「一口ちょうだい」という人の心理・特徴を紹介!対処方法はある?

友達同士で食事をしている時に、「それ美味しそう!一口ちょうだい!」なんて言われることがよくありますよね。その場では快く分けてあげるものの、実は内心イラッとしている、という人も意外に多いのではないでしょうか。

「一口ちょうだい」という行為に対する賛否は、ダウンタウンの松本人志さんやカンニング竹山さんといった人気お笑いタレントの発言をきっかけに、各種メディアでも一時期話題となりました。様々な意見が飛び交いましたが、やはり不快感を持つ人が目立っていたように思います。

そこで今回の記事では、「一口ちょうだい」と言ってくる人の心理や、言われた時の効果的な対処法などを考えていきたいと思います。友達の一言に毎回悩まされていた人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

「一口ちょうだい」と言う人の心理を徹底分析!

それでは早速、人の頼んだ料理に「一口ちょうだい」と言う人たちの心理を探ってみましょう。

まず、「一口ちょうだい」と言った友達のことを思い出してみてください。その友達があなたに「ちょうだい」と言ったのはその時の一回だけでしょうか、それとも一緒に食事をするたびに決まって「ちょうだい」と言っているでしょうか。

もし一回きりのお願いであったなら、その人はあなたが頼んだ料理が本当に美味しそうに見えたのだと思います。あるいは、注文する際にものすごく迷った一品だったのかもしれません。

とはいえ、こうしたケースは、実際そう多くないでしょう。「一口ちょうだい」と言う人は、毎回決まってそう言う傾向があります。

さて、この「一口ちょうだい」という行為には、どのような心理によるものなのでしょうか。

色々な味を楽しみたい

旅行先での食事など、めったに食べられないような食べ物を食べる時には、皆さんも一緒にいる人たちとシェアして楽しむことがあると思います。

これと同じように、まるで口癖のように「一口ちょうだい」と言う人たちには、必ずしも「どうしても食べたい!」という強い気持ちがあるというわけではありません。どちらかと言うと、「色々な料理を少しずつ味わいたい」と考える気持ちのほうが大きいようです。

自分がお金を払ってまでは食べたくない

料理をシェアして楽しみたいとはいえ、食事の場にいる人たち全員で複数のメニューを等しく分け合うかというとそうではなく、欲しいのはあくまでも一口。毎回決まって「一口ちょうだい」と言う人たちは、「自分でお金を払ってまで食べようとは思わないけど、少しくれるならもらう」といった損得勘定をはたらかせていることも少なくないでしょう。

特に考えられるのは、普段から何かとケチくささが目に付くようなタイプの人。一口と言いながら、二口、三口と食べてしまったり、人からもらっておいて自分の分はあげない、といった様子が見られるなら、打算的な性格の人だと判断して良さそうです。

「一口あげる」側の気持ちがわからない

人の食べている料理を「一口ちょうだい」と言う人は、他人が口をつけたもの、いわゆる間接キスにも抵抗を感じない大らかなタイプと言えるでしょう。

ただし、分け与える側の気持ちというのはあまり考えていないのかもしれません。「自分が平気なのだから、当然相手も同じだろう」と思い込んでいるんですね。普段から場の空気を読まない発言や行動が目立つような人は、その可能性が高そうです。

こうした無神経なところがある人たちには、注意をしても逆効果。冗談だと思われて、ありえない量の一口を持っていかれてしまうかもしれません。

「一口ちょうだい」は女性に多い

人が頼んだ料理を「一口ちょうだい」と言ってくるのは、女性に多く見られる傾向だと言われています。確かに、男性同士で料理をシェアしている光景は、あまり見かけませんよね。

つまり、「一口ちょうだい」という行為には、女性特有の性質が関係していると考えられます。その性質とは、一体どのようなものなのでしょうか。

みんなと美味しさを共有したい!

多くの女性は、感情を誰かと分かち合いたいと考えています。恋愛においても、話し上手よりも聞き上手な男性がモテる傾向があるのはそのためなんですね。

食事についても同様で、女性はその場いるみんなで一緒に同じ味わいを楽しみたいと考えることから、「一口ちょうだい」という言葉が出やすいのです。

また、女性にとって感情の共有はコミュニケーション手段の一つでもあります。食事の中での「これ美味しくない?」「うん、美味しい!」といった共感によって、相手との仲をより深めようと考えている人もいるでしょう。

女性は「小さな幸せ」を好む

宝くじやギャンブルなどで一攫千金を夢見る人には、男性が多いと言われています。確かに、競馬場やパチンコ屋にいる人のほとんどは男性ですよね。

一方、女性はというと、人生が変わるほどスケールの大きな喜びよりも、毎日の中の小さな喜びが多いほうが幸せを感じるようです。「今だけ割引」や「ノベルティ付き」といったような、ちょっとしたお得感を前面にした売り文句に弱いのも女性です。

「一口ちょうだい」は、まさにこうした女性の性質によるものと言えるでしょう。自分の注文した一皿にプラスして別の一口があることで、何だかお得に感じられ、食事への満足感が高まるんですね。男性の方は、デート中のテクニックとして覚えておくと良いかもしれませんよ。

甘いものは別腹!

最近では「スイーツ男子」という言葉も流行していますが、甘いもの好きと言えばやっぱり女性ですよね。

男性よりも女性のほうが甘いものを好む傾向があるということは、実験でも明らかになっています。男女の赤ん坊に甘いミルクと普通のミルクを与えたところ、女の子は普通のミルクに比べて甘いミルクを多く飲むのに対して、男の子は数%しか甘いミルクを飲まなかったそうです。

つまり、女性の甘いもの好きは生まれつきの性質だということです。どんなにお腹いっぱい食べても「デザートは別腹!」というほど甘いものに目がない人も多いでしょう。

人間の体にはデザート専用の便利な胃袋など存在しません。実際には脳が刺激されることによって、別腹となるスペースが胃に作られるのだそうです。このスペースを満たすことによって、食事に対する満足感はより高くなります。

そこで「一口ちょうだい」の言葉が役に立つというわけですね。これは多くの女性の方が共感できるのではないでしょうか。

「一口ちょうだい」は賛否両論

「一口ちょうだい」というおねだりは、親しい間柄だからこそできるもの。初対面で会話もそこそこの相手に対しては、さすがに言えませんよね。

しかし、どんなに仲の良い友人であっても、「一口ちょうだい」に嫌悪感を感じるという人もいるのではないでしょうか。「どうぞ」と笑顔で分けてあげている人も、場の空気を乱したくないからそうしているだけで、実は内心モヤモヤしているのかもしれません。

ここからは、「一口ちょうだい」という行為に対する、世間の本音を探ってみましょう。

「一口ちょうだい」についてどう思う?

あるアンケート調査によると、女性のおよそ3人に1人は、食事中の「一口ちょうだい」の言葉に思わずイラッとしてしまうのだそうです。

また、「誰に対して最もイラっとするのか」という質問には、半数の女性が「友人」と答えていたほか、「夫」や「子供」といった声も目立ちました。

旦那様やお子さんなど、夫婦や親子間の「一口ちょうだい」は微笑ましいように思いますが、否定派の人からするとそうではないのですね。

「一口ちょうだい」肯定派の声

◆シェアは当たり前

「姉妹で育ったので食事のシェアは日常茶飯事。抵抗は感じない」(49才・女性)

◆シェア否定派との食事は無理?

「一口ちょうだいはカジュアルな食事なら当たり前。嫌だと言う人とは二度と一緒に食事に行かない」(42才・女性)

「一口ちょうだい」否定派の声

◆「お返しの一口」すらも邪魔

「”一口ちょうだい”の言葉と同時にスイーツに手をかけるママ友に、正直ムッとする。自分が食べたいものを選んでいるので、逆に人からすすめられるのも邪魔くさい」(46歳・女性)

◆最後の一口が・・・!

「最後にじっくり味わおうと残していた好物の品を”一口ちょうだい”の一言でさらわれると、顔では笑っていても心では相手の首を絞めたくなる」

◆断ると人間関係が壊れる?

「本当は嫌だが、ママ友たちとのランチの最中に”ちょっとちょうだい”と言われたのを軽い気持ちで断ったところ、その場が静まり返ってしまい、人間関係が気まずくなってしまった。それからは、”一口食べてみたい?”と先に聞くようにしている」(41歳・女性)

芸能人が披露した「一口ちょうだい」エピソード

◆鈴木おさむさん(放送作家)

妻である森三中の大島美幸さんは、いつも「一口ちょうだい」と言いながら三口は食べてしまうのだとか。大島さんの場合、損得勘定のような卑しい気持ちではなく「美味しそう!食べたい!」という純粋な気持ちが強そうですよね。しかし、これに対して鈴木さんは「ぼくは昔からあまり好きじゃない」と本音を明かしています。

◆ダウンタウン・松本仁志さん(お笑い芸人)

情報番組「ワイドナショー」にて、「一口ちょうだい」という行為に対して、松本さんは「あげるなら一口目にあげる。こっちが手をつける前に」とコメントしました。自分が食べている途中のものをあげるのに抵抗があるようですね。また、お互いに料理をトレードする行為についても、「オレ、それいらんねん!だからオレ損しかないねん!」と苦悩を口にしていました。

◆カンニング竹山さん(お笑い芸人)

情報番組「ノンストップ!」の放送中に、「一口ちょうだい」に対する嫌悪感を語った竹山さん。自分自身がおすすめして食べてもらうことは問題ない一方で、「ちょうだい」と言ってくる人に対しては「自分にプライドないのか」と感じてしまうのだそうです。さらに、シェア派に対しては「世の中で最もくだらない」と辛口でコメント。自分がお金を出して奢ってあげるほうがマシだと思っているそうですよ。

◆バカリズムさん(お笑い芸人)

「アベマTV」の人気番組「必殺!バカリズム地獄」で、一般人から寄せられた鬼ギレエピソードとして「一口ちょうだいと人の食べ物を狙ってくる」という内容が紹介された時のこと。バカリズムさんは「焼肉に行ったらシメの冷麺をがっつり一人前食べたいのに、一緒に行く人たちが自分で頼まず一口もらおうとする」といった実体験を披露して、エピソードに共感していました。

「一口ちょうだい」を円満に対処する方法5選

先ほどご紹介したエピソードの中にもありましたが、「一口ちょうだい」という行為を断ってしまうと、楽しい食事のひとときが一瞬にしてしらけてしまうことも少なくありません。

女性の場合、「一口ちょうだい」を苦手とするのは3人に1人の割合でした。つまり、仲良しグループ3人で女子会をしたとすると、自分以外の2人はシェアすることに何の抵抗も感じないわけです。また、共感を通じて相手との仲を深めたいという女性特有の性質を考えても、女性の間では「一口ちょうだい」を否定するほうが罪のように思われることが多いのかもしれません。

どうしても抵抗があるという人は、ばっさりと断るよりも、場の空気を乱さないように言葉を工夫する必要があるでしょう。後々になって「心が狭い」「ケチ」なんて噂をされてはたまったものではありませんからね。

いざという時に使える効果的な対処法を5つご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

①感染症のリスクを理由にする

虫歯や風邪などのウイルスが人の唾液を通して感染する恐れがあるということは、大人であればだいたいの人が知っていますよね。

一緒に食事をしている相手から「今、風邪をひいていて・・・」なんて話をされたら、きっと「一口ちょうだい」を遠慮したくなるでしょう。どんなクレクレ体質の人だって、病気までは欲しいと思わないはず。

ただ、食事に行くたびに風邪をひいているというのはあまりに不自然です。しょっちゅう食事に行くような間柄の相手に毎回この手を使うと、疑われてしまう可能性もあるでしょう。

②同じ料理を注文する

「一口ちょうだい」が口癖のようになっている人と二人きりで食事に行くとなると、おねだりされるのは目に見えていますよね。

そうなったら、相手とまったく同じメニューを注文しましょう。「わぁ!同じものが食べたいだなんて気が合うね!」などと言って「仲良し感」を演出すると、不自然さを感じさせることもありませんし、女性同士にとって大切な共感もばっちり得られます。

③離れた席を確保する

大人数での食事であれば、「一口ちょうだい」という人から離れて座るのも効果的です。さらに先ほどお話した「同じメニュー作戦」を取れば、もう防衛は最強レベルです。余程の食いしん坊さんでもない限り、おねだりしてくることはまずないでしょう。

④シェア前提で取り皿や箸を用意しておく

潔癖症の人は、他人が一度口をつけたお皿や箸を使って食べることに抵抗があるのではないでしょうか。そうした理由で「一口ちょうだい」を避けたい場合は、あらかじめシェア専用の取り皿や箸を用意しておくことが良い解消法になりそうですね。

先ほどご紹介したエピソードにもありましたが、お互いが食べ始める前に「一口食べてみる?」とこちらから声をかけるのも、いわゆる間接キスを防ぐのに有効です。

⑤断ると同時に別の提案をする

普段から誰かにお願いを聞いてもらったり、反対にお願いを断るのが上手な人がいますね。こうした人たちが、相手に不快な思いをさせることなく自分の要望を伝えることができるのは、多くの場合「代替え案」を用意しているからです。

「代替え案」とは、営業や接客などの仕事をされた経験がある人ならご存知でしょう。こちらの要望を聞いてもらうかわりに、相手にとってもメリットとなりえる別の案を提示することです。

この方法も、「一口ちょうだい」対策にはかなり有効です。話を展開するコツを以下でご紹介しておきましょう。

1.一口あげられなくて残念な気持ちを伝える。

まず最初に、「本当は○○ちゃんにも食べてほしかったんだけど・・・」といったような、あげられなくて残念、申し訳ない、という思いを伝えます。本当はシェアしたかった、という気持ちがあることがわかれば、相手も嫌な気持ちにはならないはずです。ただし、大げさに言いすぎるとかえってわざとらしく聞こえますので、相手に合わせた適度な言い回しを選びましょう。

2.一口あげられない理由を伝える。

次に「潔癖症なところがあって、同じものを食べるのに抵抗があるんだ」「これは私のいちばん好きな食べ物だから、思い切り味わいたいんだ」といった、一口あげられない理由を伝えます。先に本当はあげたい気持ちもあるということを伝えているので、本音を伝えても理解してくれる可能性は高いでしょう。

3.相手も喜びそうな提案をする。

ここで、一口あげられない代わりに何か別の提案をしてみましょう。「このドリンク美味しそうだから一杯ずつ飲んでみない?」「食後にスイーツも注文しようよ!」といった、相手も嬉しくなるような提案を考えてみてくださいね。ただし「代わりにおごるよ」だけは、後々アテにされる恐れもあるので、避けたほうが無難です。

まとめ

今回の記事では、食事中に「一口ちょうだい」と言う人の心理傾向や、それに対する対処法などについてお話してまいりましたが、いかがでしたか?

料理のシェアやトレードを禁止している高級レストランも存在しますが、それ以外の場において「一口ちょうだい」という行為は、決してマナー違反ではありません。あくまでも人それぞれの考え方で、良し悪しの判断がなされています。

シェア肯定派がやや多い中で、「一口ちょうだい」をはっきり断るのは、後の人間関係に響く恐れもありますから、否定派の皆さんは大人の対応が必要です。食事中のおねだり癖がある友達や恋人にお困りの方は、ぜひご紹介した対処法を試してみてくださいね。

最後までご拝読いただき、ありがとうございました。

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