夜の蜘蛛は縁起が悪いの?夜蜘蛛にまつわるスピリチュアル・迷信を紹介!

多くの方が、1度は親や何かの文献もしくは、ネットの情報などで「夜の蜘蛛は縁起が悪い!」などという事を聞いたことがあるでしょう。確かに夜、突然自分の手元に蜘蛛が現れたら驚いたり嫌と感じる方も多いでしょうし、何となく縁起が悪いという印象も受けやすいです。

しかし、そもそもなぜ夜の蜘蛛を見かけると、縁起が悪いと言われるようになったのか、その由来について気になりませんか?また、スピリチュアルや縁起の良い悪い以外で考えると、蜘蛛のひとつであるアシダカグモは、ゴキブリを捕食する為益虫とも呼ばれています。

そこで、今回は夜の蜘蛛をテーマにして、スピリチュアルや縁起という視点からの意味についてと、現実的に益虫や害虫といった視点での夜の蜘蛛の意味についても紹介していきます。

意外と知らない夜の蜘蛛の由来や意味について、探っていきますよ!

夜の蜘蛛とは?

そもそも夜の蜘蛛とは、どのような状態を表しているのか知らない方もいます。そこで、まずは夜の蜘蛛とは、どのような状態のことを指しているか簡単に説明します。

夜に現れる蜘蛛のことを指す

文字通り夜の蜘蛛とは、「自宅で夜の蜘蛛を見かけた」などのように夜に蜘蛛が現れている所を見かけた状態を指します。特別珍しい現象ではないですし、夜に蜘蛛以外に虫に遭遇することはよくあります。

そして、日本では昔から夜に蜘蛛を見たら、縁起が悪いから殺せ!などと、時には厳しい言葉で駆除するよう、言い伝えられていることがよくあります。人間から見ると、夜に蜘蛛が現れるというのは感覚的にもあまり良く感じませんし、主に見た目も含めて縁起が悪いように感じられます。

しかし、言い伝えそのものは広く知られているにも関わらず、夜に蜘蛛が現れるとなぜ縁起が悪いかという由来については、意外と知られていないことが多いです。

夜の蜘蛛は縁起が悪い理由は?

夜に蜘蛛が現れると、縁起が悪いなどとよく言われます。また、その言い伝えにも様々な種類があり、その土地によっても内容が変わることがあります。また、蜘蛛といっても朝に蜘蛛が現れるのは縁起が良いこととされています。

では、夜に蜘蛛が現れることがなぜ縁起の悪いことなのか、紹介していきましょう!

なぜ夜に蜘蛛が現れるのは縁起が悪いのか

日本で縁起に関する事柄は数多くあります。そして、縁起と関係しているのが陰陽といわれています。そこで、陰陽論から見ると夜は陰であり、陰は暗黒の気とされています。そして、夜という陰の状態で、蜘蛛が現れる事で悪い事が起きる兆しなどと言われるようになったとされています。

また、他にも虫に対して縁起の良い悪いがあり、例えば蝶などは吉兆と言われています。しかし、蜘蛛などは悪いものの象徴として扱う場合や、スピリチュアルの側面では良い象徴として描かれることもあります。

つまり、考え方のひとつとして、蜘蛛そのものが縁起の悪い象徴ではなく、夜=陰の時に蜘蛛が現れることで何かしら良くない意味を持つようになったと整理するのが分かりやすいですね。また、蜘蛛は状況や解釈によって縁起の良い・悪いが変わることも多いのが特徴です。

更に、蜘蛛の見た目も一般的に馴染みがなく苦手な人も多いので、夜に見たことでより苦手に感じる事と縁起を結びつけたとも考えられています。

朝に蜘蛛を見かけると縁起が良いとされる

前述の陰陽論などと関係していますが、蜘蛛は朝に見かけると縁起が良いとされていて駆除してはいけないという言い伝えがあります。理由は、朝=陽なので蜘蛛が良いエネルギーを運び込んでいるという考え方もされています。

また、海外でもドリームキャッチャーと呼ばれ、日本と同じく朝は縁起が良く、夜は縁起が悪いとされています。

夜に蜘蛛を見かけると縁起が悪いには種類がある

言い伝えや伝承というのは、最初は同じ内容でも全国に広まることで、様々な意味に変わることもあります。

また、夜に蜘蛛を見かけることで、どのように縁起が悪くなるのかという部分についても、種類があります。そこで、いくつか紹介しましょう!

盗人が来る

夜に蜘蛛が家に現れたりすると、盗人が来る前兆として言い伝えられてきました。ですので、昔は夜に蜘蛛が現れると、よく家の戸締りを確認していました。そして、何か盗まれてしまった物がないか調べていたそうです。

盗人とは、現代でいう泥棒ということで、夜に蜘蛛を見かけたら泥棒がやって来る前兆として覚えていたら、誰しもが蜘蛛を駆除しようと思います。ですので、夜に蜘蛛を見かけたらすぐ駆除しなさいという言い伝えのひとつになっています。

食わず女房という昔ばなしでも蜘蛛が扱われている

日本の昔話のひとつに食わず女房という話があります。その話では、男が「飯も食わないでよく働く嫁が欲しい」という事を望んでいたら、本当にそのような方が嫁いできました。しかし、正体は後頭部に大きな口がある妖怪で男を食べにきたという怖い話です。

この昔話に出てくる食わず女房の正体には、地域によって違いますがその中に蜘蛛というパターンがあります。そこで、夜に蜘蛛が現れるというのは、蜘蛛の妖怪がやって来たと同じような感覚になり、次第に縁起が悪いとされ駆除されるようになったという説もあります。

蜘蛛は神や地獄の使いとしても扱われている

こちらも、地域や解釈よって大きく変わりますが、夜に現れる蜘蛛は地獄の使いと呼ばれ忌み嫌われ、朝に現れる蜘蛛は神や天の使いとして崇められていた話があります。

どちらも、極端に見えますが夜に現れる蜘蛛が地獄の使いとして、言い伝えられればあまり良い気分はしませんし、駆除すれば悪い縁起がどこかにいくと言われれば駆除しようと考えます。

解釈によって、蜘蛛への扱われ方や考え方は変わっています。

海外では夜の蜘蛛は縁起が良いともされている

例えば、フランスでは、夜の蜘蛛は希望として扱われていることもありますし、アメリカではドリームキャッチャーとして、蜘蛛の巣がお守りになっている事もあります。このように、蜘蛛ひとつとっても、縁起の良い・悪いの概念は変わっています。

また、国内に戻りますが、地域によっては夜に蜘蛛が現れるという言い伝えとは関係なく、沖縄では蜘蛛を神様の使いとして考えています。一般的な縁起の悪い言い伝えだけで、イメージするのは良くないといえます。

見た目で縁起が悪いと認識されることもある

蜘蛛や虫は人によって、苦手意識を持つ方もいらっしゃいます。また、蜘蛛となると見た目が苦手という理由などで駆除する場合もあります。同様に、昔でも蜘蛛の見た目や蜘蛛の巣を利用して捕食する習性から、盗人としてイメージされた説もあります。

ですので、夜に蜘蛛が現れたということを、盗人=泥棒がやって来るということと結びつけるきっかけになることも考えられます。

夜に蜘蛛が現れるという「夜」の時間帯とは?

そもそも、夜に蜘蛛が現れるとは具体的にどの時間帯なのか気になるところですが、一般的午後0時つまり、お昼が過ぎて蜘蛛が現れたら夜に蜘蛛が出たといえます。

しかし、現代においてお昼過ぎは、夜ではないので蜘蛛に対して過剰に反応する必要もありません。また、あくまで言い伝えでもありますし、蜘蛛をやたらと駆除するという事に関しても、疑問視している意見もあります。

現実的に考えた場合、夜に蜘蛛が現れたら

ここまで、言い伝えやスピリチュアルの側面で、夜に蜘蛛が現れることについて紹介しました。

では、実際に蜘蛛が自宅に現れたら駆除する方が良いのか、それとも益虫なのかについても紹介していきます。

蜘蛛について知っておくことも必要

一般的に、蜘蛛を好んでいる人は多いとはいえないでしょう。しかし、虫について興味関心がある人や、元々蜘蛛に対して嫌悪感を抱かない人もいます。この部分に関しては、人それぞれであって、縁起の良い悪いは関係ありません。

また、そもそも蜘蛛が害虫なのか益虫なのか知っておくことも必要です。なぜなら、むやみに蜘蛛を駆除することで他の害虫が増える場合もあるからです。

蜘蛛の中には益虫もいる

蜘蛛は種類がたくさんありますが、その中には益虫として扱われている蜘蛛もあります。それが、アシダカグモという種類の蜘蛛です。見た目は足が長く蜘蛛が苦手な人にとっては、見た目で敬遠することもあります。

しかし、アシダカグモはゴキブリやダニ、ハエなどを捕食するので、一般的に自宅で発生すると厄介な害虫を捕食してくれる役割もあります。ですので、むやみにアシダカグモを駆除するとかえってゴキブリやハエ、ダニなどが放置されてしまうことに繋がります。

夜に蜘蛛が現れると縁起が悪いから駆除した方がよい、という言い伝えもありますがアシダカグモのように、害虫駆除の役割も担う益虫もいるので冷静に考えてから行動した方がよいですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。夜に蜘蛛が現れると縁起が悪いというのは、昔からの言い伝えでもあり、由来は様々なです。陰陽論からの由来や日本書紀から伝わる話もある一方で、単純に見た目のイメージ、蜘蛛よりも夜に何かあるのが縁起悪いとされていることもあります。

更に、朝に蜘蛛を見かけると今度は、縁起が良いとされています。例えば、天からの使いであったり、福を持ってくるであったりといった意味が含まれていました。ですので、朝の蜘蛛は駆除してはいけないという言い伝えに変化しました。また、アメリカやドイツといった国では、蜘蛛を吉兆として扱う文化もあり様々な解釈で扱われていることが分かります。

現実的に見てみると、アシダカグモはゴキブリやハエ、ダニといった害虫に分類される虫たちを捕食するので、益虫として評価されている側面もあります。

このように、夜に蜘蛛が現れると縁起が悪いという話だけで蜘蛛を見るのではなく、縁起の由来や海外での言い伝えなども見ることで、蜘蛛に対する見方が変わりますね。

また、アシダカグモなどは益虫としての役割もあるので、冷静に判断することが大切ですね。

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