天邪鬼な性格の人の心理や特徴を紹介!直し方はある?

あなたの周りに、天邪鬼な人はいませんか?

例えば決まりかけた事案を、急に逆の提案をしだす、明らかに本心とは逆の言動をとる人など、子供の頃ならいざ知らず、大人になってからも、相手の天邪鬼な行動に振り回されてしまってはたまりません。他人から見たらただの面倒な人ですが、それが仕事で関わる相手や、家族友人であった場合は、大変なストレスがかかります。

また、自分の天邪鬼な行動を後悔し、直したいと思っているのかもしれません。

実は天邪鬼な人は、芯から悪意をもって、ひねくれた行動をしている人は少ないようです。ではどうしたらストレスが少なく天邪鬼な相手と過ごしていけるのか、天邪鬼な人の行動心理や、心理的特徴をご紹介します

「天邪鬼」とは

「天邪鬼」とは、人の性格をあらわす種類のひとつでもありますが、もともとは嫌われものの妖怪、または小鬼のことです。お寺にある仏像で、仁王像の仁王の足元に踏みつけられている鬼を思い出してみてください。あの鬼が天邪鬼です。

人の隙をついていたずらをするような、ひねくれものの小鬼というキャラクターとされています。そこから転じて、素直じゃない、ひねくれものを天邪鬼と呼ぶようになったようです。

人間の煩悩を象徴的に表したものと言われていますが、仏教の定義、つまり天の意思をいちいち上げ足をとり邪魔をする小鬼なので、漢字で天邪鬼と書くと言われています。

天邪鬼な性格の7つの特徴

基本的に、思っているのと違うことをしてしまうのが天邪鬼です。流行りのツンデレなどは天邪鬼の一種なのかもしれません。

人の心理は複雑なので一概には分類しにくいのですが代表的な心理的特徴を分類としての7つです。

感情表現がうまくいかない

自分の気持ちを伝えるのが苦手なタイプです。これは、内心ではとても嬉しかったり、楽しんでいるのに、その気持ちが表に出せなくて相手に伝わりにくいので、天邪鬼に見えてしまっている可能性が高い人です。

何とか相手に伝えようとしても、ぎこちなかったり、相手に誤解を与えてしまうような態度をとってしまうのです。

子供の頃から、自分の感情を表現する環境にいなかったので、そうした経験が乏しいと考えられます。大人になってもうまく表現ができずに、人によっては羞恥心をもつ場合もあります。

そのために、本来天邪鬼ではないのに、勘違いされてしまう人です。

素直になるのが恥ずかしい

好きなのに、好きと言えない、好きな子をいじめてしまったり、つい好き避けしてしまうなどがコレです。ツンデレはここに入ると考えられます。特に男性の中には、この素直さが男らしくないと捉えるタイプの人も少なくないようです。

また、基本的にこうした態度をとるのは、極端な照れ屋でもあります。なぜこうした態度をとるのかというと、自信のなさ、愛情不足、プライドの高さが原因としてあるようです。

特にプライドの高さは天邪鬼の、特に女性の特徴としてあげられます。なかなか素直になれないにも関わらず、相手に自分の思いをわかってほしいという気持ちが強く、自分の言葉や行動の裏側にあるものを読み取って欲しいと望んでいます。一見、気の強いタイプにみえますが、実は繊細な心の持ち主であることがほとんどです。

傷つくくらいなら、こちらから拒絶してしまおうという考え方になってしまいます。一種の自己防御なのです。

臆病なので好意を知られたくない

天邪鬼な人は、本心や行為を知られることに恐怖を感じます。「好きだけど、この気持ちがバレて、拒絶されたらどうしよう」という不安感をいつも抱いています。

なんとしても本心を悟れまいと気持ちと逆のことをしてしまい、わざと自分から拒絶するような態度をとって予防線を張ろうとしてしまいます。恥ずかしいのと同じく、こちらも自己防衛からくる天邪鬼です。

自分を理解してほしい

どうせ自分のことを理解してくれる人なんていない、と思う気持ちから、本心を打ち明けることができないタイプです。ときに相手を遠ざけるために傷つけてしまうような態度をとってしまう。本当は理解者を求めているのに、叶わないと思い込んで、このような裏腹な態度をとってしまう天邪鬼です。

また、自分に関心を向けるために、天邪鬼な態度をとってしまう人もいます。周囲から見たら、面倒な人であると言えます。

それも家族や彼氏彼女、親友などであれば、どうしても関わらざるを得ないことを計算して、悪い意味で関心を引いています。信じていた誰かに裏切られてしまった経験があるひとも、こうした天邪鬼な言動をとりがちです。

試し行動

子供に多い行動です。相手の気持ちを試しています。

相手から好かれているかどうか自信がないため、相手の気持ちや、自分に対する周囲の評価を確認するために、わざと天邪鬼な行動をとります。

例えば本当は相手のことを深く思っていても、恋人・家族の愛情を確認するために、わざと冷たい態度をとったり、悪態を吐いたりします。そういう天邪鬼な態度をとることで、本心を探ろうするのです。

このタイプの人は、自分を心配する受け答え、自分の価値を確認させてくれる反応を期待して、天邪鬼な態度をとり試し行動をするのです。

自分の道を生きたい

人に流されるのが嫌なタイプです。

自分に自信があり、信念があるので、人に流されて生きたくない、自分は人とは違うと思いたくて、多数派になることを嫌います。そうした自分だけの信念のもとに行動して、天邪鬼ととられる人です。

天邪鬼の女性は、女性同士が行うお互いを褒めあったりする、いわゆる女子トークが苦手です。女性はグループで行動することが多いですが、天邪鬼の女性はそういったグループに属することを好みません。しかし単独行動も得意なので、何でもひとりでやってしまえるようになります。

目立ちたがり

プライドが高く、自己顕示欲が強いため自分を良くみせようと場をひっかきまわします。少しでも自分を良く見せたいがために、強がりを口にしてしまうことがあります。困ったことがあっても素直に相談できず、意地を張って平気なフリをしたり、誰かに弱みを見せたり隙をつくることを極端に嫌います。

いつもスマートに振舞っていたい、弱点を知られたくない、恥ずかしい想いをしたくないという意識が強いので、わざと上から目線の発言をしたり、鼻につくような言動をしたりします。

意地を張って、身の丈に合わない力を持っているフリをし、どうしても本当の弱い自分を認めることができないのです。プライドの問題になってしまうので、自分では無理していると思っていない、またま思いたくないのかもしれません。

天邪鬼な人への対応

ときに可愛くもある、でも基本的に厄介な天邪鬼という性格。あなたの周りの天邪鬼な人と、どう人間関係を築いていくかのヒントにしてください。

心理的リアクタンスを利用する

心理的リアクタンスとは、自由を脅かされたときに、とっさに抵抗したくなるような動機を意味する心理学用語です。

たとえば、親御さんから「勉強しなさい」と言われて「今やろうと思ってたのに、言われたらやる気なくした」などと感じたとき。こんな風に自分の行動や選択を、自分で決めたいという欲求が阻害されると思うと、無意識にこの抵抗が発動することです。

「決めつけられる」「強要される」はとても気分が悪いですね。説得されたのとは逆の方向に態度を変えるということを表しています。

天邪鬼な人への効果的な使い方

例えば、上記のように「勉強しなさい」と言っても「したくない」という天邪鬼を言う子供の場合です。

「今日はもう疲れているから勉強できないよね」「勉強なんて無理無理」と言ってあげると、「できる」と返してくるでしょう。

これは極端な例ですが、上手にこの心理的リアクタンスを利用して、行動を導いてあげると、上手く動いてもらうことも可能です。

ただの天邪鬼

とにかく反発せずにはいられない、ただ性格が捻じれている人も存在します。ある程度大人になれば協調性の大切さは、頭では理解できるのですが、反射的に反発してしまうタイプです。

反発心が湧いてくる理由のひとつとして、本当は自分自身に自信はないけれど、でも認めてほしいという方法として、反発して存在を示すという、捻くれた表現方法をとるのです。

されにそれを拗らせていくと、相手が正しいことを言っているのを理解していながら、断固として否定し、自分が正しいと言い張ってしまうこともあります。

このタイプとは、できるだけ距離を置くようにしましょう。相性もありますが、あなた自身が傷つけられてしまう可能性があります。

自分が天邪鬼であることを直したい

プライドが高いのに、実は自分に自信がなく自己評価が低かったり、自分は特別な存在であるという自己肯定感を強くもちつつ、なのに極端にネガティブだったり。愛されたいのに傷つくのが怖くて踏み出せない自分を自覚して、変わりたいと望む人へのヒントです。

感謝と謝罪

前述しましたが、天邪鬼な人は、素直になれない特徴があります。

まず、素直になるために「ごめんなさい」と「ありがとう」の二つだけでも、必ず相手に伝えるようにしましょう。特にごめんね、は、自分の非を認めて言う言葉なので、天邪鬼には難しいでしょう。友達付き合いも恋愛も人間関係です、上手くいかせるためには、謝罪と感謝は必要不可欠です。

開き直る

傷つくことを恥ずかしいと思わないようにするのが大切です。特に恋愛なんか、うまくいかなければ傷つくのは当たり前なのにそれを嫌い、素直な自分をさらけ出すことができないのです。

傷ついてもいい、カッコ悪いのがバレてもいい、と開き直ると、天邪鬼は改善されていくことでしょう。

恥ずかしいを薄める

素直になるのが恥ずかしい心理の背景には、これまでの人生で本音を話せなかった経験が素直になることに対し、無意識に警戒しているのかしれません。心から信頼できる人に出会うのが理想です。

人との出会いは巡り合わせですので、そんな人は周囲にいませんという人は、自分が素直になれる方法を探しましょう。

面と向かっては言えないけれど、メールやメッセージなら素直になれる、物をあげる、態度で示す、話を聞いてあげるなど、自分が素直になれる自分にあった方法を探しましょう。

また、自分に自信をつけるために、自分磨きを積極的に行うと、羞恥心が薄れていきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「天邪鬼なだけで、きっと悪い人ではないのだろう」という、自分にキャラ付けできている人がいます。そういう人は、本人は楽かもしれませんが、周囲を疲れさせていきます。疲れの限界を感じる前、感じさせる前に改善する必要があるのですが、非常に扱い方が困難です、

性格の不一致は人間である以上誰でもありますが、天邪鬼な人を扱い得るのは、根気強いタイプであるという共通点があります。根気強いが故に腐れ縁のような付き合いになり、疲弊してしまいます。できるだけ早めに改善していきましょう。

逆に、自分が天邪鬼だなと自覚があるのでしたら、周囲が離れていく前に改善できるよう、行動してみてください。

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