2018年の鬼宿日はいつ?鬼宿日の意味を知ろう!

引っ越しや新しく事業を始める時、入籍、結婚式、子供の祝い事など、何かを始める時や人生の一大イベントの際は、良い日柄を選びたいという人も多いのではないでしょうか。

一般的に知られている大安や友引など6つの意味で吉凶を表す「六曜(ろくよう)」以外にも、12個の星で吉凶を表す「十二直(じゅうにちょく)」や、28個の星で吉凶を表す「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」があります。そこで今回は、二十八宿の中で最も吉日といわれる「鬼宿日」について、詳しくみていきたいと思います!

吉日や開運日の意味を知ろう

日本では、イベント事の時に縁起の良い日を選ぶ風習がありますが、吉日や開運日の詳しい意味を知らない人も多いのではないでしょうか。

鬼宿日を調べる前に、まず吉日や開運日の知識を得ましょう。

そもそも開運日とは何?

仏滅は避けて、大吉の日にしよう……といったように、毎度イベントの度に吉日かどうかを調べて良い日柄を選んでいるものの、そもそも開運日とか吉日とかどんな意味でどんな効果があるのでしょうか。

開運日とは、文字通り運が開ける日で、縁起が良い日、めでたい日、さらに物事のはじまりや何かの出発地点に立った際など、新しいことを始める際に絶好の日ということです。物事の成功や心身の健康維持、生活の安定や目標の達成など、自分の望みや願いを叶える日には良き日と考えていいでしょう。

ただし、望みや願いが必ず叶う日という解釈は間違いです。あくまでも、変わらない日常の中の特別縁起が良い日という位置づけで考えておくといいでしょう。

鬼宿日とは?

鬼宿日という文字だけ見ると、「鬼の宿?何だか怖い……」というイメージをついつい持ってしまいますが、どんな意味を持つ日柄なのでしょうか。

どうやら、お釈迦様や七五三との関係もあるそうです。詳しく見ていきましょう。

二十八宿の「鬼宿」にあたる日

昔ながらの暦が記載されているカレンダーには書いてあることもありますが、「鬼宿日」という字面を見たことが無い人も多いのではないでしょうか。読み方は、「きしゅくにち」または「きしゅくび」と言います。大安は、先勝・友引・先負・仏滅・赤口・大安の6つの曜で表す「六曜」の1つですが、鬼宿日は、古代中国から伝わった28個の星座で占う「二十八宿」の1つです。

二十八宿は、天体の動きを元にした暦で、地球の周りを月が一周する間に通る28個の星座を指しています。もともとは起源となる中国で、太陽の位置を確認するために月の動きを見る天文学でしたが、中国からインドへ伝わった際に、運勢や吉凶を判断する占いに用いられたと言われています。

二十八宿では、東西南北の4つの方角に守護神である四神が居て、東が青龍(せいりゅう)、西が白虎(びゃっこ)、南が朱雀(すざく)、北が玄武(げんぶ)と呼ばれる神様が、各方角を守っているとされています。この4つの方角にそれぞれ7つの星座が存在し、すべての星座の数が28個になることから二十八宿という考え方が誕生しました。その中で、南の朱雀に存在する星座の1つが鬼宿日です。

数の通り、二十八宿は28日で一周し、鬼宿にあたった日を鬼宿日とします。鬼宿日は、「鬼が宿にいて外を出歩かないから、鬼に邪魔されずすべてが上手くいく」ということから、二十八宿の中で一番の吉日なのです。

結婚にまつわることは大凶

婚礼に関することとなると、普段のイベント事で暦なんて気にしないという人も、仏滅は避けたり大安にこだわって日取りするなど、日柄の良し悪しを気にする人は多いのではないでしょうか。

鬼宿日は、二十八宿の中でも最も運気が上がる日で、吉日であることも確かですが、入籍やその報告、挙式、婚姻届けの提出、二人の新居の決定や嫁入り道具の購入など、婚礼にまつわることは大凶となります。また、結婚に繋がるような、お見合いや結婚相手の実家への挨拶なども、日にちを改めた方が良いでしょう。

結婚は人生の一大イベントのひとつです。面倒がらずに、より良い日柄を見つけて事を進めていく努力をしましょう。

お釈迦様との深い関係

鬼が宿にいて外出しないため、鬼に邪魔されず物事が上手くいくことが鬼宿日が吉日の理由と説明しましたが、鬼宿日が大吉日なのには他にも理由があると言われています。

それは、お釈迦様の誕生日だからという説です。お釈迦様は、インドの釈迦族の王子様として生まれ、29歳で出家しました。その後、35歳に悟りを開き、80歳に亡くなりました。悟りを開いた後の45年間の月日の中で、お釈迦様が説いた仏の教えが仏教なのです。

そんな人々の心を癒し、命を救う四大聖人とも呼ばれるお釈迦様が、旧暦4月8日(旧暦4月15日という説もあり)の鬼宿日に生まれたため、吉日になったというわけです。

七五三との深い関係

お釈迦様以外にも、鬼宿日と深い関係があるのが七五三です。

子供の成長を祈る儀式として、三歳、五歳、七歳になる年の11月15日に行われる七五三ですが、もともとは11月の吉日を選んで行っていたため、11月15日と決まっていませんでした。日付が固定されたのは江戸時代で、三代将軍の徳川家光が、後に将軍となった徳川綱吉の虚弱体質を心配して、丈夫で健康に成長しますようにという祈りを込めて、11月15日の鬼宿日に七五三の儀式を行ったことがきっかけです。

やがて、子供の成長を祈る儀式を11月15日に行うということが庶民に広がり、現在の七五三の形が出来たのです。

鬼宿日はいつ?

では、2018年の鬼宿日はいつになるのでしょうか?ここでは、鬼宿日に行うと良いことも合わせて見ていきましょう。

2018年の鬼宿日

月の満ち欠けを基に一ヶ月を定める太陰暦は、現在の30または31日ではなく、かつては28日間と定めていました。そのため、28日で一周する二十八宿は、毎月15日が鬼宿日となりました。しかし、ご存じの通り現代は太陽暦を基にしているため一ヶ月は30~31日で、鬼宿日は月毎に日にちが異なります。ただし、二十八宿は7の倍数の28日間で一周しているため、2月のうるう年以外は曜日が一緒になるのが特徴です。では、2018年の鬼宿日をすべて見てみましょう。

1月12日、2月9日、3月9日、4月6日、5月4日、6月1日、6月29日、8月24日、9月21日、10月19日、11月16日、12月14日の計12日間です。曜日は、すべて金曜日になります。6月は月初と月末に2度あり、7月はありません。とはいえ、ほぼ毎月1回は鬼宿日があるため、願掛けをしたくなるようなイベント事を控えている場合は、上記の日にちを参考にして予定を立てるといいでしょう。ただし、婚礼にまつわるイベントはNGです。注意しましょう。

鬼宿日に行うと良いこと

婚礼以外はすべてにおいて運気が上がる吉日だと理解しましたが、では一体どんなことをするといいのでしょうか?答えは、鬼宿日は新しいことに挑戦してみたり、何かを始めるのに最適な日と言えるでしょう。

例えば、見知らぬ地に引っ越して友人も仕事も何もかも一から築いていく、そんな始まりの一日にするのもいいでしょう。また、起業したり新たに事業を始めるのにも最適な日です。他にも、七五三だけでなく100日祝いなど子供のイベント事や、購入した新しい財布を使い始める日……というのもいいでしょう。

あと、鬼宿日だけではなく、六曜の大安など他の吉日と合わせて考え、吉日が重なった最高の日は金運もアップすると言われています。中でも、一粒の籾(もみ)が万倍にも増える稲穂になるという意味合いを持つ「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」と鬼宿日が重なった日は、金運は最高潮に達します。そんな金運アップの最吉日は、今年は8月24日の1回のみです。この日は、宝くじを購入して運試しをするのもいいでしょう。

2018年に運気が最も上昇する日

ここまで、二十八宿の中で最も運気が上昇する吉日として鬼宿日を紹介してきましたが、現代日本の暦には、他にもたくさん吉日があります。大安、一粒万倍日に続き、天赦日(てんしゃにち)という日をご存じでしょうか。天赦日とは、天がすべての罪を、すべての者を赦(ゆる)す日としており、暦の中でも最も幸運の日とされています。1年に5~6日程度しかない貴重な吉日で、他の吉日と重なった場合は、開運最強日となります。

2018年は、一粒万倍日と鬼宿日が重なる8月24日が金運アップの最吉日と紹介しましたが、金運だけに留まらず、すべてにおいて最も運気が上昇する日は一体いつなのでしょうか?それは、大安と一粒万倍日、さらに天赦日といった3つの吉日が重なる9月13日(木)です。鬼宿日は婚礼にまつわることは大凶ですが、これら3つの暦は問題ありません。入籍するのもよし、結婚式をするのもよし、交際を申し込むのもいいでしょう。また、転職や引っ越し、新しいことにチャレンジしたり、新たな特技の発見や新しい趣味を見つけてみるのもいいでしょう。事が良い方向へと進み、道が拓く可能性があります。

さらに、8月24日に続き、大安+一粒万倍日+天赦日の組み合わせは、金運上昇も見込めます。貯金箱にお金を貯めるといった習慣をスタートさせたり、財布を新しくするのもいいでしょう。銀行口座を新設したり、この日だけは普段やらない賭け事に挑戦してみるのもいいかもしれません。また、一攫千金を狙って、宝くじの購入はぜひおすすめします。

まとめ

イベント事や人生の転機となる大事な日は、悪い日よりも良い日柄の日を選びたいと思うのは当然のことです。これまで大吉の日が最良で最強の日だと思っていた人も、今後は鬼宿日にも目を向けて日柄を検討することができますね。

吉日は、重なれば重なるほど良しとされています。大事な日の日取りの際には、鬼宿日をはじめ、大吉、一粒万倍日、天赦日の日にちも確認して、最高の開運日を見つけてみてください。

ただし、物事が停滞してしまうほど、吉日にばかり捉われ過ぎるのは良くありません。参考程度に……と捉えておくと、自分の暮らしにバランス良く取り入れることができるでしょう。

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