アネモネの花言葉をカラー別に紹介!誕生花はいつ?

アネモネという花の名前は、ギリシア語で、風(anemos)という言葉が由来となります。なので英語ではWindflowerという別名もあります。夏に咲き始める花です。

古来よりヨーロッパでは、美しさとはかなさの象徴とされています。その理由はギリシャ神話にあります。

では、これからアネモネの花言葉とそれにまつわる歴史を紐解いていきましょう。

まずはアネモネについて

アネモネは花の色のバリエーションが多く、見る人を惹きつける美しさがあります。後で詳しく紹介しますが、アネモネにはギリシャ神話のアドニスに深く関わっていて、そこから花言葉が作られたほどです。

アネモネの赤い色は「血」と「生命」の象徴とされており、鮮やかな色どりを見せてくれます。また、アネモネは中央アジアにあるアルメニアという国の国家でもあります。

そんないろいろな角度から有名なアネモネとはいったいどのような花なのでしょうか?ここではアネモネの特徴を紹介していきます。

アネモネの基本的な特徴

  • 属名 キンポウゲ科イチリンソウ属
  • 和名 ボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)
  • 英名 Windflower
  • 開花時期 2~5月
  • 色別  赤色・ピンク色・黄色・白色
  • 原産地 地中海沿岸付近のヨーロッパ
  • 誕生花 1月22日、3月12日、3月13日、4月2日(白)、4月4日(赤)、4月6日
  • 花持ち期間 4~5日程度
  • 開花期間  2~5月

アネモネとギリシャ神話の関係って?

アネモネを話すには、まずそれにまつわるギリシャ神話を話した方が話が入ってくるのではないかと思います。なのでこれからギリシャ神話を紹介していきます。

アネモネのギリシャ神話

ペルセポネがアプロディテから受けとった箱を開けるとそこには、きれいな男の子が入っていて、その子はアドニスという名前で、ペルセポネがその子を溺愛しました。

そして、美少年のアドニスが成長すると、女神アプロディーテーにもその情報が入り、アドニスを傍に置きたいと思うようになりました。

2人の女神が、アドニスを傍に置きたいと願ったことから取り合いになり、下された判決は、アドニスの3分の1の人生はペルセポネと過ごし、3分の1をアプロディテと過ごし、残りの3分の1を自由に過ごすという内容でした。

しかし、女神アフロディーテが判決を守らずにアドニスと過ごしていたことにペルセポネが激怒し、アプロディテの愛人をたきつけて、凶暴なイノシシを野に放たせました。

狩猟が大好きな、美青年アドニスは、女神アフロディーテが詰めるのも聞かずに、イノシシを狩りに行きましたが逆に殺されてしまいました。女神アフロディーテはアドニスの死を悲しみ、死と嘆きを忘れないようにアドニスの血から、深紅のアネモネの花を咲かせました。

アフロディーテは神ゼピュロスに「アドニスが冥府で一人いるのは可哀そうだから、せめて夏だけでも私のそばにおいてください」と頼みました。それで、その頼みを聞いたゼピュロスはアフロディーテの願いを叶えて、今も夏になるとアネモネはきれいな花を咲かせます。

このギリシャ神話から、アネモネは、はかない花で風が吹くと花が咲き、二度目の風で花弁が落ちると言われています。

アネモネの花言葉って?

先ほどはギリシャ神話にのっとって花言葉をお伝えしました。とても悲しいお話が語られましたね。それでも傍にいて少しでもアドニスを思う気持ちから、女神アフロディーテの深い愛情も感じ取れました。

そんなアネモネですが、どんな言葉が花言葉にあるのでしょうか?ここからはもう少し、花言葉を詳しく見ていきましょう。

アネモネの花言葉

アネモネ全体の花言葉は、やはり悲しい言葉が多いです。「はかない恋」・「恋の苦しみ」・「見捨てられた」・「見放された」といった言葉が並びます。先ほど紹介したギリシャ神話にも通じそうな言葉がずらりと並んでいますね。

見た目はとても美しい花ですが、やはり、悲しいイメージを強く与える花言葉です。

アネモネの色別の花言葉

先ほどは総合的なアネモネの花言葉を紹介しました。しかし、花言葉は色によっても一つ一つ違う意味が込められています。

では、それぞれの色がついたアネモネの花言葉は一体どのような言葉が込められているのでしょうか?ここからは、色別に分けて細かく見ていきましょう。

アネモネの赤色

赤色は見る人を引き付けて、強力な印象を与えます。膨張色・暖色・興奮色といった力のあるイメージを持っています。エネルギーを感じさせるアクティブな色ですね。そして、その力強い赤色のアネモネの花言葉は、「君を愛す」です。

気持ちのこもった一直線の表現ですね。赤色の代表格であるバラも「愛情」や「あなたを愛します」といった意味を持つので、とても似ています。

赤色のアネモネは、魅力のある素晴らしい色ですから、好きな人にプレゼントするときなどに使ってみるといいですね。

アネモネのピンク色

ピンクは心が安らず愛情を示した色です。温暖色・軽量色・柔軟色といった、身軽で優しそうなイメージを持っています。心や体を存分に満たしてくれる癒しを与えてくれる色ですね。そんなピンク色のアネモネがもつ花言葉は「待望」です。

情熱の赤色とはまた違った、美しく優しい色ですが、こちらもストレートな気持ちを表しています。

赤色が自分から積極的にアプローチしていくのに対して、ピンク色は、少し受け身な印象を感じます。ピンクは、「ありがとう」や「愛している」という言葉を伝える代わりに使われやすい色だそうです。

アネモネの青色

青い色は、落ち着いたクールな印象を与えます。青色は、収縮色・後退色・寒冷色・鎮静色のイメージを持っています。さわやかな空や生命の源の海、そして、体に必要不可欠な水など身近に存在する色ですね。世界的に見ても、好感度が高く、もっともポピュラーな色です。

青色のアネモネがもつ花言葉は「堅い誓い」です。青は、集中力をアップさせる色でもあるので、そこからイメージされたのかもしれないですね。

嫌なことがあったり、なにかむしゃくしゃしたときは冷静になれる青色のアネモネを見ると落ち着きそうですね。また、花言葉が「堅い誓い」ということなので、結婚式でよく使われる花です。確かに好きな相手と一生を共にする決意などが感じられそうですね。

アネモネの紫色

紫色は、昔から高貴な色に使われています。紫色は鎮静色・重量色など、重々しいイメージをもっています。また、赤と青が混ざり合ってできる色なので、感性を鋭くして、インスピレーションを高めてくれます。

そんな気品の高い紫色のアネモネの花言葉は、「あなたを信じて待つ」「信じて従う」です。遠方の人に対して、気持ちを伝える言葉になりそうですね。

そして、アネモネの花は、紫色と青色が似ているので、青色も同じように「信じて待つ」という花言葉を持つこともあります。

アネモネの白色

純粋で、きれいなイメージをさせてくれる白色のアネモネの花言葉は、「真実」「期待」「真心」「希望」です。白色は、物事のスタートという意味があります。また、白という色は神聖な印象を与えます。

白いアネモネも、その神聖さからか、「真実」「真心」といった何物にも染まらない純粋なニュアンスをもつ花言葉があります。

アネモネのオレンジ色

オレンジ色は、膨張色や温暖色・興奮色のイメージ効果をもっています。明るいポジティブな印象を与えてくれますね。そんなオレンジ色のアネモネの花言葉は見つかりませんでした。

しかし、オレンジ色はポジティブな印象を与える色なので、アネモネだからといって悲しい言葉にはならないかと思います。花言葉が分からない以上、プレゼントに渡すのは少し戸惑いますが、見ればうれしい気持ちになると思うので、自分で飾るにはちょうど良いと思います。

アネモネの種類や品種はどんなのがあるの?

アネモネの種類は120種類以上あります。それほどたくさんの種類があるアネモネですが、いったいどんなものがあるのでしょうか。代表的なものをいくつか紹介していきます。

デカン

アネモネの中でも大きな花が咲き、一重の咲きの花がデカンです。デカンはアネモネの中でも代表的な品種です。花弁は10枚ほどで、ガーデニングにも大変人気があります。10センチから30センチほどの大きさなので、切り花としても重宝されています。

セントブリジッド

八重咲きで花弁が多いのが特徴なのがセントブリッドです。また、背丈も低いです。19世紀にアイルランドで作られました。開花すると、美しくとてもきれいに育ちます。

モナーク

モナークもセントブリジッドと似ていて八重咲きで背丈も低い品種です。八重咲きのアネモネは、ガーデニング用に大変人気があります。このモナークは、スパイダー咲きという少し特徴のある咲き方をします。そのため、花壇で育てることもできます。

モナリザ

モナリザは、切り花としても、ガーデニング用としても人気が高い品種です。花弁は大きく薄いのが特徴です。他の品種に比べて淡い色合いをしているので、少し珍しいです。珍しい色合いなので、大変人気があります。

ブランダ

ブランダは、高さが10センチ~20センチぐらいの宿根草で岩がたくさんあるところや、森にたくさん生えています。多くの花色が見ることができるのはギリシャです。山地性の花なので、日本では育てにくい花です。

まとめ

アネモネは、ギリシャ神話で語られているように、悲しい花言葉が多いです。「はかない恋」・「見捨てられた」といった花言葉です。そして、アネモネには120種類以上の品種があります。色のバリエーションも豊富で、プレゼントに適した花です。

そして、結婚式のブーケにもよく使われる花でもあります。他には、ガーデニング用や切り花に使われることもあります。かわいい花なので、興味があればぜひ育ててみてください。

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