結婚したら子供も作って母親、父親として頑張ろうという人もいれば、結婚をしても子どもを持たずに2人での生活を選ぶ子無し夫婦を選ぶ夫婦もいます。
特に近年「子無し夫婦」を選ぶ夫婦が増加しています。「夫婦2人で暮らしを楽しみたい」「子育てが大変そう」「子供がいないほうが自由で気楽」「子供を育てるほど余裕がない」など子無しを選ぶ理由は結婚に対して考え方が多様化してきています。
では子無し夫婦を選ぶ理由や子無し夫婦の離婚率、老後などを説明していきます。
最近子無し夫婦が増えている
子無し夫婦の中には経済的に子どもを諦めている夫婦や子どもが欲しいけどできなくて不妊治療を受けている夫婦などもいます。ですが、中には経済的に問題はなくても最初から2人だけの生活を選ぶ夫婦もいます。
では子なし夫婦を選択した人たちはどのような理由があるのでしょうか。
夫婦二人で足並みをそろえたい
生涯のパートナーと「どこに住む？」「家具はどうする？」「休みの日はどこにいく？」「何をしよう？」などの一緒に生活していく上ですべてのことを一緒に決めて相談し合うことで、足踏みを揃えることができるのです。
子なし夫婦でも幸せがある
子供がいることが幸せだという人もいますが、子なし夫婦だからこそ感じることができる幸せもあります。子育てに追われる必要がなく、時間に余裕があります。時間に余裕ができれば心にも余裕ができ、パートナーと一緒に過ごしたり、趣味に時間が使えるなど自由に過ごすことができます。
また、子どもに筆ようとなるお金を自分たちで買い物や旅行、趣味など自由に使うことができるのも子なし夫婦を選ぶ理由と言えるでしょう。
そして、時間もお金も余裕ができると、心にも余裕が生まれますので、相手に対して愛情や思いやりを持つことができます。
子なし夫婦のメリットとデメリット
では子なし夫婦には良いところも悪いところもありますが、どのような点なのでしょうか。ここでは子なし夫婦のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
まずはメリットをご紹介します。
●ずっと夫と向き合うことができる
子供がいるとどうしても子供が中心になってしまい、夫と向き合うことが難しくなってしまいます。その点、子なし夫婦ならずっと夫と向き合うことができますので、すれ違いが起きにくいと言えます。
●夫婦の為だけに貯金や生活費を使える
子供がいると、生活費はもちろん学費がかかりますが、子なし夫婦の場合、2人だけですので、自分たちの欲しい物や趣味、旅行などに充てることができます。
●離婚のハードルが低い
子供がいる家庭だとすれ違いなどの理由で離婚を考えたときに、子供のことがどうしても頭に浮かんで離婚したくても離婚しづらいです。
しかし子無し夫婦なら2人だけですので別れやすいと言えるでしょう。
●子育ての悩みがない
子供がいない分子育てをする必要がなく、子育ての悩みが無いため、子育てへのストレスもありません。子供がいるとしばらくは自由に動くことができなかったり、子供の悩みが尽きなくてストレスになってしまいますが、それもないため気楽だと言えるでしょう。
デメリット
子無し夫婦のデメリットは主に以下になります。
●離婚率が高い
離婚したいと思ったときに、子供がいればストッパーになるのですが、夫婦2人だけの場合、ストッパーがありませんので、それだけ離婚しやすくなります。
離婚理由としては喧嘩を繰り返してしまったり、どちらかが潔癖でどちらかが大雑把など生活上で不満が出てきたり、本当は子どもが欲しかったけど子供ができう夫婦関係がこじれてしまうこともあります。
また、仕事が忙しいと夫婦の時間が取れなかったり、浮気も離婚の原因となりやすいです。
●老後が寂しい可能性が大
子供がいませんので当然孫もいません。そのため、老後に面倒な手続きをしたり、役所に行くなども夫婦だけで行わなければいけません。そして最期の時が来たり、認知症や何らかの病気になっても夫婦2人か1人でどうにかしないといけません。
特にパートナーのどちらかが最期の時を迎えたら、その後は1人ぼっちになってしまいます。
●友人や親戚の輪に入りづらい
若いうちは友人や親戚と色々な話題を離すこともできます。しかし、だんだん歳を重ねていくと周囲の人はどんどんと家庭を持ち子供もできます。
同窓会や結婚式、お盆や年末年始などで集まると思い出だけでなく子どもの成長についてが多いです。
この子供の話になると子なし夫婦は話に入りづらいですし、子供が欲しかった場合はその度に辛い想いをするでしょう。
●広いマイホームの夢がない
基本的にマイホームを建てるのは子どもがいる家庭を前提に設計されています。貯金がしやすい子なし夫婦はマイホームを建てられるくらい経済力があるのですが、一般的なマイホームは少し選びにくいです。
少し小さ目のマイホームを購入する人もいるとは思いますが、2人だけで済むならわざわざ買う必要はないと考える夫婦が多いようです。土地を買って家を建てるというよりはマンションなどを購入する人が多いでしょう。
子なし夫婦の老後の過ごし方
夫婦2人だけの老後は子どもがいる夫婦よりも早めに考えておいたほうがいいでしょう。
老後にかかるお金はどれくらい？
総務省の家計調査データによると、世帯主が60歳以上の無職の夫婦が1ヶ月暮らすためには約24万円が必要だとされています。老後のために必要な貯金は3,000万円が一般的だと言われています。
冠婚葬祭や突然の事態などの急な出費に対応できるように、3,000万円ほど用意しておくといいといわれています。公的年金をしっかりと収めて受け取る時の額によって、貯蓄額は変わってくるでしょう。
また、老後の過ごし方のビジョンを思い描いた時に老人ホームなどを考える場合はそれを見越して貯蓄を行う必要があります。
ちなみに厚生年金は1ヶ月14万5,000円、国民年金は1ヶ月5万4,000円と年金の受給額に差があります。もし国民年金をもらう予定である自営業などの方は3,000万円よりも多く貯蓄をしたほうがいいでしょう。
貯蓄はすればするほど老後が楽になります。子なし夫婦なら貯蓄はしやすいでしょう。普段の生活費や娯楽費とは別に老後のためのお金として貯金していくのもいいでしょう。
老後の生活について相談すること
夫婦はだんだんと年老いていきます。年老いたときにどのように生活していくかというところは事前に考えておくべき点です。老々介護になると、心身ともに大きく負担がかかります。
もし金銭的に余裕があるのであれば、介護つきの老人ホームに入るのも手です。夫婦で同室にしてもらえば、夫婦2人でいることができ、ヘルパーさんの面倒を見てもらうことができます。
近年老人ホームや介護施設で悲しいニュース相次いでいます。そのため、信用できる機関から紹介してもらったり、夫婦で動けるのであれば実際に見学してみるなど優良な老人ホームを選びましょう。
相続について相談をしておく
子供のいる家庭では夫が先に亡くなれば妻に半分、子供全員に残りの半分が相続されます。しかし、子なし夫婦の場合、夫が先に亡くなると妻に全て相続されるわけではありません。
夫の親が生きている場合、そして兄弟姉妹がいれば親と兄弟姉妹にも分配されて、妻は3分の2～4分の3となってしまいます。半分より多くもらえるからいいと思うかもしれませんが、2人で買ったマンションなど夫が名義のものも遺産相続の分配対象になります。
元気なうちに話し合って納得できたら公的な遺言書を残しましょう。
ペットを飼ってみる
子供がいない子なし夫婦だからこそ子供の代わりにペットを飼うという夫婦も多いです。定番なのは犬や猫ですが、最近ではうさぎやハリネズミなどの小動物も人気があります。
カメなど何十年も長生きする生き物は敬遠されやすいですが、なにかしらの動物を家族として迎えることで、癒しを見つけようとしているのです。
子なし夫婦の楽しみ方
では実際に子なし夫婦という人生を選んでどのように人生を送ったらいいのか迷う人もいるでしょう。ここでは子なし夫婦の楽しみ方をご紹介します。
旅行を楽しんでいる夫婦も多い
子なし夫婦は子どもがいない分、時間もお金も余裕があり、年に何回も温泉旅行や海外旅行を楽しむことができます。もちろん旅行が好きかそうでないかに別れますが、旅行が子なし夫婦の楽しみになっているという人も多いです。
旅行が好きな夫婦の中には年に何度も国内海外問わず旅行に行き、休日は温泉に行くという夫婦もいます。旅行が好きな夫婦にとって大きな魅力だと言えます。
2人で共通の趣味をみつけてみる
例えば、映画を観に行ったり、ショッピングをしたり、ドライブに行くなど近場にお出かけをする、共働きでなかなか休みが合わない場合は散歩にいったり、一緒に料理をしたり、家でDVDを見るなど一緒に過ごす時間を見つけることができます。
一緒に楽しめるものがあるなら一緒に楽しみを共して幸せになりましょう。
1人の時間を大切にする
いくら愛し合っている2人といってもやはり1人の時間は大切です。いつも一緒にいるのではなくたまには1人の時間を取りましょう。例えば、読書や手芸など趣味をするなど自分の時間を大切にすることで、夫婦関係を良好に保ち続けることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか？今回は子なし夫婦についてご紹介していきました。子なし夫婦は「子供がいなくてかわいそう」「夫婦なのに子供も作らないのか」などと言われてしまいがちですが、子なし夫婦は子なし夫婦の良い所がたくさんあります。
夫婦生活をどうすごすかはその夫婦次第になります。もし子なし夫婦という人生を選んで周囲の人から何か言われたとしても胸を張って生活すればいいのです。
2人だけの人生なのですから、幸せに送れるようにたくさん思い出作りをしてください。
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