ご結婚されている方は‟夫”の事をなんと呼んでいるでしょうか?おそらく、家庭外で呼ぶときの呼び方と、家庭内での呼び方が違うという方が大多数ではないでしょうか。
この普段何気なく読んでいる夫の呼び方から、夫婦の関係性が明らかになるものです。「あそこの奥様が主導権を握っているのね…。」や「仲良しなのね。」といったプライベートな事が呼び方ひとつで意外と知られてしまうものです。
今回は夫や妻の呼び方にまつわる情報をお届けしていきます!
世の奥様は‟夫”をなんと呼んでいるか?
ブライダル総研の「夫婦の呼び方ランキング」調査によると、20代~40代までは「名前や名前にちなんだニックネームで呼ぶ」という人が最も多く、50代~60代は「お父さん、パパ、お父ちゃん」が最も多い割合になったそうです。
ということは、40代までは交際していたときの呼び名の延長で、名前や名前に因んだニックネームで呼んでいいるということになり、50代以降になるとお子様も成長してきて「家族向け」や「お父さん」の役割に合った呼び方になるということです。
また、他人に話すときの夫の呼び方は、20代~40代は「旦那、旦那さん」が最も多く、50代~60代は「主人」が最も多い結果となりました。年代によって変わるのは、興味深いですよね。確かに「主人」という呼び方は、サスペンスドラマなどの影響か、年配の雰囲気を感じてしまいます。
実は周りをイラッとさせている夫の呼び方
人前で、ご主人のお話をする時に、大体の奥様は「旦那」や「旦那さん」と呼ぶようです。実はこの旦那に‟さん”をつける呼び方は周囲の奥様をイラッとさせていることがあるとか…。
「旦那」の呼び方のイメージ
うちの「旦那」という呼び方は、‟何だか偉そうで、夫を雑に扱っている”イメージがあるのだとか。他にも、‟上から目線”という意見も…。夫婦間の関係性が、対等なところや妻の方が主導権を握っているところは「旦那」と呼んでいても違和感を感じないのかもしれません。
しかし、「旦那」と呼ぶ人の方が多く「旦那さん」と身内の事をわざわざ‟さん”付けで呼ぶ呼び方のほうが日本語的には違和感があることは否めません。
「旦那さん」の呼び方のイメージ
対して、旦那さんという呼び方は、‟ノロケている”や‟教養がなっていない”‟うちの息子さんと言っているのと同じ”などの辛口な意見が目立ちます。
他には、自分の夫のことを「旦那さん」と呼ぶ人と会話していると、自分の夫のことを指しているのか、こちらの夫のことを聞いているのかが分からなくなり、混乱する!という意見もありました。
旦那さんと呼ぶ人は、旦那の事が大好きなのかな~?ということや、夫を立てる慣習のある家で育ったのかな?など、色んなことが想像できます。また、夫が亭主関白な家であったりも考えられますよね。
気づかないうちに使い分けている
実は、自分では気づいていないけれど、「旦那」と「旦那さん」の呼び方を使い分けている場合もあります。どんな時に呼び方が変わるのかというと、夫と喧嘩しているときや、愚痴を第三者に吐露しているときなどです。
普段、心が安定しているときは「旦那さん」と呼び、心がイライラしているときは「旦那」と呼ぶということです。これは夫を呼ぶとき以外にも、人はザワザワしている心の状態のときに言葉が荒くなったり、感情的になってしまったりしますので自然なことでしょう。
このような人の場合、夫を立てるとか何も考えずに「旦那さん」と呼んでいる人が多いですので、旦那さんと呼んでいるのを聞いてイラッとする人は、どうか…温かく見守るようにしてください。
夫の正しい呼び方とは?
では、そもそも配偶者を呼ぶときに正しい呼び方はあるのでしょうか?それは、場面や話相手によって変わるそうですので、ご紹介していきます。
【夫】正式に婚姻届けを提出した婚姻関係にある配偶者のことを呼びます。対義語は「妻」になります。実はこの呼び方が「主人」と同様にスタンダードなようです。目上の方や年配の方に話すときはこの2つが無難になります。
【主人】家の長・自分の仕える人のことを言います。
【旦那】主である人を敬った言い方や、生活の面倒をみてくれる人のことをいいます。「奥さん」が対義語になります。
【亭主】家の主である人の事をいいます。
意外にも「旦那」という言葉は「主人」のさらに敬った呼び方になるようです。ですので、夫の会社に電話を掛ける際には、「○○の妻ですが、うちの‟主人”に電話を取り次いでもらえませんでしょうか?」という言い方が正しい呼び出し方となります。
実際に夫について好感が持てる呼び方
周りの奥様やママ友の間で‟夫について好感がもてる呼び方”の調査で、もっとも好感がもてる呼び方は、やはり「主人」という呼び方で、その次に「旦那」という結果でした。
また、友人などの「上下関係のない間柄」では自分の夫のことを「旦那」と呼び、会話している相手の夫を呼ぶときは「旦那さん」で大丈夫なようです。目上の人に話す場合は「主人」会社の上司や初対面でさらに年配の方と話すときは「主人」と呼ぶのが落ち着いていて教養のあるように見られます。
そして、公の場では「夫」という対等な関係である呼び方が使えます。主人や旦那という呼び方に抵抗を感じる場合は、自由度の高い「夫」という呼び方で大丈夫でしょう。
‟妻”の正しい呼び方とは?
では次に、妻である奥様のことを夫は家庭外で何と呼ぶのが良いのかについて解説していきます。夫の呼び方同様に、何気なく呼んでいる妻の呼び方にも好感度のもてる言葉とイメージの悪い言葉がありますので、要チェックです!
妻と呼べばまず間違いはない
一般的によく耳にする呼び方は「妻」「嫁」「奥さん」「家内」などではないでしょうか。
これ以外にも「カミさん」「女房」「母ちゃん」「相方」などなど、様々な呼び方を耳にします。この中で、一番無難なのは、「妻」という呼び方です。
よく聞く‟嫁”の呼び方は?
よく耳にする呼び方ですが、夫が外で妻を呼ぶときに「うちの嫁が~」といったりします。この呼び方、夫が呼ぶ時には間違いになります。
なぜなら、‟嫁”とは‟とつぐ”とも読みますので、一般的に夫側の両親(妻からみた義父母)が息子の妻を呼ぶときの言葉です。そして、なんだか妻を物扱いしているかのような印象を受けますので、避けたほうが無難です。
‟奥さんや奥様”は他人の妻を呼ぶ時に!
テレビのインタビューなどで、会社帰りの旦那さん達が「奥さん」と呼んでいるのをよく見かけます。実は、「奥さん」は他人の妻を敬うときに使う言葉なのです。
ちなみに「奥様」は奥さんの砕けた言い方です。ですので、自分の妻を呼ぶときに奥さんはやめておいたほうが良いでしょう。
家内は謙遜した呼び方
「家内」は他人の対して、自分の妻を謙遜して呼ぶ呼び方です。しかし、家内という呼び方は、年配の方が自分の妻を呼ぶときによく呼んでいるように感じます。
家の中で生活を送る人や家婦という意味を持ち合わせており、数十年前は「女性は家を守り、男性は外で仕事をする」という時代に「家内」という呼び方をすることが多かったようです。間違いではないが、少し‟時代を感じる呼び方”ということになりますね。
妻の呼び方から見える夫婦仲のイメージ
「嫁」「家内」「女房」などは、亭主関白をイメージしてしまう呼び方。「カミさん」「母ちゃん」はかかあ天下のイメージを持たれるようです。
また、対等で良好な夫婦関係をイメージする呼び方では「妻」「奥さん」「相方」「名前呼び」などのようです。
夫婦間での呼び方
夫婦間での呼び方で、夫婦満足度が変わるという調査結果があります。
呼び方ひとつで夫婦の仲良し度が見えたり変えることができるということですので、ご紹介していきます。
一番多い呼び方は「ママ・パパ」
夫婦間の名前の呼び方で、お互いに多いのは「ママ・パパ/お父さん・お母さん」という呼び方です。やはり結婚して家庭を持つと、子どもに覚えさせる意味も兼ねて「パパ・ママ」などの役割で呼び合う夫婦が多いようでした。
「○○ちゃん」や「○○くん」
20代から40代で多いのは、名前に君やちゃんをつけて呼ぶ呼び方です。これはとくに新婚夫婦や、子どもがいない家庭での場合が多いようです。中には、テレビドラマの「花子とアン」の影響で「○○さん」という呼び方への憧れもあるようですが、こちらはまだ少数派なようです。
夫婦間で「さん」付けで呼ぶ呼び方は、よそよそしい感じもしますが、時には緊張感のある呼び方で呼ぶことで、ドキドキが蘇ることもありますので、マンネリを感じているご夫婦は試してみたいものですね。
理想は「名前呼び」
夫婦間で呼び合いたい、呼んで欲しいという呼び方は、名前や名前にちなんだニックネームでの呼び方が一番理想的なようです。
これは、お付き合いした当初の淡い思い出の深い呼び方であるためです。結婚して家庭をもって、さらに子供ができると、どうしても「ママ・パパ」といった役割で呼んでしまう場面が多くなることから来ているようです。
「私はあなたのママじゃない!」なんていう声も聞こえてきそうですので、やはり役割ではなく、名前で呼ぶ呼び方が一番しっくりきますよね。
まとめ
夫や妻の呼び方を改めて調べてみると、それぞれにキチンとした意味があり、立場や場面によって変わるものであるという事がわかりました。配偶者の呼び方ひとつで、日本語の難しさと奥深さが垣間見える結果となりましたね。また、お互いの呼び方で関係性が見えたり、呼び方を変えることで関係性が前よりも深くなることもあるようでした。
長い人生を連れ添うパートナーですので、時には呼び方を変えて、お互いの変化を楽しむのも悪くないですよね。今日からあなたも、楽しい夫婦生活が送れるよう親しみを込めた呼び方で呼んでみましょう。
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