悟りを開くってどういう意味?悟りを開いた人の特徴や開く方法を紹介!

「悟り(さとり)」と言えば、仏教徒の人たちは何度も修行を重ねてやっと開けるものというイメージがありますが、なんとなく周囲に悟りを開いていそうな人っていませんか?現代社会に生きる現代人は損得勘定や私利私欲などを持っている人も多いのですが、それすらも持っていない人は不思議な能力をもった能力者のように感じられそうです。

温厚だったり、人生の真理などすべてを熟知していたりします。ではそもそも悟りにはどのような意味があるのでしょうか。

悟りを開いている人にはどのような特徴があるのでしょうか。今回は悟りの意味や悟りを開いた人の特徴などについてご紹介します。

悟りを開くとはどういうことか

そもそも悟りを開くとはどういうことなのでしょうか。悟りを開くには必要なことはあるのでしょうか。

悟りについて

悟りは、言葉で取り繕われたようなものや表面的なことの本質や真意を見抜くことができることを言います。類語や関連語として、「了悟」や「了覚」、「悟了」「仏覚」などが挙げられます。

悟りを開いた人は心理的かつ精神的境地に達しており、執着心や雑念が無くなった状態を言います。人は楽しさや寂しさ、悲しさなど、気持ちという感情によって動かされます。その感情に振り回されることも時にはあります。

悟りはどうしてそのような事が起きたのか、物事の深くまでを判断して、周囲に配慮することができるのです。

悟りを開くために必要なこと

悟りを開くためには何が必要なのでしょうか。毎日を当たり前のように過ごしてきた世界は本当に正しいのでしょうか。目の前のことだけで行動して、魂が置いてけぼりになっていたりしませんか?

悟りを開くためには坊さんたちのように修行をするわけではなく、とても大切な4つの要素があります。

認めること

私たちは人間として生まれてきました。このこと自体素晴らしいことなのですが、不完全な部分を認めて受け入れることが大切なのです。人間というものは不完全な状態で生まれてきます。

その不完全さを認めることがとても大切なことなのです。悟りを開くということは特別な人にだけできることではなく、誰しもできることなのです。

自分のコンプレックスや悩み、トラブルなどの苦しみから逃げるような現実逃避者もいますが、認めることなく逃げるのが結局何も解決することができません。逃げて逃げて逃げ回っているといつかは精神異常者になってしまうのです。

今後、様々な経験のなかで感じることや未知なことを楽しみましょう。そして不完全であることを認めて受け入れることで、あなたの価値観や見えてくるものが変わってくるでしょう。認めた後は自然に楽しむことができるでしょう。

冷静でいること

どんなことに対して慌てたり混乱しているような人をときどき見かけることがありますが、冷静でいないと、その先のことが見えません。あなたが冷静でいれば、周囲も雰囲気も変わりますから、感情に流されやすい自分自身を受け入れて、冷静になるにはどうしたらいいのか決めておくと良いですね。

常に行きかう情報に踊らされず自分の心を必要以上に騒がせないようにしましょう。

シンプルなもの

悟りはすごくシンプルなものです。不安な気持ちが複雑にしていますのです。特に難しいものではなく、とてもシンプルなものだということを思い出しましょう。悟りを開くためには、問題を難しくしないことです。勘ぐったり、疑ったり、裏切ったり、騙したりすることもなりません。あなたの心がいつもシンプルですっきりしていれば、複雑なものは入ってきません。

悟りを開いた人の8つの特徴

いきなり悟りを開きたいと思っていてもそもそも悟りを開くってどういうことなのだろうと思うでしょう。悟りを開く人は仏様やお釈迦様のように穏やかでいつも微笑んでいるような雰囲気があります。実際に悟りを開いた人の特徴をご紹介しますので、近くにいたらその人を観察してみると良いでしょう。

物事に執着しない

悟りを開いた人は物事に執着していません。物質にこだわらないため、物がないことに対する不安や、周囲の人が持っているのに自分が持っていないときに欲しいという心理や「時代についていけていない」という恥ずかしい気持ちになることはありません。

本当なら自分が表彰されたはずのことでも、正当に評価されるべきだったのにという気持ちや注目されたかったという気持ちになることがありません。流行だからと商品を買い漁ったりすることも無いのです。

自分が注目されるべきだったことが、他の人に奪われたとしても素直に喜んだり祝福できるように物事に対して執着が無いのです。

無ければなくていいという思考をもっており、多くのことを必要としていないのです。

感情的にならない

人間には喜怒哀楽がありますから、様々な場面で色々な感情が出てくるものです。しかし悟りを開いた人はいつも穏やかで優しい笑顔で、周囲の人に対して嫌な気持ちにさせることがなく、感情的になることがありません。まさに無の境地を持っているのではないかと思わせます。

もちろん誰もが出来るだけ感情的にならないように、大人なら最低限のマナーを守っています。ただ、たとえ良い顔しようと努力を使用としてもいつかは化けの皮が剥がれるものです。しかし、悟りは開いた人は化けているわけではないので剥がれようがないのです。

他の人に関心を持たない

子どもを持つ親の多くは自分の子と他の子を比べてしまいがちです。「〇〇さんとこの子は成績もいいのになんであなたは…」などと蔑む親もいます。周囲の子どもの成績や習い事、家庭環境まで調べ上げている人もいます。保護者ネットワークのような感じですが、このようなものではなく、学校や職場で他の人に興味を持つ人もいるでしょう。

他人の持ち物や趣味が気になったり、プライベートが気になるのです。悟りを開いている人は、自分以外の人には基本的に関心を持ちません。そうはいっても人間関係を築けないわけではありません。いつも自分の内面と話しているので、他者に関心を持つことがないのです。

人に興味が無いため、悟りを開いた人は急にモテたとしてもモテ期とは気づきません。自分のことを必要としている人がいるだけだと思っているのです。

エゴが無い

自分を守ろう、恋人を守ろう、家族を守ろうなどと、大切な人の為に強引でも守ろうとする人がいます。悟りを開いた人にはエゴがありません。自我を手放しているので、欲しいものやこうしてほしい、こうなってほしいという願望を持っていないのです。

こんな人がいるのかと疑問になってしまうでしょう。

しかし世の中には無欲かと思える人もおり、「必要なものは私が望まなくても手に入る」と思っているのです。何かに生かされている、身を任せているというような人なのです。

手放し上手

執着心が無いため、物でも人でも手放すのがとにかく上手です。他の人から欲しいと言われたら嫌な気持ちになることなく差し出す人です。例えば、昔話の傘地蔵に出てくるおじいさんのような感じです。あのおじいさんも売り物の傘を惜しみなく地蔵に与えています。

このように執着することがないため、恋愛でもパートナーを束縛することはありませんし、他の人をコントロールすることがありません。そのため、負の感情を持つことがありません。

いつも相手のことを尊重しているため、人と争うこともまずありません。悟りを開いている人は物や感情を手放すのが得意なのです。

欲望がない

もっと出世したい、旅行したい、大金をてにいれたいなど、人の数だけ夢や欲望、虚栄心があります。しかし悟りを開いた人は望んだりすることが無く、情熱や欲望がありません。これは諦めているということや適当になっていることではありません。

欲望は無いものねだりということです。

しかし、悟りを開いた人は自分に足りないものが無いと思っています。そのため、欲しいという感情が沸いてこないのです。

なぜなら、今自分の置かれた状況に満足しているからです。新しいものが欲しいとか、満足できないという感情とは縁が無いのです。欲望が沸いているとその欲望を叶えるために偽善者になったり、時には手段を選びません。悟りを開いた人はそのような事は一切ないのです。

自分との対話が上手い

悟りを開いた人は自分自身と話すことをとても大切にしています。瞑想が上手な人は他の人や周囲の状況に流されることがありません。どのような状況でも自分と話をして、正しい判断をします。

これは自分のしたい道を突き進んで、周囲の人の声が聞こえないと言う事ではありません。例えば、話が一方的でコミュニケーションが取れないと言う事は全くの別物なのです。

悟りを開いている人は、自分のことを一番に理解し、他の人の声もしっかりと聞いて本質を見抜ける人物なのです。

限界がない

悟りを開いている人は自分の限界を決めていません。感情が存在しないからです。「私には無理」、「これ以上はできない」という感情を持っていないのです。このような感情は自分を守るための保険でしかないのです。

また、挑戦し続けることや努力をしたいという想いも欲望があってのことです。

悟りを開いた人は何でもすんなりと出来てしまうのです。出来ないことがなく、全てを超越していますので、何をしたとしても限界が無いのです。一般的という言葉が当てはまらないため、対処方法がわからなくて困る人もいるでしょう。悟りを開いている人には自然なことなのです。

悟りを開く方法は?

では悟りを開くにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは悟りを開く方法をご紹介します。

エゴを手放す

悟りを開きたければ自我を手放しましょう。エゴは自分以外のことが大事に思えなくなってしまう最大の敵なのです。例えば、「家族を守らなければならない」という中には「家族を守る自分かっこいい」という意味を含んでいるのです。自分が一番かわいいから周囲を傷つけてはいいということにはなりません。

エゴは時には大きなものも壊してしまいがちなのです。自分と対話ができるのはわがままを通すことでは無いのです。

あなたにとって都合が悪いことも受け入れることが対話なのです。エゴはあなたさえよければ周囲はどうでもいいという状況を作りがちです。心をさらけ出しましょう。

執着しない

執着心というものはとても怖い感情を生み出します。そんな執着心はすぐに手放しましょう。これは物やお金や感情を手放すということです。このように手放すことはとても大切なのです。

例えば、怒りの感情を手放さずにいたら、自分では信じられないようなことを発言していることもあります。ヒステリックという言葉がありますが、これも執着心により生み出されたものなのです。

執着することはろくなことになりませんので、やめましょう。

感情的にならない

あなたは感情的になったことはありませんか?感情的になるとろくなことがありません。例えば、混んでいる道でぶつかったときに、感情的に怒る人を見たことはありませんか?子どもが争っているのならまだわかるのですが、大の大人でしかも年齢が高めの人が多いのです。

ストレスが溜まっているのかもしれませんが、周囲の人は見ていて気持ちの良いものではありません。

あなたが行動している中で頭にくることがあったら、感情的にならずに、一度深呼吸をして落ち着きましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は悟りを開くことについてご紹介していきました。悟りを開いている人を無欲で感情が無いという字面で見れば冷たい性格をしていそうな感じがしますが、実際はそうではなく、仏様のような雰囲気を醸し出しているのです。

ブッダとイエスなどの聖者たちが出てくる漫画がありますが、そこに出てくるブッダがまさにイメージ通りと言えるでしょう。もし身近に悟りを開いている人がいたら、その人のことを観察してみるといいでしょう。

感情的にならないことや冷静になることは自分磨きにも大切な要素です。まずは自分磨きだと思って始めてみてください。

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