後ろ手を組む人の心理を紹介!ビジネスにおいては失礼になる?

一昔前のことを思い起こしますと、後ろ手を組むという姿勢を最近あまり見かけなくなってきたように感じます。所見ですけど、後ろ手を組むというポーズをとる人のイメージとしましては、軍隊の方や学校の教師に多い印象が頭に浮かびます。

それでは、後ろ手を組むという態度は、どのような人物が、どのような状態のときにすることなのでしょうか?それとも無意識にとるポーズなのでしょうか?ここでは、その後ろ手を組む人の深層心理や意味について触れていきたいと思います。

後ろ手を組むことの意味

まず始めに、後ろ手を組むという行為は、一体どのような意味が含まれているのでしょうか?そもそも、後ろ手を組むというのは言葉通りですが、両手を後ろに回して手組むという行動と姿勢のことを指します。もしかしますと、日常的に見かける人もいらっしゃるかもしれません。

また、ご高齢者の方によく見られる光景ですが、この場合は後ろ手を組むことが癖になっていると考えられます。そして、その場合は落ち着いた気性の人であることを表しています。後ろ手を組むことで、ゆっくり様子を眺めて、冷静に物事を判断して実行に移せる性格の人と言えます。

後ろ手を組むときの心理

後ろ手を組むという行為は、やはり個人差があるものと考えられます。例えば、無意識の内に後ろ手を組む人も居るでしょうし、自らが高い地位であることを示している場合もあるでしょう。また、自分の置かれている立場を象徴するかのように、権威や威圧感を示すための人も必ず居るはずなのです。

そのような人以外で、後ろ手を組むことを想像した場合、のんびり近所を散歩したり観光地で景色を楽しむ際に、つい何気に後ろ手を組むといったとこでしょうか。しかし、状況と場合や相手によっては大変に無礼な行為となることがあります。それに該当する各ケースについて、状況別で説明してみます。

嘘をついていることを隠す

後ろ手を組むときの心理の一つに、嘘をついていることが挙げられます。人によっては嘘をついたときに、それを隠すため後ろ手を組むことがあります。これは、嘘をついた人の心理状態を考察しますと、いつ発覚するか分からないという不安があります。そのため、咄嗟的に後ろ手を組むのだと思います。

つまり、不安の極致を体が迎えると意識せずとも、指や腕が震えてくるので後ろ手を組むことで震えを隠すためです。それと、両腕を後ろに回して手を組むことで、冷静な態度を示しているつもりなのです。でも、本当に偽りがなければ逆に、前で腕組みするほうが堂々としていて潔白の証明になるはずですが…。

ビジネスの世界での無意識

この後ろ手を組むというしぐさは、実はビジネスの世界では非常に失礼な行動になります。例えば、会社内で朝礼などをおこなうときに、上司が重要事項の伝達などをしている際、無意識に後ろ手を組む癖がある人も居ると思われます。でも、そのような態度で話を聞かれていたら上司はどう思うでしょう?

間違いなく、ビジネスマナーとして失格ですし、内心その上司は「ちゃんと俺の話を聞いているのか?」「部下なのに偉そうな態度だな!」と思うでしょう。そして結果的に、その上司からの評価は散々なものになることは確実です。ビジネスシーンでは、絶対に避けるべき行為であると心しておきましょう。

高い地位であることを示す

先ほども記しました通り、後ろ手を組む人の特徴として、軍隊の偉いさん、学校の教師、大物政治家、大病院の院長といった方々を連想します。そのため、自ら高い地位であることを示すため、このように後ろ手を組むという態度をとります。しかし、権威がある人とはいえ、その姿を見る側はどう思うでしょうか。

やはり、いくら地位や名誉がある人間とはいえ、見ているほうからすれば偉そうに映りますし、嫌悪感を抱かずにはいられません。従いまして、どれだけ社会的地位が高くても大勢の人間に気持ち良く話を聞いてもらうには、出来るだけ後ろ手を組むという行為は避けられたほうが賢明と言えるでしょう。

他人に近づいて欲しくない

また別のパターンもありまして、後ろ手を組むという姿は、自分に近づいて欲しくないことの意思表示でもあります。この場合は、目の前に居る相手を警戒していて、信用していないということの裏返しであると受け捉えられます。一種の防衛手段として、近づき難い雰囲気を作り出そうとする目的だと思われます。

もし日頃の生活において、あなたの話し相手などで後ろ手を組む人が居る場合その人は、あなたに対して本音を語っていないと考えられます。そのような場面に遭遇した場合は、その人にとって打ち解け易いような話題を模索しながら見付かり次第、話しかけるように仕向けていくことで改善されるでしょう。

自分は優秀だと思われたい

特に男性の心理として、後ろ手を組む人の中に、自分は優秀だと思われたい願望がある場合があります。涼しい顔をして後ろ手を組むと、他者から見れば何かデキる人に映ります。その人によって異なるでしょうけど、もしそのポーズで人間観察をしている人がいれば、思わず目線の先を追ってしまう程です。

そのようなパターンの典型は、学校の先生が真っ先に思い浮かびます。あと、これは特に女性に見られるケースですが、笑顔で立ち話しをしている際に後ろ手を組んでいる姿は、何でも受け入れてくれそうなデキる女という印象があります。それも、自分は優秀だと思われたいから…ではないかもですね。

後ろ手を組む時の注意点

上記で述べました通り、基本的に後ろ手を組むという行為は、地位の高さや権威を持つ人の威圧感だったりを連想させる可能性は否めません。そういった背景からか、主に公の場などでは後ろ手を組む行為そのものが、マナー違反だったり注意の対象になるケースも現実にあります。たかが後ろ手を組むぐらいで、と思うかも知れませんが事実です。

それで引き続きまして、後ろ手を組む際のマナーに関する注意点などをご説明していきたいと思います。先ほども記しましたが、本人に自覚がなく無意識のうちに後ろ手を組んでしまう方もいらっしゃいます。ここでは特に、ビジネスマンとしての基本的なマナーをメインに取り上げておりますので、是非お心当たりのある方はご覧下さいませ。

後ろ手を組む行為が失礼になった由来

それでは何故、後ろ手を組むことが失礼にあたることになったのか、その発端や由来について記述します。まず理由の一つとして、過去のヨーロッパにおいて地位が高い人物の面前で、剣などの武器を持っていないことを証明するために、両手を前に突き出す姿勢をとる決まりがあったと云われています。

そのことから、後ろ手を組むという行為は、剣などの武器を隠し持っていると疑われ、罰せられるという慣わしに由来しているとのことです。従いまして、特にビジネスシーンにおいて、後ろ手を組むことはマナー違反に該当する行為と見做され、失礼にあたるという風潮が出来上がったそうです。

後ろ手を組むビジネスマンは見込なし

先ほどの項目内容と少し重なりますが、特にスーツを着用しているビジネスマンが、後ろ手を組んでいる姿を見て、どこの誰が商品や素材などを依頼しようという気になりますでしょうか?それが部下や後輩に対して、仕事のやり方や方法を教えている場面なら解りますが、その場がもし得意先であれば間違いなく論外であると言えます。

得意先だけではなく、ビジネスマンであれば社内でも、目上の方と会話をしたり上司の話を聞いたりする場合も、応援団のような組織でない限りは後ろ手を組むなど、ビジネスマンとしての見込はないと判断されることもあります。そのような場合は、両手を体の横に置くか、前に手を重ねるようにするのが一般的なモラルだと思います。

後ろ手を組むのも前で腕を組むのもNG

この記事では、後ろ手を組むことの云々やビジネスマナーとしては、失礼な行為として見做されることを綴っています。そこで少し考えたのですが、それでは後ろではなく前であれば腕を組んでも良いのか?と思う人も居るかも知れないということです。確かに上記で書き込んだ由来には該当しません。

ですが、普通に想像しても後ろ手を組んだり、前であっても腕組みしたり又は足を組んで、得意先や目上の人と対話する行為は無礼でしかないと言えます。それだけでも十分、ビジネスマナー違反として見做されても致し方ないほどです。手や腕や足であっても、組むことは失礼なことだと認識しましょう。

後ろ手を組む人を見て不快になる根拠

ご高齢の方を除き、殆どの人は後ろ手を組んでいる人を見て不快になると思われます。実は、それには根拠があります。これは筆者の推論も含みますが、まず作法の原点である皇室や神社お寺の所作に、後ろ手を組む場面が無いのです。ですので後ろ手を組むのが失礼なのは、日本では当然の感覚かも知れません。

それから、現在の軍隊や教育機関などの礼法は、日本の古武作法とは異なる別の外国文化から取り入れたものですので、どうあれ後ろ手を組む姿に違和感を覚えるのだと考えられます。ちなみに余談かも知れませんが、軍隊の方の話では上官から休めの指示がないと、後ろ手を組むことはないとのことです。

まとめ

今回は、後ろ手を組むことについての、心理状態やビジネスシーンにおける注意点を記述させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?後ろ手を組むことがない人にとっては、あまり関心がなかったかも知れませんけど、人間というのは突如として癖になってしまうことがあります。

何らかをキッカケとして、無意識の内に後ろ手を組むことが癖になってしまうかも知れません。ですが、決して良し悪しではなく、状況や場所や一緒に居る相手によりけりだということです。ビジネスシーンにおいて、後ろ手を組む行為は御法度だと意識することをおすすめします。

関連記事として、

目を見開く行動の心理を知ろう!男性・女性別にサインの意味も紹介!

髪を触る癖のある人の心理を男女別に紹介!どんな触り方をしてる?

これらの記事も読んでみて下さい!

シェアする