水晶の見分け方を知ろう!触った時の感じや重さが違う?

水晶はパワーストーンの中でも古来より世界中のアクセサリーや呪術、治療などにも多くの人々に愛されてきました。日本の神社でも水晶を御神体としているところが数多くあります。

最近ではパワーストーンをブレスレットとして身に着けていたり、訪日向けに販売していたりするお店も多々あります。

しかし実際持っていてすぐに欠けてしまったり変色してしまったりしたことはありませんか?安く購入できたと満足はしたものの、気になってしまいますよね。今回は水晶についてと、自分で見分ける方法についてまとめてみました。

水晶について

水晶はとてもキラキラしていて見ているだけでも癒されることがあります。パワーストーンのお店でも原石のようにギザギザした水晶や丸玉に加工された可愛い物までたくさんありますよね。

先ず水晶とはどんなものなのか、そしてどんな種類があるのか説明していきたいと思います。

水晶とは

水晶は透明度の高い石英と言う鉱物の事を言います。基本六角柱状で、石英は二酸化ケイ素が結晶して出来た鉱物です。不純物が混ざる事で色が変わり、黒や紫、黄色などになります。

中でも特に無色透明な物を水晶と呼んでいます。古い時代には玻璃と呼ばれていて、とても貴重だったそうです。

水晶の呼び方

水晶にも天然の物がもちろんあります。天然で掘り出されて研磨以外処理をしていない水晶を天然水晶・本水晶と言います。そして天然水晶を砕いて溶かし、再度固めた物を練り水晶・溶解水晶と言います。

本水晶と練り水晶は温度や触れた感じではなかなか識別する事が出来ません。それほど精巧に作り上げる事が出来るのです。

水晶の種類

水晶は英訳でクリスタル・クォーツ(crystallized quartz)、透き通る氷との意味があります。その為、水晶と言えば透明度の高い石を思い浮かべる事が多いでしょう。

しかし不純物が入ったり、内包物や含有物の違いにより様々な色や形があります。それぞれ素敵で美しい魅力があり、効能も異なるようです。

ロッククリスタル(透明水晶)

無色透明です。多くの人が知っている水晶の代表格とも言われ、石英、クリスタル、クォーツなどの呼び方があります。ロッククリスタルは世界各地の産地がありますが、主な産地はブラジルが多いです。

特にヒマラヤ産の水晶は世界中のクリスタルの中でも最も素晴らしい波動がある水晶の一つと言われています。

ミルキークォーツ(乳石英)

薄い乳白色です。アルミニウムなどの影響で白っぽく色づいています。産地の多くはブラジルですが、珍しい産地としてドイツ産などもあります。

この石をカットして光を当てる事により含有物が影響し光の筋が表れる現象があります。ミルキークォーツの中には、星のような光を持っているものもあり、スター効果と呼ばれています。

アメジスト(紫水晶)

アメジストは紫色の藤色です。結晶体に含まれている鉄分が自然の放射線の影響で発色します。色の濃さが部分部分で違い、色むらがあるのが特徴です。紫の色が濃く深い物は高品質であるとされています。

シトリン(黄水晶)

黄色や黄金、褐色を帯びている黄色です。地中の深くに結晶していたアメジストがマグマの影響で熱干渉を受け、黄色に変化したり、水晶に放射線が加わり黄色く変化したものがシトリンです。

シトリンの名前の由来は柑橘類の「シトロン」の果実の色に似ている事から来ているそうです。

アメトリン

紫色と黄色が混ざっています。このアメトリンはアメジストと黄水晶が混ざり合って出来た希少な石です。希少な宝石であるため産出地も限られています。

自然光に照らしてみると結晶の中に紫色と黄色が綺麗に入っていて、二色の色がはっきりしている物は更に希少石とされています。

ローズクォーツ(紅水晶)

ピンク色や赤褐色です。ローズクォーツのピンク色はとても光に敏感で時間の経過により色褪せやすいです。結晶の内部に金紅石の小さな針状結晶を持つ場合があり、とてもきれいなスター効果も見られます。

天然のローズクォーツは最大でも1㎝程と小さい物が多いです。主にマダガスカルやブラジル産が多いです。

スモーキークォーツ(煙水晶)

茶色で黒褐色の煙がかった色です。茶水晶とも呼ばれています。この色彩の発色については、はっきりとした理由がわかっていませんが、地中で自然界の放射線を浴び、アルミニウムイオンが含有されているためとも言われています。

独特のスモーキーな色合いが魅力的です。

レモンクォーツ

薄くて白い黄色です。レモンクォーツは硫黄が含まれている事で発色します。硫黄が含まれているため、傷がつくとかすかな硫黄臭がします。

天然の環境で生まれる事がとても希少で加工時に硫黄臭がしてしまう為、あまり流通はしておらず、主に原石のままで取引されている事が多いようです。

タンジェリンクォーツ(蜜柑水晶)

優しいオレンジ色です。ミカンのような優しいオレンジ色でヘマタイトと言われる金属質の鉱物が、時が経つにつれ酸化し錆びていく事でこのような色彩になるようです。

しかし更に酸化して色が濃くなり茶色になってしまったものは商品の価値としては下がってしまいます。そのため表面に付着した錆びを落とす加工をする場合があります。

モリオン(黒水晶)

黒色です。もともとモリオンはスコットランドやイギリスから産出された褐色の水晶です。その中でも最も黒の光をほとんど通さない水晶です。

とても流通が少なく幻とも言われている為、加工品が多く出回っていましたが、近年中国などで大量に産出され始めているようです。またあまりにも流通が少なかった為、鉱物の定義はあいまいで諸説いろいろあるようです。

水晶の数珠

数珠にも水晶が使われている事が多いですが、使用している種類は2種類あるようです。それは天然水晶と本水晶です。天然水晶は研磨してカットが施されていますが、その名の通り天然の素材を生かして作られている物です。本物の水晶という事ですね。

そして本水晶ですが、どうしても本物の水晶と勘違いしてしまう呼び方ですが、実は水晶を粉状にして練り、加工しているためほぼガラスに近い状態なのです。上記でも述べましたが練り水晶の事です。天然水晶に比べ、本水晶のほうが安価で購入できます。

人口水晶と合成水晶

まれに見るのが人工水晶と合成水晶。人口水晶は人の力で作られた人工物、合成水晶は珪素と酸素という二つの単体によって作られた水晶だそうです。

いずれにせよ、どちらも人の力によって作られた物なので天然水晶ではありません。

自分で簡単にわかる見分け方

こちらは天然の水晶ですよ!と言いながらも実は天然物ではなく、偽物だったなんてこともあります。そして最近の水晶は天然水晶なのかガラス玉(本水晶)なのか、わからないくらい精巧に出来ています。もしかしたら偽物と知らずに本物と思ったままかもしれません。

専門家でもなかなか見分ける事が難しくなっているようですが、少しでも自分で簡単に見極められる方法をまとめてみました。

感触

手に取って持った瞬間冷たく感じるのが本物の水晶です。偽物のガラス玉は温度が上がるとなかなか冷めにくく一度温かくなると冷めにくくなります。本物の水晶は熱を逃がし、素早く冷える性質があります。

手にした時の温度の変化を感じてみてください。

硬度

ガラス玉やプラスチックよりも、水晶のほうが硬いです。比べながらつまむとわかりやすいのでガラスの玉などを用意しておくと良いでしょう。また少し強引なやり方ですが、ナイフの刃でひっかいて見分ける方法もあります。

偽物のガラスの玉だと傷がつきます。水晶だとナイフでも傷をつける事が出来ません。少しリスクはありますがわかりやすい方法でもあります。

重さ

これが一番わかりやすいかも知れませんが、やはり本物の水晶のほうが重いです。手にした時に軽さを感じたらそれは偽物の可能性が高いです。

見た目

本水晶は結晶構造が六方晶系なので光の屈折で見分ける事が出来ます。一本の細い線上に水晶を乗せて見た時に、ある一定の角度でその一本の線が二重に見えます。髪の毛などでも水晶を回転させながら覗いてみると二重の線で見えるのでわかりやすいです。

練り水晶やガラス玉ではこの現象は起こりませんので、目で見える見分け方ではこれが一番わかりやすいかも知れません。

氷の上で見分ける

氷の上に水晶玉とガラス玉をのせて溶けていくスピードを見ます。熱伝導率がまったく違うため水晶は置いた瞬間からどんどん氷を溶かしていきます。

自ら発する熱によりガラス玉に比べ圧倒的な速さで溶かしていくのです。またこの方法は水晶以外の天然石も同じです。

道具を使う方法

少し専門的なやり方になりますが、特別なキットなどを使用して見分ける方法があります。難しい方法かも知れませんが参考程度にご覧ください。

水晶球観察キットでの見極め方

通信販売などでも水晶球観察の実験キットや宝石偏光器が売っています。そのキットには、ガラス球と水晶玉、偏光板に1/4波長板などが入っています。円偏光による水晶が右巻きなのか左巻きなのかを判断することができるのです。

2枚の偏光板を直交偏光させ、間に水晶玉を入れて観察すると結晶軸の光軸、C軸方向を中心とした同心円の干渉圏と黒い十字線の4本の黒い筋が見えます。これだけだと右なのか左なのかはわかりませんが、手前の円偏光板を入れ、同心円だった干渉リングが右水晶は右螺旋、左水晶は左螺旋に変化します。

結晶構造を持たないガラス球だとこのような現象は起きず、一見手触りや見た目では区別がつかない水晶玉とガラス玉を見分ける事が出来る上、右水晶と左水晶を見分けることもできます。

黒い十字線

水晶の中を自由な方向に進む光は、互いに交わる振動する面をもち、2つの直線偏光に分れています。しかし、結晶軸と平行に進んでいる光は2つには分かれません。2つの光のうちの異常光は結晶軸を含んでいる面内で進行方向に対して直角に振動し、通常光はその面と直角な内面で進行方向に対して直角に振動します。

水晶球の目玉を中心にするとある角度の方向に進む異常光による振動の方向は放射状になって、通常光の振動の方向は同心円の接線方向になります。一定の方向へ進む偏光派の振動の方向がうしろ側の偏光板振動する方向と同じだと、偏光派は手前にある偏光板を通過する事が出来ません。これにより目玉が交わる十字型の黒い線が見える要因であります。この黒い線をアイソジャイヤーと言います。

干渉圏

通常光はどちらの方向へ進む光でも屈折率は同じですが、異常光の屈折率は進行する方向への結晶軸の角度が少なくなると通常光の屈折率が近づきますが、角度が大きくなるほど屈折率の違いも大きくなり結晶軸と直角の方向でその違いが大きくなります。

屈折率が異常光の場合を正号結晶と言い、異常光の場合は負号結晶と言います。水晶は正号です。屈折率と光の速度は逆比例関係にあるのです。正号結晶の場合は異常光より正常光が結晶中を速く伝わります。

また入射光が白色光である場合は、通常光と異常光のレターデーションが波長の整数倍になり偏光板を通過して出来た光はその色を除いた補色の光になり、干渉色と言います。白色光から黄緑色を除くことで暗い赤紫に変化し、そこが暗い縞模様に見え目玉の周りの干渉圏が見られるのです。

目玉の旋光性

水晶には旋光性があります。旋光性は物質中を進行している光派の振動方向が、進行する方向に比例し回転する性質です。旋光性は結晶軸の方向へ進む光に強く現れて角度が大きくなるにつれ弱くなります。

水晶の複屈折は、かなり厚い水晶を通して見ても字が二重に見えることはないのですが、方解石にはない旋光性という性質が水晶にはあります。

この実証をすることにより水晶の性質や細かい分析なども詳しく調べる事が出来ます。いずれにせよ道具による素人の鑑定はとても難しく、とてつもなく時間のかかる作業と言えますのであまりお勧めは出来ません。

水晶の不思議な力

水晶はパワーストーンの中でも一番人気のある石です。水晶にはどんな願いも叶えられるいわれもあり、また浄化もしてくれる万能ストーンなのです。そんなパワーストーンの水晶には不思議な力もあります。

どんな意味があるのか解説していきます。

水晶は万能なパワーストーン

水晶はパワーストーンの中でも最強であると言われています。パワーストーンの知識が豊富なプロや占い師、霊能力者の方々が最後に頼るのも水晶だと言うくらい万能な天然石である事を意味しています。

また水晶は無垢で純粋を象徴していています。これにはすべて不必要な物を浄化し、地球自体の生命力の活性化、魂や心の清め、才能や潜在能力を開花させると言われているようです。そのため水晶は万能なパワーストーンと呼ばれているのでしょう。

水晶は気を浄化してくれる

水晶は古くから霊石として敬われていて、災いや危険から守るための儀式などに用いられていました。そして幸運を招いたり邪気を払ってくれたりすると言うことで世界中でも愛され続けています。

また古い寺院や建物の敷地内の土の中に水晶を埋めて、その土地の厄払いと共に浄化もさせて気の流れをよくすると信じられていました。今でも家屋を建築する前に土地の神様を鎮め、工事の安全と家屋の繁栄を祈願するために行う儀式、つまり地鎮祭に水晶やさざれ石(水晶さざれ)を撒いたり埋めたりする風習がある地方もあります。

水晶には人間や土地、すべての気を浄化してくれると言われているのです。

癒しを与えてくれる

感受性豊かで敏感な人が水晶に触れると、清々しく美しい波動を感じると言います。それは新緑が生き生きと生い茂る新鮮な空気を感じたり、透明感のある澄んだ湧き水に触れたりするような感覚と言われています。水晶には不思議な感覚を呼び覚ましてくれるようです。

そしてもちろん普通の方でも自然に近い波動がある水晶を持ち歩くことで癒しを感じ無意識に浄化されていくのです。

水晶を購入する際の注意点

ちゃんとした効果を発揮させたいときには本物の水晶を購入する事を推奨しますが、どんなお店で購入したらよいのか迷う事もありますよね?どのようなお店が良いのか解説していきます。

店員さんの表情

水晶を購入する時は、きちんと説明してくれるお店を探すことが第一ですが、店員さんが明るく良い表情をしているところがおすすめです。石の力により波長が上がりお店自体に良い気が流れている事になります。

そしてあなた自身の直感も大切にしてください。この人は信用できそうだな、話していて心地よいなと思える店員さんと出会えたらそれも素敵なご縁です。波長の高いお店で水晶を購入する事であなたの波長も上がるのです。

鑑別所付き

また購入してから色落ちしてしまったり、すぐに欠けてしまう石は残念ながら偽物の可能性が高いです。安い物には特にそのようなまがい物が多く存在します。もし、購入してから不安になるようでしたら鑑定機関に頼むのも良いでしょう。また高価な水晶を購入したい場合はちゃんとした石の専門家に見てもらい、鑑別所付きの水晶がおすすめです。

※鑑別所…鑑別所は本物か偽物かを判別するものではなく、その石が何なのか?どんな加工がしてあるのかを判断するものなので、鑑別所が付いています!と言われてもそれだけで天然の水晶だと確定はされないので気を付けましょう。

※鑑定書…また間違えやすいのが「鑑定書付きです!」なんてお店がありましたらほぼ疑って下さい。鑑定はダイヤモンドに対して行うもので、それ以外の石に対しては鑑別と言います。いずれにしても内容をちゃんと確認するようにして下さいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?水晶にはいろいろな種類があり、またそれぞれ色んな特徴もあるようですね。購入する際は偽物に気を付けてください。ただ、偽物であっても自分に馴染んでホッとするようであればそれはあなたにとって最適な物であると言えます。あまり神経質にならなくても素敵な石との出会いがあるはずです。

また自分で簡単に見分ける方法もありましたが、お手持ちの水晶がありましたら是非この記事を参考にしてみてください。水晶に限らず、石には不思議な力があるようです。あなたにとって素敵なパワーストーンとの縁が訪れ幸運になるよう願っております。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする