一目惚れで恋に落ちる、ドラマや小説のような現象です。
メンタリストのDaiGoさんが、以前ツイッターで「一目惚れして結婚したカップルは、長続きしやすい。一目惚れして毛婚したカップルのなんと70%が、長期にわたって良い関係が続くことがわかっている。」とツイートしていらっしゃいました。一目惚れした相手と結婚して、共白髪なんて幸せなことです。
一目惚れをする男女の心理や、メカニズムはどう働いているのかご紹介します。
一目惚れの男性心理
一目惚れは男性に多い傾向とされています。
男性の脳は女性より本能の部分が優先される構造になっていて、人を好きになるという本能的なものを感じたとき、即座に相手を求めてしまう、本能と行動が直結する結果になるのです。
見た目が好みだった
一目惚れをする男性心理として、顔やスタイルなど、外見がある程度好みであることが重要です。男性は視覚で恋をするという傾向があります。顔の好みはもとより、胸が大きい、足が細いなど、自分好みのツボを持った女性には好感を持つものです。
見た目が良ければいいのかという反感も買いそうですが、突き詰めると男性が女性に恋愛感情を持つということは、自分の遺伝子を残したいという本能からくるものなので、外見から判断できる女性の性的な魅力と密接に関係しているのです。
仕草や雰囲気が好み
一目見てわかる外見の女性性的な魅力も大切ですが、それに付随して女性の表情やしぐさなど、特定の要素が印象に強く残り、好感を持つこともあります。
代表的なのが、「君の笑顔が好き」「指先の上品な仕草がセクシー」、他にも、何気ない毎日の箸の使い方や話し方など、些細なことが自分のツボにはまり、一目惚れしてしまうケースもあります。
理屈抜きでその人が個人的に好ましいと思うツボ、雰囲気や表情などを持っていると、一目惚れすることになります。
競争心に火が着く
モテる女性がいるとします。複数の男性から好かれるということは、その女性は何らかの性的な魅力を持っているのは間違いありません。そしてモテる、という要素は男性の中の競争心や独占欲を刺激します。モテる女性に友達から手順を踏んでと時間をかけて好きになっていては、他の男性に遅れをとり、好きになったころには誰かの恋人になっているかもしれません。
先天必勝、好きな女性に自分の子供を産んで欲しいという本能的な心理が、理屈を飛ばして一目惚れというスピーディな解決を起こすための起爆をさせている事もあります。
苦労して手に入れる
一目惚れをして、相手を手に入れるというのは大変なことです。一方は出会った瞬間から盛り上がっているのに、相手は初対面の冷静なテンションなのですから。
男性は、簡単に手に入るものに価値を見出しません。一生懸命その女性を手に入れるのに苦労すればするほど、手に入れた女性を大切に扱います。手にいれたものの価値は時間と比例していて、簡単に手に入れたものに対しては雑、苦労して手にいれたものは大切に扱います。 これが一目惚れによるカップルが長く続く理由かもしれません。
誰かの面影を追って
意外にありがちな理由として、自分に深い影響を与えた女性、例えば初恋の人、元彼女、母親などの共通点や面影を見て、初対面なのに他人のような気がしなくて、好きになってしまったというパターンです。
そんな理由、特に母親なんて冗談じゃないという女性の意見ももっともですが、男性心理として無意識である可能性が高く、それは単なるきっかけに過ぎません。お互いを良く知るようになればそのイメージは払拭され、いい意味で裏切られてさらにのめり込んでいくこともあります。
一目惚れの女性心理
男性心理と似ているところも多いですが、女性特有の理由もあります。
自分の父親と比較する
人は誰でも、心の中にものさしを持っています。女性の場合、男性を量る最初のものさしは、近しい異性である父親が多いと言われています。
無意識に相手の男性を自分の父親と比較し、類似点を見つけて親近感を覚え、一目惚れに導かれることもありますが、逆に父親に嫌悪感をもち、正反対の男性に魅かれることもあります。プラスかマイナスかの差はありますが、一つの基準として父親があることが多いようです。
これも深層心理で無意識に働いているケースがほとんどです。
紳士的なふるまいに一目惚れする
外見的な要素はもちろん女性にもあります。好みの顔体型は強く影響しますが、女性の場合は男性のスマートな立ち振る舞いや、紳士的な気遣いに感心し、一目惚れする場合も多くあります。
これは容姿と、そしてその男性が身につけた素養に心惹かれるのです。職業的素養、家柄的な素養、さまざまありまがすが、自分のツボにはまるものを見つけると、一目惚れのきっかけになります。
それはスポーツをしているたくましい肉体だったり、育ちの良さをうかがわせるマナーの良さだったり、心ひかれるツボは個人によりけりです。
ハロー効果
皆がうらやましがるような男性、例えば良家の子息、医者などのブランド職業の男性だと、外見が好みでなくとも好きになってしまうこともあります。
ハロー効果と言って、「医者」「大手企業で働いて居る」、「有名大学卒業」などの肩書や情報から、イメージを連想してその人までいい人と思ってしまうことです。これは相手のことを知らなければ知らないほど効果は強くなります。
女性の本能として、優秀な男性の子供を産みたいというものがあります。人がうらやましがるような男性は、優秀な男性である可能性が高いことから、一目惚れに導かれることがあります。
直観的な本能
女性は、男性の「匂い」で好き嫌いが大きく分かれることがわかっています。好きな人の使った布団や服の匂いで安心したり、惹きつけられてしまいます。出会った瞬間に直観でわかった、という理屈では説明できない本能的な判断も、匂いが影響しているようです。
それは、生物学的に人間は自分と遺伝子の配列が遠い人ほど魅力的な匂いに感じる、という傾向があり、本能で相手を見初めるということは、遺伝子レベルで相性がいいという可能性があります。
両親に共通の遺伝子が少なければ少ないほど、子供は優秀な遺伝子を受けつぐという研究もあるので、直観的な一目惚れは、信じてみてもいいかもしれません。
弱っている時はヒーローに見える
弱っていたり凹んでいるとき、誰かに頼りたいという気持ちはごく自然な気持ちです。
女性の一目惚れでよくあるのが、自分が弱っているときに優しくされると、その男性を頼もしいヒーローのように見えてしまうということです。
精神的に落ちこんでいたり、風邪をひいたときケガした時など肉体的に弱っているときにも、優しくされると一目惚れする心理でもあります。
一目惚れはつくれる
一目惚れをするときの脳のメカニズムを理解できれば、その状況を作りだすことはできます。好きな人を自分に一目惚れさせるヒントです。
一目惚れを起こさせるメカニズムとは?
目は口ほどにものを言う、と追われています。一目惚れするとき、男女関係なく相手の目をじっと見てしまいます。その間、見つめる方は一瞬のつもりかもしれませんが、実は5から7秒という意外に長い間見つめています。
逆転の発想として、一目惚れさせたい相手に5から7秒の間、あなたを見つめさせるといいということになります。
「人間の脳は、行動から感情が生まれたのか、感情から行動が生まれたのか判断できない」と言われます。つまり、相手を好きになったから見つめたのか、見つめたから好きになったのか、判断できないということです。このメカニズムを踏まえて相手に一目ぼれを錯覚させることは可能であるということです。
ただ、闇雲に相手を見つめていても、5秒も目が合うことはそうありません。テクニックなしに動いてしまうと、気持ちの悪い人という悪い印象を持たれてしまうので、注意が必要です。
待ち合わせを利用する
具体的なアプローチ方法として、待ち合わせを利用することができます。
待ち合わせの場所で、相手を見つけたら少し遠い位置から携帯電話で電話をかけるなどして、自分に注意を惹きつけましょう。そして目を合わせてゆっくり、5から7秒かけて近づいていきましょう。あえて遠くから近づいて行くことによって、見つめあう状況をつくり、デートの最初から相手をどきどきさせることができます。デートの思い出が好ましいものであれば、次のデートの誘いにも乗ってきやすくなります。
会話の中で見つめあう
待ち合わせがし難い相手なら、会話の中で見つめあうことが理想的です
自然な会話をしながら見つめあうのが大切です。例えば、「今日、なんだかいつもと目元の印象違うよね?」「目の色が違って見えるよ」というような、目に注目するのに自然な会話を選びましょう。「もっとちゃんとみせて?」と言ってじっと相手の目を7秒見つめるのです。
この時、「ちょっと疲れてる?」等相手を気遣うような言葉をかけて気遣いを見せると、なお相手の心を揺さぶることができます。
一目惚れしたその後
人は恋に落ちているときは、脳内に恋愛ホルモン(PEA)が大量に分泌されています。そこれは抗うつ剤として使われるほどの強い脳内麻薬として知られています。PEAが分泌され続けるのは脳にとって負担がかるので、自然な状態だと同じ相手に対して分泌される期間が決まっているのです。期間としては3から4年ほどで、脳内ホルモンは分泌されなくなります。
一目惚れして、デートを重ねて3~4年目になったとき、PEAはなくなりますが、同時にβエンドルフィンという物質に切り替わります。このβエンドルフィンは、モルヒネの数倍の効果をもつ沈静剤であり、気分が高揚したり幸福感が得られます。
刺激的な高揚感から、落ち着いた幸福感へと変化していくということです。
まとめ
一目惚れは直観的な好き嫌いが大きく作用します。
一目惚れから始まる恋は、顔と名前くらいしか相手のことを知らない状態から始まります。早いうちに多くの情報を聞き出すことも大切です。恋は落ちるもの、愛は育むものともいう通り、一目惚れが本気の恋愛になるかどうか、それはお互いのことを良く知りあってからです。どうしても一目惚れをすると、自分のことを知ってもらいたいという欲求から、押しが強くなってしまいがちです。聞上手になり、相手の情報を上手にゲットしていきましょう。
気持ちの深さと付き合った長さは比例するわけではありません。一目惚れとは、本能が呼んだ、運命の人かもしれません。大切に絆を育んでいきましょう。
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