亡くなった人が夢に出てくるときは、夢を見たときのシーンや感情が最も重要です。見た瞬間はドキッとして、起きてから色々と思いを巡らせるかもしれません。
良い感情やカラーの夢は吉夢となりますが、陰鬱な情景や沈んだ感情のときは注意や警告になります。
一般的に死者の夢、亡くなった親族や友達の夢は「再生」や「現状」を表します。仕事、家庭、健康面、恋愛など様々な場面で「強いメッセージ」を伝えているのです。
亡くなった人が夢に出てくることの意味
亡くなった人といえば、まずは自分の両親や祖父母、親戚、親しい友人をイメージするでしょう。夢の中に出てくる親族は自分と心の部分で同じDNAを持つ人です。そのため、夢に出てくること自体が強いメッセージを持つのです。
亡くなった人の中には友達や歴史上の人物、まったく面識のない人物まで出てくることがあります。夢占いにおいて、物や場所、時間などより「人物」が出てくることの方が、自分の内面に訴える意味は大きくなります。
それぞれの人物に注目して夢の意味を理解し、現実の世界で生かしていきましょう。
亡くなった祖父の夢(グランドファザー)
祖父母が夢に出てくるというのは、他の親族や友人が出てくるのとはちょっと意味が違ってきます。亡くなった祖父=本当の祖父とは限らず、心理学上のグランドファザーとして表れてくるからです。
グランドファザーは人類が共通して持っている無意識の中にいる人物。その人が夢に出てくるのは、大きな包容力や安心が得られるという意味になります。
時間や空間を超越した存在がグランドファザーです。夢の中での印象で「親族の祖父かグランドファザー」であるかがわかるでしょう。
夢での出会いがとても温かく、どこか懐かしい感じがしたら無意識にいる大いなる存在です。
長い経験と知識、世界に共通するイマジネーションを持つ人物がメッセージを伝えています。
- 仕事面で成功し心身ともに大いなる安心を得る
- 考えていることに大きなひらめきがある
- 強い体を持ち体調が良いなど健康運が上昇する
- 物を生み出すアイディアがわいてくる
- 強い攻撃性と優しさを併せ持つ
グランドファザーは世界共通の父性を表しています。
女性の中にも男性性は存在しますから、夢の中で祖父や見知らぬおじいさんが出てきたら吉夢となるでしょう。大きな存在に守られている、あなたを見ているという意味になるので、大きな安心が得られます。
親族としての祖父の夢
親族である祖父が夢に出てきた場合も似たような意味になります。夢の中で「あっ!おじいちゃんだ!」と気付き、懐かしさや嬉しさがある時は「親族としての祖父の夢」になります。
親族であれば祖父へのイメージは具体的なものになるでしょう。おじいさんがどんな人だったかを想像してみてください。
性格、仕事、人生の問題などで、祖父に対するイメージが強い部分がメッセージとして表れているのです。
とにかく厳格な人だったなら、今の自分に対して「生活を律すること」を伝えているかもしれません。温厚で孫思いの人だったら、今の自分に対して「周囲に対する優しさ」を伝えているかもしれません。
何かトラブルを抱えた人、破天荒な人生を歩んだ人なら、同じ道に陥らないよう注意を与えていることもあるでしょう。自分自身の生活を振り返って、祖父からのメッセージを受け取りましょう。
亡くなった祖母の夢(グランドマザー)
グランドマザーも人類共通の無意識の中にいる人物です。グランドマザーは地球そのもの、慈悲、育成、母性を表します。
祖母または面識のないおばあさんの夢を見て、心地よくあたたかい感情がある場合はグランドマザーからのメッセージといえるでしょう。
- 人(会社の部下や後輩)を育てる
- 穏やかに見守る時期
- 恋愛でのビッグチャンスをつかむ
- 周囲の誰がみても輝きや美しさを感じる時期
- 他人に分け与える
グランドマザーは母性や慈悲の象徴ですから、自分の内面で大いなる母性、海のように深い愛情を得られる意味になります。
婚約者が見つかるなど、恋愛面での運気の上昇も予想できます。男性の中にも女性性は存在します。男性が夢を見た場合は女性からモテる時期を表すため、恋愛運が好調というメッセージになります。
親族としての祖母の夢
親族である祖母が夢に出てきた場合は、懐かしさや嬉しさを感じるでしょう。親族であれば、祖母に対するイメージがはっきりしているため、メッセージも具体性を持ちます。
性格、仕事、育児、人生の問題などで、祖母に対するイメージが強い部分がメッセージとして表れているのです。
祖父の夢と同じように、おばあちゃんの人柄に思いを巡らせてみましょう。その人に対するイメージで最も強い部分が、現実の自分に伝えていることになります。
亡くなった誰かの夢(シャドウ)
亡くなった人の夢を見たとき、夢の情景がモノクロだったり喪失感や虚無感が伴う場合があるでしょう。これはシャドウが無意識の中から表れていることを意味します。
人類に共通する心の暗部が表層化しているというメッセージです。現実の世界で、負の側面に意識が向いているのかもしれません。
日ごろのストレスや心配事が原因かもしれませんが、シャドウからのメッセージを読み取ることで事態を好転させることも可能です。
状況によっては優しさが必要だったり、自分を抑えるべきというメッセージになります。職場や学校、その他の環境の中で、悪意・敵意・競争心が強すぎる傾向が見えるとシャドウが表れてきます。
シャドウは決して悪い存在ではなく、強い負のパワーの持ち主として影響を与えてくれます。
シャドウを見た時の現実世界の状況を振り返ってみましょう。次のような場合において、シャドウはその力を発揮します。
- 人生において涙を流すくらい厳しい状況
- 負けられない勝負事の場面
- トラブルが降りかかって辛いとき
- 芸術活動で強いメッセージを伝えたいとき
人間は性善説のもとに仕事や生活をしていきますが、同じく性悪説の視点も持ちあわせています。
人生における負の場面に陥ったときや、芸術的な爆発力を内面から生み出すときに必要なことがあります。逆境に立たされた場合に、シャドウの夢は大きな力を与えてくれるでしょう。
亡くなった親族や友達の夢
亡くなった肉親や友人の夢はその人へのイメージが重要なポイントになります。その人がどんな人で、夢の中でどんな様子だったか思いを巡らせてみると、意味がわかってくるでしょう。
今の自分が必要としている内面的な力をメッセージとして伝えているのです。
・友達 自分の意識が閉鎖的になっているため、視野を広げるとき
・父親 仕事や学業などで攻めの姿勢を持ち、父性を必要とするとき
・母親 周囲への気づかいや優しさ、内面的な物事に目を向けるとき
一般的には父親や父性、母親は母性を表す意味になります。これに加えて個人的な両親や友達へのイメージが、そのとき自分に必要なことというメッセージです。
兄弟や姉妹も同じく、家族であればその人へのイメージが今の自分に必要となるときを表しています。
亡くなった人と自分の関係を思い、偲ぶことで夢のメッセージを読み取ることができます。
亡くなった人といる場所や行動にまつわる夢の意味
亡くなった人と一緒に何かをしている場合はその行動に対する意味が加わってきます。どこで何をしているかも大きなポイントで、夢占いでは主に「過去や再生」を表すことが多いといえます。
死者からのメッセージはいずれも未来への道標となるでしょう。また、稀に死後の世界へと通じる神秘的な夢もあります。
亡くなった人と家で会話する夢
亡くなった親族や友人と家で会話するのは、時間を超えて距離を縮めようというメッセージです。「過去との対話が必要」という意味で、現実の自分にとって過去の人や物事、歴史から学ぶべきことを伝えているのです。
仕事や学業などで、過去に意識を向けることで新しい道が開けていきます。死者との会話は、現実世界での意思疎通のスピードを表しています。物事を覚えたり伝えることに秀で、仕事に生かすことができるでしょう。
同時に金運アップのメッセージでもあります。自分よりも大きな経験と知識を持つ人とのコンタクトは、自分以上のパワーを得られるという意味です。
お金も能力も、現在の自分の意識より大きな部分で物事を獲得できるということになるでしょう。
恋愛運でも大きな効果
死者と話をするのは恋愛にも大きな影響を与えます。時間や空間を超えた相手と話ができるのは、現実世界でそのような相手が見つかるというメッセージです。
自分の表情や思い、ちょっとした言葉から意思をくみ取ってくれる男性や女性が現れます。結婚を考えてもよい相手で、夢の中の「家」という状況が距離の近さを表しています。
亡くなった人と食事をする夢
亡くなった人と食事をするのは、その人が自分の生活を守ってくれるというメッセージです。夢占いでは、食事=生活の糧=仕事=お金=愛情という意味になります。
夢に出てきた人の影響力があって今の生活が維持できるということです。死して名や人脈、影響力を残しているという、愛情の大きさがうかがえるでしょう。
この種類の夢は、親族だけとは限りません。過去の偉人が夢に出てきた場合は、その人が取り組んだ分野にチャレンジすることで人生が開けていきます。自分のやるべきことを伝える神秘的な夢になります。
亡くなった人が体をさわる
亡くなった人の夢で警告となる夢は、無言で自分の体の一部だけを触るなどの夢です。軽く手で触れた部分が、自分の体調面や何らかの病気と関わってくるため、ケアしたほうが良いというメッセージになります。
日常生活の中で体に違和感を感じないか振り返ってみましょう。生活習慣を変えることで、夢の内容も変化していきます。亡くなった人が再び現れ、笑顔になると体調面の問題は解消ということになります。
死後の世界とのコンタクト
ごく稀に死後の世界とコンタクトをとる夢を見ることがあります。宗教上の偉人などはその典型といえるでしょう。
霊的な強いメッセージなので、現実の世界で大きな幸運が訪れる可能性大です。夢と現実のはざまで見る映像なので、意識の超覚醒という表現が正しいかもしれません。
エベン・アレクサンダー医師の死後体験、スウェーデンボルグの霊界通信などがこの例といえるでしょう。
まとめ
亡くなった人の夢からは「過去・再生」というメッセージが込められています。大きな愛情や穏やかな時間の流れで守られていることを意味しています。
夢を見た人は思わず嬉しさや懐かしさに包まれるのではないでしょうか?過去からの愛情は、その人をずっと守ってくれることを表しているのです。
稀に霊界との交信という夢もあるため、過去の人物を調べてみるのも夢の楽しさかもしれません。
亡くなった人の夢は、現実での意識の覚醒を促すこともあります。今取り組んでいる仕事や学業で、大きな飛躍を経験できる可能性があります。
亡くなった人の夢と聞くと、悪いことかな?とイメージしがちですが、夢の良い部分に目を向けることで愛のあるメッセージだと気付くことができます。