日本では古くから親しまれていますし、ぜひ育ててみるといいでしょう。

開花時期は6月~7月で、初夏に開花し、その後袋に包まれた実が育って赤く色づき始めて初めて、8月にはあの有名な鬼灯になるのです。いわゆる観賞期です。

ちなみに鬼灯は秋田県の特産品です。お盆になると、日本各地でほおずき市が行われています。鬼灯を見ると、夏が本格的に来たと感じさせますね。

鬼灯の歴史

鬼灯は歴史も古く奈良時代に書かれた『古事記』が最も古い記録になります。それほど昔から日本の文化に浸透していたと感じることができます。ちなみに古事記の中では、ヤマタノオロチの赤い目を鬼灯で例えています。神話の時代から登場しているところから鬼灯に神聖な感じがありますね。

平安時代に書かれた、現存する日本最古の薬物辞典である『本草和名』にも鬼灯は登場しています。その記録には「酸漿(さんしょう)」という名前で鬼灯が紹介されています。つまり平安時代には薬草として鬼灯が使われていたのです。

日本と鬼灯の関わりの深さが分かりますね。

ヨーロッパでは食用として親しまれてる!?

鬼灯は食用と観賞用があります。これらは種類が全く異なり、日本で親しまれてるのは観賞用の鬼灯です。

ヨーロッパでは鬼灯は食用として親しまれているようなのです。食用の鬼灯は袋の中にオレンジ色の丸い実がなり、酸味と甘みがあるのが特徴です。

ちなみに東北地方では食用が特産品にもなっており、鉄分やビタミンAが含まれているようです。食用の鬼灯はその味わいから「ストロベリートマト」と呼ばれています。サラダやジャムなどとして楽しまれてtいます。

私たちが見慣れている鬼灯は毒性があり、苦く刺激が強いそうです。観賞用の鬼灯はドライフラワーや鉢植えとして楽しめます。

鬼灯の名前の由来について

鬼灯の名前の由来はいくつかあるのですが、鬼灯の姿が赤い提灯を連想させるところからつけられたという由来が主に挙げられています。

鬼灯は英名で”Ground cherry”や”Chinese lantern plant”Chinese lantern plant”などさくらんぼや提灯を連想した名前がついています。

また、古事記では「アカカガチ」という名前で紹介されており、古い漢字で「鮮血」と表すようです。鮮やかな血のように赤いヤマタノオロチと鬼灯をそのように紹介したようです。

鬼灯のその姿は日本人の心に深く刻み付けるものだったのです。

また、そのほかの語源は「ほほつき」や「ほふつき」が鬼灯へと変化したという説もあります。

名前の由来がたくさんあるのはそれだけ日本人の暮らしに浸透してきた証拠だと言えるでしょう。

鬼灯の花言葉について

では鬼灯にはどのような花言葉があるのでしょうか。ここでは鬼灯の花言葉についてご紹介します。

鬼灯の花言葉

鬼灯には主に以下の花言葉があります。

  • 欺瞞
  • 半信半疑
  • 偽り
  • 私を誘ってください
  • 心の平安

鬼灯の花言葉は鬼灯の特徴から来ているものが多いです。大きく膨らんだ袋に何が入っているんだろうとワクワクして開けたら、中には小さな苦い実や種ばかりでだまされたという心情や小さな実が大きく見えるような様相に偽っているように見えたと言われています。

また、鬼灯は毒性がありながら生薬にもなりますので、本当に身体にいいものなのか、飲んでもいいものなのかと半信半疑になるところも花言葉として現れています。

海外の鬼灯の花言葉

先ほど鬼灯は英名で”Ground cherry”とご紹介しましたが、直訳すると「地面のさくらんぼ」となります。この花言葉も「ごまかし」です。

さくらんぼだと思って近づいたら違った、何かの姿に似せているという印象が強かったからだと言えます。

また、国によっては”Busk tomato(皮だけのトマト)”と呼ぶところもあります。また鬼灯の属性はPhysalis(フィサリス)というギリシャ語が語源となった言葉があり、「膨らんだもの」という意味があるのです。

鬼灯の豆知識

特徴や花言葉についてご紹介していきましたが、鬼灯について知らないことはたくさんあります。ここでは鬼灯の豆知識についてご紹介します。

鬼灯に毒がある?

食用の鬼灯には毒はもちろん無いのですが、観賞用の鬼灯には毒があります。株全体にアルカロイドという毒性成分が微量ですが含まれています。

食べたときの症状として、腹痛や妊娠中の女性の場合流産になる危険性があるようです。江戸時代においては堕胎薬として鬼灯が用いられていました。

鬼灯はナス科の植物なのですが、一般的にナス科の植物にはアルカロイドが含まれているそうです。ナス科の植物と言えば、ナスやピーマンなどが挙げられますが、近年では食用のナス科の植物は品種改良によりアルカロイドを含んでいないと言われています。

漢方薬にもなる!?

先ほど鬼灯には毒があるとご紹介しましたが、実は漢方薬の原料の1つとして知られています。鬼灯の根っこの部分、酸漿根(さんしょうこん)という生薬になっています。

『本草和名』でも書かれていた名前ですね。効能としては冷え性の改善、咳止め、解熱、利尿作用などが挙げられます。

今でも冷え性対策で、酸漿の根の部分を乾燥させて、煎じて飲むという習慣がある地域があるようです。平安時代では鎮痛剤として用いられていたのです。

このように鬼灯は大昔から、私たちの生活に根付いてきたのです。

最近は鬼灯が咲いているのを見かけることは殆どありませんが、昔は民家や農家の庭などに咲いていたりしましたので、そのような風景を想像すると、懐かしい気持ちになりますね。

鬼灯の赤色=提灯の灯り?

「鬼灯(ほおずき)」は「鬼」の「灯り」と書くのですよね。お盆の時期に鬼灯はで周り、仏前に飾るところもあるのですよね。これは鬼灯が灯りのついた提灯に似ていることから、お盆に帰ってくる故人やご先祖様がわかりやすく目印になるように飾るものだと言われています。

鬼灯の灯りを目印に、ご先祖様が子孫の家に帰り、仲が空洞になった鬼灯の中にご先祖様が入って、再び空に帰っていくと言われています。地域によって風習や習わしがありますが、鬼灯にはそのような風習があるのです。

人気漫画『青の祓魔師』では実際に魂を鬼灯の中に入れるシーンが流れました。空洞の中に入ることで、ご先祖様の魂を守ってきたのです。

鬼灯が真っ赤な袋に包まれるのがちょうどお盆の時期にあたり、鬼灯が赤く色づいたのをみて、亡くなった大切な人やご先祖様を思い出すきっかけになったのかもしれません。

鬼と言う字が入っていますので怖い印象があるかもしれませんが、鬼は悪い鬼だけでなく、お墓を守る守護のような存在もいますので、その鬼を示すと言えるでしょう。このように思うと鬼灯の赤色は、ロウソクの火のように温かく、神聖な感じがしますね。

鬼灯のアクセサリーを作ってみませんか?

ハンドメイドマーケットminneなど、鬼灯のアクセサリーが人気になっています。コロンとした可愛さがあるからですね。実際に植物の鬼灯を使っているわけではなく、ワイヤーなどを使って作ることができます。

マニキュアで作れる!鬼灯アクセサリー

今回は女性なら誰もが持っているマニキュアを使って鬼灯を作ってみませんか?ここでは簡単に作り方をご紹介します。

材料

  • 真鍮ワイヤー#24(052mm)か#26(045㎜)
  • マットトップコート
  • ビーズ
  • Tピン
  • アロンアルファ
  • マニキュア
  • 丸棒(直径2㎝くらい)
  • ペンチ
  • ニッパー
  • 竹串
  • 発泡スチロール
  • 新聞紙(汚れ防止)

作り方

  1. 丸棒にワイヤーを3回巻き付けてねじる。しっかりと綺麗にねじります。
  2. 丸棒から抜いて交差させる
  3. 均等になるように形を整えて、アロンアルファで根元を固定します。
  4. 自分の理想の鬼灯をイメージして形を作りましょう。整ったらア論アルファで先端を固める
  5. ビーズにTピンを通したら、鬼灯の根本にくくりつける。位置を整えたらアロンアルファで固定する。
  6. 筆にマットトップコートをつけて、先端から横に橋渡しをするように1面ずつ塗る。駅が根元に溜まったら、竹串で取りましょう。塗る前にマットトップコートに好きな色のマニキュアを混ぜるとおすすめです。
  7. 乾いたら完成!

ポイント:UV樹脂でコーティングすると少し上部になるのでおすすめです。

写真で紹介している人もいるのでぜひ参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたか?今回は鬼灯の特徴や花言葉、豆知識についてご紹介していきました。鬼灯は字面が少し怖いように思えますが、お盆の時期に下界に帰ってきた先祖の魂たちを守っているのかもしれませんね。

鬼灯は花束には向きませんが、お供えとしてはぴったりだと言えるでしょう。また、アクセサリーとしても人気があるので、オリジナルの鬼灯アクセサリーを作ってみてはいかがでしょうか?

関連記事として、

ラベンダーの花言葉の由来や意味は?歴史も知っておこう!

クローバーの花言葉や名前の由来を紹介!四葉のクローバーを見つける方法は?

これらの記事も読んでみて下さい!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする