面白い番組を見て笑ったり、映画を見て泣いたり、誰かがひどい目にあったら自分のことのように怒ったりします。このような人をみて多くの人は感受性が豊かだなぁと思うものです。
でも中には感受性がないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。泣けると評判の映画で泣けなかったり、うまく盛り上がれないなどすると自分は感受性が無いと思い、周りに薄情で冷淡だと思われてそうだと悩んだりします。
ではそもそも感受性の強さの違いはなんなのでしょうか。今回は感受性が豊かな人の特徴について考えてみました。
あなたは感受性が強いですか?
あなたは感受性が強いですか?そもそも感受性について考えたことはありますか?
感受性が強いかどうかの判断事例
感受性を判断するかどうか判断することが難しい場合があります。ここでは判断事例についてご紹介します。
TVドラマや映画を見て涙ぐんだことはありませんか?見ている作品の主人公がいじめられていたり、死んだと思った主人公が生きて帰ってくる、戦争ドラマなどで感動して泣くなどします。
これは感情移入して自分も主人公になりきっているのです。
また、相手のことをいつも考えて行動したり話したりしている人はいませんか?そんな人ほど傲慢な人と一緒にいると大変です。
感受性が豊かで優しい人のことを知っている人はそれなりに気を使うのですが、初対面の傲慢な人は、感受性豊かな人に対して容赦なく強い言葉を言うことがあります。そうすると感受性豊かな人は重く受け止めてしまってショックを受けてしまうのです。
感受性ってなに?
そもそも感受性とはなんなのでしょうか?ここでは感受性の意味について考えてみましょう。
感受性とは
感受性とは「外からの刺激を深く感じ取って心に受け止めること」を言います。外からの刺激とは感情的もしくは感覚的な働きかけのことです。受け止めるとき、2種類の状態に別れます。
- 認知的感受性:形、色彩、音、匂いなどを受け止める。感覚を豊かにづつ。
- 情動性感受性:楽しい、悲しい、苦しいなどの感情を受け入れる。
この2つの感受性を含む感覚をまとめて「感性」と表現しています。
この感性は感受性で自分が受けた刺激で、自分独特の形として作られる性質のことを言います。
異性に対するタイプや料理や服装の好み、美的感覚の違いなどは人それぞれです。
感受性は相手に対して共感したり、相手の感情を想像して理解することができることを言います。
ドキュメンタリーを見て感動したり、素敵なことに共鳴することができれば感性が強いと言えるでしょう。
ただし、感受性が強すぎるがあまり、物事を悪いように考えたり、繊細過ぎて疲れるなど自分にとってマイナスになってしまうこともありますので注意しましょう。
物事を感じとることができる
感受性は物事を感じ取る能力です。人間は生まれつき感受性というものを持っています。ただ、それは1人1人強さが違います。
その物事を感じ取る能力が強い方が優れているのかというとそれは一概には言えません。良い意味でも悪い意味でも感受性は働くからです。
例えば、感受性が強いと、親友が失恋をしてショックを受けているときに、自分をその親友に重ね合わせて、自分が失恋したかのようにショックを受けてしまうことがあるのです。
また、困っている人を見れば、自分のことのように背負って、自分が解決しようと悩んでしまいます。
ドライな人から見ればおせっかいだと思われるのですが、そのような空気を敏感に感じ取りますので、自分の行動に悩んでうつ病や自閉症になることもあるのです。
感受性が強いと感情の起伏が強いですから仲間から避けられたら最悪です。感情の起伏に異常が生じればヒステリックになってしまいます。
逆に感受性が強いことが有利になることもあります。例えば芸術的な感性が強くて芸術家としてや写真家、映画監督などで活躍することができるなどです。普通の人では考えもつかないような芸術を生み出すこともあるのです。
刺激を感じ取りやすい
感受性が強いことで刺激を感じ取りやすいです。特に自分が体調不良で感情のバランスが悪いと刺激に対して異常なくらい興奮することがあります。些細な事でも傷つきやすく落ち込むことがあります。
興奮しやすいと、騒音や人混みの騒々しさに過敏に反応し、外出することができなくなります。
また、何か議論をすることになったら、強引に自分の意見を押し付けたり、意に反する意見を言う人を攻撃するなどヒステリックになります。
TVの報道番組などでコメンテーターの意見を聞いて、テレビに向かってヒステリックに叫ぶこともあるのです。
感受性を刺激するものについて
では感受性を刺激するものとはなんなのでしょうか。これは外からの感情的かつ感覚的な働きかけのことを言います。見たり触ったり、聞いたり、味覚や嗅覚など、五感響くものを刺激とするのです。
人の気持ちや表情
感受性が強い人は相手の声の調子や表情、ジェスチャー目つきなどから感情の微妙な変化を読み取ることができます。
極端に言えば、一言も話さなくても相手の仕草や表情、後ろ姿を見ただけで相手の考えや気持ちを判断することができます。
感受性が強い人は相手の感情の微妙な違いを感じ取って、次に何をすればいいのかを考えているのです。
このように瞬時に気配りができますので、好かれやすいところがあります。
環境の変化
感受性が強い人は会話のときに相手の仕草や表情を見て刺激を受けますが、人間だけではなく、自然の変化でも刺激を受けます。
例えば、寒い日に外を出たら道端の草むらでつくしが頭を出していました。
その姿を見たら普通なら「もう春か~」となって終わりですが、感受性が強い人の場合、自分の姉の息子(甥っ子)が小学校に入学することを思い出し、いつお祝いを渡したらいいのか、お祝いは何を上げればいいのか、甥っ子になって声をかけようかと悩みます。
このように環境に少し違いがあるだけですごく色々と発想をして考えてしまうのが感受性が豊かな人なのです。
出来事に対する印象
普段生活していく中で、良いことだけではなく、悪いこと、危険な事などさまざまなことに遭遇します。いつも通り何事にも変化がなければ良いのですが、何か変化があれば感受性が強い人はいち早くそれに気づくことができ、さらに本人も変化が見られます。
例えば会社の同僚が事故で入院をしてその同僚の仕事を一部負担することになったとします。慣れない仕事ですので、神経を使います。その行った仕事でミスをしていないか心配になり、食事も喉を通らなくなり、体調不良になってしまうなどします。
このように出来事に対する印象に対して強い刺激を受けるのです。
作品に対する印象
感受性が強い人は芸術的感性にも優れており創造することに長けています。いつも周りから刺激され、それを感性で受け止めていきます。芸術の分野でも強い影響力があります。
絵が好きな人が展覧会に行けば、作者が作品を描いた意図を見抜けます。そして筆のタッチや色彩のバランス、表現の仕方などを作品から吸収して、自分なりに生かすことができるのです。
感受性が少なければただ素晴らしい、綺麗という感覚だけなのですが、感受性が強い人は作者が受けた刺激を感性で感じ取るのです。
そして自分独自の感性を作りあげて、自分の作品で生かしていくことができるのです。
感受性が強い人の特徴は?
では感受性が強い人にはどのような特徴があるのでしょうか。
感情の起伏が激しい
感受性が強い人は周囲の環境から受ける刺激が多いです。自分は感じ取るつもりはなくても感性が反応してしまい、刺激を自分から取り込んでしまいます。
感受性が強い人の脳は寝ているとき以外フル回転になっています。
そこで疲れがたまっていたり、交感神経のバランスが悪くなっていると、外から刺激を受けたときに感情の起伏が激しくなるのです。
さっきまでは普通だったのに突然切れたりなど激しく感情が変化していきます。
芸術センスが高い
感受性が強い人は芸術的センスに長けています。もちろんその自覚がない場合がありますが、芸術を目指しているひとにとっては強い味方です。
創作活動は自分が元々持っている知識や経験だけでは継続することができません。新しい芸術を作り出すには、今までにはない斬新なアイディアが必要です。
しかしそのアイディアは感受性によって得た刺激から生まれていきます。ですので、素晴らしい作品を見たときに受けた刺激や、他の感受性豊かな人の考え方を学んで創造していきます。
そのため、感受性が強い人ほど芸術的センスが高いのです。
人の気持ちに敏感
感受性が高い人は人の気持ちに敏感に反応します。相手の気持ちを察して同調し、自分も苦しんでしまいます。人の気持ちに敏感な分、ネガティブ思考の人たちの影響を受けやすいところがあります。
自分では避けようと努力しますが、なぜか影響を受けては落ち込んでしまいます。時には心身共に体調不良になってしまいますので注意しましょう。
ちょっとしたことに感動できる
人の気持ちに敏感ですので、些細なことでも感動することができます。例えば、朝のテレビで星座占いをしていたら、自分の生まれた星座が良い運勢だとすごくよろこんで感動します。逆に運勢が最悪だと、働く意欲が半減するくらい気分が落ち込みます。
そんな人のために運勢が変わるラッキーアイテムなどを紹介しており、実際、感受性が強い人は実践します。
周囲の人は占い好きの人間だと思われますが、感受性が強い人はちょっとしたことで感動しますし努力も行うのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は感受性が豊かというのはどういうことなのかや、感受性が豊かな人の特徴についてご紹介していきました。感受性が強い人は芸術的センスに長けているなど良い部分もいっぱいあるのですが、感受性が強すぎるが故に心身ともに疲れ切ってしまうことがあるということを知っておきましょう。
また、人の言葉に影響されやすいため、その言葉を気にしないように訓練をしていく必要がありそうです。
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