家庭崩壊が起きやすい家族の特徴とは?その原因・対処法を紹介!

TVドラマの題材としても取り上げられることの多い「家庭崩壊」。

家族間での会話らしい会話もほとんどなく、誰が何をしているかもわからない・・・現代では、そんな家庭も決して珍しくないといいます。

では、家庭崩壊を招く原因とは、一体どこにあるのでしょうか。そして、一度壊れてしまった家族の絆を元通りにすることは可能なのでしょうか。

今回の記事は、家庭崩壊についてのお話です。

「家庭崩壊」とは

そもそも、家庭崩壊とは一体どういった家庭環境のことを言うのでしょうか。

家族崩壊とは、家庭内に対立や精神的・身体的虐待・ネグレクトなどが日常的に存在し、子育て・家族の団欒・支え合い・地域社会と関わりといった、一般家庭にあたりまえに存在するはずの機能が不十分な状態のことです。こうした家族は「機能不全家族」とも呼ばれています。

幼児虐待、引きこもり、依存症など、家庭における様々な問題が取りざたされることが多い現代では、このような家庭は決して珍しいものではなく、一般家庭の半分は機能不全家族となる可能性を十分にはらんだ”予備軍”とも言われているようです。

家庭崩壊の原因

家庭崩壊を招く原因には、以下のようなものがあります。

  • 家庭内暴力
  • 家庭内における対立(夫婦、親子、嫁姑など)
  • 虐待(身体的・精神的虐待・ネグレクトなど)
  • 親の浮気や不倫、不貞行為
  • アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症
  • 借金などの経済的な問題

上記はあくまでも一例であり、ほんの些細なすれ違いがきっかけとなって家族が機能不全となるケースも少なくありません。

家庭崩壊の被害者

家庭崩壊のいちばんの被害者は、生活能力を持たない子供たちです。

家族としての機能が失われた中で育った子供たちは、歪んだ思想や観念にまみれた自分の家庭を”普通”であると思い込んでしまい、自らも歪んだ思考や価値観を持つようになるといいます。

その結果、子供社会にうまく適合することができず、様々なトラブルを起こしたり、いじめの標的となってしまうこともあるようです。

また、両親や祖父母から受けられるはずの愛情を満足に受けられないまま育ってしまうために、将来的に自己愛や自尊心、他者に共感する心などが欠けた人間になりやすいとされています。

さらには、自分が結婚して家庭を持つ時にも、自分と同じように歪んだ思考や価値観をもったパートナーを選んでしまったり、自分の親と同じことをして機能不全家族を生んでしまう可能性も高いのだそうです。

こうした不幸な連鎖を生まないためにも、家庭崩壊の予兆を感じた場合は、一刻も早く解決に向けて動き出す必要があります。

家庭崩壊を起こしている家庭の特徴4つ

家庭崩壊を起こしている家庭というのは、必ずしも他人から見ても問題がある家庭であるとは限りません。一見、どこにでも存在するようなごく普通の家庭にしか見えないのに、実は機能不全となっているケースも多いのです。

これからご紹介するような特徴が見られる場合は、家庭崩壊を起こしている可能性がきわめて高いと考えられます。

①喧嘩や暴力が日常化している

家庭崩壊を起こしてしまった家庭は、まず夫婦関係が良くありません。一般的な夫婦に見られる会話らしい会話がない、口を開けば喧嘩をしている・・・そればかりか、物理的な暴力、精神的な暴力が恒常化しているケースもあります。

物理的暴力とは、殴る・蹴るなどの暴力のほか、目の前で物を壊す、物を投げつける、殴る・蹴るの真似事をするといった行為も含まれます。

また、精神的暴力は、行きすぎた暴言や人格否定するような発言で相手の心を傷つける、存在を無視するなどのほか、わざと大きな声を出したり物を乱暴に扱ったりして威圧感を与えるなどの行為もその一つです。近年、離婚原因にも多く見られる”モラハラ”がこれにあたります。

②父親・母親が役割を放棄している

世間には「家庭崩壊=片親」というイメージもあるようですが、両親が揃っていても家庭崩壊に陥るケースも少なくありません。

こうした家庭では、父親もしくは母親が、親として、あるいは夫や妻としての”役割”を放棄していることが多いといいます。

在宅時間がきわめて短い、家族団欒に参加しない、外で不倫をしている・・・などで、父親もしくは母親という役割が存在しない家族では、残された父親もしくは母親は、子供に対してその役割を求めるといいます。小さな体で背負わなければならない重圧を思うと、胸が痛みますね。

③誰が何をしているのかを把握していない

「今日はどこに行くの?何時に帰ってくるの?」「もう、お母さんってばうるさいなぁ。夕方まで○○ちゃんと図書館で勉強してくるね!」・・・普通の家庭であれば、外出前のこんな会話はごく自然に交わされるものだと思います。

また、こうした会話がなかったとしても、誰とどこにいるか、何をしているかくらい、家族であれば何となく見当がつくはずです。

しかし、家庭崩壊を起こしている家庭は、会話はもちろん、家族の行動を予測することすらできません。そして、知らなくてもあまり気にもなりませんし、「ずいぶん帰りが遅いわね、何かあったのかしら・・・」と心配するようなこともないのです。

④家の中に、常に緊張感が漂う

一時的に穏やかな時間があったとしても、家庭崩壊を起こしている家庭では、それも長くは続きません。いつ暴力を振るわれるのか、罵声を浴びせられるのかわからない・・・そんな不安がつきまとうため、家族は常に緊張を強いられているのです。

本来ならば、家族それぞれにとっていちばんの安らぎを感じる場所であるはずの家庭。そんな不穏な空気が流れているなら、「帰りたい」とは思えませんよね。やがて夫、妻、子供それぞれが家を避けるような生活をするようになり、家族はますますバラバラになっていくのです。

離婚か再生か・・・家庭崩壊に陥った家族の選択

崩壊状態のまま、この先も家族関係を続けていくことは、家族の誰にとっても良いこととは言えません。

とはいえ、喧嘩や暴力が恒常化しているような状況では建設的な話し合いの場など持てそうにもありませんし、やはり子供のことや経済的なことを考えると、”離婚”という結論を出すことをためらってしまう人も多くいます。

では、家庭崩壊を起こしてしまった場合には、どういった選択をするべきなのでしょうか。

離婚する

離婚を考えるにあたって、いちばんの気がかりとなるのは、やはり子供のこと。「片親では可哀想」、女性であれば「経済的な面で苦労をかけてしまうかもしれない」などと心配になる人が多いですが、このまま機能不全家族の中で育つことは決して良いことではないのです。

むしろ、命にかかわるほどの暴力が行われていたり、明日の衣食住すらも脅かすほどの巨額の借金など、離婚したほうが子供にとって良いというケースも少なくありません。

なお、相手に以下のような不当行為があった場合には、証拠があれば離婚調停の際に慰謝料請求が可能だとされています。

  • 物理的暴力(DV)・精神的暴力(モラハラ)
  • 悪意の遺棄(生活費を渡さない、仕事をしない、家出を繰り返す、同居の拒否など)
  • 浮気・不倫などの不貞行為
  • セックスレス(自分は性交渉を求めているにもかかわらず拒否されるなど)

一般的に、離婚慰謝料の相場は200万円が相場とされており、理由などによっても50~300万円の幅があるようです。家庭崩壊による離婚を考えた際には、離婚問題の解決に注力している弁護士さんに相談すると良いでしょう。

別居して様子を見る

すぐに離婚をするにしても、経済的に厳しい場合には、一旦別居をして夫婦それぞれで生活をするというのも一つの手段です。

まず、別居によって相手と物理的な距離を置くことで、精神的なストレスが軽減します。それによって、離婚のための準備を落ち着いて進めることも可能でしょう。また、距離を置いたことでお互いに冷静になって考える時間が生まれ、夫婦関係を修復できたケースもあるのです。

【別居中の生活費】

別居となると「生活費をどうするか?」と問題が出るかと思いますが、法律上では、夫婦は相互扶助義務があることから、夫婦生活から生じる費用(婚姻費用=生活費)も互いに分担し合わなければなりません。これは夫婦関係が破綻している場合などの別居中でも変わらず、夫婦の一方が他方に対して生活費を支払うよう請求すること(婚姻費用分担請求)が認められます。

なお、生活費の分担が話し合いによって決まらない場合には、調停を申し立てることも可能とされています。

【別居の際の注意点】

別居が長期化してしまった場合は、結婚生活がすでに破綻しているとみなされます。そのため、別居中に配偶者が浮気や不倫をしたとしても、慰謝料を請求することが難しくなってしまうようです。

もし浮気や不倫などが理由で家庭崩壊に陥ったという場合には、家を出る前に証拠となりえるものを集めておくべきでしょう。

関係修復を試みる

一度壊れてしまった家族を元通りにするなど、決して簡単なことではないでしょう。しかし、離婚や絶縁などの危機を乗り越え、夫婦関係・家族関係を修復したというケースも少なくありません。

関係修復を試みるにあたって、もっとも大切なのは、夫婦がお互いに”家族としてもう一度やり直したい”という気持ちを持つこと。結婚して家族になる時と同様に、お互いの意志が一致していないと、家族ではいられないのです。

まずは夫婦が二人で話し合う機会を設けることができれば良いのですが、二人きりでは建設的な話し合いができる自信がない、相手が話し合いに応じない、といった不安がある場合には、夫婦で精神科医や心療内科医のカウンセリングを受ける、家庭裁判所の「円満調停」を利用するなど、第三者に間に入ってもらうことをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、様々な理由から崩壊状態に陥ってしまった家庭の特徴や、家庭崩壊を解消する手段などをご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

皆さんも、一度は「アダルトチルドレン(AC)」という言葉を耳にしたことがあると思います。

アダルトチルドレンとは、崩壊状態に陥った家庭の中で育った経歴のある人たちの総称です。家庭から受けた影響によって、他人の顔色が極端に気になったり、他人と密接な関係を持つことができない、などといった”生きづらさ”を抱え、大人になってからも会社勤めや恋愛がうまくいかずに悩み、苦しんでいます。

家庭崩壊によるいちばんの被害者は、生活力を持たないゆえに家庭に留まるしか選択肢のない子供に他なりません。最悪の場合、一生にわたってトラウマを抱えることにもなりかねない家庭崩壊は、その兆候を感じた時点で一刻も早く対処する必要があると言えます。

最後までご拝読いただき、ありがとうございました。

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