青い薔薇(ブルーローズ)の花言葉や誕生秘話を紹介!

花にはそれぞれ花言葉があり、色や種類ごとでも意味が異なります。そんな花は誰かに贈る時は意味を考えながら贈ると特別感のあるプレゼントになります。そんな花で特別な人に贈る花としてメジャーなのが薔薇ですね。

バラ科バラ属の薔薇は、赤色やオレンジ色、黄色などのバラがありますが、特に赤系のバラやピンク系のバラは花束として大変人気があります。プリザーブドフラワーでもよくバラが使われています。

そんななか、青色の薔薇、つまりブルーローズはあまり見かけることがありませんが、存在しています。そんな青色の薔薇にはどのような花言葉があるのでしょうか。

今回はブルーバラの誕生の経緯や花言葉を紹介します。

青いバラの誕生秘話について

まずは青いバラの誕生秘話についてご紹介します。青いバラは他の花とは違い、出来るのに長い年月がかかっていました。

今回は青いバラの誕生秘話についてご紹介します。

青いバラ=”存在しないもの(不可能)”の象徴

青いバラは長年研究開発されていたのですが、なかなか青いバラが作ることができませんでした。そのため、青いバラは日本においても西洋においても”存在しないもの(不可能)”の象徴でした。

しかし、研究者たちの努力と最先端技術によって青いバラを作ることに成功したのです。この誕生秘話は青いバラの花言葉を説明するのに欠かせないものですので、ぜひ読んでみてください。

1990年に始まった。…が問題にぶち当たる

青いバラの生成に挑戦している研究チームは世界各地にすでにありました。ですが、1990年にサントリーが不可能に挑戦することにしたのです。

オーストラリアのベンチャー企業との共同で、一大プロジェクトに取り組んでいきました。

サントリーだけでなく、世界中の研究チームがある問題にぶち当たっていました。1つは世界中にある数少ない青い花に含まれている、数万種類もの遺伝子の中から青い色素を生成するのに必要な遺伝子を取り出すことでした。

そしてもう1つはバラの細胞に遺伝子を入れて、その細胞から遺伝子組み換えで青いバラを作成することでした。

青色遺伝子は特許権で保護することができるため、サントリーはまず、どの研究チームよりも早く遺伝子を発見することを目指しました。

青色遺伝子の取得に成功!

自然界には青い花を咲かせる植物はいくつかあるのですが、サントリーの研究チームが青色遺伝子を取り出すのに目を付けた植物は、濃い紫色のペチュニアでした。

そしてサントリーの研究チームが1991年6月13日に青色遺伝子の採取に成功し、その成果は科学雑誌「Nature」に掲載されたのです。

これはサントリーが青いバラの開発で他と差をつけたということを意味します。

なかなか青いバラが咲かない…

青色遺伝子を取得することができたものの、肝心の青いバラをなかなか咲かせることができませんでした。その理由はバラに青色色素を蓄積することができず、綺麗な青色のバラが咲かないということが挙げられました。

そんな中、色素蓄積に関する研究の過程で、遺伝子組み換えで青いカーネーション「ムーンダスト」を作成に成功していました。このカーネーションは1997年から日本で販売され、ました。ムーンダストには「永遠の幸福」という花言葉がつけられました。

その後、さらに青いパンジーの開発に成功し、サントリーの研究チームは着々と青いバラに近づいていきました。

青いバラの作成に世界で初めて成功!

1998年から1999年頃にやっと青みがかったバラが咲くようになってきました。そして2002年に研究チームは咲いている花の中から最も青い品種を選び出しました。そして世界で初めての青いバラが咲いたのです。

そして2004年6月に世界初の青色のバラの開発が成功したことをサントリーが広報で発表し、実際に会見で青いバラが世界に向けてお披露目されました。世界初の青いバラは「SUNTORY blue rose Applause(サントリー ブルーローズ アプローズ)」と名付けられ販売されました。アプローズは日本語で「喝采」という意味、そして「夢かなう」の花言葉がつけられました。

これは青いバラを作るという夢を叶えるために努力したサントリーの研究チームや関係者へ喝采を贈るという想いが込められたのです。

花言葉について

青いバラの花言葉についてご説明する前にまずは花言葉について少し説明していきます。

花言葉について

花言葉は元々は恋人たちのために生まれたと言われています。花言葉は歴史が長く、伝説や聖書、ギリシャ・ローマ神話などが由来となっています。そこから花の持つ雰囲気などが足されたのです。

そのため、国や地域、宗教なのによって、花言葉が違うのはよくあります。日本で使われている花言葉はイギリス式のものが多く、そこに漢字の花の名前や日本独自のストーリーを当てはめた花事が追加されたのです。

青いバラというものについて

昔は青いバラは自然界に存在せず、さらに自然界にバラに使用できる青色色素は無いと言われていました。今では、青い花はたくさんありますが、数十年前まではほとんど見かけることができませんでした。今ある青い花はほとんど研究開発で生み出されたものなのです。

これは青いバラも同様で、バラの品種改良は困難と言われていたため、誕生前は「不可能」という花言葉が付けられていました。しかし、青いバラが作られたことで、良い意味の花言葉が加えられたのです。

薔薇の花言葉

日本語の薔薇は「茨(いばら)」というトゲを持つ低木の全般的な呼び名から転じたものと言われています。バラだけでなく、どんな花でも花の色によって花言葉が違います。

例えば、赤いバラは古来より、想い人へ気持ちを伝える花として知られています。バラは基本的に「愛」や「美」を表現する花言葉が多いと言えます。

青いバラの花言葉について

バラ全般的には「愛」や「美」を花言葉に持つのですが、青いバラもそうなのでしょうか。ここでは青いバラの花言葉についてまとめてみました。

基本的な意味

青いバラの花言葉は以下になります。

●不可能

こちらは以前の花言葉と言っていいでしょう。作成することができなかった色から由来しています。

●夢 かなう

青いバラはいくつかあるのですが、先述したサントリー開発の「SUNTORY blue rose Applause」の花言葉です。日本発の青いバラの花言葉となります。

●奇跡

サントリーによって青いバラが開発されたあと、西洋で「attaining the impossible(不可能なことを成し遂げる)」という花言葉が追加しました。これを踏まえて「奇跡」なりました。

●神の祝福

青いバラは日本が初めて開発に成功しましたが、その長い研究開発期間の間に、他の国でも開発が進んでいました。この「神の祝福」は奇跡を信じて開発し続けた研究チームへ向けたメッセージだと言えるでしょう。

●一目惚れ

英語で「love at first sight(一目惚れ)」と言います。誕生を心待ちにしていバラ愛好家で青いバラを見た瞬間、バラに心を奪われてしまった人が多かったのでしょう。

ちなみにボケ(木瓜)も同じく「一目惚れ」という花言葉を持っています。

●神秘的

青いバラは開発は不可能と言われていました。だからこそ青いバラという存在は「神秘」です。西洋でも青いバラは「mystery(神秘的)」として人気です。

人気アニメでも花言葉が使われた

2014年、2015年に放送されていた人気アニメ『アルドノア・ゼロ』で青いバラの花言葉が登場したのです。

「青いバラの意味は”奇跡”。でも青いバラにはもうひとつ意味があるんです」などと紹介されたのです。その後高性能ロボットの戦いが始まったため、ファンの中には青いバラの花言葉を調べた人もいるでしょう。

青いバラの「奇跡」「不可能」「神の祝福」がアニメの面白さを引き立たせてくれ、ファンの想像力を掻き立てたのです。

本数によっても意味が異なる

青いバラは贈る本数によっても意味が加わります。

●相手に気持ちを伝えるのにおすすめな1本の青いバラ

1本の青いバラには「一目惚れ」や「あなたしかいない」という意味があります。そのため、青いバラを1本持って告白することで相手への気持ちを強調することができるのです。

●プロポーズにおすすめな3本の青いバラ

3本の場合、「告白、愛しています」という意味が加わります。さらに青いバラには「神の祝福」と「奇跡」がありますから、プロポーズのときの贈り物としてぴったりです。

3本が少ないと感じるばあいは、6本で「あなたに夢中」11本で「最愛」という意味があり、99本で「永遠の愛、ずっと一緒にいよう」、108本は「結婚してください」という意味があります。

●誕生日や記念日におすすめの4本の青いバラ

4本には 「死ぬまで気持ちは変わりません」という意味があります。先述した11本などと一緒に感謝や相手への気持ちを添えてプレゼントとしておすすめです。

●励ましてエールを送りたい人におすすめの5本のバラ

青いバラ花言葉「夢かなう」はエールになると言えます。また、「不可能を成し遂げる」もぴったりです。

5本の薔薇には「あなたに出会えて心から嬉しい」という意味があり、大切な人への励ましやエールにおすすめです。ちなみにトゲの無いバラには「友情」「誠意」という意味もあります。

そのため、花束を作ってもらうときにトゲを取ってもらえるようお願いしてみるのもいいでしょう。

●出産のお祝いにおすすめの10本の青いバラ

青いバラには「神の祝福」と「神秘的」という意味がありますから、出産祝いにもぴったりです。10本の薔薇には「あなたは全てが完璧です」という意味があるため、出産直後で初めてのママになった方に贈る場合は10本がおすすめです。

●おすすめしない15本のバラ

以前の花言葉である「不可能」は贈るシーンによって怖い意味になりそうです。15本の青いバラの花束には「ごめんなさい」という意味があるため、受け取る相手によってはネガティブな意味になりそうです。

まとめ

いかがでしたか?今回は青いバラ誕生の由来や花言葉についてご紹介していきました。青いバラはなかなか作ることが出来なかった、人類の努力が詰まった奇跡の結晶と言えるのです。

愛を伝えるのには赤いバラというイメージがありますが、青いバラの方がよりロマンチックな意味になると言えるでしょう。

もし誰かに気持ちを伝えたいとき、大切な人へサプライズをしたいと思ったら、ぜひ青いバラの花束で相手に気持ちを伝えてみてください。

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