「24までが食べ頃。25を過ぎたら売れ残り。」
クリスマスケーキ説をご存知でしょうか?女性の年齢及び婚期を、クリスマスイヴである12月24日とクリスマス当日である12月25日に例えたものです。
正しい、もしくはそうあるべきだと思いつつも…「失礼」「捉え方によってはセクハラ」と女性陣がブーイングを飛ばしたくなるそのお気持ち、とてもよくわかります。
今回の記事では25歳という将来を直視せざるを得なくなった年齢と、周囲から鬼のように煽られる結婚について触れたいと思います。
25歳という年齢
なんとなく「25歳までに結婚したいなぁ」という理想を今まで抱いて生きてきた方も少なくはないと思います。
しかし、理想と現実の整合を取ることはとても難しい。今まで自分が思い描いていた25歳になった自分と、実際に25歳になった自分の間にできている埋めようのないギャップに苦しんだ経験はありませんか?
繰り返す転職。そして交際と破局。25歳という年齢になれば、もう既に人生いろいろある。
仕事も恋愛も、思ったほど上手くいっていない。もっとちゃんとした大人として人生を歩んでいるはずだったのに。気づけば軌道修正どころか、その場しのぎの選択しかできない大人になっている。
明るく楽しい25歳になっているはずが、重苦しさを感じている現象と一体どう向き合っていくのが正しいのでしょうか?
いくら晩婚化が進んでいるとはいえ…
四捨五入すると30歳になるあたりから、徐々に年齢が重くのしかかるようになってくる。
25歳はれっきとしたアラサーとしてカウントされるお年頃です。徐々に体力低下を感じている、“年齢的には”れっきとした大人です…。
人生の先輩方の「年々自分の誕生日を素直に喜べなくなった…。」という言葉の意味を、最近になってやっと理解できるようになってまいりました。
マツコ・デラックス氏も、以前某テレビ番組で「女は25歳で結婚・出産がベスト」と仰っていたそうですね。
周りの同世代にはもうとっくに結婚して子どもがいるのに自分ときたら…と思う場面も多々あります。筆者より年下で既に既婚者の方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
何故結婚にここまで必死にならなければならないのか?
筆者自身もかなりの寂しがり屋で甘えん坊なので、拠り所になってくれるパートナー的存在がいてくれたらいいのにな…と思う時も正直多々あります。
特に女性は加齢に伴い結婚のハードルや出産のリスクが高まることから、「この年齢までに結婚して子供産まないとヤバい!!」というタイムリミットという名の呪いに怯えるようになり始める傾向にあると思います。
もし仮に自分の中ではそんなに焦っていなかったとしても…家では両親と兄弟や親戚に、家の外では友達や会社の先輩や上司にプレッシャーをかけられて恐怖心をどんどん煽られる。
気にしていなかったことを気にさせられて、モヤモヤが溜まる。これが25歳の結婚クライシスの始まりです。結婚は完璧でも絶対でもない。むしろいつ何がきっかけで崩壊しても不思議ではない。物凄く不完全で危ういものです。
でも「人間は1人では生きていけない」という固定観念に縛られている人々は、幸せな結婚生活に夢を見ずにはいられない。ある意味1番現実逃避してはいけない場面で現実逃避しているのかもしれません。
だから…どうすれば失敗せずに済むのかを、人は結婚する前だけではなく結婚した後も悩み続けて必死に答えを探し続けるという終わりの無い迷路にはまってしまう。
結婚できているのはどんな人?
人間一人ひとり違うとはいえ、人生を歩んでいるという点は同じ。なのに、みんな違ってみんないいという言葉があるのに、現実はそうじゃない。
選ばれる人間と選ばれない人間。そしてその未だに選ばれていない自分というコンプレックスに苦しむ人と苦しまずに済む人。この差はどこから生まれるのでしょうか?
出会いも結婚も、平等ではない。
高校生の頃見ていた某アニメのキャラクターのセリフで「人は、平等ではない。」という一言がありました。
結局は“出会い”が全てなのではないでしょうか?出会い、そしてご縁があるか。きっかけを作れるかどうか。まずはここをクリアしなければ、話が始まりません。
そしてそのために、同じ努力をしても必ず同じ結果が得られるとは限らない。人は平等ではないから。良くも悪くも、生き物には個体差があります。
確かに「そういうとこだよ!」と思わずツッコミを入れたくなるような、俗に言う結婚できない人もいます。その中で出会い0を1に、そこから生まれた好感度1を100にして結婚まで漕ぎ着けられるかどうか。ここが重要なのではないかと筆者は考えています。
0どころかマイナスかもしれない…。おそらく出会いが無いという悩みの原因として、人との繋がりが不足していることが考えられるのではないでしょうか。
本当に優れた人柄の人間しか結婚できないなら、離婚・不倫・DV・虐待なんて存在しないはずなんです。
日本人は何故ここまで結婚にこだわる?
人と違う選択をしている自分、もしくは自分と違う選択をしている他人を見ると自分がした選択に不安になってしまう。
これは小さい頃から周りに合わせることを第一に生きて来させられた、日本人特有の性質とも言えるでしょう。
独身は、結婚している周囲の人間と自分を比べて不安になる。逆に既婚者は、結婚しないことを選んで自分らしく自由に生きている人間を見ると不安になる。
結局は、ただの無い物ねだりに振り回されているだけなのかもしれませんね。
結婚を遠ざけている要因
結婚できないというだけで、こんなにも理不尽にディスられる…。誰かに迷惑をかけたわけでもないのに…。
そんな苦悩を抱える人にも、心のどこかで見て見ぬフリをしている何かがあるのではないでしょうか?
人とのつながりから遠ざかっている
「友達100人できるかな?」なんて無邪気に歌っていた頃が懐かしくて、眩しい。
今では100人どころか、たった1人の友達を作ることすら難しい。もはや友達の作り方すら忘れつつある。
社会人になって仕事が忙しくなると、どうしても自宅と職場を往復するだけの日々が続いてしまうと思います。そんな中無理矢理自分の人生のパートナー探しをやるとなると、かなり過酷な話だと思います。
筆者が学生時代からお世話になっている美容師さんによくアドバイスとして言われているのは「家と会社以外のサードプレイスを作る」ということ。
時間・体力・心・お金…これらの余裕がパーフェクトで揃っている時はなかなか無いでしょう。しかし「余裕ができたら頑張ろう…」というフレーズは、明日やろう明日やろうと先延ばしにしてそのうち自然消滅させてしまうフラグを立ててしまう可能性が高いです。
仕事が早く終わった時や職場の人に飲み会や食事に誘われた時など、ちょっとしたチャンスはあるはずです。逆に勇気を出して自分から誘ってみるのもアリだと思います。
理想が高い
結婚できない理由として挙げられる「そういうとこだよ!」の急先鋒と言っても過言ではないでしょう。
結婚に夢を見るということは、その夢の規模だけどうしてもここだけは譲れないポイントが出てくるということだと思います。
男性だとかわいい処女じゃなきゃ嫌だとか、女性だと貯金をしっかりしているイケメンじゃなきゃ嫌だとか。
人との出会いは予想外の連続です。妥協とまではいかなくても、相手の思わぬ魅力が自分の価値観を変えてくれた。そんな出会いを期待するのも悪くはないと思いますよ。
周囲のプレッシャー
家族や世間からの風当たりが強すぎて、マイペースに婚活できないことも原因のひとつだと思います。子どもがあまり好きではないのに、いつになったら孫の顔を見せてくれるんだとか。
執拗に結婚を迫られて「よし、結婚しよう♪」なんて明るい気持ちで行動に移せる人が果たしているのでしょうか?
筆者としては、離婚した人間たちに結婚を迫られるほど不条理なことはないと思っています。
筆者の祖父母は筆者が生まれる前に離婚しているのですが、自分たちが離婚していることを棚に上げて結婚はまだかとやたら急かされて「離婚してるくせに勝手なこと言うんじゃねぇ!!」と猛反発したこともありました。
もしかすると「自分が失敗してしまっただけで結婚は悪いことばかりじゃないから、子供や孫には幸せな結婚をしてほしい」という願いからなのかもしれませんが…。
あとは近所に住んでいる親戚からお見合いの話を持ってこられたこともありました。
私としては「まだまだ仕事を頑張りたいし、恋愛結婚したいからお見合いなんてしたら負けな気がする」という言い分と見栄がありました。しかし嫁に来てって言われて嫁に行くことほど幸せなことは無いんだぞと言われ「お前の価値観を押し付けるな!」と激怒しました。
強引に迫るのではなく、静かに見守っていてほしい。そんなことをきちんと説明できるなら説明すべきなのではないかと思いますが…触らぬ神には祟り無し。触れないでほしいことには触れないというスタンスでいいと思います。
出会いはあるけれど…
付き合った人はそれなりにいるのに、肉体的にもしくは精神的に相性が合わない。
細かい部分で言うと、味覚や笑いのツボ、お互いの仕事に対するスタンス、物事の価値観や未来予想図のズレ。何だか引っかかりがあって結局結婚には至っていない。
たとえ相性が悪かったとしても「自分たち2人は相性がいいに違いない!」と錯覚できるくらいの勢いが無かった。あったはずが何だか冷めてしまった。
出会いと交際開始を経て、起承転結の転に当たる部分で上手くいかなかった方がこのパターンに該当するのではないでしょうか。
ストレスやトラブルを早いうちに潰しておくのは正しい選択だと思います。経験不足のまま焦って結婚したくない。そんな考え方の方は、じっくり検討して決断を下すのもアリだと思います。
結婚願望がほぼ皆無
女性だと「異性の男性だけではなく同性の女性すらも、全ての女性は良妻賢母でなくてはいけない。そうあるべき。」このようなイメージの押し付けはノーサンキューです。
男性だと、一人の女性や家庭に囚われたくない。今まで通り自由に生きていければいい。男女問わずバリキャリの方だと、仕事を頑張りたくて全然それどころではない。
結婚・出産・育児に対する重たいイメージに身構えてしまう。もう面倒くさい。自分からはアクションを起こしたくない。そんな方がもしいらっしゃったら、筆者と熱い握手を交わしましょう。
ここまで受け身なのも正直どうかとは思いますが、重い腰が上がらないなら上がらないでしょうがないと思います。ただ、重い腰をやっとの思いで上げた時にもう既に手遅れになっているかもしれない可能性は十分にあります。その覚悟だけはきっちり固めておきましょう。
まとめ
出会いもご縁もないのに、選ばれるも何も無い。1人の人間として社会に属している以上、人とのつながりから逃れることは不可能なのです。
結婚が成功なのか失敗なのか。結婚の価値を決めるのは、最終的にはその人次第。『結婚は人生の墓場』この墓場とは、ハッピーエンドなのか。それともバッドエンドなのか。自分の選択に納得した上で、人生の最後の瞬間を迎えたいものですね。
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