その昔、「愛人生活」というタイトルの歌謡曲がありました。愛人という立場が日陰者で物悲しい存在であるということを歌った歌でしたが、現在は不倫男性をパパ、愛人のオファーをパパ活と、ライトな行為であるかのように呼んでいます。
実際、愛人であることを望み、愛人を欲する需要と供給がないわけではないので、成り立つのでしょう。人気ブログの主、ソフィ成瀬さんのように、プロ愛人として生計をたてていたり、高級交際クラブに登録し何人ものパパをつくっている女性もいます。
愛人になりたい人はどんなタイプなのか、そのメリットデメリットをご紹介します。
愛人という存在
男女ともに家庭がある場合はW不倫、どちらか片方だけに家庭がある場合は不倫、これらは恋愛感情によって成り立っています。
ですが、愛人関係とは、継続的かつ金銭で成り立つ関係です。不倫・浮気相手との違いは、金銭的な援助の有無だと言えそうです。
愛人を求める男性心理
男性が愛人を求めるのは、単純に、妻とは違う若い妾が欲しい富豪でないのなら、夫婦関係に不満、家庭内での息苦しさを感じていて、それを外で発散したい欲求の解消です。女性は子供ができると、どうしても妻の立場より母親の立場に寄りがちです。
仕事と子育てを両立して忙しくしているならなお、夫のことは後回しになってしまい、寂しさや欲求不満を感じた男性が、外に女性を求めるのです。
性的嗜好の発散
母になり、セックスレスになってしまった妻に対する欲求不満の解消相手としてだったり、妻とはできないような特殊な性的嗜好を満足させてくれる女性を求めているケースもあります。
また、愛人という関係で背徳感をあおり、セックス中の気分を盛り上げ楽しむことができます。妻とのセックスとは違ったセックスを楽しむ相手なのです。
愛人タイプの女性
愛人というと、どうしても日陰者のイメージが付きまとますが、時代は変わってきているようです。昔は、女性は一人で食べていく術がなく、お金のある男性の情けに縋って生きていくための愛人契約でした。が、昨今は女性もあえて愛人でいいという考え方の方もいるようです。
愛人向けの女性とはどんなタイプでしょうか
仕事が大切なタイプ
今は女性が一人で生きていくのも難しくない時代になりました。バリバリ働いて、自分自身の生活は余裕がある、でも結婚して家庭を築いていくための人間関係を育むのが、億劫になってしまった女性は、あえて愛人という立場を選んでいるケースもあります。
ひとりで生きていけるけど、一人きりだと少し寂しい、面倒なことを言わない必要な時だけ側にいる男性がいればいい、都合のいい愛人関係を望んでいます。
いつまでも恋愛だけしていたい
結婚して夫婦になると、愛だけあれば、なんてきれいごとばかりではいられません。家計、家事、子育て、介護など、様々な問題を一緒に乗り越えていかなければなりません。その過程で衝突することも、情けない姿を見せることもあるでしょう。
ですが愛人相手だと、そういった生々しい生活の苦しみを一切見せず、見ずにすみます。男性はいつまでもカッコいいままでいることができて、女性は幻滅しないで済むのです。
相手のいいところしか見たくない女性は、愛人向きと言えます。
いつまでも女としてみて欲しい
家庭内の雑事に追われ、いつしか母の顔になり、女としての顔を忘れてしまう妻。それよりも、美しさや妻では得られない癒し、妻とはできないセックスなどで相手を楽しませる愛人のほうがちやほやしてもらえる、と考える、あえて愛人を選ぶ人もいます。
いつまでも女として見てもらいたい、お姫様扱いしてほしい、そんな女性は愛人向きかもしれません。
愛人関係のメリット
愛人ですから、将来的に結婚して一緒に生きていく、という、普通のカップルが描く将来はありえません。では愛人でいるメリットとはどんなことでしょうか。
経済的に豊かになる
愛人契約を、関係を結ぶ前に話し合いがきちんとなされていれば、経済的なゆとりを得られることが、やはり一番のメリットでしょう。
愛人生活のパターンはいくつかあって、大きく分けて「自分でも働きながら、小遣いをもらう」「自分で働かなくても生活できるくらいの愛人手当をもらう」「稼げるくらいの愛人手当をもらう」です。
現在の愛人手当は、ひと月のお手当は10から20万円程度であるようです。プロ愛人の方は、何人もの愛人をかけもちして稼いでいる女性もいます。
もちろん100万円プラスマンションを与えて、という、イメージ通りの愛人生活を謳歌している方もいますが、現在は少なくなっているようです。
気持ちにゆとりができる
経済的に豊かになることによって、気持ちにもゆとりができることは間違いありません。
欲しいものを買い、行きたいところへ行くために、自分のために使えるお金が多くあるというのは、気持ちにゆとりをもたらし、ストレスを軽減させます。
自由を手に入れられる
いい学校を出ても、いい会社に勤められるとは限りません。いい会社に入れても、人間関係に恵まれるかどうかはわかりません。普通に働く、ということは、とても大変なことなのです。好きな仕事ならやりがいも感じますが、そうでなければ、ストレスから逃げたいと思うのは仕方のないことです。
嫌な仕事をしなくても、収入が得られるということは、大きなメリットの一つです。
出世のチャンス
愛人を持てる男性は、お金に余裕があり、社会的に成功している人が多いです。そうした男性と行動を共にすることで、ビジネスのノウハウや会社に関することを学ぶことができます。
そして成功している人の側には、かならず成功者がいます。あなたの人脈を増やすことも可能でしょう。成功者の側にいることは、幾多のチャンスが転がっているのです。
自分のレベルを引き上げてもらえる
成功者と行動を共にすると、普通に暮らしていては出入りできないような、特別な場所に入ることもできます。
レベルの高い食事、レベルの高い装飾品、レベルの高い所作に触れ、それらを学ぶことができます。上質を知ることは、一つの財産でもあります。その経験の価値は無限大です。
自分磨き
世の女性たちは、結婚すると徐々に生活に追われ、女性として自分磨きをしなくなる人が多いです。しかし、愛人という立場の人たちは、自分磨きに余念がありません。紙切れ一枚ほどの保証もない愛人という立場は、相手に飽きられたらそれでお終いです。
少しでも長く相手に愛され続けるよう、飽きられないよう、愛される自分を磨き続けます。結果、いつまでも美しい女性でいられるのです。
愛人であることのデメリット
未婚率が上昇し、生涯独身の女性もふえています。2030年頃には5人に一人が生涯独身と予測されています。女性の中でもその可能性が高いのが、愛人生活経験者と言われています。
どうしてそうなってしまうのでしょうか。
モグラ恋愛に慣れてしまう
愛人は日陰の身で、人目をさけてひっそりと行う恋愛です。親しい人ほど言えない、二人でいるところを誰か友人知人に見られることも避けるので、昼間のデートは難しく、どんどん健康的なスタイルから外れていってしまいます。夜暗い中でしか二人で会えない、モグラ恋愛が当たり前になってしまいます。
いざ、愛人生活をやめて、普通の恋愛をしようと思っても、なかなか健康的な恋愛関係を築くことができなくなります。
周囲に人がいなくなる
愛人という存在を持つには、相手は年上、それもかなりの年上である可能性が高いでしょう。同年代の友人知人はどんどん減って行ってしまいます。孤立してしまうのです。
そうあると、愛人である彼との繋がりが人間関係の全てになり、いよいよ愛人生活から抜け出せなくなります。
金銭の感覚が狂う
普通に働くよりも、楽に大金が手に入ってしまいます。まともに仕事をするのがばからしくなってしまうのです。
最近、愛人手当を出さない男性もふえています。妻子がいることを黙って女性と付き合い、一円も出さずにすませようとする男性です。一種の詐欺行為に近いでしょう。それでいて、不倫関係であるというリスクはお互い同じように負わせるのです。相手を良く見て選びましょう。
恋愛観が歪んでしまう
不倫経験をしてきた女性は、恋愛の価値観もゆがんでしまいます。
そもそも、相手に家庭があることを知って、子供がいたときはお父さんを、奥さんからは旦那様を奪っておきながら、自分は幸せになろうという考え方は歪んでいます。
そこまで深く考えていない、割り切った関係だから、という女性も、既婚者を恋愛対象としてしまった時点で歪みは始まっているのです。
周囲に不倫関係であるということがバレていなくても、歪んだ恋愛観や価値観で、真面な恋愛をしていないな、という雰囲気は伝わるそうです。一度不倫経験をしてしまうと、その歪みを修正できるまで、時間がかかってしまいます。まともな恋愛、結婚をしたくても、なかなか難しい状況に自らを落とし込んでしまう可能性があります。
交際クラブについて
愛人を求める人たちが使う手段はいろいろありますが、もっとも簡単なのがデートクラブともいわれる交際クラブです。
交際クラブとは
交際クラブとは、金銭的な対価を受け取って、男女の出会いを斡旋する会員クラブになります。風俗店や出会い系と間違われがちですが、全く違うものです。大人の男女が自由に恋愛を楽しむためのもので、業者は自治体の条例に基づき、届け出が義務付けられています。
あくまで出会いの場を提供するだけですが、そこで愛人を求めることもできます。
登録時の注意
注意したいのは「安価な交際クラブ」に引っかからないこと。愛人を持てるような成功者は、安価であることを売りにしているようなところには登録しません。
決して暴利を貪ることが目的ではなく、男性会員のために、高級会員に相応しい女性を集めるために、最大限の努力をしているところを選びましょう。「高級交際クラブ」「最高級高級交際クラブ」という名称は一つの基準にしかなりません。しっかりとサポートやサービスの内容を見るようにしましょう。
まとめ
リッチな生活が送れる愛人生活、メリットもデメリットもあることがわかったでしょうか。男性にちやほやしてもらい、気楽に日々暮らしていける生活も楽しいですが、いつか終わりは来ます。それはどのような形かは誰にもわかりません。
愛人を一定期間以上もてるような男性は、既婚者でありながらも精力的で、魅力のある男性で、成功者です。そのためついほだされてズルズルと長い付きあいになってしまうこともありますが、女性としての旬は有限です。
愛人生活で得た経験と金銭で成功する人、相手の家族にバレて、奥様から慰謝料を請求されて人生が躓く人もいます。よく考えて人生を良い方向へ導けるよう、周囲を良く見て判断しましょう。