春の花と言えば何を思い浮かべますか?まさに「桜」を思い浮かべる人は多いと思います。お花見できれいな桜を眺めながら、「桜の花言葉は…」なんて話ができたら、とてもロマンチックですよね。
今回は、春を代表する花・桜の花言葉についてご紹介していきたいと思います。
桜は日本を代表する風情あふれる花です。日本人として、桜について理解を深めておくことはとても大切なことなのです。特に桜の花言葉は「女性の美しさ」に関わることがたくさん隠されていますので、女性の自分磨きに役立つかもしれません。
これからの季節、桜を観に行く人はぜひ参考にしてみてくださいね。
桜ってどんな花?
桜はバラ科・サクラ属の植物になります。さくらは言わずとも知れた日本の代表的な花です。日本の花と言えば、と聞かれてサクラを思い浮かべる人も多いですよね。
- 科・属:バラ科・サクラ属
- 和名:桜
- 英名:Cherry blossom(チェリーブロッサム)
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパ、北米
しかし「桜」はあらゆる桜の木の種類の相称にすぎません。実は桜の木の種類はなんと600以上もの数があり、日本で一番有名な桜の木と言えば、「染井吉野(ソメイヨシノ)」が挙げられます。名前くらいは聞いたことがある人も多いでしょう。
そしてその桜一つ一つに花言葉があります。数ある桜の種類それぞれに違う意味の花言葉が作られているなんて素敵ですよね。ぜひ自分の好きな桜の花言葉の意味を確かめてみてください。
桜の花言葉は?
では、次に桜の花言葉について解説していきたいと思います。
桜の花言葉はいくつか種類がありますが、どれもしとやかさや慎ましい感じを受ける良い印象のものがとても多いです。
桜を観にお花見に行くときは、ぜひ桜の花言葉を知ったうえで眺めたいものですよね。では、花言葉を一つ一つご紹介していきたいと思います。
精神の美
桜にはたくさんの種類がありますが、まずサクラ全般の花言葉からご紹介します。
一つ目には「精神の美」という言葉があげられます。
これはどういう意味かというと、まずこの花言葉には有名な由来があるのです。アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンは、子供のときに父親が大事にしていた桜の木を間違って切ってしまいます。ですが、彼は正直に父親にそのことを話して謝った…そんな逸話から、桜には「精神の美」という花言葉がついたそうなのです。
何事に対しても正直な気持ちを持つ、そんな精神の美しさを桜は象徴しているのです。
そんな逸話があったのだと聞くと、桜を見ていて少し気持ちがすがすがしくなる部分はありますよね。言えなかった秘密を誰かに告白できるかも、そんな気持ちにもさせてくれるものです。
ちなみにアメリカには、このワシントンの話がモチーフとなっている「ワシントンの斧」という話があるそうなのです。これで多くの人が、「嘘をはいけない」という教訓を学ぶのですね。
優美な女性
もう一つ、桜の全般的な花言葉をご紹介します。二つ目は「優美な女性」という花言葉です。
桜は昔から、しとやかでつつましい女性の姿をイメージさせるものとして親しまれてきました。そういった女性を表すものとして、「優美な女性」という花言葉がついたのだと言われています。
女性の多くは、桜のように美しく、優美な女性になりたいと憧れるものなのではないでしょうか。この花言葉と一緒に桜を贈ってもらったら、そんな素敵な女性になろうと頑張りたくなってしまいますね。
ソメイヨシノの花言葉
では、次に桜の種類別に花言葉を見ていきましょう。
桜の中でも有名な「ソメイヨシノ」の花言葉は、「優れた美人」「純潔」という言葉になっています。
ソメイヨシノは、一般的に私たちがよく見る観賞用の桜として古くから知られています。江戸時代ごろに初めて育成されたと言います。
ソメイヨシノも美しい女性、けがれのない女性を象徴する言葉が多くて印象的ですね。女性として、ソメイヨシノのような桜が似合う美人を目指すことができたら素敵ですよね。
シダレザクラの花言葉
シダレザクラ(枝垂桜)の中でもいろいろな種類がありますが、全般的な花言葉は「優美」や「ごまかし」という花言葉になります。
シダレザクラはあの垂れた枝からこぼれるような桜の花弁が印象的ですよね。まるで桜の雨の中にいるような感じが、見る人を魅了するものです。
ところで、シダレザクラは「優美」と「ごまかし」なんて、一見すると正反対にも思える花言葉がついているのはとても特徴的ですよね。実は、このように花言葉では真逆の言葉がつけられることもあるのです。
ちなみに「ごまかし」の由来は、シダレザクラが自分の本来の姿をごまかすかのように枝をしたに垂らして隠しているように見える、そんなイメージからきているようです。
そんな花言葉を聞いて、ちょっと自分と重ねてぎくっとした人も多いのではないでしょうか?
八重桜の花言葉
八重桜も桜の種類の一つとして大変有名です。桜の八重咲の状態が美しく、八重桜の中でもカンザン、ヤエベニシダレ、フゲンゾウなどの種類があります。八重桜は重なって咲くので、その花びらの数は300枚以上になることも多いのだとか。
八重桜の花言葉は「豊かな教養」「善良な教育」、「しとやか」などの言葉があります。
女性の美しさを表す言葉でもあるのは確かですが、どちらかというと八重桜は教養や育ちなどの部分を強調した花言葉であるのが印象的ですよね。
美しい女性はただたたずまいや見た目が美しいのみではなく、教養など、中身の美しさや優秀さもあってこそということですね。
ちなみに八重桜は、人里に咲く珍しい桜として「サトザクラ」という名前で呼ばれることもあります。
カンザクラの花言葉
カンザクラ(寒桜)は、非常に開化の早い桜として知られています。気候が暖かいところでは、1月頃から開花することもあるようですよ。栽培するタイプのアタミザクラも同じ種類だと言われています。絵に描いたようなピンク色の花びらが印象的です。
そしてカンザクラの花言葉は「気まぐれ」という言葉になります。
また珍しい花言葉ですね。この由来は、開花する時期に注目すると分かるでしょう。非常に早い開花を迎えるカンザクラですから、他の桜と比べて少し気まぐれな花の印象を持っても不自然ではないですよね。
カンザクラが早く開花することを知らない人からすれば、「桜が気まぐれで咲いている」と珍しく思えるものです。そんな不思議な開花時期を由来とし、カンザクラの花言葉は「気まぐれ」という言葉がついたのです。
気まぐれな女性にはカンザクラの花言葉がぴったりかもしれませんね。
そして美しい女性は、なんだかつかみどころがなく、気まぐれなイメージもあるものです。
フユザクラの花言葉
フユザクラ(冬桜)は、なんと冬の初め頃に咲く珍しい桜として知られています。フユザクラも栽培種の一つで、コバザクラとも言われているようですね。初冬に桜を見かけるなんて、なかなかない出来事です。見つけただけでもなんだか幸せな気持ちになってしまいますね。
フユザクラの花言葉は「冷静」という言葉になります。
寒い季節の中で乱れることなく、花を咲かせている姿が冷静な姿を思わせるのでしょう。冷静で周りに左右されない、そんな強さを感じさせる花言葉ですね。
フユザクラの姿を見て、自分自身も冷静な気持ちを持とうという意識にさせられるものです。
ヤマザクラの花言葉
ヤマザクラ(山桜)は、日本の野生の桜の代表種として知られています。古くから著名人が和歌でヤマザクラを読んだりなど、春の野山を彩る花として親しまれています。葉と花が一緒に開くのが特徴的です。
ヤマザクラの花言葉はたくさんあります。「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡泊」「美麗」などの言葉が代表的ですね。
どれも今までご紹介してきた桜の花言葉にならって、美しい女性の姿を言い表しているのがポイントですね。
淡泊という言葉は、一見するとシンプルや地味などの言葉にもとらえがちですが、これは「美人薄命」などの解釈にもつながるのではないでしょうか。
美しい人は、どこか淡くはかない、そんな印象から由来しているのではないかと言われています。
桜についての豆知識
ではここからは、桜についての豆知識をいくつかご紹介したいと思います。
桜は外で眺めるだけじゃない?
桜と聞くと、外で眺めることをイメージする人は多いでしょう。実際、公園や学校など、樹木として桜はたくさんの場所に並んでいるものです。
しかし、桜は花を観賞用として楽しむだけでなく、生活のさまざまな部分で活用されているものなのです。特に桜の木は保存性が高いので、建築、楽器、家具などの素材として広く使われているものです。
そのほか、樹皮は漢方薬にも活用されることがあると言いますし、食べ物でいえば桜餅や桜あんなどが有名ですよね。
桜は眺めるだけではなく、私たちの生活の中のさまざまな場面で活用されているものなのです。
普段自分が使っているものに桜が使われているのだと思うと、なんだか不思議な感じがしますよね。
桜はなぜ川沿いに多い?
桜はどんなところに生えている印象が強いでしょうか?
学校の校庭などもよくありますが、川沿いなどに桜がよく並んでいる印象も強くはありませんか?
土手などによく桜が咲いているイメージはありますよね。春は近くの川沿いでお花見を…という人も多いのではないでしょうか。
ちなみになぜ川沿いに桜がたくさん生えているのかというと、桜は川の治水対策の一つだったのです。江戸時代の享保の改革では、施策の一つとして川沿いに桜をたくさん植えるように手配しました。
昔はよく川が大雨によって氾濫し、土手の決壊に周りの人たちは頭を悩ませていたそうです。なぜすぐ土手が結果してしまうかというと、土手の地面がしっかりしていないからなのです。
ですが、このように桜が植えられたことで、人が集まってお花見をすると、地面がどんどん集まった人たちによって踏み固められ、地面が頑丈になります。それが治水対策となったのです。
川沿いに桜が多いのは、このような背景があったからなのですね。
まとめ
桜の花言葉や豆知識についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
毎年春になれば必ずと言っていいほど目にする桜、日本人にとって桜はそれほど親しみの深い花の一つです。
でも、その花言葉や由来を意識することはなかなかないですよね。花言葉を知ったことで、桜を見るイメージもさらによくなった人も多いのではないでしょうか。
どの花言葉もきれいな女性の姿をイメージさせるものばかりで魅力的ですよね。あなたも桜の花言葉を意識し自分磨きをしながら、桜のように美しい女性をぜひ目指してみてください。
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