皆さんは『シマシマ』という漫画をご存知でしょうか。
夫との離婚をきっかけに不眠に悩まされるようになった主人公が、自分と同じように眠れない女性たちのもとにイケメン男性を派遣し、一晩添い寝をして心を癒す「添い寝屋」を立ち上げる・・・というお話です。
筆者は2011年にドラマ化された際にハマっていたのですが、「漫画ならではの設定だよなぁ」なんて思いながら観ていたところがありました。
ところが最近では、現実の世界でも、ただ添い寝をするだけの割り切った男女の関係が急増しているというではありませんか!
そこで今回の記事では、”ソフレ”と呼ばれるこの関係性について詳しく調べてみました。ソフレの意味や求められている理由、メリット&デメリット、さらにソフレの作り方などもご紹介したいと思います。
話題の”ソフレ”、一体どんな関係?
”ソフレ”とは「添い寝フレンド」の略で、その名のとおり添い寝をしてくれる異性の友人のこと。ただ同じベッドで寝るだけでなく、相談や悩み事を聞いてもらう関係が多いようです。
ただし、あくまでも友達なので、恋愛感情や肉体関係を持つことはありません。
頭を撫でる、ハグをする、腕枕をする・・・といった程度に触れ合うことはあっても、それ以上のことまではしないのが、一般的なソフレのルールなのだそうです。
最近では、アラサー世代のオトナ女子を中心に、ソフレを求める人たちが急増していると言われています。
ソフレが求められるようになったのはなぜ?
では、なぜ近年ソフレの需要が急増しているのか。それはやはり、ひと昔前とは違って女性も社会に出てバリバリ働く時代になったからではないでしょうか。
ソフレを求める人が多いとされるアラサー世代というと、責任ある仕事や立場を任されることが多くなる年代。プレッシャーや不安に襲われて、満足に眠れない夜もあるでしょう。
そんな時に、話を聞いてくれて、優しい言葉をかけてくれて、朝まで寄り添ってくれる男性がいたら、女性は不安をすっかり忘れて安心して眠りにつくことができるのです。
恋人とソフレはまったく別!
「ソフレを作るくらいなら彼氏を作ったほうが良くない?」と思う人もいるでしょう。
普通に考えればそうなのですが、恋人同士となると毎日メールや電話をしなくてはならない、疲れていてさっさと眠りたい時でも求められればエッチをしなくてはならない・・・などなど、煩わしいことも結構多いんですよね。
その点、ソフレなら面倒事は一切ナシ。連絡するのは会いたい時だけ、嫌々エッチをすることもなく、ただ傍にいてくれる。働くオトナ女子にとっては非常にラクだし都合が良いんです。
そのため、実際にソフレがいる女性の中には、「本命彼氏とは別にソフレの男性がいる」という人も少なくないそうですよ。
多様化する男女の形・・・ソフレ以外にもある”〇〇フレ”
ソフレ以外にも、”〇〇フレ”と呼ばれる関係がいくつかあります。
まず、エッチだけの割り切った関係を指す「セフレ」。これは皆さんもご存知ですよね。
世間で使われるようになったのは1990年代に入ってからだそうですが、今は大人であれば意味を知らない人はほとんどいないでしょう。
では「キスフレ」「ハフレ」「オフレ」「カモフレ」なんかはどうでしょうか?
「キスフレ=キスするだけの友達」というのは何となく察しがつくものの、「ハフレ」「オフレ」あたりになるとさっぱりわからない・・・なんて人も多いのではないかと思います。
そんな皆さんのために、”〇〇フレ”の意味をそれぞれ簡単にご紹介しましょう。
- キスフレ→キスするだけの友達
- ハフレ→ハグするだけの友達
- オフレ→一緒にお風呂に入るだけの友達
- カモフレ→恋人のフリをし合う友達
- サンフレ→ストレスの捌け口になってくれる友達
- ビリフレ→失恋の傷を癒してくれる友達
ちなみに、カモフレの”カモ”は「カモフラージュ」、サンフレの”サン”は「サンドバッグ」、ビリフレの”ビリ”は「リハビリ」の略です。
思いついたものを書き出してみましたが、今後もまた新たな男女のカタチが生まれる可能性もありそうですね。
なお、これらの関係で結ばれた男女も、ソフレと同様に恋愛感情や肉体関係は一切ないのが特徴です。
ソフレのメリット&デメリット
働くオトナ女子とって、ソフレはちょうど良い距離感で付き合うことができる理想的な相手ですが、良いことばかりかというと実はそうでもないのです。
ここからは、ソフレのメリットとデメリットについてご紹介いたします。
【メリット①】科学的にも明らかになっている”癒し効果”
アメリカ・ピッツバーグ大学の研究によると、男女が同じベッドで寝ると、”幸せホルモン”や”癒しホルモン”などの別名で知られる「オキシトシン」が増加し、ストレスに反応して分泌される「コルチゾール」が低下することが明らかとなっています。
同大学の心理学助教授ウェンディ・トロクセル氏は、この現象が起こるのを「誰かが隣にいることで”守られている”という安心感があるからだろう」と分析しており、ニューヨークでは「添い寝セラピー」を民間療法として確立しようとする動きもあるようです。
皆さんも幼い頃、「お父さんやお母さんに抱っこされているうちに安心して眠ってしまった」なんて経験をしているはず。大人になった現在でも、添い寝はあの頃のような穏やかであたたかな安心感をもたらしてくれるのです。
【メリット②】恋愛のような面倒事がない
恋人がいると、楽しい出来事がたくさんある反面、様々な制約が出てきます。
毎日の電話やメール、週末のデート、さらには異性がいる飲み会への参加は禁止・・・などのほか、二人の間で何か取り決めをすることもありますよね。
「今日はもう眠いからメールするのやめよう」などと自分を優先してしまうと、相手の機嫌を損ねてしまったり、時には喧嘩に発展してしまったりと、面倒なことになりかねません。
一方、ソフレはあくまでもただの”友達”。連絡は会いたい時だけすればいいし、誰と飲みに行こうと文句を言われることはありません。
このように、束縛や干渉のないストレスフリーな関係であることも、ソフレのメリットのひとつだと言えるでしょう。
【メリット③】後ろめたさが少ない
ごく一般的な感覚を持ち合わせている人は、恋人以外の人とエッチをするのは「良くないこと」だという考えがあるものです。
そのため、一人の寂しさに負けて恋人でもない男性と一夜限りの関係に・・・なんてことになったら、行為中は寂しい気持ちを紛らわすことができても、現実に戻れば罪悪感や後悔に苛まれてしまいます。
一方ソフレは、手をつないだり、腕枕をしてもらったり、といったスキンシップはあってもエッチまではしないため、後ろめたさを感じにくいのです。
また、肉体関係を持つとなると性病や妊娠のリスクは避けて通れませんが、添い寝をするだけならそんな危険が及ぶ可能性はゼロ。
とにかく心の癒しだけが欲しい人には最適な関係です。
【メリット④】エッチしなくて済む
ニュースサイト『しらべぇ』では、2017年にこんな調査を行っています。
【Q.エッチは好き?嫌い?】
- 男性
大好き・・・31.9%
まあ好き・・・46.1%
あまり好きではない・・・16.9%
嫌い・・・5.1% - 女性
大好き・・・9.4%
まあ好き・・・29.9%
あまり好きではない・・・41.0%
嫌い・・・19.7%
(※調査対象:全国20〜60代の男女1,340名)
なんと、男性の8割近くが「エッチが好き」なのに対して、女性は6割が「好きではない」、むしろ「嫌い」という結果に。できればエッチを避けたい女性は意外と多いんです。
また、エッチに苦手意識がある女性の中には、過去のエッチで嫌な思いをした経験があったり、自分の身体にコンプレックスを持っていたりする人もいるそうです。
そんな女性たちにとって、エッチをする必要がないソフレは安心して寄り添っていられる相手なのでしょうね。
【メリット⑤】後腐れがない
ソフレとの別れ際はあっさりしたもので、どちらかに恋人ができたのをきっかけに関係を解消するほか、自然消滅するケースも多いのだそうです。
後腐れなく別れられるのは、もともと恋愛感情によるつながりではないから。恋人同士の場合はそう簡単にはいかず、愛憎のもつれから修羅場になることも少なくありません。
付き合いそのものもストレスフリーなら別れもストレスフリー・・・こんなラクな関係って、なかなかないですよね。
【デメリット①】婚期を逃してしまう可能性がある
ここまでのお話でおわかりいただけたと思いますが、ソフレとの関係はとにかくラクです。
恋人同士のように、毎日連絡を取り合わなくてはならなかったり、週末に必ず会わなくてはならなかったり・・・などと縛られることも、記念日などの特別な日をどう過ごそうか、プレゼントはどうしようか、と悩むことも一切ありません。
そんなラクすぎる関係に慣れてしまうと、まともな恋愛をするのが億劫になることも。
こうなると、せっかく恋人ができても長続きせず、いつまでたっても結婚には至りません。
特に結婚適齢期の人は要注意。居心地の良さだけでソフレとの関係を続けているうちに、いつの間にか婚期を逃していた・・・なんてことにもなりかねません。
【デメリット②】いつの間にか”セフレ”になることも
いくら「ソフレは一線を超えないのがルール」とはいえ、所詮は男と女。いつどうなるかなんてわかりません。
たとえば、隣で寝ている女性が寝返りをうった瞬間、パジャマがはだけて胸元やお尻が露になってしまったとしましょう。健康な男性であれば、そんな状況でムラムラしないわけがないですよね・・・?
後述しますが、男性側は「添い寝だけなんて物足りない!」と感じている人も多いのです。
添い寝するだけの関係、男としてはアリ?ナシ?
ソフレを作る理由やメリットなど、ここまでは女性目線でお話をしてきました。
では、男性は「添い寝だけ」という関係についてどう思っているのでしょうか。
女性向け情報サイト『マイナビウーマン』は、世の男性たちにこんな調査を行っています。
【Q.ソフレは成り立つと思いますか?】
- はい・・・23.3%
- いいえ・・・76.7%
(※調査対象:22歳~39歳の社会人男性)
「添い寝だけの関係なんて成り立たない」と考えている男性が圧倒的多数!
では、成り立たないと思うのは、一体なぜなのでしょうか。同調査に寄せられた男性たちの意見を見てみましょう。
- 添い寝だけで満足できる自信がない
「男たるもの、女に手を出さずにはいられない」(27歳/事務系専門職)
「女性側はいいかもしれないが、男はやましい気持ちを持つ」(32歳/技術職) - 友達として認識できない
「友だちにはなれないと思う」(28歳/事務系専門職)
自分の隣で、女性が無防備な姿で眠っている・・・。こんな状況に耐えられる男性は少ないでしょう。というより、耐えられないのが健全な男子のあるべき姿なのかもしれません。
ソフレが欲しい!どうやって作ればいいの?
ソフレを作る人が増えているとはいえ、男性側にはソフレ否定派が多いということがわかりましたね。
では、実際にソフレがいる人たちは、どんな方法で相手を見つけたのでしょうか。
男友達が自然に・・・
ソフレになったきっかけとして、もっとも多いのがこのパターンだそうです。
確かに、二人きりで遊ぶくらいの親しい間柄の男性だったら、宅飲みをしたり、終電を逃してしまった時にお泊りさせてあげたり・・・といったことをしているうちに、自然と一緒に眠る関係になることもありえますよね。
かなり昔のことですが、筆者にもそんな経験が一瞬だけありました(笑)。
元彼ときっぱり別れきれず・・・
長く付き合った彼氏ときっぱりお別れするのは難しいですよね。特にすったもんだせずに別れた場合は、恋人関係でなくなってからも時々連絡を取り合ったり、二人で会ったり、といった関係になることも少なくありません。
実はこれもソフレに発展しやすいパターンのひとつ。長い間一緒にいたからこそ安心できる相手なのかもしれないですね。
出会い系サイトで知り合った
近年ではオンライン上もひとつの出会いの場として一般的となりつつありますが、恋人やセフレだけでなくソフレを募集している男女も意外に多いのだそうです。
しかし、男性の中には「肉体関係を持つ気はないよ」とアピールしておきながら、実は体目的という人もいるでしょうから、実際に添い寝をしてもらう前には相手の本心をしっかりと見極めるようにしてくださいね。
”添い寝屋”を利用している
冒頭でご紹介した漫画『シマシマ』で主人公が立ち上げた、不眠に悩む女性たちの元に男性を派遣する「添い寝屋」。ドラマ化された際には、三浦翔平さんや福士蒼汰さんなどのイケメン俳優たちがスタッフ役を演じており、まさに夢のようなひとときを提供していました。
実は、こうしたサービスが行われているのは、漫画の世界だけではないのです!
たとえば、メディア掲載されたことで話題となった東京・池袋の添い寝屋『Rose Sheep』。
こちらはとにかく男性のクオリティが高いことで知られていて、毎月100件以上の応募がある中、実際にスタッフとして採用されるのはたったの1%なのだとか。
選考の際には、外見もさることながら、内面の豊かさや接客マナーがきちんとしているかどうかといったところも含めて、一切の妥協をしないのだそうですよ。
気になる利用料金は、20,000円/2時間~。
少々お高い印象を受けましたが、希望があればマッサージや料理なんかもしてくれるそうなので、添い寝以外のサービスを受けられることを考えたら妥当なのかもしれませんね。
添い寝をお願いするような男友達も元彼もいない、かといって出会い系を利用するのも怖い・・・という女性は、添い寝屋のようなお金で割り切った関係のほうが安心できるのではないでしょうか。
- 『Rose Sheep』:https://www.rosesheep.info/
ソフレを好きになった・・・本命になることはできる?
添い寝をしてほしいと感じるのは「寂しい時」や「不安な時」。そんな心が弱っている時に優しく寄り添ってくれたら、恋愛感情が芽生えてしまうこともあるでしょう。
でも、割り切った付き合いを約束している以上、好きになるのはタブー?
いいえ、決してそんなことはありません!
男と女ですから、一緒に過ごしているうちに心惹かれるのはごく自然なことです。
相手側にこんな行動が見られたら、それは「異性として好き」のサインかもしれません。
- 「会いたい」と誘われる回数が増えた
- 食事や買い物など「デートっぽいこと」をしたがる
- キスやハグなどを要求される
- 添い寝をしている時にお互いの距離が近くなった
- 別れ際に寂しそうな素振りを見せる
つまり、今までは「一緒に寝るだけ」の関係だったのに、いつの間にか恋人同士のような雰囲気になっていたら、本命に昇格できる可能性大!
最近では、女性に対して積極的になれない、いわゆる”草食系男子”と呼ばれるタイプの男性も増えていますから、女性のほうから一歩踏み込んだ行動を取ってみても良いのかもしれません。
まとめ
今回の記事では、アラサー女子を中心にニーズが高まっているという”ソフレ”の関係についてお話してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
一緒に寝るだけの相手というのは、男性からすればちょっと物足りないでしょう。しかし、男性よりも心のつながりを求める傾向が強い女性にとっては、かけがえのない存在なのかもしれません。
興味のあるあなたは、この新たな男女の形を一度経験してみるのも悪くないのではないでしょうか。ただし、ハマりすぎにはくれぐれも注意してくださいね!
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