クロッカスの花言葉の意味を知ろう!恐い意味もあるって本当?

贈り物やガーデニング、インテリアなどとして人気がある花。花があるだけで華やかになりますよね。そんな花一つ一つには花言葉があります。花言葉は良い意味だけではなく、悪い意味を持つ花もありますので、意味も知らずに花を選ぶと後でトラブルになってしまう可能性もあります。

そのため、自分磨きの一環として花言葉は知っていきたいですね。今回ご紹介するのはクロッカスです。クロッカスはサフランとよく似た花で花サフランとも呼ばれています。そんなサフランは色によって花言葉が変わるのです。

今回は贈り物として人気のクロッカスの花言葉やその由来について見ていきましょう。

クロッカスについて

クロッカスはアメヤ科クロッカス属の花の総称です。そんなクロッカスにはどのような特徴があるのでしょうか?

クロッカスの特徴について

クロッカスは地中海沿岸地方原産の花で80種類ほどあります。一般的には秋ごろに球根に植えて、2月から4月の早春の時期に花が咲きます。球根植物なので、花壇や鉢植え以外では水栽培でも楽しむことができます。

また、多年草なので、毎年花を咲かせることも人気の1つなのです。

花の色は白、黄色、紫が主なのですが、珍しいものだと白と藤色が織り交ざったような模様のもあります。

秋に咲く品種にスパイスで有名なサフランがあるのですが、花サフランと呼ばれるクロッカスに対して、「薬用サフラン」と呼ばれています。

クロッカスの種類について

クロッカスは全部で80種類ほどありますので、全て紹介するわけにはいかないのですが、いくつか有名なクロッカスをご紹介します。

●サフラン

秋に咲くクロッカス。スパイスとして有名。大きな球根植物で植え付けないで、机の上に置いていても咲きます。

●クロッカス・スペシオサス

秋に咲くクロッカス。10月に咲き、いくつかの品種があります。葉っぱのほうが後からでます。

●クロッカス・シーベリー

2月上旬ごろの寒い時期に咲く早咲き種

●アドバンス

寒い時期に咲くクロッカス。クリサンサスハイブリッドの一種と言われています。このグループは品種が多いです。

●イエロー・マンモス

明るいオレンジ色や黄色の花を咲かせる。2月~3月に咲く春咲き種。

●ジャンヌ・ダルク

3月~4月に咲くクロッカスのなかでも大きな花。ダッチクロッカスと呼ばれ、C・ベルナスの春裂き園芸品種の1つ。

花名の由来について

クロッカスはギリシャ語の「Krokos」が語源であり、学名が「Crocus」と言います。

日本語では「糸」という言う意味になるのですが、めしべが糸のように長くなるため、そのような名前が付いたのです。

クロッカスはギリシャ神話がモチーフ

クロッカスの花言葉はギリシャ神話に出てくるクロッカスという美少年がモチーフだと言われています。ここではクロッカスの物語をご紹介します。

はるか昔、ギリシャに住んでいたクロッカスという美少年がスミラックスという羊飼いの少女と恋に落ちました。しかし、神々は二人の間を許してはくれませんでした。

そのことに絶望したクロッカスは自ら命を絶ってしまいました。そしてスミラックスも深い悲しみに暮れていました。

そんな2人を見て、花の女神フローラが哀れに思って、2人をそれぞれクロッカスの花とスミラックスの花に変えたのです。

ちなみにスミラックスはユリ目サルトリイバラ科シオデ属「サルトリイバラ(猿捕茨)」という植物の学名となっています。

英語圏におけるクロッカスの由来

英語では「Crocus」と書くクロッカス。こちらもギリシャ神話に登場するクロッカスがモチーフなのですが、少し内容が異なるようです。

ある日ヘルメスという神様が自分の婚約者であるクロッカスと雪原へデートに行きました。しかしその帰り道にクロッカスが谷底に落ちて死んでしまいます。

春になってヘルメスはクロッカスが落ちた谷底へ行ってみると、色とりどりの花が咲いていました。

その花をクロッカスと名付けたのです。

クロッカスの花言葉について

ではクロッカスにはどのような花言葉があるのでしょうか。一般的な花言葉としては「切望」と「青春の喜び」があげられます。さらにクロッカスは花の色でも花言葉が変わります。

クロッカスの花言葉について

クロッカスの花言葉は先述したような意味と他に以下のような意味があります。

●裏切らないで

「裏切らないで」は先述したギリシャ神話が由来となっています。この花言葉は-のイメージが強く、この花言葉でクロッカスを贈る人は少ないです。しかし、本来伝えたい「切望」や「青春の喜び」などではなく、間違えてこの花言葉を送ってしまうことが多いです。

このような失敗を減らすために、誰かに花束を贈る前に、花言葉を調べたほうがいいでしょう。

●あなたを待っています

こちらもギリシャ神話がモチーフとなっています。クロッカスとスミラックスの2人のもう一度会いたいという強い想いが花言葉となったのです。また、怪我や病気などで入院している人に、「あなたを待っています」というメッセージとともにクロッカスを贈ることで、きっと喜んでもらえるでしょう。

もしくは好きな人に花言葉を添えて自分の気持ちを伝えるのもいいでしょう。

クロッカスの怖い花言葉

クロッカスの怖い花言葉として先述した「裏切らないで」という花言葉が挙げられます。

クロッカス自体の由来がギリシャ神話の悲しい物語ですので、怖い花言葉として解釈されやすいのです。

色別の花言葉

1つの花には1つの花言葉があるとは限りません。1つの花には花言葉がいくつかあるものです。ここでは色別のクロッカスの花言葉をご紹介します。

白クロッカス

白のクロッカスの花言葉はクロッカス全般の花言葉と同じで、「切望」と「青春の喜び」が挙げられます。基本的に春に咲く花は青春の意味を含んでいることが多く、「青春の喜び」はヨーロッパで古来より春の訪れを知らせる花とされてきたことに由来しています。

そのため、白のクロッカスを贈ることで春の訪れを分かち合うことができるでしょう。また、クロッカスは早春に咲くため、春を待ちきれず切望するところから「切望」という花言葉が生まれました。

紫クロッカス

紫クロッカスは「愛の後悔」という花言葉を持っています。マイナスのイメージが強いですが、これもギリシャ神話から来ています。

この花言葉からわかると思いますが、恋人や好きな人に紫のクロッカスを贈るのはやめたほうがいいでしょう。しかし、他の花と組み合わせれば、プラスの意味の花言葉にすることができます。

例えば、黄色のクロッカスとの組み合わせです。黄色いクロッカスには「私を信じて」という花言葉があります。この花言葉と紫のクロッカスの花言葉が組み合わさって「後悔したくないから私を信じて」という花言葉に変化するのです。

このようにすることで、プラスの花言葉になって自分の気持ちをしっかりと伝えることができるのです。

黄色クロッカス

黄色のクロッカスは先ほど言ったように「私を信じて」という花言葉があります。この花言葉もギリシャ神話が由来です。

明るくはっきりとした黄色のクロッカスは見ているだけで心が温まります。そのため、プロポーズや結婚記念日に贈るのが良いでしょう。記念日などで贈る花と言えば薔薇を思い浮かべる方も多いと思いますが、クロッカスは派手すぎず、女性からも人気があるのでおすすめです。

また、信頼を取り戻したい人は花言葉をメッセージにそえてプレゼントすることできっと気持ちが伝わるでしょう。

クロッカスと同じ花言葉を持つ花について

ではクロッカスと同じ花言葉を持つ花はあるのでしょうか。ここではクロッカスと同じ花言葉を持つ花についてご紹介します。

ライラック

ライラックはクロッカスと同じで春に咲く花です。とても香りがよく、香水の材料として使われることも多いです。そんなライラックの花言葉は「青春の喜び」と「無邪気」です。このようにクロッカスと同じような花言葉を持っています。

特に白いライラックがこの花言葉を持っているのです。ライラックの由来はフランス人が白いライラックを青春の証として捉えていたことが由来と言われています。

見た目は全く違う花なのに、同じ花言葉を持っているのは不思議な気持ちになりますね。

ラベンダー

ハーブとして人気が高いラベンダー。こちらもとても香りが豊でハーブティーや香水として使われることが多いですね。そんなラベンダーの花言葉は「あなたを待っています。」です。これもクロッカスと同じ花言葉なのです。

実はラベンダーにも伝説があります。

あるとき、少し奥手なラベンダーという少女がいました。少女は美少年に恋をしていたのですが、その想いを伝えることができませんでした。ずっと少年を思い続け、最終的に一輪の花になってしまったのです。

このようにどこか切なくて可愛らしいお話が由来となっているのです。少女ラベンダーは少年が来てくれることを待ち続けたのです。そこからこの花言葉がついたのです。

片思いをしている人はラベンダーで気持ちを伝えてみませんか?

スイートピー

松田聖子さんの歌で「赤いスイートピー」という曲があります。このスイートピーにも「青春の喜び」や「青春の輝き」というようなクロッカスと同じく、「青春」を表す花言葉がついています。

どちらかというと、スイートピーは青春の門出を祝うときに贈られる花として人気です。ここでもある逸話があります。

19世紀のイギリス。当時エドワード7世が国を治めていました。エドワード7世の奥様はアレクサンドラ王妃でした。彼女はスイートピーがとても大好きでした。そのため、色々なお祝いの場所でスイートピーを飾ったのです。

ここから、スイートピーは門出を祝う花として知られるようになったのです。

まとめ

いかがでしたか。今回はクロッカスの花言葉や由来、クロッカスと同じ花言葉を持つ花などをご紹介していきました。クロッカスはギリシャ神話の悲しい話がモチーフとなっていますので、花言葉も悲しい意味を持っています。そのため、花束としてプレゼントにするときは花言葉に注意して選ぶようにしましょう。

クロッカスを贈り物にする場合は一言メッセージをそえてプレゼントすることで、変な誤解を招かずに済むでしょう。

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