誕生花が情報で違うのはなぜ?日本と海外で花の種類が違う!

自分自身や家族、友人や職場仲間の誕生花は何かを調べたり見てみたりしたことはないですか?結構、楽しいものなんですが、しかし何故か、誕生花についてのウェブサイトや関連書物によっては、誕生花が違っていたりします。しかも、誕生花だけではなく花言葉や誕生石すら異なっていることもあります。一体、何故なのでしょうか。

まず、花言葉というものがありますけど、その花言葉は19世紀頃にヨーロッパで話題となり盛んになりました。日本には明治時代に花言葉が伝わりました。当初は、ヨーロッパの花言葉のまま各花に名付けていたようですが、徐々に日本独自の花言葉を創作するようになりました。それに伴って誕生花という概念も発生したそうです。

誕生花が違う理由について

その誕生花が、書籍やサイトなどによって違う理由を単刀直入に申しますと、色々な人が生まれた月日に因んで、独自の感覚で決めていることが殆どだからです。ですので、信じていた人からすると私もですが、少し残念ではあります。従いまして、本当の誕生花というのは存在しないことになります。

誕生花というものを最初に誰が考えたのか?というのも諸説ありますが、その国によっても異なりますので、誕生花は複雑に絡み合っているのが現状でしょう。時と場合によっては、新しい種の花が出来た際など苗屋さんや花屋さんが、誕生花を考えて決めていることも最近は多いそうです。

正しい誕生花を選ぶ方法論

先述した通りの方法で、誕生花は選定されているのですが、それでも本当の誕生花というのが無いとしても、最も正しい誕生花は有るはずという思いから一つの結論が浮かびました。誕生花が違うということは、一つの生年月日に幾つもの誕生花が存在するということになります。それなら、その中で一番ピンとくる花を選ぶのです。

要するに、幾つか存在する誕生花の中で、最も自分にピッタリだと思う花を誕生花に確定すればいいのです。元々、苗屋さんか花屋さんが占い師などに依頼して名付けられた誕生花も多いと聞きます。ならば、選択肢が本人にあるというパターンがあっても良いという考えです。それはそれで正しい誕生花を選ぶ方法論だと存じます。

誕生月による誕生花の違い

誕生月、つまり1月から12月までの12ヵ月分それぞれに、世界各国では花の割り当てがなされています。日本には、365日分の誕生日に各々の花が割り当てられていますが、それを基にして花屋さんによっては月日ごとに、売り出し強化を計る花を決定しているとも言われています。フラワーショップの商い戦略と言ったところでしょうか。

さて、かつて日本の誕生花は、JFTD(元・一般社団法人日本生花通信配達協会)が定めたものがありまして、その誕生花は各月ごとに2種類ずつございます。日本国と米国と英国の誕生月の代表的な花を、それぞれ月ごとに分別して花言葉と共に綴ります。また、その内の一つをピックアップして説明書きも添えて記していきます。

《1月の誕生花》

日本・水仙(花言葉:うぬぼれ) シンビジウム(花言葉:素朴) 米国&英国・カーネーション(花言葉:愛情)

“ピックアップ:シンビジウム”

シンビジウムは、とても華麗な洋蘭の1種です。日本国内では胡蝶蘭に次いで人気があり、寒さに強いことから、冬の鉢花として有名です。花の色が優しくて落ち着きのあることから『素朴』『飾らない心』など親しみの感じられる花言葉が、添えられているのだと言われています。

《2月の誕生花》

日本・フリージア(花言葉:信頼) マーガレット(花言葉:誠実) 米国・プリムローズ(花言葉:謙虚) 英国・スミレ(花言葉:希望)

“ピックアップ:フリージア”

フリージアは、一足早く春の訪れを感じさせてくれる良い香りがする花です。ピンク色、白色、黄色など鮮やかな花色が多く、冬の季節の間、寂しくなっていた花壇やプランターを明るくしてくれます。その寂しくなった花壇を必ず彩ってくれる頼もしさから『信頼』という花言葉が付けられたのでしょう。

《3月の誕生花》

日本・スイートピー(花言葉:喜び) チューリップ(花言葉:博愛) 米国&英国・水仙(花言葉:始まり・春)

“ピックアップ:チューリップ”

おそらく春の花と聞かれれば、真っ先に思い浮かぶ花の一つにチューリップは必ず該当されると思います。伝説に、3人の戦士からプロポーズをされた美しい女性が、争いを避けるためにチューリップの花に姿を変えたとあります。そこから『博愛』という花言葉が名付けられたとのことです。

《4月の誕生花》

日本・カスミソウ(花言葉:感謝) 桜(花言葉:精神の美) 米国&英国・スイートピー(花言葉:純粋)

“ピックアップ:桜”

古くより日本人にとって最も馴染み深く、精神の象徴としても桜という花は愛され続けています。花が咲き進む姿も、吹雪の如く舞いながら散りゆく姿も美しい春の木です。その淑やかさをも備えた桜の花言葉は『精神の美』とあります。昨今では花束に加えて楽しまれることもあるそうです。

《5月の誕生花》

日本・カーネーション(花言葉:愛情) スズラン(花言葉:純潔) 米国&英国・スズラン(花言葉:日本と同じ)

“ピックアップ:スズラン”

スズランは、茎から垂れ下がった花姿が鈴のような可愛い花です。ヨーロッパ諸島では聖母マリアの花ともされていることから『純潔』という花言葉が名付けられました。また、春の訪れを知らせることから幸福の再来という花言葉も添えられております。

《6月の誕生花》

日本・グラジオラス(花言葉:秘め事) バラ(花言葉:赤なら情熱、白なら無邪気) 米国&英国・バラ(花言葉:日本と同じ)

“ピックアップ:バラ”

花の女王として、長期に渡り君臨し続ける豪華な花の代表でもあるバラです。今でも盛んに品種改良が施されていて、その品種数は25,000以上にも及び、現在も増え続けています。ですので、色んな見た目や育ち方、咲き方をしており花束からガーデニングに至るまで、幅広く様々なシーンで活躍中です。

《7月の誕生花》

日本・トルコキキョウ(花言葉:思いやり) ユリ(花言葉:無垢) 米国&英国・デルフィニウム(花言葉:軽やかさ)

“ピックアップ:ユリ”

見た目のゴージャスな美しさからか、高級な店舗などのインテリアとしても利用されることの多い花と言えばユリです。そのユリの中でも、カサブランカという白い種類のユリは、インパクトのある強い香りも伴ってか、女性に対してプレゼントしても喜ばれることが多いと言います。

《8月の誕生花》

日本・アンセリウム(花言葉:煩悩) 向日葵(花言葉:敬慕) 米国&英国・グラジオラス(花言葉:道徳)

“ピックアップ:向日葵”

夏のシンボルとして名を轟かせ続けている花と言えば、やはり向日葵でしょう。放射状に大きく開いた黄色い花は、よく絵画や詩の題材にもされるほど世界的に人気があります。ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンの花としても有名なことから『敬慕』という花言葉が付けられています。

《9月の誕生花》

日本・ダリア(花言葉:気品) リンドウ(花言葉:正義) 米国&英国・アスター(花言葉:潔癖)

“ピックアップ:ダリア”

花びらを何枚にも重ねて、大きく優雅に花を咲かせているダリアです。秋の花の代表格で、フランス革命時の皇帝ナポレオン一世の妻ジョセフィーヌが愛した花として『気品』という花言葉が添えられています。花のサイズが、大きいものから小さいものまで幅広く揃う点も人気の秘訣でしょう。

《10月の誕生花》

日本・ガーベラ(花言葉:前進) コスモス(花言葉:乙女) 米国&英国・マリーゴールド(花言葉:暖かさ)

“ピックアップ:ガーベラ”

ガーベラはシンプルな見た目と、色とりどり豊富に揃う花色から男女から共に人気の高い秋の花です。『前進』というポジティブな姿勢と、勇気を与えるために相手の背中を押すような花言葉から、歓迎会や送別会の花束としても使われることの多い花です。

《11月の誕生花》

日本・ブバルディア(花言葉:親交) シクラメン(花言葉:内気) 米国&英国・菊(花言葉:友情)

“ピックアップ:シクラメン”

シクラメンは、育つ花が減少して淋しくなる冬の花壇に彩りを与えてくれる花です。真っ直ぐ上に伸ばした茎の先に、一輪の控えめな花を咲かせることから『内気』という花言葉が名付けられたのでしょう。鉢植えにして栽培されることが多かった花ですが、最近は寄せ植えの花材に利用されることが増えてきました。

《12月の誕生花》

日本・カトレア(花言葉:成熟) ストレリチア(花言葉:万能) 米国・セイヨウヒイラギ(花言葉:自尊心) 英国・ポインセチア(花言葉:元気)

“ピックアップ:ポインセチア”

クリスマスが近づくと、街並みを赤色や白色の花で彩ってくれるのがポインセチアです。花のように見える部分は実は、本来なら花を包み込む苞という葉が変化したものです。キリスト教と関わりが深いことから、クリスマスシーズンになると世界各地で飾られて楽しまれています。

以上となりますが、誕生月の花を見るだけでも随分とバラつきを感じざるをえません。2月と12月のように各国それぞれ誕生花や花言葉が違うものもあれば、同じ誕生花で月は違いますが花言葉の意味は同じだったり違ったり、または同じ月の誕生花でも国によって花言葉は違っていたり様々です。

まとめ

今回は誕生花の違いについて、花言葉も少し含めながら記述させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。本当に、色々と違いがあり過ぎて焦点が定まらない部分もありましたが、最後の月別で説明を添えた項目が最も信憑性があると判断しましたので記しました。

ですが、やはり生まれた月日によっては誕生花が5~6ありますので、自分自身に最も似合うと思える花を、誕生花として選ぶ形が望ましいと思われます。その花ごとに花言葉もありますので、それも参考にしながら自身の誕生花を決定してみるのが良いと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする