スピード離婚の理由で多いのは?メリット・デメリットを知ろう!

お互い恋愛して信頼しあい、結婚式では永遠の愛を誓い夫婦となった二人。幸せな新婚生活を送っていたはずなのに、気が付けば早期離婚という結論を出した夫婦も少なからずいます。

世界の中では、日本は離婚率が低いと言われています。神の前で永遠を誓った二人なのに、どうしてそんな結論になってしまったのか、防ぐ手立てはなかったのか。そしてその結論に納得しているのか。

スピード離婚について考えてみませんか。

スピード離婚とは

スピード離婚といっても、定義は特に決まっていません。色々言われていますが、世間的には1年前後で離婚する場合がスピード離婚であるという印象を持たれるようです。

厚生労働省が実施した調査によると、一年間に離婚した夫婦は約25万組、そのうち1年未満のスピード離婚が約6.2%でした。三年未満にまで広げると、離婚カップル全体の22%まで確率が上がってきています。

現在日本は3組に1組は離婚すると言われていますが、その離婚する夫婦の5分の1が、スピード離婚なのです。そう考えると、スピード離婚も珍しいものではないように思えます。

離婚理由は?

スピード離婚する夫婦は、出会ってから結婚までの交際期間が短いカップルが多い特徴があります。どうして離婚してしまうのか、主だったもの考えてみましょう。

性格の不一致

本来、人間同士性格が一致することはまずありえません。それでも、お互いが愛情と理解をもって、家庭を作り上げていく核が夫婦です。

付き合っていたときは、気にならないかったことも、結婚すると大きな不満となることがあります。特に同棲期間がないまま結婚生活に入ってしまった場合、一緒に暮らして初めてわかる生理的な嫌悪感やわかり会えない価値観や生活環境の違いを、赤裸々に言えないとき「性格の不一致」と説明してしまいがちです。

スピード離婚の離婚理由が「性格の不一致」であったなら、それは外側からうかがい知れない、夫婦だけがわかる理由があるのでしょう。交際期間が短かったカップルに多い傾向があります。

成田離婚

お若い方はご存知ないかもしれませんが、新婚旅行で海外へ旅立ち、日本へ帰ってきてすぐ、離婚することを成田離婚といいます。

これは初めて二人で海外旅行をして、旅行中の男性の頼りがいのなさに女性がうんざりしてしまい、結婚を後悔するという現象です。これは英語力の問題ではありません。言葉が通じなくともなんとかしようという気持ちや相談してやっていこうという姿勢がなく、面倒事は相手に丸投げすることに幻滅するのです。

女性は帰国したその先の生活でも、全てを丸投げされたのでは溜まったものではないと、離婚を決意するのです。

すれ違い

結婚したものの、お互い仕事やそのほかの都合で夫婦として過ごす時間が短く、徐々にすれ違ってしまい離婚に至るケースです。せっかく結婚したのに、すれ違い生活で、結婚した実感を持てずに、何のために結婚したのかわからなくなってしまうのです。

また、結婚生活に対する理想が強すぎるため離婚に至ることもあります。こんなはずじゃなかったのに、もっとドラマのような新婚生活にしたいという願望を相手に押し付けてしまい、相手を疲れさせてしまい、離婚に至る場合もあります。

浮気・不倫

結婚してから浮気したケースと、結婚する前から実は浮気をしていたケースがあります。

いずれにせよ、許せなくてスピード離婚に踏み切るのは当然ですよね。結婚したという自覚が薄い、まだ若くて遊び足りないという不満、風俗がやめられない、理由は様々です。結婚したことに安心してしまい、配偶者を蔑ろにした結果の浮気なのかもしれませんね。

離婚したい理由が、配偶者の浮気であったら、絶対に誰の目もわかる証拠を確保してから離婚するようにしましょう。

配偶者の実家の干渉

結婚してすぐに相手の両親と同居であったり、即子供(孫)の催促があった場合、スピード離婚に至る期間が短いようです。

夫の実家のしきたりやルールの押し付け、さらに夫も自分の両親の言いなりで、間に入ってくれることもフォローもないでは、もめる原因になります。どれだけ歩み寄ろうと頑張っても、夫のフォローと協力がないのなら、頑張る意味が見えません。夫婦なのに独りぼっちと感じてしまうのはつらいものです。

この場合は夫次第で離婚かどうか決まってきます。

隠し事があった

恋人には良いイメージを持っていて欲しいと思うのが人間です。ですが、長く一緒にいるようになり、取り繕っていたのがバレてしまう、または結婚してしまったのだからもう隠す必要はないとばらしてしまって、問題になることがあります。

離婚歴や借金、過去の犯罪歴などが発覚した場合、もう結婚生活は無理だ、と思ってしまっても仕方がないかもしれません。相手を信用できなくなるからです。隠す動機は愛情かもしれませんが、相手からみれば、それはひどい裏切りです。

DV

付き合っている間、まったく兆候がなかったのに、入籍したとたんその本性を見せ始める人がいます。単純な暴力もそうですが、モラハラなどの言葉でのDV、経済DVなど、それは男性女性ともです。DVイコール男性の暴力ではありません。

DVは金銭問題と同じく、結婚するまで全くわからないことが多いです。DVをする人は外面がとてもいいので、なかなか周囲に理解されず、つらい思いをする被害者もいます。

スピード離婚のメリット

離婚は結婚の数倍の労力を要すると言われます。そんな労力をかけてまで、本当に離婚したいか、今離婚した方が幸せになれるのか、離婚を口に出す前に考えてみましょう。

時間を無駄にしない

特に女性は、出産までに肉体的なタイムリミットがあります。出産がすべてではありませんが、愛のない生活に時間を無駄にするより、新しい出会いを求めて行動した方が幸せになります。

お金の問題が少ない

婚姻期間が短いと、共有の財産も少ないことが多いので、財産分与などでもめることも少ないです。慰謝料がない、また子供がいない夫婦の場合は特に、養育費などの取り決めがないため、大きなもめ事にならずに終わる可能性が高くなります。

ストレスからの解放

早めに見切りをつけ、相手から離れることで気持ちがポジティブな方向へ向かいます。とくに離婚理由が相手の浮気や暴力などの場合、婚姻期間が長引くと、ストレスから判断能力がどんどん鈍ってしまい、精神がもろくなってしまうこともあります。

スピード離婚することによって、ストレスから解放されるのです。

スピード離婚のデメリット

今度はデメリットについて考えてみましょう。離婚したいと動きだしてから気が変わったりしないか、覚悟は決まっているのか、自分自身に問いかけてみましょう。

周囲の視線が気になる

離婚理由が、完全に相手が悪い、例えば浮気や暴力などなら周囲も親身に同情してくれますが、性格の不一致といった理由だと、人によっては露骨に「え、もう?」と言ってくる人もいるでしょう。

考えなしに結婚して離婚して、周囲を振り回したような、マイナスイメージを持つ人もいます。再婚時に不利なことを言われるかもしれません。

罪悪感

例え相手が悪かったとしても、せっかく周囲に祝ってもらったのに、その祝福を裏切ってしまった、という申し訳ないような気持ちに、あなた自身が苛まれるかもしれません。

スピード離婚という結果になってしまって、不甲斐ない、もっと自分にできることがあったのではないだろうか、離婚は早かったのではないだろうかと罪悪感に襲われてしまうのです。

特に子供がいる人はなおさらです。スピード離婚の場合は子供は小さいことがほとんどです。子供の父親(母親)を奪ってしまったのではないか、という罪悪感もあります。

収入について

特に女性は、結婚を機に正社員をやめてパートになっていたり、出産育児中で収入が減っている人もいます。離婚しても、結婚前のキャリアに戻るのも難しいのでパートを掛け持ちしています、というケースもあります。

離婚前に、生活のめどを立ててからできれば、それに越したことはありません。

離婚回避するためには

離婚するために結婚する人はいません。一度は添い遂げようと誓い合った相手です、できることなら離婚回避を、と望む人はどうするべきか、参考にしてください。

話をする

結婚前はもちろんのこと、結婚したあとも、お互いについて確認しあいましょう。

「夫婦なんだから以心伝心」とはなりません、言わなければわからないことが大多数です。実際に、会話の多い夫婦ほど離婚しないようです。こまめなコミュニケーションを心がけましょう。

感謝し、それを伝える

夫婦共働きが基本と言われる時代です、家事に仕事、そして育児と、やらなければならないことは多く、夫婦どちらも疲れます。それを助け合って生きていくのが家族です。

助けるのは当たり前、でも助けてくれることを当たり前とは思わず、何かをしてもらったら感謝をし、お礼を伝えましょう。

思っているだけではダメです。ありがとう、その一言で優しい気持ちが生まれ、また助けようと思えることはありませんか? お互いに感謝をしあうことが、関係を長く続けるために大切なことです。

第三者を入れる

喧嘩をしたとき、2人だけで話し合うと客観的に見れなくなり、感情的になってしまうこともあります。夫婦両方が信頼し相談できる第三者、カウンセリングもおススメです。

スムーズに離婚するために

どうしても離婚回避ができないとき。せめて少しでも揉めたくないですよね。スムーズに物事進めるための基本知識です。

協議離婚

夫婦どちらも離婚に合意すれば、離婚することができます。

夫婦で話し合い、決める離婚は協議離婚といいます。弁護士などの代理人を立てて話し合って(協議して)離婚する場合も、協議離婚です。子供のいない夫婦の場合、話し合いでスムーズに離婚が決まるケースも多いです。

ちなみに、夫婦のどちらかが離婚に反対している場合、別居をして、相手が冷静になるのを待ちながら弁護士を立てて、進めていくのがいいでしょう。別居中、収入が多い方が、少ない方へ生活費を請求することができますので、専業主婦・主夫であったとしても、別居できないことはありません。専門家に相談してみましょう。

調停

相手がどうしても離婚に合意しない場合、公の場で離婚を争うことになります。

離婚調停とは、話し合いで結論が出なかった場合、家庭裁判所の調停委員が間に入り、夫婦別々に事情を聴き、調停委員という第三者を間にはさんで話し合うことです。

どんなに離婚したくとも、いきなり裁判はできません。必ず調停を経てから裁判になります。

裁判

上記調停で話し合いがまとまらなかったとき、裁判で離婚を争っています。裁判で離婚が認められるには、民法に照らし合わせてそれに当てはまるかどうかを証明しなければなりません。

裁判で離婚が認められるのは、「不貞行為」「悪意の遺棄」「3年以上の生死不明」「配偶者が重度の精神病にかかり、回復の見込みがないこと」「婚姻し難い重大な理由」の、5つです。これを法廷離婚事由といいます。

ただ注意するべきことは、この法廷離婚事由に該当したとしても、裁判官が、この夫婦は夫婦関係が快復する見込みがある、と判断した場合、離婚は認められません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もし離婚を悩んでいる方がいたら、一度冷静になるために、自分の幸せと相手の幸せについてじっくり考え、書きだしてみてはどうでしょう。頭の中で考えるだけでなく、アウトプットしてみることによって、客観的に自分の不満を見ることができます。

結婚は幸せになろうと思ってするものです。もし、別れた方がお互いに幸せだと思えたら、別居・離婚も一つの選択です。離れてみてもう一度、程よい距離感で付き合っていくことができた元夫婦もいます。

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