不吉な数字や縁起の悪い数字を知ろう!日本はどの数字?

不吉な数字と言えば、あなたはどの数字を思い浮かべますか?

すぐにイメージできるのは、「4」という数字が多いのではないでしょうか?実際に何かがあるわけではなくても、「死」などといった言葉を連想してしまうため、どこか不吉な印象を持ってしまうものですよね。「忌み数」とも言われます。

しかしこの不吉な数字ですが、実は国によって考え方がかなり変わってくるものなのです。そこで今回は、「不吉な数字」について世界各国の考え方を見ながら、よく言われるジンクスについてご紹介していきたいと思います。

世界の不吉な数字

ではまず、国ごとの不吉な数字についてご紹介します。

なんとなく避けてしまいたくなる不吉な数字ですが、それぞれ国によってどんな考え方があるのでしょうか?国ごとの文化や価値観によって、不吉な数字の捉え方も違ってきますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

日本

日本で不吉な数字といえば、やはり「4」や「9」があげられます。

「4」は「死」と発音が同じなので、死ぬことや破滅することなど、非常に悪いイメージに繋がってしまうからです。

そして「9」は「苦」と発音が同じですね。苦しむこと、困ることを連想してしまい、不吉なイメージを持ってしまいます。

そのため日本では、何らかの数字を振る場面では「4」と「9」を避けようとする傾向が強くあらわれるものです。

有名な例を出すと、病院やマンション、駐車場などの数字です。

病院は特に「死」や「苦しむ」なんてイメージは避けたがるものですから、例えば「4号室」というものは絶対に存在しないようになっています。1号室、2号室、3号室…と来たら、次は5号室になるというわけです。

マンションの部屋番号も、なんとなく4がつく部屋に入るとなると不吉な感じがしますよね。マンションも同じように4号室が意図的に避けられている場合が多いのです。

ちなみに、そのつながりから「42」や「49」も不吉な数字として避けられることが多いです。

「42」=「死に」、「49」=「始終苦」という発音につながるため、嫌なイメージがあるからですね。

車のナンバープレートも、希望した人は別ですが、それ以外で下二桁が「49」にはならないようになっていると言います。

中国

中国も日本と同じ漢字圏なので、似た考えを持つところは多いです。

特に「4」に関しては同じように「死」をイメージするという理由から、忌み数として避けられています。

しかし特徴的なのは、「9」という数字に関しての考え方です。中国や韓国で「苦」という発音は日本と同じ「く」ではないため、「9」は忌み数として避けられることはありません。

それどころか、「9」は北京語で「久」と同じ発音です。「永久」、「久しい」などという意味から、「9」は良い数字だと言われることが多いのです。

また、さらに特徴的なのは「7」という数字の考え方ですね。7といえば、ラッキーナンバーというイメージが日本では強いもので、7があれば幸せな感じがするというジンクスがあるものです。

しかし、中国では全く逆の考えで、「7」は不吉な数字だと言われています。

ちなみに理由は二つあります。一つ目は、中国における7月が「幽霊月」と言われているからです。幽霊月にはあの世から幽霊がこの世にやってくると言われていて、不吉な月だという伝説があります。

二つ目は、「棄」、「期」と「7」は中国において同じ発音なため、不吉なイメージを持たれることが多いからです。「棄」は「棄てる」「破棄」、「期」はくぎりなどを意味し、嫌なものを連想するからでしょう。

キリスト教圏

ヨーロッパやアメリカなどのキリスト教圏は、当然漢字圏ではありませんので、日本や中国とは全く違った考え方をします。当然、4や9を不吉な数字と考えることはあまりありません。

キリスト教圏で有名な不吉な数字は「13」です。よく聞く話で「13日の金曜日」というエピソードがありますが、これも不吉な数字に由来していると言います。

もともと13が忌み数とされている理由は、実はさまざまな説があり、そこまではっきりしたものがありません。イエス・キリストの最後の晩餐に13人が出席していたなどの説が有力などと言われていますが、確たる証拠はないようです。

また、アメリカでも13は忌み数として非常に有名です。しかし、アメリカ建国当初はなんと吉数だと言われていたときもありました。というのも、建国当初はアメリカは全部で13州あったからです。

歴史の流れとともに、忌み数の考え方やジンクスも変わっていくのですね。

ちなみにベルギーの航空会社であるブリュッセル航空は、新しいロゴマークを作る際、最初の案はロゴの中に13個のドットがありました。これに対して不吉だという声が持ち上がり、ロゴマークは14個のドットのデザインに変えられたのだとか。航空会社だからこそ、不吉なものは確かに避けたいですよね。

イタリア

イタリアでは17が不吉な数字だとされています。あまり17という数字でイメージするものはないものですが、どんな理由があるのでしょうか?

これはイタリアだからこその考え方に由来します。ローマ数字で17と言う数字を表すと、「XVII」になります。そしてこの並び方を買えると、「VIXI」になります。

この並び変えた数字をラテン語読みすると、なんと「私は死んでいる」という意味になってしまうのです。とても不吉ですよね。

そのため、イタリアでは漢字圏で「4」や「9」が避けられるように、「17」という数字をひどく割ける傾向にあります。当然、病院やマンションなどの部屋番号に17という数字が使われることはあまりありません。

有名な例を出すと、イタリアの航空会社であるアリタリア航空では、不吉なイメージを避けるため、17という数字を一切使っていないのが特徴的です。17便、17番の搭乗口、17列の客説などは存在しないのです。

国によってまったく考え方が違うのでとても面白いですよね。

ブルガリア

ブルガリアには、不吉な数字についてまた興味深い考え方があります。

都市伝説や迷信などと言われて現地の人でも信じていない人もいますが、「0888 888 888」という番号は非常に不吉な数字だと言われているのです。

実際にどんなジンクスがあるのかと言うと、「携帯番号が『0888 888 888』の人は10年以内に死んでしまう」と言われています。

本当かどうか分かりませんが、この携帯番号を実際に持った人が、次々に怪我や病気などで死んでしまったから…というエピソードから由来しているそうです。

迷信的な考えですが、実はブルガリアでは結構有名な都市伝説なのです。そのため、携帯会社では本当に「0888 888 888」の番号は発行しないようになっているようですよ。

忌み数にまつわる有名なエピソード

では次に、忌み数にまつわる有名なエピソードについて焦点を当ててみていきましょう。

エピソードや都市伝説、ジンクスなどは上でもいくつかご紹介していきましたが、こちらでは他の不吉な数字も上げつつ、その数字が嫌われるようになった理由のエピソード、もしくは不吉であることをあらわすエピソードをお伝えしていきます。

「250」は「大馬鹿野郎」?

中国でのお話になりますが、250は中国語で「eri bai wu」と読みます。これは実は同じ発音で、「大馬鹿野郎」という意味にもなるのです。

そのため中国では、250は人を侮辱する番号として嫌われることが多いです。

ちなみにこの考え方が定着した時期はかなり歴史をさかのぼることになります。昔の中国では銅貨が使われていました。そのときお金を数えるのは基本的に1000単位になります。

そしてその半分である500は、普通の人よりも半分しか頭を使っていない馬鹿な人、さらに250はそのまた半分なので、もっと頭を使っていない大馬鹿野郎だという話から「250=大馬鹿野郎」という考え方が定着したのだとか。

ちなみにこの中国の250に関する考え方はアメリカにも実は影響しています。

アメリカの航空機製造会社は、250という数字が振られていたジェット機の名前を280に変更します。これは中国で受け入れられやすくするためだったと言われているのです。

191にまつわる飛行機事故

アメリカでは飛行機事故に「191」という数字がよく関係していることが多いと言われています。まず歴史をさかのぼってみましょう。

1967年、X-15フライトNo.191が墜落事故を起こしてしまいます。

そして次に1972年、ピリンエアーのフライトNo.191が今度はマケドニアで墜落事故を起こします。

さらに7年後の1979年、アメリカン・エアラインのフライトNo.191が空港で今度は墜落事故を起こすことに。

そして次に1985年にデルタ航空のフライトNo.191がデトロイトで墜落してしまいます。

一番新しいもので、2012年、ジェットブルー航空のフライトNo.191がテキサスで緊急着陸をすることに。

「フライトNo.191」、もはや呪われているのではないかというくらいの飛行機事故の頻度の高さですね。そのため、1985年に墜落事故を起こしたデルタ航空では、191便は絶対に今後振らないようにしているようです。

666は神を侮辱する数字?

これもキリスト教圏の話になりますが、「666」という数字も忌み数として避けられる傾向があります。

新約聖書にはこんな一節があります。

ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。

新約聖書 ヨハネの黙示録(13章18節)

この一節にはどんな意味があるのかと言うと、世界の終末のときに世を支配する獣があらわれ、その獣の頭には神を侮辱する言葉が刻まれていたのです。

そしてそんな獣が人間たちに刻む数字が上の「666」です。

この一節が由来し、「666」は神様を侮辱し、悪魔を崇拝する忌み数とされているのです。

まとめ

不吉な数字は国や文化によって考え方が全く異なり、それぞれいろいろなエピソードがあるので非常に興味深いですよね。

ジンクスや都市伝説とはいっても、やはりなんとなく気になってしまうのが不吉な数字というものです。実際に自分になんらかの番号が振られていたとき、「4」や「9」があると無意識のうちに嫌だと感じてしまいますよね。

何か縁起が良いものを、と思ったときは、不吉な数字はぜひ避けてみてはいかがでしょうか?気休めかもしれませんが、それで気持ちも落ち着く部分は大きいはずですよ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする