お誘いの上手な断り方とは?職場・女性・男性別の誘われた時の対応を紹介!

話出すと止まらない職場の上司や、イマイチ好きになれない男友達・・・などなど、皆さんも一度は嬉しくない相手から食事や遊びのお誘いを受けて困惑した経験があるのではないでしょうか。

バッサリとお断りしてしまいたい気持ちはあれども、仕事上の付き合いがある相手だとそういうわけにもいかないこともありますし、反対にいくら断ってもしつこく誘ってくるような手強い相手もいるものです。

そこで今回の記事では、気が乗らない相手からお誘いを受けた時の上手な断り方を、プライベートからビジネスシーンまで幅広くご紹介したいと思います。

「上手に断ること」の必要性

誘いをうまくお断りすることができずに、結局は相手に付き合うハメになってしまった・・・そんな経験をしたことがある人は少なくないと思います。

特に私たち日本人は「”No”と言うのが苦手な人種」なんて言われることがありますが、これは自分の意志よりも「断ったら相手に悪いかな・・・?」という気持ちのほうが強くはたらくからなのだとか。

つまり、多くの人たちは「断る=相手を拒絶する、否定する」といったネガティブなイメージを抱いているんです。そのせいで、断る側だけでなく断られた側も「拒絶された」と感じて、嫌な気持ちになる場合があるんですね。

誘いを断ったことが原因で、人間関係に歪みが生じることがあるのもこのためです。

断り方によって起こりえるトラブル

もし気の乗らない相手から食事や遊びの誘いを受けてしまった時、あなたならどのように断りますか?

バッサリと「嫌です」と言える人は、おそらく少ないでしょう。たとえ言えたとしても、相手を怒らせてしまうことになりかねませんし、そのせいで周囲の人たちにまで自分の嫌な噂を流されてしまう可能性だってあります。

多くの人は、なるべく相手を傷つけないように、やんわりと断るように言い回しを工夫しているのではないでしょうか。

しかし、相手によっては、そうした気遣いが逆効果となる場合も。返事を先延ばしにして優柔不断な人だという印象を与えてしまったり、相手を傷つけまいとしてついた”嘘”から思わぬトラブルに発展するケースも少なくありません。

男性からの誘いは慎重に

独身の女性であれば、男性からのお誘いを受ける機会も多いでしょう。嬉しいことではありますが、誘ってくれるすべての男性が自分好みであるとは限りませんよね。中にはちょっと遠慮したいタイプの人だっていると思います。

この場合もやはり、その気がないからといってぶっきらぼうな断り方をしてしまうと、相手を逆上させてしまう恐れがあります。ただ誘いを断っただけなのに、逆恨みされてストーカー被害などの嫌な目に遭ってしまった、というケースも、実際に起こりえることなのです。

だからと言って、「その日は先約が・・・」「あいにく仕事が立て込んでいて・・・」などとはぐらかすような断り方では、あなたの真意がうまく伝わらないことも。

「たまたまタイミングが悪かっただけなんだ」と思い込んでしまって、その後もしつこく誘い続けてくるような、良く言えばポジティブ思考、悪く言えば鈍感なタイプも少なくありません。男性って、人の感情を汲み取るのが苦手な人が結構多いですからね。

こうした様々なトラブルを避けるためにも、独身で男性からの誘いを受けることが多い女性の皆さんは、事前に上手なお断りの仕方を学んでおいたほうが良いでしょう。

意外と手強い、女友達からの誘い

何かとグループで行動したがる女性も多いですが、女性は男性に比べて仲間意識が強い生き物です。それゆえに「誘いを断られた=拒絶された」という気持ちになるのも、女性のほうがずっと強いのかもしれません。

普段仲良くしている友達からの誘いだからといって、軽い気持ちでお断りしてしまうと、次の日から仲間外れに・・・なんてことも、そんな女性同士ならありえる話。

さらに断り方が良くなくて相手をかなり不快にさせてしまった場合には、他の友人にまで妙な噂を流されてしまうなど、どんどん大きなトラブルになってしまう可能性もあります。

特に女友達が多い人であれば、あちこちからお誘いを受ける機会も多いもの。繊細な女心を傷つけない、上手な断り方を知っておいたほうが無難です。

「断り上手」な人になるためにおさえておくべき3つのポイント

ここまでのお話から、上手に断る方法を身につけておくことは、良好な人間関係を保つうえで非常に重要だということがお分かりいただけたのではないかと思います。

いよいよ本項からは、上手な断り方について具体的に学んでいきましょう。

まず最初に、お断りをする際の心構えや、上手に謝るためのコツを、3つのポイントに分けてご紹介していきます。

①断ることに必要以上の罪悪感を持たない

「断ることがどうにも苦手・・・」という皆さんに知っておいていただきたいのが、「断ることは決して悪いことではない」ということ。

むしろ、場の空気を気にしてハッキリしない態度を取ったり、返事を曖昧にしたり後回しにしたりするほうが、最終的に相手を困らせてしまうことにもなりますし、後の関係性に歪みをもたらすことにもなりかねません。

相手のためにも自分のためにも、受ける気のない誘いはハッキリとお断りをしたほうがずっと良いんです。

断ったことで嫌な態度を取ってくるような人がいたら、それは相当”器の小さな人”だということ。決してあなたが悪いからそうされているわけではありません。

これを機に、断ることに対して必要以上の罪悪感を感じるのは、もうやめてしまいましょう!

②お断りをするならなるべく早めに

社会人の皆さんは、「バッドニュース・ファスト(ファースト)」という言葉を耳にしたことはありませんか?

「バッド=悪い」+「ニュース=知らせ」+「ファスト=すばやく/ファースト=最初に」、つまり「悪い情報ほど早く(最初に)報告しなさい」という意味です。

ビジネスシーンで使われることが多い言葉ですが、プライベートの人間関係でも同じです。

その場で断るのは何となく相手に悪いような気がして、「ちょっと考えさせてね・・・」などと返事を保留にする人も多いですが、相手としては良くない返事こそ早く知りたいもの。

特に、合コンや飲み会などのように人数を集めてお店を予約しなければならない場合であれば、早めに断ってもらったほうが別の人を探しやすくなります。

また、誘いを受けてから時間が経つほど、自分自身も断りにくくなってきます。その気がないのなら早めに断るのは、相手のためでも自分のためでもあることなのです。

誘いがメールやLINEなどで届いた場合も同様です。なるべく間をあけず、早めに返信してあげるようにしてくださいね。

③あらゆるシーンに応用可能!上手な断り方の”三原則”

相手に不快な思いをさせないように誘いを断るには、お断りの言葉の中に以下の3つの内容が組み込まれていることを意識すると良いでしょう。

  • 誘いに対する”返事(No)”
  • 誘いを受けられない”理由”
  • 誘ってくれたことに対する”お礼”

【誘いに対する”返事”】

自分の誘いに対して「Yes」なのか「No」なのか。誘った側にとっての最大の関心事はこれに違いありませんから、まずは「No」であることを先に伝えましょう。

言いにくいからといって、誘いの内容に興味があるようなフリをして話を聞いてから最終的に「やっぱり・・・」などと言ったり、「行けたら行こうかな」などと返事を曖昧にするのは印象が良くありません。また、相手によってはしつこく食い下がってくるような人もいます。

とはいえ、問答無用でバッサリと「無理」「イヤ」などと言い切られてしまえば、誰だってカチンとくるのは当然のこと。「気持ちは嬉しいんだけど・・・」「申し訳ないのですが・・」といった前置きの言葉を添えて、相手への気遣う姿勢を見せましょう。

【誘いを受けられない”理由”】

誘った側から「何でダメなの?」と理由を聞かれることがあります。本当に先約などがある場合はそれを伝えれば良いのですが、気乗りがしなくてお断りをする場合には「あなたと出掛けても楽しくないから」「面倒だから」とは、ちょっと言えないですよね。

そこで、多くの人が使うのが、相手を気遣うための優しい”嘘”。以下の4つを理由にするのが、もっとも無難なところでしょう。

  1. スケジュール上の問題(「予定が入っている」など)
  2. 仕事や勉強の問題(「仕事が立て込んでいる」「試験が近い」など)
  3. 健康上の問題(「体調が優れない」など)
  4. 家族の問題(「結婚記念日だから旦那とデートする」など)

自分の立場に合わせて、あらかじめ使いやすいフレーズを組み立てておくと、イザという時にも便利です。

ただし、話を盛り過ぎてしまうのは逆効果。下手に踏み込まれてしまうと、嘘に嘘を重ねなくてはならなくなったりして、後々厄介なことになる可能性があります。

【誘ってくれたことに対するお礼】

先ほどお話したように、断ることに対して過度に罪悪感を持つ必要はありません。しかし、ここは自分を誘ってくれた相手を気遣うような対応をするのがオトナとしてのマナーでしょう。

「誘ってくれてありがとう」などと感謝の言葉を添えるだけで、相手が受け取る言葉の印象は、ただ「行けない」と断られるよりもずいぶん柔らかいものになるはずです。

ただし、その気もないのに「本当は行きたかったんだけど」「次の機会にまた誘って」など行き過ぎた気遣いをしてしまうと、また誘われて断って・・・を繰り返すハメになる場合もあるので、言葉選びには十分注意しましょう。

シーン別・お断りの定番フレーズ集

続いては、実際に使えるお断りのフレーズを、「異性」「友達」「ビジネス」のシーン別にご紹介いたしましょう。

お誘いは、いつどのタイミングで受けるかわからないもの。自分の中でお断りの定番フレーズをいくつか用意しておくと、急な場面でも焦らずに済みますよ。

男性からのお誘い

【”本命”の存在を知れば、多くの男性は諦める】

男性が女性を誘う場合、少なからず好意を持っていることがほとんどです。中には良からぬ下心を隠しているような人も・・・。

あなたが思わせぶりな態度を取ってしまうと、相手は脈アリだと勘違いして、どんどん距離を縮めようとしてくるでしょう。恋愛対象として考えられないような相手なら、「脈ナシだよ」という意志表示をハッキリとしなくてはなりません。

もっとも効果的なのは、婚約者や彼氏、好きな人など、既に”本命”がいることを伝えること。

  • 「お付き合いをしている人がいるので、ごめんなさい」
  • 「せっかくだけど、好きな人がいるので・・・」
  • 「その日は彼氏と会う約束だから・・・」

本命がいるとなれば、大半の男性は諦めざるをえないと感じるはず。余計な期待を抱かせてしまわないよう、返事を先延ばしにせず早めに伝えてあげることも大切です。

【どうしても断りにくい相手には・・・】

実際に恋人がいない場合でも使いやすい「好きな人がいる」というフレーズ。しかし、「まだ彼氏じゃないんでしょ?それなら俺にもワンチャンあるよね!」とアプローチしてくる男性も中にはいるかもしれませんね。

そうなると、断るのもだんだん難しくなってきて「1回くらい付き合ってやるか・・・」という流れになりがちですが、相手は男性。二人きりで会ってしまうと、何が起こるかわかりません!

危険な状況を回避するためには、以下のようなフレーズが有効です。

  • 「友達も一緒に行きたがっているんだけど、良いかな?」
  • 「同期の○○さん達も誘ってみんなで行こうよ!」

二人きりの状況でないとアプローチするのも難しいもの。他の人を誘い合わせることで、相手の方から「それならいいや・・・」と誘いを取り下げてくるかもしれませんし、万が一誘いを受けることになっても、二人きりの状況で起こりえる最悪の事態は避けられます。

女友達からのお誘い

【いちばんツッこまれにくい理由は”仕事”】

もっともスムーズにお断りができるのは、やはり仕事を理由にすること。よほどの緊急事態でもない限り、「仕事を休んでまで付き合え」などという人はそういませんからね。

  • 「ごめん!その日は仕事で無理なんだ・・・」
  • 「先輩が産休に入ったから、シフト多く入れなくちゃならなくて・・・」

ただし、相手が同じ職場だと、こちらの仕事状況や休日も把握していることが多いため、こうした理由は通用しません。その場合には「実家や親戚の仕事の手伝いをする」というのも一つの手ではないでしょうか。

【既婚者なら”家族優先”もアリ】

結婚して家庭を持っている場合は、家族間の用事を理由にするのも良いでしょう。特に小さなお子さんがいると突発的な出来事も多いですから、不自然さは感じさせないはずです。

  • 「子供がなんだか風邪気味みたいで・・・」
  • 「その日は夫の誕生日だから、子供たちも一緒にお祝いするの」
  • 「家族みんなで出かける予定があるの・・・」

誘ってきた相手が同じように既婚者であれば、お互い家庭を持つ身としてわかってもらえるはず。しかし、こちらの家庭の事情を知られている相手だと、あっさり”嘘”を見破られてしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、誘ってきた相手が独身の場合は「ごめんね、家庭を持つと色々あってね・・・」などと、さりげなく立場の違いをアピールすると、相手もそれ以上踏み込むのを控えるでしょう。ただ、独身であることを気にしている人もいるので、嫌味っぽい言い方にならないように気を付けてくださいね。

仕事関係の人からのお誘い

誘いを断る際にもっとも悩ましい相手が、職場の上司や先輩、取引先の人など「仕事上で付き合いのある人」ではないでしょうか。上手に断ることができないと、職場での人間関係がうまくいかなくなるばかりか、自分の仕事にまで影響が出てしまう可能性もありそうです。

そこで思い出していただきたいのが、先ほどご紹介した、上手なお断りの三原則。これをもとに、いくつかの例文を考えてみましたので、ご自分なりにアレンジしてみてください。

  • 「○○さんからのお誘いならばぜひともお受けしたいところなのですが、本日はあいにく先約がありまして・・・。またの機会にぜひご一緒させていただきます。」
  • 「お誘いいただき、ありがとうございます。ただ、朝からどうも体調が優れなくて・・・。今日のところはしっかり休んで、明日に備えたいと思います。」
  • 「せっかくなのですが、今日は家庭の事情(誕生日、結婚記念日など具体的に言ってもOK)で都合がつきません・・・。明日の夜はいかがでしょうか?」

体調や家庭の事情を理由にすると、相手はなかなか強引に誘えなくなるもの。

ただし、毎回「体調が悪い」と言って断っていると相手に余計な心配をかけてしまったり、「子どもの誕生日で・・・」が何回も続くと「君は一体、何人子供がいるんだ?」と”嘘”の理由であることがバレてしまう可能性も。嘘をつき通せる自信があるならば別ですが、理由は状況や相手によって考える必要がありそうです。

また、誘いを受けられない事情があることを納得してもらおうと、理由を長々と説明するのは逆効果。なんだか言い訳がましく聞こえてしまいます。理

そして、誘ってくれたことに対する感謝の言葉や、「次の機会に・・・」などのフレーズも忘れずに。こうした気遣いの言葉があることで、相手に「誘ったこと自体は喜んでもらえたんだな」と安心感を与えるので、あなたに対する好感度も保たれるはずです。

まとめ

今回の記事では、気が乗らない誘いの上手な断り方を、様々なシーン別にご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

協調性を重んじる私たち日本人にとって、「断る」ということは決して気持ちの良い行為ではありません。だからといって、すべての誘いに応じていては、身も心も、そしてお財布だって持ちませんよね。

また、嫌々付き合うなんて、せっかく誘ってくれた相手に対してもなんだか失礼です。もし自分が誘った相手がそんな気持ちだったら・・・相手に対して申し訳ない気分になってしまうでしょう?

「自分がされて嫌なことは、相手にもしない」。これが人付き合いをするうえで守るべきマナーですね。それなら、きちんとお断りをすることだって、マナーの一つなんです。

相手に与える印象は、言葉ひとつでいくらでも変えられるもの。相手を気遣う気持ちが込められた断り方ならば、断られる側も嫌な思いをすることはありませんし、人間関係がこじれるようなこともないでしょう。

「断り上手は付き合い上手」とは、よく言ったものですね。

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