虹が二重に見えると幸せになれるジンクスがある?その意味を紹介!

雨上がり、空に虹がでているのを見たら、何だかいいことありそうでわくわくしますよね。今は簡単に携帯電話などで写真がとれて、SNSにアップされたりしています。

人を魅了する虹は、昔から縁起ものとして、虹の橋の伝説といろいろな逸話があります。特に二重の虹、「ダブルレインボーは幸福の前兆」と言われています。それは日本だけでなく、世界中にあるようです。

「Over The Rainbow」、日本語訳「虹のかなたに」という世界的に有名な曲があります。虹の向こうには幸せがありそう、という歌です。空にかかる7色の橋は、世界中で希望を予感させるようです。

虹についてご紹介します。

どうして虹は空にでるのか

まず、虹とは何でしょうか。どんな時に発生し、見ることができるのか。基本的な情報を知っておきましょう。

虹のメカニズム

虹は太陽の光が水滴や雨粒によって屈折、反射してできたものです。

虹が作られる基本的な理屈は、デカルトにより1673年にはもう説明されています。が、なぜカラフルな色が付くかは、さらに30年後、ニュートンによって解説されるまで待たねばなりませんでした。

太陽の光は、一般に白い色をしているため、白色光と言われています。しかし、太陽光は赤、橙、黄、緑、青、紺(藍)、紫の7色がまじりあってできています。

その光が雨雲の水分に当たり、それぞれの色に分かれて映し出されます。光はそれぞれの波長(光の色)によって屈折率がちがいます。真空中では、どの波長の光も同じ速さですが、空気中では、波長によって進む速さが異なるからです。

空気中から、雨粒のような水の中に光が進むと、屈折率の違いから光は波長によって屈折角が異なるので、白色光は色別に分かれることで、何色にも見えるのです。

私たちの目に、綺麗な何色にも重なった虹が映るのは、このためです。

ちなみに、二重の虹は副虹と呼ばれ、内側が紫、外側が赤の虹を主虹と呼び、外側に離れて、色の配列が逆になる虹が見えることがあります。つまり内側が赤、外側が紫になります。それを副虹と呼びます。副虹は、水滴の中で二回反射するので、並びが逆になるのです。

大気のいたずら

もっと簡単に説明してしまうと、虹は大気中の水滴のいたずらと言われています。

大気光学現象の一つで、虹の他には同じく水滴が作用するグローリー、あるいはブロッケン現象もあります。グローリーは虹より細かい水滴によりできる光の環を纏うこともありますが、昨今はスギ花粉によるものをあるようです。もしグローリーの光の環を見たいと思った人は、マスクと花粉メガネが必要かもしれません。

その他水滴ではなく氷の粒によるいたずらの、「暈」と「幻日」、「環水平アーク」「環天頂アーク」、熱気のいたずら「蜃気楼」「逃げ水」も、大気光学現象の種類です。

虹を見るための3つの条件

偶然に頼るしかない虹の発見ですが、できるだけ確率の高い探し方をご紹介します

① 太陽を背にしてさがす

そもそも虹とは、太陽の光です。太陽の光が雨の細かい粒の中で反射・屈折して七色に分かれて見えるものです。空気中に散る細かい水分をスクリーンにして映り込む太陽の光が虹なのです。

映画館でも、映写機は背後にあり、目の前のスクリーンに映画が映し出されます。虹も背後にある太陽という映写機が、目の前にある雨粒というスクリーンに映し出されるのです。

虹を探し、携帯電話などで撮影するときは、撮影者は太陽を背にして探しましょう。

② 晴、雨、晴れと続く空模様が理想的

雨粒のスクリーンがないと、虹はできないということです。つまり雨が降らないと虹ができないのですが、かといって曇天でも太陽の光が差さず、虹はできません。

適度な雨、そして青空の二つが合わさったときに虹は始めて見ることができます。

③ 夕立後を狙う

夏の夕立後に、虹は出やすい傾向にあります。短時間に振る雨と、夏の強い日差しが虹をつくる好条件です。夕暮れどきの太陽は西にあるので、東の空にかかります。

太陽の位置が高い時間帯は低い虹、太陽の位置が低い時間帯は、高くて大きな虹ができます。

ダブルレインボーについて

二重の虹は、幸運の予兆といわれていますが、また地震の前兆ともいわれます。相反する解釈ですね。意味を紐解いてみましょう

二重の虹がでると地震がくる

おばあちゃんやおじいちゃんから、二重の虹がでるときは地震がくると聞いたことがある人もいると思います。地震がくる前兆として、地震雲、虹雲、そして二重の虹が、昔からある有名な伝承です。

地震が発生するのは、地表プレートが僅かずつ、しかし巨大な力で動き、他のプレートに干渉したときに生まれる大きなエネルギーが原因だと言われます。

プレートは常にごくわずかですが、動いています。そしてプレート同士がぶつかったり、片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んで持ち上げたりしなったりします。このプレートがぶつかっている付近で起こるのが、地震です。地球を覆うプレートですから、膨大な量のエネルギーになります。

その時に岩石が割れたりして地中に含まれるイオンやラドン、電磁波などが一斉に放出されます。このすごい量のエネルギーが、虹をつくると言われています。虹でなくとも、プラズマが発生することはよく言われていることです。

また一方で、虹は地震との関わりを否定する説もあります。そもそも、虹は太陽光が雨粒や水滴などによって屈折したりして起こる天体現象です。大地のエネルギーの干渉で起こることは証明されていません。

「こういわれている」という話ですので、一概に関係ないと決めつけるのも難しいですし、虹が出たら地震がくると頑なに信じるのも現実的ではありません。

レインボーカラーは幸福の象徴

虹は太陽の光のエネルギーが、水と触れあうことで発生する、自然のパワーが作り出す現象です。その力強さから、レインボーカラーは世界中で幸運の象徴とされています。

日本でも、虹には厄除けのご利益があると言われています。その七色の色は、福を呼び、虹の跡は雨に流され浄化されると言われることから、厄払いと考えられ、七彩色はめでたいと言われています。厄年の送りものに虹色のアイテムをプレゼントするといいそうですよ。七色厄除け財布というものも存在します。

虹のたつところを掘れば金銀財宝、宝物が出てくると言う伝承もあり、虹は神さまが渡り端と海外では信仰されているところもあります。

英語ではダブルレインボーと呼ばれますが、ダブレイと言った方が海外では馴染みがあるようです。別名「願いの叶う虹」と呼ばれています。時に雨が多い南半球に多いようです。

虹を見慣れている地域でも、ダブルレインボーは珍しい現象です。

二重の虹の意味

スピリチュアル的に二重の虹は幸運の前兆です。

例え二重の虹が空にでていたとしても、それに気が付くことができるかどうかで、変わってきます。たとえ毎日虹の下にいたとしても、ずっと足元を見ていたら気が付くことはできません。

人は見たいものを見ています。常に上を向いている人は、幸運を引き寄せることができます。

二重の虹には、それぞれ、「卒業」「祝福」という意味があると言われています。卒業は、今までの自分の努力が報われることを意味し、祝福はこれから幸せがおとずれるという意味があります。未来への幸福を表しています。

そしてごくまれに、三重の虹が空にかかることがあります。二重ですら稀なのに、三重ともなるとよほど運と、うっすらとした虹になるので、目が良くないと難しいと言われています。

三重の虹は「最高の祝福」とされ、見ることができた人には素晴らしい幸運が訪れるという言い伝えもあります。

虹を見に行こう

夏季・冬季の長期休みや、ゴールデンウイークなどに、虹を見に行く旅行はいかがでしょうか。

別名レインボーステート・ハワイ

余裕があるのなら、ハワイへ虹を見る旅行はいかがでしょうか。

ハワイでは、車のナンバープレートにも虹が描かれていて、別名レインボーステートと呼ばれるほど、虹が多く、また虹にゆかりのある島です。

常夏のハワイでは年中スコールがあり、すぐ晴れるので、虹が出る条件がそろいやすいのです。ハワイのどの島でも美しい虹を見ることができますが、中でもカウアイ島は有名で、街中、海辺、畑えも山でも、いたるところで虹を見ることができ、時に二重、三重の虹が空にあかることもあります。

また空ばかりでなく、数多くある滝にあらわれる小さな虹も格別です。ヘリをチャーターしていく、虹が生まれる渓谷「ワイメア・キャニオン」なども有名ですね。

ハワイではダブルレインボーを見たら、消えてしまう前に願い事を唱えると叶うと言われています。流れ星と違って、願い事を唱えるのは一度だけで大丈夫です。

観光客がハワイでダブルレインボーを見たのなら、もう一度ハワイに戻ってくることができると言われています。

また、ハワイには、虹色をしたカラフルなスイーツがたくさんあります。

かき氷(シェブアイス)、チーズケーキ、カップケーキ、パン、そのほかレインボースィーツがあり、近年のSNSの普及より写真のネタにも人気です。

東京の名所・レインボーブリッジ

東京の観光名所の一つです。夜にライトアップされた橋は、フェリー、クルーザーから海側から、虹色に光る橋を見ることができます。本物の虹ではないですが、見事な光景です。

ちなみに、昼間、レインボーブリッジを歩いて渡ることができるのはご存知ですか? 芝浦側とお台場側に、「レインボープロムナード」という、お台場の景色を楽しむことができる遊歩道があります。ちょっとした穴場スポットなので、変わった東京見物がしたい人におすすめです。

湖の真ん中にある・大井川レインボーブリッジ

静岡県の大井川鉄道で、ゴールデンウイーク穴場旅行として人気があるのが井川線、通称が南アルプスあぷとラインです。

大井川鉄道上にある奥大井湖上駅は、ダム湖の接阻湖に囲まれた中にある秘境駅です。恋愛・結婚・子宝にまつわる静岡県屈指のパワースポットとしても有名です。

ダム湖の色は天候や時間により変化するのも神秘性を高めていて、線路のすぐそばにある歩道が湖の上を歩くことができるため、とても人気です。

まとめ

突然の雨や夕立にあっても、気持ちを落とさず、空を見上げてみてはいかがでしょうか。虹を探すなら太陽に背を向けて、あなたと太陽を結ぶ線に対して、約42度付近の位置に虹がでるはずです。

自然の奇跡は人を癒す効果もあるようです。自然界の奇跡が重なって発生する虹を、見逃さないようにしましょう。

もし二重の虹を見ることができたのなら、願い事を忘れないようにするといいですね。

ちなみに虹は、地上からは半円しか見えませんが、飛行機に乗ってみることができたなら、円に見えるはずです。日常何気ない虹も、旅先で見る虹も、きっと希望に満ちた光景でしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする