どんなに仲のいい、お互いを理解しているカップルだって喧嘩くらいはします。
夫婦喧嘩は犬も食わないといわれますし、喧嘩するほど仲がいい、などとも言われますが、喧嘩をすると言いたいことを言ってスッキリしたと思う反面、どうしても嫌な気持ちになって後悔してしまいます。できれば喧嘩はしたくないし、彼氏と喧嘩別れなんてもってのほかですよね。その嫌な気持ちを引きずらないようにするために、すっきりと仲直りしたいものです。
仲直りのヒント、そしてタブーも合わせて考えてみましょう。
怒りの対処法・アンガーマネジメント
人間ですから、腹が立つことがあります。いったん怒りに火がついてしまうと、止められなくなってしまう人もいます。
売り言葉に買い言葉で、大きな喧嘩に発展してしまうことも。喧嘩をしてもいいですが、大喧嘩に発展し、お互い傷つけあうようなことだけは避けるための対処です。
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネージメントとは、怒りをコントロールして、適当な形にして対処するためのスキルです。1970年代に提唱され普及された心理トレーニングで、現在は教育・企業の研修などでも取り入れられています。
これは、怒らない、怒りを我慢するためのスキルではありません。状況を正しく判断し、適切な状況で怒りを上手に伝えるためのものです。
怒りを適切に表現すること、これは頭に血が上った状態ではなかなか難しいのです。
「べき」という考え方
喧嘩をするときは、相手に対して怒りや悲しみが沸き起こったときに起こるものです。
ではなぜそれらの感情が起こるのか。それは、価値観の相違が原因です。特に、「こうするべき」「こうあるべき」という、あなた自身の価値観を押し付けたり、逆にそれを侵されたりしたときに、怒りを感じます。これは人それぞれ、生きてきた中で構築されてきたものであり、生まれ育った環境、家族との関係、学校・職場などさまざまな経験によって固まっていくものです。
「子供は早く寝るべき」「タバコは決められた場所で吸うべき」、こういったポリシーや拘りのようなものは、決して間違ったものではありません。人それぞれ自由に持つことができるものです。
ただ、この「べき」の他者への押し付けが、怒りを発生させるのです。
3つの価値観
価値観は3つに分けることができます。①自分と同じ②違うけど許容範囲内③違いが許容できない、です。①は衝突せず、③は怒りが湧くことが多いです。怒りを自分から遠ざけるには、②を広げることが効果的です。
「そんな考え方もあるんだね、自分とは違うけどそれもいいね」と受け取ることができれば、ストレスが随分と軽減します。様々な価値観を受け入れる懐の深さを身につけましょう。懐の深い精神力を持てば、視野が広がり知見を深め、人間的な成長が見込まれます。
容認できないもの
人間である以上、③のポイント「容認できない」も必ずあります。そこを侵されると、怒りが生じない方がおかしいのです。アンガーマネージメントは怒りをなくすことではありません、自分が容認できない物事を無くす必要はないのです。
自分が容認できない物事を、周囲に対して明らかにしておくことが、無駄に怒りを生じさせるリスクを下げることができます。
「自分の価値観は、必ずしも相手と同じではなく、また、絶対に譲れない領域があること」を覚えておきましょう。
目玉焼きに塩をかけたい、醤油をかけたい、はたまたソース派なのか、自分は違うけどそういうのもあるのね?という寛大な気持ちと、相手が「ここは譲れない」という部分を理解し、受け入れて行動していくことが不可欠です。
6秒ルール
では、あなたの③容認できないが侵されたとき、どうすべきか。
アンガーマネージメントのノウハウの中に「6秒ルール」というものがあります。怒りのピークは6秒間と言われています。カチンと怒りのスイッチが入ってから6秒間は、冷静な判断をすることは難しいとされています。
もし、この6秒間に何か言ったり行動したりした場合、あなた自身が「後悔」することになるでしょう。恋人相手でも友達相手でも、怒りが湧いてきてからまず6秒待つことを心がけてみましょう。そうすれば、あのときあんなに怒らなけらばよかった、逆に何故思ったことを言えなかったのだろうという後悔が少なくなります。
カップルが仲直りする方法
どんなに注意していても、喧嘩してしまうことはあります。喧嘩してしまったら、どちらが悪くてもつらくて切なくて、寂しいですよね。もとがラブラブなカップルならなおのこと。仲直りするためのパターンをいくつか紹介します。
心からの謝罪
素直にあやまること。これにつきます。いろいろと言い訳をしないでプライドは捨てて、まずはシンプルな謝罪が効果的なことが多いです。
もし彼のに明らかな原因があったとしても、仲直りがしたいのなら「空気を悪くしてごめんなさい」など、態度や言葉遣いをあやまるようにするのがいいでしょう。
シンプルに謝るのは、時間が空かない方が効果があります。時間がたってしまうと、喧嘩の記憶も原因も曖昧になり、思い込みや過去の不満と相まって、ややこしいことになりがちです。時間が許すのなら、あやまるのなら当日がおすすめです。
彼の言い分も聞く
女性の方が口達者である場合が往々にしてあります。女性に勢いよく物事を言われると、黙ってしまう男性がいます。感情的な言葉や頭ごなしの否定に、相手はうんざりしてしまうのです。これではあなたの意見が先行してしまい、相手の思いを聞くことができなくなってしまいます。
「あなたの意見もちゃんと聞くべきでした」と言って、じっくり彼の考えを聞く姿勢をみせてください。
そしてじっくり話し合いをしましょう。
「あなたのことが好きです」
あまり言葉を弄して言い訳をせず、ストレートな言葉の方が男性の胸に刺さりやすいです。「あなたのことが好きで、喧嘩しても大切な人なので、仲直りがしたいです」とシンプルに伝えましょう。
喧嘩をして、自分のことが嫌いになってしまったのではないかと不安になる気持ちの彼を安心させてあげましょう。もしかして嫌われたかもしれないと思って、自分からアプローチできないでいる男性もいます。
連絡がこないのは、意地を張っているわけではないのです、相手も不安なのです。
喧嘩をしてしまったけれど、嫌いだからではなく、二人の関係をより良いものにしたいから言い合うのだとういうことを、言葉にして安心させてあげましょう。
プレゼント
ちょっとした喧嘩なら、プレゼントも効果的です。相手の気分が良くなるときは謝罪のいいタイミングなので、何かをプレゼントすることで案外あっさり仲直りできることもあります。
人の怒りは、喜びで上書きされてしまうことがあります。好きそうな映画のチケットでも手作りのお弁当でも、相手の好みに合わせて選んで贈りましょう。
ただし、問題の大きさがちょっとしたプレゼントで上書きできる程度のものである場合に限ります。
携帯電話にメッセージを残す
今はラインやメールなど便利なツールがあり、連絡をとる方法があります。本来、謝罪にメールやライン はおすすめできません。声や表情が見えないので、感情が伝わりにくく、こじれやすいのです。
ですが遠距離恋愛だったり、仕事が忙しかったり、すぐに会うことができない人はまずはラインで、と考える人が多いでしょう。できればラインなどは繋ぎと考えて、最後はキチンと顔を合わせましょう。
スタンプを送る
いろいろ言葉をつらねても、文字では上手く自分の心情が表せないこともあります。そんなときは、ごめんなさいが伝わるような、かわいいスタンプを送ってみましょう。
既読が確認できたら、さらにスタンプを連続して送れば、彼も少し和んでくれるでしょう。
「寂しい」と送る
喧嘩をすれば、当然連絡する頻度が落ちます。「あなたからの着信がなくてさみしい」という内容のメッセージを送ってみましょう。あなたにとって、彼がかけがえのない特別な存在であるということを伝えましょう。
もしかしたら、彼もあなたからの着信がなくて気になっているかもしれません。二人が頻繁に連絡を取り合っていたのならなお効果があります。
返事が必要な連絡事項
喧嘩をして気まずくなって、このまま音信不通になって自然消滅だけはさけたいときに、誰か第三者からの依頼という形をとって、とりあえず関係を切ることだけはないようにできます。
誰かからの伝言なんだけど、など、無視しずらい状態をつくることによって、取り合えずやり取りができるようにしておきましょう。
会いたいと連絡する
実際に顔をみて話をするのが一番です。下手にラインやメールで言い争うことになると、文章の受け取り方一つで余計にこじれていくことがあります。無機質なメッセージで言い争うようなことはせず、次に会える段取りをつけましょう。食事にでも誘ってください。美味しいものを食べながら不機嫌でいることは難しいです。顔をあわせてきちんと話をして、仲直りしてください。
NGな行動
どんどんこじれて行ってしまうのはなぜ?
喧嘩中にしてはいけないことを紹介します。これをしていたら、喧嘩はどんどんエスカレートしていく可能性があります、気を付けましょう
「とりあえず」謝る
喧嘩の理由も解決もしていないのに、とりあえず場を収めようとして謝るのは逆効果である場合があります。原因もわからないのに、どこか「ハイハイ私が悪いんでしょ」という投げやりな気持ちの謝罪は伝わりますし、誠意をもてないため、相手を頑なにさせてしまうかもしれません。
謝るということは大切なことですが、態度も相手は見ています。謝り方を間違えないようにしましょう。
言い訳しない
「私も悪いかもしれないけど、あなたもね!」という言い方は良くありません。責任の押し付けです。また、何かのせいにしたり、誰かに責任転嫁したり、言い訳ばかりを並べたら、相手の怒りに油を注いでしまうかもしれません。
もちろんあなたの言い分もあるでしょう。それは自分擁護になっていないか、内容をよく考えて伝えましょう。下手に言い訳をするよりは、素直に謝ったほうが心証はいいでしょう。
感情的にならない
感情的になることは、絶対にやってはいけないことの一つです。感情が高ぶればまともな話をすることは難しくなります。勢いだけで口を吐いた言葉が、相手を深く傷つけてしまい、破局への道をたどることになりかねません。
先述した6秒ルールを思い出してください。まずは6秒間のクールダウンです。冷静さを保つようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか、喧嘩に至る怒りの制御の仕方と、喧嘩をしてしまったときの仲直りのコツを紹介しました。中には、ケンカップルという関係の恋人同士もいて、喧嘩は一種の愛情表現、喧嘩もできないような相手とは付き合えない、とまで言う人たちもいます。これは極端な例ですが、喧嘩をすることによって見えてくるものもあるのは確かです。
喧嘩は価値観の違いによって起こります。喧嘩をすることによって、相手のことがよく見ることができるきっかけににもなるかもしれません。雨降って地固まるのことわざもあります、喧嘩したらそれで幻滅して終わり、では寂しいですよね。乗り越えてより二人の関係を親密なものにできるきっかけにしてください。
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