パーソナルスペースが広い人の性格や恋愛面での特徴を紹介！

パーソナルスペースという言葉を知っていますか？どんなものか詳しく知らない人でも言葉くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。このパーソナルスペースについて知って活用していけば、人間関係や恋愛がうまくいくようになることがあります。

パーソナルスペースというと自分だけの空間というイメージがあると思いますが、実際はどのようなものなのでしょうか。今回はパーソナルスペースについてやパーソナルスペースが広い人の特徴などについてご紹介します。

パーソナルスペースについて

まずはパーソナルスペースがどんなものなのかについてご紹介していきます。

パーソナルスペースとは

「パーソナルスペース」は心理学者のR・ソマーが提唱したものです。パーソナルスペースの直訳は「個人の空間」という意味になり、パーソナルスペースは対人距離やパーソナルエリアとも呼ばれています。

よく動物で縄張りというものがありますが、人間にも縄張りがあり、自分の縄張りに他人が勝手に踏み込んで来たら不快感を覚えます。自分と相手との距離感で不快感を得ずに済む距離感のことをパーソナルスペースと言います。

簡単に説明すると、家族や親友、恋人など親しい人物が自分に近づいてきても特に嫌な気分になりませんが、赤の他人や嫌いな人が自分の至近距離に来ると、嫌な気分になるというような具合です。縄張り意識が強い人はパーソナルスペースが強いということになります。

このパーソナルスペースは人によって範囲がさまざまです。

４つの距離帯
１・密接距離（intimate distance)　：0cm〜45cm・身体に容易に触れることが出来る距離
・家族、恋人など、ごく親しい人がこの距離にいることは許されるが、それ以外の人がこの距離に近づくと不快感を伴う
２・固体距離（personal distance)　：45cm〜120cm
・二人が共に手を伸ばせば相手に届く距離
・友人同士の個人的な会話では、この程度の距離がとられる
３・社会距離（social distance)　：120cm〜350cm
・身体に触れることは出来ない距離
・あらたまった場や業務上上司と接するときにとられる距離
４・公衆距離（public distance)　：350cm以上
・講演会や公式な場での対面のときにとられる距離
出典：心理学用語「パーソナル・スペース」

パーソナルスペースの広い人の特徴は？

パーソナルスペースが広い人の特徴としては以下のようなもの挙げられます。

1人でいることが苦にならずむしろ好き
集団行動やみんなでわいわいするのが苦手
マイペースと言われることが多い

外交的ではなく、内向的な性格の人はパーソナルスペースが広い人が多いです。パーソナルスペースが広い人は人と過ごすのがあまり得意ではありません。

男女別のパーソナルスペースの範囲

女性は男性よりパーソナルスペースが狭い人が多いです、自分を中心に円形になっており、半径60㎝～70㎝がパーソナルスペースだと言われています。

反対に男性のパーソナルスペースは女性よりも広い傾向にあります。これは男子トイレでパーソナルスペースの実験を行ってわかったことです。

この実験では入口から最も遠い小便器を使用する男性が一番多いということが分かりました。入口に近い小便器ほど人気がなかったのです。ここからわかるように男性のパーソナルスペースは広い傾向にあるのです。

男性のパーソナルスペースの形は楕円形の形をしており、自分は楕円の中の奥にいる感じになります。距離は正面は150㎝、左右は10㎝、後ろの範囲は80㎝ほどとなります。

男女のパーソナルスペースの違いが何を引き起こす？

男女によってパーソナルスペースの形や範囲が違うということをご紹介していきました。ではこのようにパーソナルスペースが違うことでどのようなことが引き起こされるのでしょうか。

女性は何気なく男性に近づきます。男性の方がパーソナルスペースが広く、その中に女性が入ってくると、自分に気があるのではと勘違いしてしまうのです。

女性からすれば普通の距離感だと思っていても、男性にしてみると恋人のように勘違いしてしまうような距離感になってしまうのです。パーソナルスペースが広い男性にはよくある話です。ただし、男女によってパーソナルスペースの形や範囲が違うとはいえ、個人差があります。

パーソナルスペースの広い人の特徴

ではパーソナルスペースが広い人にはどのような特徴があるのでしょうか。

パーソナルスペースが広い理由

パーソナルスペースが広い人は警戒心が強く、自己防衛の意識が強くとても顕著です。無意識に自分の縄張りから他の人から受ける攻撃から守ろうとしているのです。ただし、このパーソナルスペースは広ければ悪いものでもありません。

しっかりと自分のパーソナルスペースがどれくらいなのか理解して、周囲の人とどのように付き合っていくかを考えていきましょう。自分のパーソナルスペースが広いと感じる人は、あえて相手に近づいてみましょう。少しずつ自分にとって心地よいパーソナルスペースを学びましょう。

パーソナルスペースが広い人と狭い人は何が違う？

パーソナルスペースが広い人は一人でいることを好み、集団行動が苦手な内向的な性格だと先述しました。ではパーソナルスペースが狭い人にはどのような特徴があるのでしょうか。

パーソナルスペースが狭い人の特徴はパーソナルスペースが広い人の真逆です。外交的で人とコミュニケーションを取るのが大好きで、みんなとわいわい過ごすのが好きな人は、パーソナルスペースが狭いと言えます。

1人で過ごす時間を苦痛に感じ、外出するのが大好きだったり、初対面の人と普通に会話できるというのもパーソナルスペースが狭い人に挙げられる特徴でしょう。

パーソナルスペースが広い人が多い国は

男女別でパーソナルスペースに違いがあることがわかりましたが、性別以外にも年齢や国ごとにもパーソナルスペースに差がでます。パーソナルスペースが広い国は主に以下になります。

●イギリス

イギリスはパーソナルスペースが広い人が多いです。イギリスと言えばビートルズやディビット・ベッカムなど世界的に有名な人が多いです。他にも紅茶やガーデニングなど、日本人に馴染が深いものが多いです。

そんなイギリスですが、「紳士の国」と呼ばれるくらい真面目で誠実な人が多いです。そして、マナーをとても大切にしています。イギリス人の間ではあまり見知らぬ人に声をかけることは良くないと言われており、少しずつ他者との距離を縮めていきます。ここからイギリス人はパーソナルスペースが広いと言えるでしょう。

●日本人

日本のパーソナルスペースはアジア圏の中でも広い傾向にあると言えます。日本人は他人を目の前にして意見を言うのが苦手だったり、マナーを大事にする人が多いです。

そのため、パーソナルスペースは広い傾向にあると言えるでしょう。

●中近東

トルコやイラク、サウジアラビアなどの中近東の人はパーソナルスペースが狭い人が多いと言えます。中近東の他の人との接し方で、会話をしている人が遠くにいるのは失礼だというマナーがあります。

しっかり近づいて正面から会話をするというのが中近東の国のマナーです。そのため、とるこやイラク、サウジアラビアなどの中近東の人のパーソナルスペースは狭い傾向があると言えます。

パーソナルスペースが広い人を動物に例えると？

パーソナルスペースが広い人を動物に例えると「猫」が一番近いと言えるかもしれません。猫は自分の縄張りを非常に大切にする動物です。

猫は食事や睡眠の場所は自分だけのテリトリーだと考えていて、他の猫を近づけようとしません。飼い猫でも自分の行動範囲内に自分のにおいをつけて「ここは自分の縄張りだ」とします。

パーソナルスペースが広い人も「自分だけの場所」に安らぎを感じ、人との距離感が非常に大切にしますので似ていると言えるでしょう。

パーソナルスペースが広い人の恋愛について

パーソナルスペースが広い人は他人をあまり信用しません。そのため、恋愛についても警戒心が強い部分があるようです。ここではパーソナルスペースが広い人の恋愛傾向についてご紹介します。

パーソナルスペースが広い人の恋愛傾向

パーソナルスペースが広い人は1人でいることが大好きで、親しくない相手や知らない人を信用しようとしません。自分の縄張りに侵入されたくないと思っているからです。

パーソナルスペースが広い人が気になった場合どうしたらいいのと思うと思いますが、一番の近道は相手から信用を得ることです。楽しく会話したり、誠実な態度を取ることで、少しずつ警戒心がほぐれてパーソナルスペース少しずつ狭くなっていくでしょう。

最初は難しいのですが、ゆっくり時間をかけて関係を深めていきましょう。

パーソナルスペースが広い人の結婚傾向

パーソナルスペースの範囲は個人差がありますが誰にでも持っています。しかしあまりにも範囲が狭すぎたり広すぎたりすると相手も困ります。

結婚生活はパートナーと生活をしていきますから、パーソナルスペースがあまりにも広いと生活がしづらくなってしまいます。親密な関係になってもパーソナルスペースが広いのは、相手のことを信用しきれていない状態でまだ防御がとけていないのです。

自分と相手の意見を尊重しつつ認め合い、パーソナルスペースを調整していきましょう。

まとめ

いかがでしたか？今回はパーソナルスペースについてご紹介していきました。パーソナルスペースは性別や年齢、国によって範囲が異なるということが分かったと思います。

もし気になる男性だけでなく、不特定多数の男性と仲が良い場合、その男性たちから気があると思われている可能性がありますので、もしも誤解を与えたくないのであれば、あまりパーソナルスペースには踏み込まないほうがいいでしょう。

パーソナルスペースが広い人に好意を持ったら焦らず少しずつ距離を縮めていくと良い関係になれるでしょう。