若者の恋愛離れが進んでいる理由は?社会に及ぼす影響を知ろう!

今、若者の‟恋愛離れ”が起きていることをご存じでしょうか?最近、「若者の○○離れ」は様々なキーワードで耳にする気がします。年々進歩する高度な技術や、便利さから、昔のように欲しいものを我慢したり、努力したりしなければすぐには手に入らない時代ではなくなってきましたよね。

時代と共に進化するには当たり前のことで、進歩する利便性から救われていることも事実です。しかし、その反面で「恋愛離れ」ときけば、少し心配になってしまいます。今回は「若者の恋愛離れ」について解説していきます。

若者の恋愛離れの原因~男性編~

男女問わずに恋愛から遠ざかってしまっているようですが、特に、男性に多く見られるようです。その原因の背景にあるものや現代の男性心理についてお話していきます。

男性の草食化

「草食系男子」という言葉を聞いたことがあると思いますが、草食系の男性は女性からみると頼りなく見えてしまい恋愛の対象にならないという声が多数あります。

その草食系男子が現在では増えてきていることが恋愛離れの原因と言われています。男性よりも女性のほうがもともと奥手な傾向がありますので、男性が積極性を失ってしまうと、必然的に女性も恋愛から遠ざかってしまうことになります。

二次元の世界で恋愛できる

現代社会では、技術の発展から、映像がものすごく精密できれいなものが多いので、スマホゲームやネットゲームなどで、疑似恋愛もリアルに楽しめるようになりました。

現実の世界の異性よりも、二次元の世界の異性にハマることも多いようで、選択に失敗しても何度でもやり直せることから傷つくこともありませんし、気持ちの逃げ道をつくれます。

お金がかかるから

これは男性に多いのですが、恋愛して恋人ができると、クリスマスやバレンタイン、記念日、デート代など一人でいるよりもお金がかかってしまうことが現実です。ご飯代も一人分ではなく二人分いるわけですし、なにかと女性よりも男性がお金を出す場面が多いので、それを理由に恋愛したくないと思っている若者も多いようです。

恋愛にお金をかけるくらいなら、自分の趣味ややりたいことにお金をかけたいと考える男性が増えているのです。

仕事が忙しい

社会的な背景になりますが、少子化で若者が減ってしまっている影響で現在の若者に仕事を求めることが多くなっているのも事実です。

今は男女の関係なくキャリアを積める時代になっていることもあり、仕事が忙しいのは男女ともに原因としてあげられます。中には休みの日にも仕事をしている若者もいるようで、恋愛どころではない若者も多いようです。

やりたいことがある

今しかできないやりたい事や夢、目標がある場合は確かに恋愛どころではなくなりますよね。昔と違い、進む道が自由に選択できるようになり、夢をかなえるチャンスに恵まれることも多くなりました。そんな時は、いったん恋愛は脇においておいても仕方ないのかもしれません。

しかし、完全に忘れてしまうのではなく、恋愛をすることで糧になる場合もありますので、相手を好きな気持ちまで封じ込める必要はないように感じます。

結婚したくない

恋愛をしたら、その先の結婚を考える人も多いのだとか。結婚願望がないのに恋愛しては‟相手に失礼”と考える人もいるようですが、若いうちは結婚を意識しなくてもいいのではないでしょうか?

結婚につながる恋愛だけが本物と考えている人もいるようですが、そうではありませんよね。人を好きになることに本物も偽物もありません。難しく考えすぎて行動できないのはもったいないことです。

若者の恋愛離れ~男女共通編~

若者の恋愛離れの原因として男性側の原因をお伝えしましたが、女性にも原因はあります。次は若い男女が共通して思っていることについてお話していきます。

恋人がほしいと思わない

男性も女性も、「彼氏彼女が欲しいと思ったことがない」と答える人が増えてきています。20歳の成人を迎えても、彼氏ができたことがないという人も珍しくはなく、恋人の作り方がわからないという意見と、そもそも恋人をつくる意味が分からないと感じている若者も多いようです。

若い時こそ、失敗を恐れずにドンドン恋をして‟ドキドキ”や‟ワクワク”を体験し、若い時だからこそ湧き出るエネルギーを大切にしてほしいと思いますが、彼らにとっては恋愛にそこまでの魅力を感じないのでしょう。

友達のほうが大切

恋愛離れしている若者に共通していることは、「恋愛よりも友達が大切」ということです。友達と過ごすことのほうが大切だから、恋愛している暇がないという声もあります。確かに友達は大切ですが、恋愛も大切で、恋愛関係でしか学べないことも多いのですがその考えはないようです。

ひと昔前には「彼氏彼女優先」という人は普通にいました。それが今では「友達が優先」に変わってしまったようです。友達は友達で大切にし、恋人は恋人で大切にすればもっと豊かになれると思うのですが、今の若者の中では、なぜか同じジャンルにのっかってしまっているようです。

1人の時間が好き

一人の時間が好きで邪魔されたくないから、恋愛はしたくないと答える人も多いようです。こちらも友達優先のところと同じですが、一人の時間と恋人と過ごす時間をわけて考えるといいと思うのですが…。なんとも勿体ないお話です。

人がずっと一人で過ごすことは無理です。人と深い関係を築くことで見える景色もたくさんありますし、成長も人との付き合いの中にしかありません。恋愛というカテゴリーを外してみても、今の若者は‟人と関わることに対して臆病”な面が目立つように思います。

時に人に振り回される経験をしたり、思うようにいかず、泥まみれになるような気持ちを体験することも人として必要なことのように思います。

面倒に感じる

恋愛して恋人関係になると、「毎日連絡するのが面倒」という人もいます。相手の気持ちを考えたり、束縛されて自由がなくなることも面倒など、若者にとって恋愛は「面倒なもの」ということになります。

確かに、恋愛は面倒なことだらけです。思い通りにならないことも多いですし、違う環境で育った相手を理解したり思いやったりするのですから、面倒なことのオンパレードです。しかし、この面倒なことを経験しないと、人に優しくしたり自分を強くすることは不可能です。

「好き」がわからない

ビックリするようなことですが、本当にいます。「好きって何?」と好きな感情に気づけない若者が存在するのです。好きな感情が分からないと確かに恋愛はできません。

感覚がマヒしてしまっているのか、人を好きになる気持ちの答えは一つではなく、それぞれに思う事が違うので頭で理解したりはできないでしょう。この場合は恋愛以外でも感性を磨いていくしかありません。自分の気持ちを内観することも大切なことです。

傷つきたくない

中には「傷つきたくないから恋愛しない」という人もいます。前の恋愛でひどく傷ついてしまったことや、失恋したり裏切られたりしたことがあげられます。恋愛で傷ついたときは、誰もが「もう恋はしない!」なんていう気持ちになるものです。

しかし、恋愛で傷ついてしまった経験は恋愛でしか癒せないようにおもいます。仕事や遊びに没頭して埋めようとしても何かの拍子で思い出したりするものです。一旦忘れてリセットすることも大切ですが、区切りがついたら前を向けるようにしたいものです。

恋愛離れによって起きる社会への影響

恋愛離れすることによって、本人たちだけではなく、社会にも影響が及んでしまうようです。もはや、若者の恋愛離れは深刻な問題になりつつあるようです。

冷めた見方しかできなくなる

恋愛をしないことによって、心は冷たく冷めていってしまいます。何をしてもワクワクしなくなってしまったり、損か得かといった、打算的にしか物事をとらえることができなくなってきているようです。心は冷めていき人の温もりが感じにくい世の中になっていくと思うと怖いですよね。

コミュニケーション能力の低下

恋愛をせずに一人の時間が増えることによって、コミュニケーション能力の低下が考えられます。人と腹を割って気持ちを話したり、関係性を円滑にする努力をしたりといったことを考えなくなるので、自分の中で全て完結してしまい、殻に閉じこもってしまうことになります。

恋愛だけでなく、仕事の面でコミュニケーション能力は必須項目です。恋愛することで養われていくものが大きいのでドンドン経験を積んでほしいものです。

晩婚化する

今の日本の平均結婚年齢はますます上がってきている傾向にあります。若者が恋愛離れすることによって晩婚化に拍車がかかっていることは言うまでもありません。そのうち、恋愛しない若者が増えれば、35歳くらいでの結婚が当たり前の時代になるのかもしれません。

早ければいいというものでもありませんが、晩婚化することによっていろんな影響が出ることもあるでしょう。昔のように、親が結婚相手をきめたりお見合いが普通の時代になるのかもしれませんね。

出生率の低下

恋愛離れして、晩婚化すれば、次第に出生率も下がってしまいます。一人目の出産が遅くなってしまうと、なかなか2人目3人目の出産は考えられないことも多いでしょう。

日本は少子化で将来が心配されていますが、このままだと今後もっと少子高齢化が進んでしまうのではないでしょうか。理由があって子供ができない家庭もありますが、そうではなく、恋愛をしないことによって結婚をしないというのであればまた別問題のような気がします。

まとめ

若者がなぜ恋愛離れしているのかについてご紹介しました。恋愛は確かにするもしないも自由なのですが、した方がメリットはたくさんあります。

それは、自分自身にとっても、周りの社会とってもです。恋愛でしか味わうことのできない深い感情や学びがたくさんあるのです。その経験は仕事でも人間関係にも、人生全体にも活かすことのできる経験になると思います。若者にはどんどん恋愛をしてほしいものですね。

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