努力家の人の特徴や長続きさせる方法とは?有名人のエピソードを紹介!

皆さんの職場や学校には、誰もが羨むような素晴らしい技能を持っていたり、仕事や勉強で常に良い成績を収めている人はいますか?

そうした人たちは、よく周囲から「生まれつき才能があるんだ」などと言われますが、実は誰よりも多くの努力を積み重ねてきた「努力家」なのかもしれません。

中には、そもそも努力を続けられること自体が才能だと思っている人もいるでしょう。

しかし、努力は限られた人たちだけができる特別なものではないのです。

そこで今回の記事では、努力家の人に見られる特徴や、努力家で知られる有名人、さらに努力家になる方法についてご紹介したいと思います。

「普段から物事が長続きしない」「つい楽な道を選びがち」というあなたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。今後の人生にきっと役立つはずですよ!

努力家とは?

「努力家」という言葉には、次のような意味があります。

【努力家(どりょくか)】
目標を実現するために熱心に訓練を続けている人、自分の能力や技能を磨いている人などを意味する表現。

(引用元:Weblio辞書

周りから努力家だと言われる人は、自分に厳しく多少の困難にも負けない強い精神力の持ち主で、周囲からも高く評価されることが多いでしょう。

事業で大成功を収めた人や、プロの世界で活躍するスポーツ選手、ドラマや映画には欠かせない存在の俳優さんなど、多くの人が憧れるような魅力的な存在であればあるほど、人知れず努力を積み重ねているものです。

努力家に見られる7つの特徴

努力家の人に見られる特徴を紹介します。

①とにかくストイックである

少し前に「ダイエットは明日から~♪」というCMソングがよく流れていたのを覚えているでしょうか。

このフレーズのように、目の前の課題を先延ばしにしようとするのは、努力が続かない人の典型的な特徴です。

これとまったく反対の意味になるのが、サッカー元日本代表・遠藤保仁さんの著書のタイトルにもなった「明日やろうはバカヤロー」というフレーズ。

まさに、どんな時でも自分自身を厳しく律する努力家の人をあらわした言葉です。

努力家の人たちは、目標を達成するためには「今この瞬間から頑張らなくてはならない」ということを知っており、さらにそれを実行するだけのストイックさも持ち合わせています。

厳しさゆえに自分を追い込みすぎて苦しくなることも多々ありますが、それでも簡単には諦めようとしません。一度やると決めたら最後までやり抜く、強い心の持ち主でもあるのです。

②失敗することを恐れない

人は誰しも失敗をすることがあります。それは努力家の人もそうでない人も同じです。むしろ、物事を簡単に諦めないぶん、努力家のほうが失敗経験が多いのかもしれません。

それでも努力を続けていけるのは、失敗を恐れていないから。

努力家の人も失敗すれば落ち込みますし、自信を無くしてしまうことだってあるでしょう。

しかし、いつまでも立ち止まったままではいません。すぐに気持ちを切り替えて、失敗を今後にどう生かすのかを考えるのです。

「失敗するのは仕方ない」「ダメでもともと」といった割り切った考え方ができることで、様々な挑戦ができ、それがいつしか自分自身の成長につながっていきます。

一方、努力ができない人は、失敗を恐れるあまり確実に達成できる簡単なことしかしなかったり、挑戦すること自体から逃げてしまうため、いつまでたっても成長できません。

③明確な目標を持っている

とある調査によると、20代女性のおよそ8割の人が、これまでダイエットに挑戦して挫折した経験があるそうです。

こんなにも多くの人がダイエットを諦めてしまうのは、どうしてなのでしょうか。

それは、目標が漠然としすぎているから。ただ「痩せたい」というだけでは、何をどう頑張って良いのかわからず、努力を続けるモチベーションを維持しにくいのです。

一方、「夏休みまでに体重を5kg減らす」といったように、最終的なゴールがはっきりしていれば、そこを起点として目標達成に向けて自分が何をすべきかを考えることができます。

つまり、目標を達成できる人とできない人との違いは、「何をいつまでにどうしたい」という具体的な目標を設定しているか、それを達成するために必要な努力をわかっているか、という点にあるのです。

④「自分はできる」と信じている

努力ができない・長く続かない人は、行動を起こす前から「どうせ自分には無理」「やってもムダかも」などと考えてしまいがちです。

しかし努力家の人は、「私にはできる」と信じてポジティブに考えているため、多少苦しいことがあっても挫けずに乗り越えていけます。

努力家の人は、これまでの成功体験から「努力は必ず報われる」ということを身をもって学んでいます。

自分を信じるということは決して容易いことではありませんが、自分の努力によって目標を達成した経験があるからこそ自分を信じられるのです。

⑤責任感が強い

どんなに努力をしても、思ったような結果が出ないこともあるでしょう。

努力家の人は、それを他人や周囲の環境などのせいにして、言い訳をすることはありません。

うまくいかなかったのは自分に責任があると考え、その理由にきちんと向き合い、解決策を見出そうとします。

⑥負けず嫌い

努力家というと「なりふり構わず一つのことに取り組む人」というイメージがありますが、実は努力家こそ他人と自分とを比べているものです。

「あの人はこんなこともできている」「自分はあの人よりに負けている」と、同じ目標を持ったライバルと自分とを比べ、「あの人には絶対に負けない!」と自分を追い込むことで、ストイックに努力を続けられるのです。

負けず嫌いな性格の人は、努力によって大成する可能性が十分にある人だと言えるでしょう。

⑦努力することが習慣化している

皆さんは、努力をすることは苦しいことや辛いことだと思っているでしょうか。

努力家の人は、何の努力もしない状態でいるほうが逆に落ち着かないといいます。

だらけた生活をしていては、自分の能力が衰えてしまい、やがてライバルに差をつけられてしまうと考えているのです。

そのため、努力家の人にとっては、努力をするのは自分にとって当たり前のこと。

もはや、食後に歯を磨いたり、寝る前にお手洗いに行ったりするのと同じような感覚なのかもしれませんね。

よくTVや雑誌などで、女優やモデルさんが美容法やスタイルキープの秘訣などを聞かれて「特に何もしていません」などと答えているのを目にするでしょう。

あれは、本当に何にもしていないわけではなく、何かしていても本人には「努力をしている」という自覚がないことが多いのだそうですよ。

有名人・芸能人の努力家エピソード

先ほど触れたように、多くの人々の心を魅了する存在であればあるほど、華やかな舞台の裏では人知れず厳しい努力を重ねているもの。

続いては、各界で活躍する有名人たちの努力家エピソードをご紹介します。

イチロー(プロ野球選手)

「努力の天才」と評されるイチロー選手。

小学校6年生の頃にはこんな作文を書いています。

「ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。

そのためには、中学高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるためには練習が必要です。

ぼくは、3歳のときから練習を始めています。3歳から7歳までは半年くらいやっていましたが3年生の時から今では、365日中360日は激しい練習をやってます。

だから1週間中で友達と遊べる時間は、5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。」

(※引用元:Exciteニュース

この自信に満ち溢れた作文の内容が後に現実のものとなり、高校卒業後はドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)に入団を果たしました。

幼い頃から「プロになる」という強い信念を持ち、周りの友達が遊んでいる時でも厳しい練習を続けてきたからこそ、メジャーリーグでも高く評価されるような超一流選手となれたのですね。

石原さとみ(女優)

男女ともに人気で「女性が選ぶなりたい顔」にも毎年上位にランクインしている石原さとみさん。皆さんの中にも、憧れている人が多いのではないでしょうか。

現在はスリムな印象の石原さんですが、デビュー時は今よりもぽっちゃりとした体型で、どこか垢抜けない雰囲気でした。

そんな石原さんがトップ女優の仲間入りを果たせたのは、忙しい中でも運動をしたり、太らない食事を心掛けたり、さらに世間で可愛いと言われるヘアメイクの研究をしたりして、どんな時も自分磨きを怠らなかったからだと言われています。

また、ドラマや映画では、自分が演じる役柄のメイクを石原さん自身が考え、担当しているのだそうです。

「ドラマとか、映画とか、舞台のお芝居に関する時はメークは自分でするようにしていますね。」

「(メーク研究は)夜な夜なやってますよ。ぶわーっとメイク道具広げて、この子(役柄)はどういう子かなと思いながら、リップからシャドウからチークから眉毛の色から、全部選んでますね。」

(※引用元:modelpress

こうした美に対してストイックなところが、石原さんをより輝かせているのですね。私たち女性もお手本にしたいものです。

【就活生・転職者必見】努力家を自己PRするコツ

さて、ここからは、就職活動を控えている学生さんや、転職を考えている社会人の皆さんのために、自分が努力家であることを企業にうまくアピールする方法をご紹介します。

努力ができるということは、とても素晴らしい長所です。

しかし、努力家であることを自分の強みとしてアピールしようと考えている就活生や転職希望者は大勢います。

そのため、ただ「〇〇を頑張りました!」というだけではイマイチ説得力に欠け、企業側に強く印象を与えることはできないのです。

自己PRは、選考の合否を大きく左右する重要な項目だと言われています。ぜひ以下のポイントを参考にして、印象的な自己PRを考えてみてくださいね。

どんな努力をしたのか具体的に伝える

「努力」という言葉はとても抽象的なものです。したがって、自己PRで努力家をアピールする際には、以下のようなことを具体的に説明する必要があります。

  • 何に努力をしたのか
  • 努力をしようと思った動機は何か
  • どういう工夫をしたのか
  • どれくらい継続して行ったのか
  • 努力によってどのような成果を出すことができたのか

たとえば、TOEICのスコアを自分の強みとしている人であれば、ただ「TOEIC試験に向けて英語の勉強を頑張りました」だけでは、努力家であることがまったく伝わりません。

まず、英語の勉強をしよう、TOEICに挑戦しようと思ったのには「将来的に海外で活躍したい」「苦手な英語を克服したい」など、何らかの動機があるはずです。

次に、TOEICの目標スコアを達成するために「最低でも1日〇個の単語を暗記した」「毎朝〇時に起きて必ず英語の勉強をした」など、自分がどのような努力をしてきたのかを具体的に伝えます。

そして最終的に「〇点までスコアを上げることができた」という成果につなげることができれば、コツコツと地道な努力を重ねて目標を達成できる人間だということが企業側にアピールできるでしょう。

実績は必ずしも必要ではない

努力と結果は必ずしもイコールではありません。自分なりに努力はしたけれど、思ったような成果を上げられなかったという人もいるでしょう。

特別な実績がないとアピールポイントとしては不十分に感じるかもしれませんが、企業側は努力によって生まれた実績そのものよりも、努力の過程からその結果までの全体を通して評価を行っているのです。

したがって、努力をした経験からから何を学び、その努力を今後どのように活かしていくのかを伝えられるかが重要なポイントとなります。

先ほどのTOEICの例であれば、「苦手だった英語が今は大好きになった」「次回はスコア〇点を目標に、現在も継続して勉強している」といったことが伝えられると良いでしょう。

【今日からできる】努力が続くようになる4つの方法

さて、皆さんは目標の達成に向けて努力ができるタイプでしょうか。

「何をやっても長続きしない」「辛いことがあるとすぐにやる気をなくしてしまう」という人のために、最後は努力を続けられるようになる方法についてご紹介いたします。

冒頭でも触れたとおり、努力ができるというのは、限られた人たちだけの特別な力ではありません。生まれながらの天才にはなれなくても、努力家には誰もがなれるものなのです。

①目標を明確にする

努力家の特徴のところでもお話しましたが、目標を達成できる人とできない人との大きな違いは「目標が具体的であるか」という点にあります。

目標が漠然としたものだと、何をどう頑張ったら良いのかがわからないため、やる気を維持しにくいのです。

たとえば「100万円貯金をする」という目標を立てたとしましょう。

「いつまでに」という期間が決まっていなければ、100万円ものお金を貯めるなど、とてつもなく困難なように感じませんか?

「どれくらい生活を切り詰めれば良いんだろう・・・」「あれもこれも我慢しなくちゃダメなのか・・・」などと辛いことばかりに考えがいってしまい、貯金を始める前から挫折してしまうかもしれません。

しかし「5年かけて100万円貯金する」という目標ならどうでしょうか。

1年で20万円、1ヶ月で約1.6万円を貯金すれば良いわけですから、「外食を減らして自炊しよう」「車じゃなくて自転車で通勤しよう」といった節約方法、つまりどんな努力をしたら良いのかが思いつきやすくなります。

これは、ダイエットでも資格取得でも考え方は同じです。

ゴールを設定し、そこを起点に逆算して考えることで、今自分が何をすべきなのかが見えてくるようになるのです。

②すぐに結果を求めない

物事を継続することができない人は、すぐに結果を出そうとする傾向があります。

たとえば「10㎏痩せたい」と思っている人が、2~3日食事の量を減らしただけでは、おそらく達成できませんよね。仮にできたとしても、短期間のダイエットは体重をキープできずリバウンドしてしまうケースがほとんどです。

ダイエットに限らず、何事も大切なのは「継続すること」。

短期集中で頑張って結果を出そうとするよりも、少しずつの努力でも毎日続けることによって、行動や意識が習慣化し、時間が経ってもその状態を維持することができるのです。

なお、人間は物事を2ヶ月間続けると、それが習慣になって、やらなくては落ち着かなくなってしまうそうです。

物事が続きにくい人は「まずは2ヶ月!」と決めて取り組んでみてはいかがでしょうか。

③努力を継続させる環境を整える

せっかく目標を立てても、誘惑に負けてついつい怠けてしまうクセがあるという人は、まず自分が努力できる環境を整えてみてください。

たとえば勉強がしたいなら「試験に合格するまではゲームや漫画などを部屋に置かない」、貯金がしたいなら「普通預金から定期預金に変える」などなど。

否が応でも自分が決めた目標にしか向かえないような環境を自ら作り出してしまうのです。

④ポジティブに考える

自分がどれだけ頑張っても、それを評価するのは他人。そのため、努力したからといって必ずしも良い結果が返ってくるとは限りません。

努力が評価されないと「今までの頑張りはすべてムダだったのか」「やっぱり私には無理だったんだ」とガッカリしてしまいますよね。

しかし、たとえ結果が出なくても、努力した経験は決して無駄ではありません。

「1つの物事を最後までやり遂げた」「腕を磨くためにたくさん練習した」といったことが達成できたことは、あなたの素晴らしい財産なのです。

努力しようと決意したこと、そしてここまでのプロセスを一生懸命こなしてきた自分を褒めてあげましょう。

まとめ

今回の記事では、努力家と呼ばれる人たちの特徴や、努力家になるための方法などについてご紹介してまいりました。

記事中でも触れたように、努力家と呼ばれる人たちは、周囲から見るとものすごくストイックに頑張っているように見えるものですが、本人たちにはその自覚がないといいます。

それはきっと、努力をすることが楽しいからなのではないでしょうか。

たとえば、女性の皆さんなら共感していただけると思いますが、好きな人ができると急にお洒落やメイクが楽しくなったりして、それまで面倒だと思っていたことでもやろうという気になりますよね。

勉強でもスポーツでも、努力ができる人はそれと同じような感覚でワクワクしながら目標に挑んでいるのではないかと筆者は思います。

普段は三日坊主で終わってしまいがちなあなたも、決して努力ができない人というわけではないでしょう。人は何か夢中になれることを見つけたら、苦しいことでも楽しんで乗り越えていくものです。

努力の先にある、自分の輝かしい未来を想像すること。これが努力を継続するための第一歩ではないでしょうか。

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