恋と愛の違いを心理学的に紹介!男女それぞれの解釈を知ろう!

「恋と愛の違い」は誰しも恋愛をする上で考えてしまう永遠のテーマではないでしょうか?では「その違いは何?」と聞かれると、はっきりとした答えは出ないですよね。

好きになったのをきっかけに「恋」に発展して、「愛し合う」と言う流れは何となくわかるのですが、実際「恋」と「愛」には大きな違いがあるようです。

今回は、「恋」と「愛」の言葉の意味や心理学的に見る「恋と愛の違い」、また男性と女性が考える「恋と愛の違い」などをご紹介致します。

「恋」と「愛」の意味

恋と愛の違い、なかなかその違いを説明するのは難しいと思います。先ずは、恋と愛の言葉の意味から追求してみましょう。

「恋」とは

  • 切ないほど相手に深く思いを寄せる事
  • 特定の異性に強く気持ちが惹かれる事
  • 植物や季節、土地など人間以外にも思いを寄せる事

恋は特定の異性に恋をして心惹かれると言う意味があります。しかし、それは人間だけではなく、自然に関する植物、季節、土地などに対して表すこともあり、古くは「万葉集」でも用いられていました。

「愛」とは

  • 異性に対して愛おしいと思う心。また男女間で相手を慕う情など。
  • 家族、友人、親子、兄弟を慈しみ合う気持ち。生あるものに対して可愛がり大切にする心。
  • ある物事に対して大切に思う気持ち。
  • 個人的な感情を超越して多くの人の幸せを願う温かい心。

など、「恋」に比べると「愛」と言う一つの言葉だけで、様々な多くの意味を持っているのです。宗教的な意味合いも含まれるので、いろんな解釈が出来るでしょう。

心理学的に見る「恋と愛の違い」

  • 恋→最初は異質性に憧れ、その後自分と同じ部分を探していくもの
  • 愛→最初は同質性を感じ、その後違う部分を含め好きになるもの

つまり、恋(好き)は長所の部分だけを見て好きだと判断するもので、愛は短所までも好きになるもと言うことなのです。ではその「恋と愛の違い」の定義を見てみましょう。

恋と愛の定義

  • 奪うのが「恋」、与えるのが「愛」である。
  • すぐに消えてしまうのが「恋」、ずっと残り続けるのが「愛」である。
  • 伝えるのに悩むのが「恋」、伝えなくても伝わるのが「愛」である。
  • 一人でも成立してしまうのが「恋」、二人必要なのが「愛」である。
  • 一瞬で生まれるのが「恋」、一生育んでいくのが「愛」である。
  • 叶わない事もあるのが「恋」、叶える事が「愛」である。
  • 理由を作って会うのは「恋」、理由もなく会うのが「愛」である。
  • 相手の嫌な部分を見ないのが「恋」、すべてを受け入れるのが「愛」である。

このように定義を並べてみると、恋と愛の違いがわかりやすいですよね。つまり、「恋」とは自分の為であり、「愛」とは相手の為との違いがあるのです。

また、相手から「して欲しい」との願望、欲望に感情が動かされる自己欲求が恋で、相手の立場になり「してあげたい」と思いやりのある考え方が愛と言うわけです。

男性が考える「恋と愛の違い」

「恋と愛の違い」は男女別でも考え方が少し違うようです。実はこの考え方の違いが溝になり、男女のすれ違いの原因になるそうです。

「別れ」と言う悲しい結末にならない為にも、男女別で認識の違いを見てみましょう。先ず、男性たちは「恋と愛の違い」についてどのように考えているのでしょうか。

限られているのが恋で限られていないのが愛

「愛」とは恋愛だけを意味しているのではなく、母性愛なども示していて、「恋」は男女間だけの感情を意味していると考えています。「愛」はいろんな意味を表すので愛する気持ちは限られていない為、親が子を愛すのも「恋」とは言いませんよね。

恋愛関係だけで使うのが「恋」なので、言葉の意味が限られていると考えているのです。男性は理性的な一面があるので、冷静に「恋と愛の違い」を判断しているのですね。

付き合うまでが恋で付き合い始めてからが愛

「恋」とは片思い中の事で、付き合い始めてからが「愛」と考えています。「恋」とは相手を好きになり、ドキドキしながら一人で楽しむ事ができるのです。

つまり「愛」とはパートナーが出来てからではないと育めません。二人のこれからが始まる事を「愛」だと考える男性が多いようです。

下心があるのが恋で真心があるのが愛

男性的な目線から見ると、やはり女性に対して下心から始まるのが「恋」と認識しているようです。その下心の気持ちから、相手を大切に思うようになるのが真心、つまり「愛」であると考えるのです。

男性らしい目線の考え方ですよね。女性としては下心だけの恋より、真心のこもった愛を確認してから関係性を進めて行きたいものです。

一時的な感情が恋で将来を考えるのが愛

今現在を楽しく過ごすものが「恋」、将来を見据えて時間をかけて育んでいくものが「愛」と考えています。よくある言葉で「恋に落ちる」と言いますよね。「恋」は一瞬でスタートするのです。

しかし「愛」とは決して一瞬では生まれませんよね。「愛」とは時間をかけて大切に愛を育んでいくと認識していると聞くと、男性の中でも明確に「恋と愛」を分けて考えている事がわかります。

男性の「恋と愛の違い」考えまとめ

男性たちの考えは、「恋」とは一瞬で浅い物、「愛」とは深く将来を考える事、と言う考え方のようです。男性によっても様々な見解がありますが、理性的に判断している事がわかりましたね。

女性が考える「恋と愛の違い」

「恋と愛の違い」について男性は比較的冷静で理性的な考えでしたが、女性たちはどのような考えなのでしょうか。男性と女性の考えを比較して見てみましょう。

自分で楽しんでいるのが恋で相手に奉仕するのが愛

女性が考える「恋と愛の違い」は恋とは自分一人で楽しむ事、相手に尽くして奉仕する事が「愛」だと考えています。一人で楽しむとは、恋をしている自分自信に酔いしれているとも言えます。

愛は相手に捧げる事と考えているので、この「奉仕する」と言う点が女性的な考えですよね。奉仕する気持ちは母性にも繋がるので、大きな愛情表現とも言えるでしょう。

ときめくのが恋で安心感や安定が愛

恋はスリルがあって、ドキドキするもの。そして愛は安定や安心感が強いと考えています。女子特有のときめきが恋の特徴でしょう。

しかし、このときめくドキドキの気持ちは長続きしません。その先にある、安心感や安定がわかった時にそれを愛の形と認識しているようです。

責任がないのが愛で責任を負うのが愛

相手の責任を負わないのが「恋」、お互いの責任を負うのが「愛」と言うのが恋と愛の違いと考えています。今が楽しければいいと安易な考えで楽しむのが恋の魅力でしょう。

しかし、愛とは相手を真剣に思い、すべてを受け入れる責任も伴ってきます。彼氏の気持ちが恋なのか愛なのかを確かめたい時は、責任感をチェックしてみると良いでしょう。

女性の「恋と愛の違い」考えまとめ

女性は母性的な考え方が多く、相手のすべてを受け入れる事が愛だと言う意見が多いのです。

また、自分中心で物事を考えるのが「恋」で相手を中心に考えることが「愛」だと考えるのが特徴です。お互いがこの思いを共有できたら幸せを実感する事ができるでしょう。

世界の名言から見る「恋と愛の違い」

世界には「恋と愛の違い」の名言が多くあります。恋と愛の言葉だけの意味を考えるのではなく、世界の名言を参考にしてその違いを分析しながら見て行きましょう。

シェイクスピアの名言

【事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない】

文豪シェイクスピアの名言です。恋に落ちてしまうのには理由はないと言われていますが、それでもやはり好意を持つにはそれなりの理由がありますよね。相手の見た目がタイプだったり、優しかったりと必ず好きになるきっかけがあるはずなのです。

しかし、その見た目がある事情で無残な姿になってしまったり、誰にでも優しさを振りまいている姿を目にしたら、その気持ちはすぐに見放してしまうのか、それともそれでも気持ちが変わらないのかを考えるのです。それが恋と愛の違いと言えるでしょう。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名言

【愛、それはただ互いに見つめ合うことではなく、二人が同じ方向を見つめることである】

フランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名言です。「恋」に支配されている間は何年見つめ合っても飽きないと思う物ですが、残念ながら人間はそのようには出来ていないようです。

その恋の気持ちが冷めた時、お互いが別の方向を向いてしまうのか、それとも同じ方向を見ることが出来るのかで運命が変わるのです。同じ方向を見つめることができれば一緒に歩み続ける事ができるのです。これが「恋と愛の違い」なのだという事です。

マリリン・モンローの名言

【愛とは信頼。人を愛するときは完全に信じることよ。】

アメリカのモデル・女優のマリリン・モンローの名言です。しかし、完全に信じると言っても、もしかしたら浮気しているかも知れないし、裏切られるかも知れないと不安になりますよね。

自分だけが信じて依存してしまうと、裏切られた時に理不尽で、自分が哀れだと感じてしまいます。しかしこれは、相手を信用するのではなく、信頼すると言う事なのです。裏切られる可能性があっても相手を信じる事が「愛」なのだと。

ディエゴ・ファッブリの名言

【愛とは相手に変わることを要求せず、相手をありのままに受け入れることだ】

イタリアの劇作家・小説家、ディエゴ・ファッブリの名言です。とても相性の良いカップルだったとしても、交際期間が長くなるにつれてお互い不満が出てきます。その時に相手が変わってくれる変化を求めるのか、それとも、相手の欠点をすべて受け入れる事が恋と愛の違いだと言えるのです。

また、同種の名言で『置かれた場所で咲きなさい』が200万部を超えるベストセラーとなったキリスト教カトリック修道女、渡辺和子さんがこんな名言を言っています。

【真の愛は、相手を自由にこそすれ、不自由にするものではない】

本当の愛とは、相手のありのままを受け入れると言う意味です。ディエゴ・ファブリと同じように、相手のありのまますべてを信頼して受け入れる事が愛なのです。

美輪明宏さんの名言

【恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの】

日本のシンガーソングライター・演出家・俳優・タレントの美輪明宏さんの名言です。自分本位とは自分の為、そして相手本位とは相手の為ですよね。相手の気持ちを考えず自分だけがその思いに浸っているのは恋している自分に酔っているだけのです。愛は、相手の気持ちを第一優先に考え受け入れる寛大な心を持つことなのです。

また他にも美輪明宏さんの名言があります。

【何かしてあげると自分勝手な愛情を押し付けるのは自分が可愛いだけ。本当の愛は見返りを求めない無償の愛】

見返りを求めずに、相手の幸せを心から願えるのが本物の愛なのだと。恋は自分が可愛いだけ、愛は相手の幸せを本当に願う気持ち、それが恋と愛の大きな違いと言えるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は簡単そうで難しい「恋と愛の違い」について解説してみました。男性の考えと女性の考えは多少違いがあったものの、やはり共通して言えるのは、「恋」とは自分本位で一時的な感情、「愛」とは相手のすべてを受け入れるかどうかだと言う事がわかりましたね。

「恋」をする事はとても素敵な事ですが、自分の気持ちを押し付けるだけの感情では相手の気持ちを引き寄せることはできません。嫌なところも受け入れられる本当の「愛」を手に入れて素敵な恋愛をしてみましょう。

この記事をきっかけに、恋と愛の違いを理解して素敵な未来へ歩めるよう願っております。

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