愛の告白をするときに贈ることが多い薔薇。愛の象徴として知られている薔薇は実は花言葉は「愛」だけではありません。実は薔薇は本数や品種、組み合わせ、色などで花言葉が変わります。
女性を喜ばせたいという一心で薔薇を贈るのもいいのですが、間違えると大変なことになります。花言葉を覚えることは自分磨きにもなりますし、薔薇は大変喜ばれる花ですので、ぜひ薔薇の花言葉について勉強していきましょう。
今回は薔薇の花言葉のパターンをご紹介していきます。
薔薇の基本的な花言葉について
薔薇は基本的な花言葉もありますが、本数や色、種類などによっても花言葉が変わります。
薔薇について
薔薇はバラ科バラ属の花で、特に園芸品種のものを指すことが多いです。薔薇はつる性低木の植物で、葉や茎にとげを持っています。園芸品種のほとんどは八重咲きの品種です。
北半球の温暖な地域に自生していますが、チベットや中国、ミャンマーが主産地で、中近東やヨーロッパ、極東、北アメリカと広く伝播していきました。南半球では基本的に薔薇は自生していません。
基本の花言葉について
薔薇は基本的な花言葉として「愛」と「美」が挙げられます。この花言葉から、男性が女性へ愛の告白やプロポーズを行うときに贈る花として親しまれるようになったのです。
色別薔薇の花言葉について
先ほど、バラの花言葉は「愛」と「美」だと紹介しましたが、薔薇は色や本数によって意味が異なります。まずは色ごとの花言葉について見ていきましょう。
赤い薔薇の花言葉
赤い薔薇には以下のような花言葉があります。
- 愛情
- 美貌
- 美
- 情熱
- あなたを愛しています
- 熱い恋
薔薇=「赤」とイメージする人も多いのではないでしょうか?赤色は情熱の色ですので、花言葉も情熱的なものが並ぶので、大好きな女性や片思い中の女性に対して愛の告白をするときのプレゼントにぴったりです。また、還暦のお祝いとしても赤い薔薇は人気があります。
さらに、同じ赤色の薔薇でも色の濃さでも花言葉が変わってきます。
- 緋色:「灼熱の恋」
- 真紅:「恥ずかしさ」「内気」
- 紅色:「死ぬほど恋をしています」
- 濃紅色:「恥ずかしさ」
- 黒赤色:「恨み」「憎悪」「滅びない永遠の愛」
黒赤色の花言葉は「可愛さ余って憎さ100倍」と言ったところではないでしょうか。花言葉的にプレゼントに向かないので、黒赤色の薔薇は観賞用として自分で楽しむといいでしょう。
白い薔薇
白い薔薇はとても清楚な感じでこちらもすごい綺麗です。白い薔薇の花言葉は以下になります。
- 「清純」
- 「私はあなたにふさわしい」
- 「純潔」
- 「無邪気」
- 「素朴」
- 「深い尊敬」
上品で美しい白い薔薇は1色の花束にしても素敵なのですが、何色か組み合わせて花束にするときに白い薔薇はおすすめです。ホワイトは結婚式のブーケに使われることもあります。
「深い尊敬」という花言葉からお世話になった恩師や先輩、上司などに贈るのもおすすめです。
ただし、白い花全般に仏花のイメージを持つ人もいるので、ご高齢の方に贈るときには注意しましょう。
ピンク色の薔薇
ピンク系の薔薇は優しい印象があり、幸せな気持ちがします。そんなピンク色の薔薇には以下の花言葉があります。
- 上品
- しとやか
- 可愛い人
- 温かい心
- 感謝
- 満足
- 感銘
赤い薔薇は印象が強すぎだと思う場合はピンク色の薔薇がおすすめです。赤い薔薇よりも優しい印象があるため、見ているだけで幸せな気持ちになれます。
また、ピンク色の薔薇は「感謝」という意味がありますので、最近ではカーネーションとともに母の日に贈る花として人気があります。
黄色い薔薇
ビタミンカラーで元気が出そうな黄色い薔薇の花言葉は以下になります。
- 「平和」
- 友情
- 献身
- 可憐
- 恋に飽きる
- 愛情の薄らぎ
- 嫉妬
黄色は『幸せの黄色いハンカチ』と言われるように幸せの象徴と言われています。ただし、「恋に飽きる」や「愛情の薄らぎ」という意味もありますので、黄色好きな女性以外にはプレゼントとして贈らないほうがいいでしょう。
逆にベストファーザー賞を主催している日本ファーザーズ・デイ委員会が「イエローリボンキャンペーン」という父の日に黄色いリボンを添えて贈り物をしようというキャンペーンから、黄色い薔薇を贈る人が増えているようです。
オレンジの薔薇
オレンジ色の薔薇は黄色の薔薇と同じく元気がもらえそうな花だと言えます。そんなオレンジ色の薔薇の花言葉は以下になります。
- 「元気」
- 「絆」
- 「愛嬌」
- 「信頼」
- 「無邪気」
- 「さわやか」
- 「やすらぎ」
男性へ薔薇の花束を贈るときにオレンジがよく選ばれます。赤色やピンク色の薔薇は女性向けという印象が強いからだと言えるでしょう。
紫色の薔薇
紫色の薔薇は気品が漂い上品な雰囲気があります。そんな紫色の薔薇には以下のような花言葉があります。
- 気品
- 尊敬
- 上品
- 誇り
- 王座
紫色の薔薇はその花言葉から、恩師や上司などの目上の方やご高齢の方に対して贈るのにおすすめです。
敬老の日や退職祝い、還暦のお祝いなどで花を贈るのにおすすめだと言えます。
青い薔薇
青い薔薇は奇跡の花と言われています。なぜなら、青い薔薇は自生しておらず、作るのは不可能だと言われていたからです。そんな青い薔薇の花言葉は以下になります。
- 夢かなう
- 不可能
- 神の祝福
- 奇跡
ブルーローズは2009年から販売開始になった新しい薔薇です。珍しいので、他の薔薇よりも値段も高めです。目標や何かに頑張っている人へのエールに贈るのがおすすめです。
奇跡のブルーローズ
先述したように、青い薔薇は存在せず、創り出すことが不可能だと言われた花でした。薔薇には青色色素がないため、青い薔薇を作るのは不可能だと思われていました。
世界各地で青い薔薇の研究開発が行われる中、ついに、2004年に日本の大手企業であるサントリーのグループ企業、サントリーフラワーズが初めて誕生させたのです。
そして、ブルーローズに「夢かなう」という花言葉がつけられたのです。
ちなみに真っ青な薔薇は染色液で人工的に着色したものです。綺麗なのですが、こちらはブルーローズではありません。
レインボーの薔薇
七色の花びらになったレインボーの薔薇は当然ながら人工的な薔薇です。そんなレインボーの薔薇には「無限の可能性」という花言葉があります。
レインボーの薔薇は白い薔薇に着色料のついた水を吸わせて作った人工的な薔薇です。
実際に作ることができるようですので、ご紹介しますね。
●レインボーの薔薇の作り方
- 白色の薔薇を用意する。
- 色の数だけ薔薇の茎の部分を裂く。
- 水を入れたコップに数滴着色料を入れる(色の数だけ)
- 3の中に裂いた茎をそれぞれの色に漬ける。
- 24時間から数日程度漬けると染まります。
- 好みの色に染まったら完成
小学校の夏休みの自由研究としてもおすすめです。
本数別の薔薇の花言葉について
薔薇は本数によっても花言葉が違います。
本数別の花言葉まとめ
まずは代表的なものを一覧にしてみました。
- 1本:「あなたしかいない」「一目惚れ」
- 2本:「この世界は2人だけ」
- 3本:「告白」「あなたを愛しています」
- 4本:「死ぬまで気持ちは変わりません」
- 5本:「あなたに出会えたことに感謝」
- 6本:「お互いに愛し合いましょう」「あなたに夢中」
- 7本:「密かな愛」
- 8本:「思いやりや励ましに感謝」
- 9本:「いつも一緒にいてください」「いつもあなたのことを思っています」
- 10本:「あなたは完璧です。」
- 11本:「最愛」
- 12本:「私と付き合ってください」
- 13本:「永遠の友情」
- 15本:「ごめんなさい」
- 16本:「不安な愛」
- 17本:「絶望の愛」
- 18本:「誠実」
- 19本:「忍耐と期待」
- 20本:「ひとひらの愛」
- 21本:「あなただけに尽くします」
- 24本:「1日中あなたのことを思っています」
- 50本:「恒久」
- 99本:「ずっと一緒にいてください」「永遠の愛」
- 100本:「100%の愛」
- 101本:「今までにないほど愛してます」
- 108本:「結婚してください」
- 999本:「何度生まれ変わってもあなたを愛します」
本数での意味がとても多いので、大変かもしれませんので、シチュエーションで本数を覚えるといいでしょう。
シチュエーション別の本数まとめ
シチュエーションで選ぶと以下のようになります。
- 告白:3本、4本、11本、12本
- 片思いの相手に贈る:1本、5本、7本
- プロポーズ向き:108本
- 老後も一緒にいる配偶者へ:999本
このようにシチュエーションに分けて考えると、覚えやすいのではないでしょうか。
その他の薔薇の花言葉について
色別や本数別で花言葉をご紹介していきましたが、細かく見ていくと、たくさん花言葉があります。薔薇は蕾の状態やトゲでも花言葉が存在します。
- 野ばら:「優しい心」
- ミニ薔薇:「無意識の美」
- 棘:「不幸中の幸い」
- 棘がない薔薇:「誠意」「友情」
- 赤い薔薇の蕾:「若さと美しさ」「純愛に染まる」
- 白い薔薇の蕾:「恋をするには若すぎる」「少女時代」
- 黄色い薔薇の蕾:「笑ってお別れをしましょう」
このように蕾の状態でも花言葉はあるのです。黄色い薔薇の蕾は遠方に引っ越しをする友人に対して咲いた薔薇に加えて黄色い薔薇の蕾を入れるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は薔薇の様々な花言葉についてご紹介していきました。花の色や本数、状態で花言葉が変わるなんて驚きですよね。薔薇は愛の告白をするときに贈るものだと思われがちですが、本数や種類によっては相手に誤解を与える危険がありますので、注意したほうがいいでしょう。
特に大切な人に贈るときこそ花言葉についてよく調べてから花束を贈りましょう。花言葉を知ることは自分磨きにもなるのです。