個人の性格や運勢を12種類の動物に例えて診断する「動物占い」が、一時期人気となりましたね。最近では進化版なるものも登場し、占い好きさんの間では再び話題となっています。
同じように動物を用いた占いとして「干支占い」があります。普段は年末年始くらいしか意識することのない干支ですが、実は中国では古くから占いに用いられていたんですよ。
そこで今回は、十二支の10番目にあたる「酉年」生まれの人の性格についてお話してみたいと思います。
酉年生まれは、西暦の生まれ年を「12」で割った時に「1」余る年の人が当てはまります。ご自身はもちろん身近に酉年の人がいる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
酉年生まれの基本性格
皆さんもご存知のとおり、十二支の「酉」とは「鶏（にわとり）」のことを指します。
なぜこのような漢字表記をするのかというと、そもそも十二支は動物ではなく植物の成長の様子を表したもので、後に覚えやすくするために動物の漢字が与えられたと言われており、「酉」は植物が完熟した状態を意味する「緧（しゅう）」が本来です。
そんな酉年に生まれた人は、鶏が「三歩歩けば忘れる」という喩えから、「忘れっぽい」「うっかり者」などと言われることが多いようですが、これは本当なのでしょうか。まずは酉年生まれの基本性格から見ていきましょう。
頭の回転が速くて計算上手
「三歩歩けば忘れる」という世間のイメージとは反対に、酉年生まれの人はとにかく頭の回転が速いのが特徴です。先見性に優れており、機転の利いた立ち回りができるため、若くして出世するのも酉年生まれが多いのだそうですよ。
十二支にまつわる昔話では、酉は仲の悪かった「申（さる）」と「戌（いぬ）」の仲裁役をしていたことから、人間関係におけるパワーバランスやその場の状況を的確に判断することが上手です。そのためか、酉年生まれの行動には、自分の損得を考えて他人をうまく利用するような計算高さも窺えます。良く言えば世渡り上手、悪く言えば狡賢い性格とも言えますね。
ただし、基本的には社交的で面倒見が良いので、人から憎まれるようなことはほとんどないでしょう。損得勘定を露骨にしなければ、賢さは酉年生まれにとって何よりの長所となるはずです。
プライドが高く負けず嫌い
スマートな立ち振る舞いから、一見すると賢いキレ者タイプに見える酉年生まれですが、実は人並以上に努力をしていることも多いでしょう。そんな姿を他人に見せたがらないプライドの高さも、酉年生まれの人の共通点です。
そして、基本的に自分が大好きなナルシスト。常に自分がいちばんでいたいので、周囲からどのように評価されているかも気になりがちです。評価がイマイチだと感じたら、陰であれこれと画策するようなこともあるでしょう。
こだわりが強い完璧主義者
そのプライドの高さゆえ、自分磨きに対する意欲も人一倍の酉年生まれ。あらゆる面においてとにかく理想が高く、決して妥協を許しません。自分だけでなく、周囲の人に対しても完璧を望むことも少なくないでしょう。
また、酉年生まれは自分が決めたことを譲ろうとしない頑固さも持ち合わせています。こだわりを持つのは悪いことではないのですが、度が過ぎると自己中心的な人と思われてしまう可能性がありますので、注意したほうが良さそうです。
行動は慎重派
頭の回転が速く、論理的な思考の持ち主である酉年生まれの行動は、非常に慎重です。本来のプライドの高さも相まって、失敗に繋がるようなリスクがないかどうかしっかりと見極めてからではないと、具体的な行動を起こしません。
そのため、大きなミスを招くようなことは少ない反面、考え過ぎてせっかくのチャンスを逃してしまうことがあります。特に恋愛面で、この傾向が顕著にみられるようです。
先見の明がある
日本では古くから、鶏を「神様の使い」とする言い伝えがあります。神社の入り口には「鳥居」が立っていますが、そもそもは神のお告げを知らせる使いである鶏の止まり木なのだそうです。
このことから、酉年生まれの人にも先々を見通す力があると言われています。論理的思考の持ち主で判断力に優れているので、物事の展開を予想することも得意なのですね。
先見性が功を奏して社会的に成功する人も多いのですが、将来的に見込みがないと判断したものはばっさりと切り捨ててしまうような冷淡なところがあり、周囲からの評価は大きく分かれるでしょう。特に義理人情を大切にするような人にとっては、理解し難いかもしれません。
酉年生まれの仕事傾向と適職
酉年生まれの人は、世間で言われる「忘れっぽい」というイメージとは真逆で、頭の回転が速い知恵者であることがわかりましたね。しかし、その賢さゆえに少々計算高い行動も見られます。
そんな酉年生まれの人ですから、職場でも優れた能力を発揮して活躍できるに違いありません。では、具体的にどのような仕事ぶりを見せるのでしょうか。
総合力が高く、向き不向きが少ない
古代の中国では、鶏には武士が備えるべき「五徳」が備わっているとされていました。五徳とは、以下のとおりです。
- 文：知恵（鶏冠から）
- 武：たくましさ（足の蹴り爪から）
- 勇：勇敢さ（鶏同士が戦う闘鶏が行われていたことから）
- 仁：思いやり（仲間と食物を分け合う性質から）
- 信：信頼（正しく朝を告げることから）
このことから、酉年生まれは決断力、集中力、持久力、直感力、行動力をバランス良く兼ね備えた総合力の高い人だと言われています。
そのため、酉年生まれにとって、極端に向かない職業というのは特にないでしょう。どんな仕事でもソツなくこなすことができるはずです。与えられた仕事に対しては常に前向きに取り組み、少々の困難では弱音を吐かない忍耐力も持ち合わせているため、上司から高く評価されることも多いのではないでしょうか。
人一倍こだわりが強い完璧主義者でもあるので仕事の完成度も高く、自分のやり方を曲げるのを嫌がり、協調性に欠けたワンマンプレイに走りがちなところがあります。
高い能力が備わっているのですから、強すぎる自己主張によって周囲から疎まれてしまうのはもったいないですよね。時には人の意見を上手く取り入れたり協力する姿勢を見せることで、さらなる飛躍が期待できるでしょう。
こだわりを活かせる芸術分野が適職
思慮深く名誉を尊ぶ酉年生まれは、絵画や音楽、写真、書道などの芸術分野が天職となる可能性がありそうです。こだわりが強い性格は、自分の求める世界をとことん追求し、表現するのにも向いています。
なお、芸能界では以下の方々が酉年生まれです。どんな役柄でもこなせたり、一つの分野にとどまらないマルチな活躍をされている方が多いですよね。
- 有村架純さん（女優）
- 星野源さん（音楽家、俳優、文筆家）
- 菅田将暉さん（俳優、歌手）
- 福山雅治さん（シンガーソングライター、俳優、作詞・作曲家）
- 森田一義（タモリ）さん（タレント、漫談家、司会者）
酉年生まれの恋愛傾向
次に、酉年生まれの人の恋愛傾向を見ていきましょう。
その頭の良さで、成功を掴むチャンスにも恵まれやすい酉年生まれは、異性から注目される存在となることも少なくないはずです。社交的でもあるので、交友関係も派手なタイプのように思えますが、実際はどうなのでしょうか。
恋愛に発展するまでに時間がかかる
男女ともに外見が華やかなタイプが多く、恋愛においても経験豊富そうな印象を与えがちな酉年生まれですが、根はとても真面目で誠実な付き合いを望んでいます。また、思慮深く慎重に行動する性格ゆえに、恋愛関係へと発展するまでに時間がかかる傾向もあるようです。
ただし、交際が始まってからも常に誠意のある行動を取りたいと考える人なので、恋人にすると安心感があるタイプと言えますね。
「ダサい人」は恋愛対象外
酉年生まれは、流行に敏感でお洒落な人でもあります。
特に男性は、常に身だしなみを気遣うタイプが多いでしょう。きちんとした格好をしていないと、他人に隙を見せるような気がして安心できないようですね。女性はどこか見栄っ張りで、自分を良く見せるために着飾る傾向があります。
そのため、酉年生まれは身なりに無頓着な人を見ると、なんだかイライラしてしまうようです。もちろん、恋愛対象にはなる可能性は限りなく低いでしょう。
結婚は晩婚傾向
真面目さと理想の高さが相まって、酉年生まれは結婚を決断するのにも時間がかかります。そのため、どうしても結婚時期が遅くなる人が多いようです。
ただし、相手選びに妥協がないので、周りの人より少々遅くなっても好相性の相手を見つけ、理想とする結婚生活を送ることができるでしょう。
「稀代のモテ男」と言われた福山雅治さんも、奥様である吹石一恵さんと結婚したのは46歳の時でした。芸能界の方ですので本当のところはわかりませんが、慎重に考え抜いた末の結婚だったのかもしれないですね。現在はお子さんも生まれ、幸せな家庭を築いているように思います。
他の干支との相性は？
続いては、酉年と他の干支との相性をご紹介します。ご家族や友人、恋人などとの付き合い方の参考にしてみてくださいね。
【子×酉】深入りは避けるべき
子年生まれは、酉年生まれとは根本的に考え方が違っています。最初は自分にない部分に心惹かれますが、時間が経つにつれて性格の違いがはっきりしてくるでしょう。
酉年の持つ魅力を半減させてしまう相手ですので、深入りは避けた方が無難です。
【丑×酉】自然体でいられる好相性
活発で社交的な酉年生まれと、寡黙で控えめな丑年生まれ。一見合わないようですが、実はとても好相性です。
酉年生まれにとって、丑年生まれはイザという時に助けてくれる、とても頼りになる存在です。一緒にいると会話は少なくなりがちですが、人の気持ちを察するのが得意な酉年生まれは、言葉がなくとも丑年生まれの思いを理解できるのでしょう。丑年生まれも、そんな酉年生まれを信頼しています。
お互いが素の自分で付き合うことができるため、友人関係でも恋愛関係でもうまくいく組み合わせです。
【寅×酉】信頼することでうまくいく
全く性格の違う相手ではありますが、欠点を補い合える関係です。特に仕事上の付き合いでは、お互いにフォローしながら良い成果を出すことができるでしょう。
ただし、強い正義感と信念の持ち主である寅年生まれは家庭を顧みない人が多いため、結婚相手となった場合は酉年生まれを不安にさせてしまうかもしれません。あらぬ疑いをかけてしまいそうですが、そこは酉年が寅年を信用してあげることでうまくいきます。
【卯×酉】似ているゆえに敵対視しがち
ライバル関係となりやすい相性です。性格的には似ているところがありますが、それがかえって競争意識を生んでしまうようです。一定の距離感を保った付き合い方がベストでしょう。
【辰×酉】同じ目標を持つと大きな成果を上げられる
お互いに無い部分を認め合える、大変良い相性です。共通の目標に協力して挑めば、想像以上に大きな成果を掴むことができるでしょう。
大胆さと繊細さを持ち合わせている辰年生まれの性格を酉年生まれが理解することで、二人の絆はより深まります。結婚しても円満な家庭を築ける組み合わせです。
【巳×酉】互いに惹かれ合うベストパートナー
酉年生まれにとって、巳年生まれはまさにベストパートナー。互いに惹かれ合いながら愛を育てていける相手なので、結婚にも抜群の相性です。
嫉妬心が強く敬遠されがちな巳年生まれですが、酉年生まれはそこに深い愛情を感じます。話をしなくても分かり合えるほど結びつきの強い二人ではありますが、会話をする機会を設けることでより絆が深まるでしょう。同じ趣味を持つのもおすすめです。
【午×酉】考え方の違いで衝突しやすい
物事に対する考え方が違うので、あまり近付き過ぎると衝突してしまう可能性がありそうです。
どちらも熱しやすく冷めやすいタイプのため、恋愛関係となっても長続きさせることは難しいかもしれません。友人関係であれば、共通の目的があればうまく付き合うことができそうですが、お互い自己主張が強く喧嘩も多いでしょう。
【未×酉】お互いにないものを持っている
感性が繊細で穏やかな気質の未年生まれに、酉年生まれは自分にない魅力を感じるようです。未年生まれもまた、酉年生まれの社交的なところに惹かれるでしょう。ただし、未年の優柔不断さが酉年をイラつかせてしまうこともしばしばです。
また、調和を重んじる未年生まれは、酉年生まれの自己中心的な面を上手にフォローしてくれますので、仕事上でコンビを組むと良い成果が期待できます。
【申×酉】喧嘩は多いが仲良くなれる
性格の似ている二人なので、喧嘩も多くなりがちですが、気兼ねなく付き合える関係となります。お互いに束縛や指図されることを嫌うので、二人にとって程良い距離感を見つけることが大切です。
ただし恋愛関係となった場合は、少々ワガママが過ぎる申年の言動に、酉年が冷めてしまう可能性もありそうです。
【酉×酉】似た者同士で牽制し合う
同じ気質を持った似た者同士ですが、互いにプライドが高く足の引っ張り合いとなりそうです。
ただし、頭の良いところも同じですので、うまく波長が合えば素晴らしい成果を生み出すことも可能でしょう。仕事で協力関係が求められる場合は、無駄な張り合いを避けるために、私情を挟まず適度な距離感を保つ必要があります。
【戌×酉】歩み寄りが大切
外見重視の酉年生まれと、内面重視の戌年生まれ。価値観がまったく違っている相手ではありますが、それほど悪い相性ではないでしょう。
お互いに自己主張が強く頑固なところがありますが、相手に歩み寄ることでうまくやっていけるはずです。
【亥×酉】穏やかな関係を築ける相手
性格は異なりますが、本質的な部分で分かり合える相手です。真っ直ぐゆえに柔軟性に欠ける亥年生まれを、機転の利く酉年生まれがカバーするような関係になるとうまくいきます。
恋愛関係となる場合は、亥年のストレートな想いに酉年が心を動かされる、といったパターンが考えられます。自分の本質を認めてくれる亥年は、酉年にとってかけがえのない存在となるはずです。穏やかな関係が末永く続く相手と言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、酉年生まれの人に共通する性格の特徴や恋愛傾向などについてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。実は筆者も酉年生まれなのですが、思わず頷いてしまった箇所がいくつもありました。
酉年生まれは、十二支の中でも強運に恵まれていると言われています。天性の賢さで成功を収める人も多いですが、しばしば独善的になるところがあるので、周囲からの反感を買ってせっかくの運と能力を台無しにしないよう注意しましょうね。
最後までご拝読いただき、ありがとうございました。
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